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【概要】
- 冥界は、あの世とこの世の境に存在する異世界である。この世で死亡した者は人間も妖怪も、魂魄がまず抜け落ちる。その後、成仏できなかった魂は霊や死魂となり、成仏した魂は通常はあの世へと送られる。だが、時として魂があの世とこの世の狭間に移動する場合がある。冥界はそんな行き場を失った魂のたまり場である。冥界の大半はまるで闇夜のような暗黒の物質に包まれており、冥界の中心部である「冥界の闇」へ至る一本道だけが続いていた。世界自体が強力な邪気を帯びており、一歩足を進めるごとにその命を縮める事になる。一本道を逸れると即座に冥界の闇に呑み込まれ、わずかな時間で消滅してしまう。冥界の一本道を平然と歩く事ができる殺生丸すら例外ではなく、冥界の闇に呑まれれば殺生丸や妖怪化した犬夜叉のような実力者でも耐える事はできない。
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『冥界の闇に包まれれば大妖怪ですらひとたまりも無い。』
- 冥界に侵入した者は冥道犬や冥道龍といった冥界の妖怪により冥界の主の元へと届けられる。冥界の主は冥界に至った者の魂を積み上げ、死を確定させる巨人である。もしも、冥界の主の腕から逃れる事ができればその者は生き返る事ができる。しかし、天生牙などにより一度でも死から生還した事があるものは、冥界の主から逃れても蘇生する事はできない。冥界への入り口は冥道と呼ばれている。冥界は中に入ると真っ暗闇だが、現世からはまるで宇宙のように輝いて視認できる。この世と冥界を行き来する技として、死神鬼の冥道残月破が存在する。敵に使用すると敵を冥界に直接葬る攻撃となる。
- 作者は冥道を「近くにあったトーンを使っただけで宇宙ではありません」とワイド版のコメントで明らかにしている。作者によれば、冥界はあの世とこの世の狭間であり、あの世ではない。死者の全てが冥界にいるわけでもなく、冥界にいる全てが死者というわけでもない。冥界に迷い込んで現世に帰還できた人間や妖怪は歴史上でもいたという。しかし、冥界の邪気は非常に強力であり、並大抵の人間はわずかな時間で死亡し、冥界の主による死の確定を待つ事になる。結局のところ、冥界から人間が戻ってこられる可能性は極めて低いのだという。
【アニメ】
- 原作に登場する前に『犬夜叉 劇場版』第三作「天下覇道の剣」に冥界が登場している。この作品では、犬夜叉の父の持ち物だった叢雲牙という妖刀が、冥界を開く力を持っていた。ただし、原作で冥界が描かれる前であったため、冥界の設定や外見が全く異なっており、現在は死に設定の一つとなっている。後に制作された『犬夜叉 完結編』では原作通りの冥界が登場し、劇場版における冥界は登場しない。
『「天下覇道の剣」に登場する冥界。』
最終更新:2022年04月01日 16:45