琥珀

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10代 人間 作中で死亡 刀々斎認定者 四魂のかけらの所有者 奈落一派 妖怪退治屋 姉弟 復活者 殺生丸一行 登場人物

俺の罪は消えたわけじゃない。だけどもう逃げない
登場 9巻8話(86話)「退治屋」
退場 特別編「あれから」
所属 妖怪退治屋奈落一派桔梗の元⇒殺生丸一行
種族 人間
性別
年齢 11歳
出身 妖怪退治屋の里
血縁者 珊瑚珊瑚の父珊瑚の祖父
職業 妖怪退治屋奈落の僕⇒妖怪退治屋
想い人 なし
装備 鎖鎌、退治屋の特製防具、その他退治屋道具
CV 矢島 晶子
分類 原作/アニメ

【概要】

  • 琥珀(こはく)は、妖怪退治屋の頭の息子で、珊瑚の弟。名前の由来は鉱物の琥珀から。過酷極まる運命を背負った少年であり、まだ粗暴さを残していた頃の犬夜叉や冷酷な殺生丸ですら彼には一定の同情や理解を示すほどである。琥珀の最終的な立ち位置を作者は殺生丸一行としている。作者が描いた歴代キャラクターイラストではりんと共に殺生丸の毛皮の上に座っている姿が描かれている*1作者は犬夜叉語りにおいて「決して許されない、癒えない傷」「物語が続いていたとしても、琥珀の傷は癒えていない、癒えてはいけないんだと思います。」とコメントしている。2021年には公式twitterにおいて「犬夜叉界で一番キツくて過酷な立場にあった」「どう救えるか、どうしたら殺さずに助けられるか、考え続けていた」とコメントし、彼の心の傷についてコメントを残している。

  • 琥珀は優しく臆病な性格であり、珊瑚からは妖怪退治屋に向いてはいないと評されていた。奈落に記憶を消されてからは、奈落に従順な奴隷同然に成り下がっていたが、それでも琥珀は奈落に逆らわない範囲で、できる限り人々を傷つけずに済む事を念頭に働いた。彼は基本的に人から嫌われない性質で、元々面識があったりん邪見とはすぐに打ち解ける事ができた。そう簡単には他人に気を許さない殺生丸も、りんが琥珀を気に入っている事もあり、琥珀に対しては奈落の手下である頃から可能な限り傷つけないよう配慮していた。また、琥珀は刀々斎にその誠実さを認められた数少ない人物の一人であり、刀々斎から新しい武器を与えられていた。。
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 『琥珀を気遣い敵の言葉を阻む殺生丸』

【来歴】

  • 琥珀は退治屋としての初陣において、奈落の謀略により、父親と仲間を惨殺させられた上で殺害された。珊瑚への対抗策を望んでいた奈落は、四魂のかけらを琥珀の体に埋め込み使役した。琥珀は、四魂のかけらによって死の直前で時間が止まっている状態であるため、かけらを抜かれると直後に死亡する。奈落一派として活動する際の琥珀は過去の記憶を消されており、常に目は虚ろで、怒りや恐怖を感じなかった。琥珀は奈落に最も忠実な部下の一人であり、神楽白童子などとコンビを組んだ際には目付け役としての役割も果たした。実力的には未熟だった琥珀は、奈落の命令によって多くの戦闘経験を積む事になり、身体能力や戦闘力は向上していった。

  • 赤子の城から脱出した際に全ての記憶を取り戻した琥珀は、あえて珊瑚の元には戻らずに奈落打倒の鍵を探る。その過程で奈落からの解放を目指す神楽と運命共同体となり、時に協力しながら奈落の弱点を探し、魍魎丸こそが奈落の心臓・赤子であることを突き止める。最終的に神楽は命を賭して琥珀を救出する道を選び、奈落によって殺害されてしまう。琥珀神楽に感謝を示すと共に、奈落討伐の意志をさらに強固な物にした。神楽の死後、魍魎丸との戦いの中で桔梗と出会った琥珀は、彼女と行動を共にして奈落打倒の鍵を探った。しかし、桔梗が奈落に敗れ、琥珀は無幻の白夜に四魂のかけらを奪われそうになる。その窮地を救ったのが殺生丸だった。桔梗の危機を感じとった琥珀はすぐに桔梗の元へ向かおうとするが、殺生丸は既に手遅れであることを琥珀に告げ、りんの説得もありそのまま殺生丸一行に加わる。

  • 琥珀が一行に加わるまで、殺生丸は琥珀を「奈落の手下」と認識していた。しかし、殺生丸はその頃から奈落の命令によってりんを手にかけようとする琥珀を見逃すなど、琥珀の境遇には理解を示していた。殺生丸の琥珀に対する待遇は邪見よりも上であり、琥珀が危機に陥ると殺生丸は即座に救出に動いている。琥珀は殺生丸にとってりんと並ぶ弱点になっており、曲霊との戦いでは、琥珀を救出しようとする隙を狙われて殺生丸は腕を負傷する事になった。
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 『琥珀を助けようとする殺生丸』

  • 桔梗の死後、彼のかけらに残された桔梗の光は、奈落との対決において強力な武器となるが、最終的に、曲霊によって四魂のかけらを奪われ死亡。しかし、桔梗奈落との決着よりも琥珀の命を優先した事で、桔梗が死に際に残した光の力は琥珀の命として残り、琥珀は一命を取り留めた。その後は殺生丸の意向でりん邪見と共に戦線を離脱するが、最終的には殺生丸一行として殺生丸の側に立ち奈落の死を見届けた。

  • 奈落討伐後、殺生丸一行は解散。以降は過去の償いと人々を救う為に、雲母と共に退治屋の修行の旅に出た。刀々斎とも交流を持ったらしく、刀々斎から新たな鎖鎌を授けられている。家が狭いという理由から、弥勒珊瑚の家には滅多に戻っていないようである。作者は実力的には珊瑚を上回るかどうかというレベルに至っているようだが、依然として珊瑚に頭は上がらない立場にあるという。最終回から数ヶ月後の特別編では、以前として退治屋の修行を続けている。相変わらず殺生丸からの扱いが良く、殺生丸は琥珀に自ら声をかけるなど、他の者には見せない態度を見せている。

【アニメ】

  • 犬夜叉 TVアニメ
  • 奈落の手下から完全に離脱していない時期に珊瑚との関係性を深めるオリジナルストーリーが盛り込まれている。


【能力】

  • 鎖鎌の使い手で、鎖によって相手を拘束し切り刻むのが主な戦闘手段となる。
    琥珀の体格は少女のように華奢だが、毒や隠し武器といった絡め手を用いる珊瑚とは対照的に、徹底的に力で押すタイプの戦闘スタイルだった。珊瑚からは退治屋には向いていないと言われていた琥珀だったが、彼は修行を怠らず、奈落による実戦投入による経験もあり実力は向上していった。

  • 彼の鎖鎌は妖怪の骨で作られており、人間の纏う鎧を貫通するほどの威力があり、有効打でこそないものの奈落魍魎丸の首を刎ねる事も可能だった。最終話では刀々斎から新しい鎖鎌を受け取っている。新しい巨大な鎖鎌は犬夜叉たちも手こずる根の首にダメージを与える強力な武器となっている。作者は最終的な実力では珊瑚を上回るかもしれないとしつつ、知恵と技術では珊瑚に及ばないとコメントした。


【戦闘録】


最終更新:2025年04月24日 18:43

*1 高橋留美子作品購入時の特典や「りんねプラスワンキャンペーン」において複製原画が配布された。