モモンガ ピンボール アドベンチャー
【ももんが ぴんぼーる あどべんちゃー】
ジャンル
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ピンボール&アクション
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対応機種
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Wii U Windows / Mac OS(Steam) Nintendo Switch プレイステーション4
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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【WiiU】レイニーフロッグ 【PC/Switch/PS4】Plug In Digital
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開発元
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Paladin Studios
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配信開始日
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【WiiU】2015年12月16日 【PC】2016年9月16日 【Switch】2018年10月18日 【PS4】2018年11月1日
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定価
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【WiiU】500円 【PC】598円 【Switch】600円 【PS4】815円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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モモンガが主役のピンボール&アクション アクション感覚でピンボールが楽しめる ステージクリアがあっけない
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概要
オランダのゲームスタジオであるPaladin Studiosが開発したダウンロード専売ソフト。多数のプラットフォームにて配信された。
ピンボールとアクションを融合したかのような一風変わったジャンルであり、ほとんどの場面はフリッパーで操作を行う点が従来のアクションゲームと異なる。
フクロウにさらわれた仲間を救出するため、パンダ師匠の元で修行を積んだモモンガの「モモ」が活躍するというストーリー設定。
ステージに合間にはフルボイスによるイベントシーンが導入される場面がある。なおイベントはすべてスキップ可能。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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9つのメインステージと3つのボーナスステージが順々に攻略していく。一度プレイしたものはすべてステージセレクト可能。
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本ページではメインステージを中心とした解説を行っているが、すべてのステージにおける基本的なルールは大方同じとなる。
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操作体系
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各ステージに配置された左右フリッパーの操作が主となる。後述以外でモモ自身を操作する事はできず、台揺らしの操作も存在しない。
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一部ステージではスクロールに乗せてモモ自身の左右移動を操作する。操作するボタンはフリッパーと全く同じ。WiiU版はゲームパッドの傾けでも操作可能。
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ステージルール
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ボール形態と化したモモをフリッパーで跳ね返し、数あるシーンを経由しながらゴール地点までの到達を目指していく。
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モモはピンボールのボールと同じ軌道で動き、操作中のバンパーに触れると跳ね返る。またモモを破壊物や敵にぶつけると破壊(撃破)する事ができる。
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先のシーンに進む条件としては「特定の破壊物をモモにぶつける」「ワープ装置にモモを接触させる」「ボスにモモを当てて倒す」などが挙げられる。
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原則として1つのシーンにおけるステージフィールドは非常に狭く、短期で先に進めやすい傾向にある。また前のシーンへ後戻りする事はできない。
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ステージ内にはスコア加算の「星」やライフを1ポイント回復する「ハート」の各アイテムが配置されており、モモに接触させると取得となる。
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ステージによっては「スクロールに乗せて滑空形態のモモを左右移動操作」「モモと仲間を2体同時にフリッパー操作」などの特殊操作が発生する場面もある。
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ボーナスステージはどれだけスコアを稼げるかを競うルールとなるが、それ以外のルールは大方メインステージに準ずる。
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ステージクリアとミス条件について
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メインステージにおいては「ライフを残したままゴール地点まで無事にモモを到達させれば」ステージクリア。ボーナスステージにはクリアの概念はない。
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スコアに応じた最大3段階までのクリアランクが各ステージ別で記録される。またメインステージには5種類のチャレンジがあり、条件を満たすと獲得の印が付く。
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3ポイントのライフ制を採用しており、モモが下部フリッパーの下に落ちてしまうか、敵の攻撃を食らうたびにライフ消費。ライフを全部失うとゲームオーバー。
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実績とランキングについて (WiiU版・Steam版のみ)
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ゲーム全体においてとある条件を満たせば実績の称号が付く。称号は全部で10種類あり。またオンラインによるランキングの機能も搭載されている。
評価点
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ピンボールとアクションの融合
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ピンボールでありながら従来のアクションゲームと同じ感覚でプレイできるのがなかなかに斬新。
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「色々な地形を超えていく」などのアクションゲームを進めているかのような演出が散りばめられており、ピンボール特有の作業感は全編通して感じにくい。
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「条件を満たせばすぐさま先のシーンに進める」という分かりやすい展開で、格別に手間のかかる要因はほぼない。1ステージあたりのプレイ時間は2~5分ほど。
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「丸まってボール状となる形態」と「空中を滑空できる形態」という、モモンガという動物の特性を上手く表現したモモの存在もゲームと上手くマッチしている。
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西洋と中国が混じる味わいグラフィック
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ゲーム中における「西洋人がイメージした中国」的な雰囲気のグラフィックに独特の魅力が感じられる。
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「年季の入ったパンダ師匠が登場」「竹や笹などの植物」「東洋風の建物や鐘」などが設置されている点がチャイニーズチックな世界観を醸し出している。
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一方でモモや仲間たちの容姿・及び一部のオブジェ等は西洋風で、チャイニーズチックの中に西洋が入り乱れる様が味わい深い。
問題点
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ステージクリアのあっけなさ
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各ステージにおけるクリアまでの道のりはあっけない事が多く、普通にプレイしてもオールクリアはそう長くはない。
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メインステージにうち初回3ステージは「パンダ師匠からの訓練」という位置付けで、本当の意味でのメインは6ステージ分しかない。
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後発6ステージの道のりは比較的長いものの、それでもまとまったステージを期待すると肩透かしを食らうほどにクリアが手短で済みやすい。
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ラスボスを倒すまでの過程が思いのほか短く、モモを大活躍させているという実感があまり沸きにくいのも批判材料。
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一部ステージの難易度が妙に高い
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大半のステージはそこまで難しい難易度ではないが、一部のステージでは妙にクリアが難しいものがある。
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特にステージ6の「モモと仲間の2匹同時フリッパー操作」がかなりの鬼門。片方のライフが全消費するとそこでゲームオーバーなため、操作が非常に忙しい。
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ステージ6に比べると比較的大人しいものの、ステージ7以降の難易度もなかなかに高い。とはいえステージ自体が短いため劇的に難しいというほどでもない。
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クリア必須ではないがチャレンジの達成条件がやけにシビアなのも厄介。念入りにやり込むとなると相当骨の折れる難易度となってくる。
総評
ピンボールとアクションの融合された試みが面白い一作。モモンガをボールに見立ててフリッパーで跳ね返すという設定も本作ならではといえる。
とはいえゲームのボリュームとしては価格相当であり、あまり過度な期待はしない方が無難。面白くはあるが飽きやすさも否めないところ。
最終更新:2023年04月29日 12:32