人頭杖の池

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『半妖の夜叉姫』 アニメオリジナル


【概要】

  • 人頭杖(にんとうじょう)(いけ)とは、アニメオリジナル作品『半妖の夜叉姫』に登場する、あの世とこの世の境に存在する池である。
    公式情報で「あの世とこの世の境」に存在するとされるが、作者が火の国の門黒真珠で到達する世界をあの世であると明言している。
    よって、『半妖の夜叉姫』が『犬夜叉』という世界観をベースにしている前提で考えるならば、この池はあの世に存在するという説明が正しい。

  • その名の通り人頭杖の翁と女の面が池に浮いており、この世に存在する人頭杖の顔が目視した視覚情報が池に送信され映る仕組みになっている。視覚情報である為、池に映せるのはごく近距離に限られる。
    人頭杖の視覚情報が無制限に映るわけではなく、池に映る映像は人頭杖を持つ邪見が任意で操作している。
    なぜこのような池が存在するのか、どのような原理で映像が映し出されているのかは明らかにされていない。
    邪見はなぜかこの仕組みを理解しており、黒真珠に封印した犬夜叉とかごめに、この池を用いてもろはの成長していく姿を送り届けていた。

  • 公式では「邪見の粋な計らい」としてその行いを賞賛する豆談義を公開し、邪見を称えている。
    これは邪見、ひいては殺生丸犬夜叉たちにも気を配っていた、という意味づけでの新たな設定ではあるが、邪見が犬夜叉とかごめに視覚情報を自由に送れるというのは物語の根本を揺るがす設定である。
    この池によって、邪見りんの置かれた状況や麒麟丸是露の陰謀を犬夜叉たちに伝える事ができてしまい、14年に及ぶ二人の封印の意義がなくなってしまう。
    もとより存在する、犬夜叉とかごめを封印せずともりんの命が危うい事を二人に説明すれば良いだけ、という本作の基本設定の問題点が新たに補強された形となる。

  • 前述の設定を考慮しないとしてもやはり多数の矛盾点を孕んでおり、全体を通して設定付けが甘いという評価は免れないだろう。
    邪見が犬夜叉とかごめへの粋な計らいとして、もろはの成長する姿を犬夜叉とかごめに送り続けていたという設定は表面的には美徳に溢れているが、それまでの描写が一切伴っていないと言わざるを得ない。
    作中で出会うまでもろはと面識がなかった邪見もろはの成長する姿を人頭杖で映し送り続けていた、というのは到底無理がある話である。


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最終更新:2022年03月02日 14:33