昨日 - 今日 - 合計 -
命とは限りあるもの。そなたの都合で何度も救えるほど軽々しいものではない。
登場 |
47巻10話「別れの想い」 |
退場 |
48巻3話「慈悲の心」 |
所属 |
犬夜叉の父の関係者 |
種族 |
妖怪 |
性別 |
女 |
年齢 |
不明 |
出身 |
不明 |
血縁者 |
殺生丸 |
職業 |
なし |
想い人 |
なし |
装備 |
冥道石 |
CV |
榊原 良子 |
分類 |
原作/アニメ |
【概要】
- 殺生丸の母は、犬夜叉の父の妻である、犬の妖怪である。夫のことは「父上」と呼ぶ。本名は不明。作者は、設定を明かしていないのではなく、明かさないのが設定であるとしている。これは、犬夜叉と殺生丸の両親の全員に該当するという。邪見からは「御母堂様」と呼ばれる。「御母堂様」は実在の言葉であり、特別な名前や称号ではなく、「お母様」や「お母上様」の同義語である。本来は母堂という言葉自体が敬称だが、古来より「母堂様」や「御母堂」という「御」や「様」を抜く呼称は無礼な物言いとされる慣習がある。なお、邪見は犬夜叉の父の事は「父君」と呼んでいるが、通常は「御母堂様」と対となる父を指す場合には「御尊父様」が用いられる。
- 家来と共に雲の上の宮殿に住んでいる。作中で確認できる家来は数名だが、作者は彼女には大勢の家来がいると明言している。作者から殺生丸より立場が上である事、相応の強さを持つ事が明言されているが、大妖怪とは明言されていない。時おり、雲の下を妖犬の姿で飛行する事がある。息子である殺生丸すら母の宮殿には自由に立ち入る事はできないため、殺生丸は母に会うために彼女が下界を飛行する時まで待機する必要があった。
- 殺生丸に物を言える人物として考案されたキャラクターであり、作者はそのような立場として母親を想起したとされている。デザインは「殺生丸を女性化した。」とコメントされている。妖犬の姿も耳が多少長い以外はほぼ同じであり、殺生丸が母親似である事を示している。犬夜叉の父とどのような関係だったのかは一貫して明かされておらず、恋仲だったと明言されている犬夜叉の母に比べるとほとんど情報がない。
- 殺生丸の母は妖怪としての矜持を持つ冷酷な性格であり、息子である殺生丸の危機にも顔色一つ変えなかった。その様を見た邪見からは殺生丸と似ていると内心で評されている。夫である犬夜叉の父に対する感情も極めて淡泊であり、彼の話題になっても特別な感情を抱いている素振りを一片も見せる事はなかった。息子である殺生丸に対しても特別な情は抱いておらず、作者からは「冥界の一件も息子の成長を願ってはおらず、単に殺生丸を試しただけである」と明言されている。犬夜叉の父は冥道石を殺生丸の母に預けた際、殺生丸が危険な目に遭っても悲しんだり恐れたりしてはならないと助言している。これは彼が殺生丸の母の性格を全くと言っても良いほど理解できていなかった事を示している。同時に、彼女もまた、犬夜叉の父が冥道残月破までも犬夜叉に譲るつもりであった事に全く気付いてはいなかった。
- 殺生丸以上に超然的な性格であり、表情も物言いも常に冷め切っている。前述の通り、息子である殺生丸や夫である犬夜叉の父に対してもそれが変わる事はない。人間の事を妖怪よりも劣る存在と認識しており、人間を「匹」という単位で数えている。しかし、彼女は生物の命に対しては分け隔てがなく、その重みを理解している点で他の妖怪とは大きく異なっていた。殺生丸の母は、殺生丸を精神的に未熟な一妖怪として扱っており、他人の命運を左右できるほどの器ではないと考えていた。また、殺生丸の母は人間の命に対して、殺生丸が自由に扱えるほど軽々しいものではないと、殺生丸の思い上がりを糾弾する事もあった。彼女の糾弾を受けて以降、殺生丸は一度も他人の命を軽々しくは扱わず、天生牙を乱用する事もなかった。
- 犬夜叉の父から遺品として冥道石を預かっており、殺生丸が冥道残月破を成長させる手助けをした。ただし、前述の通り、作者から殺生丸の母本人は殺生丸の成長を全く願っておらず、単に殺生丸の実力を試したに過ぎないとされている。とはいえ、彼女の試練は殺生丸が精神的に成長するきっかけとなり、犬夜叉の父の遺言として「天生牙で冥道残月破を使う者の心構え」を殺生丸に説いてみせた。しかしそんな彼女も、冥道残月破が殺生丸ではなく犬夜叉の為の技である事には気づいてはいなかった。
【アニメ】
- 『半妖の夜叉姫』
- 東国の妖怪とされており、設定上は東国を支配する麒麟丸の支配下という事になるが、麒麟丸の支配体系が不明瞭である事から実態は不明である。麒麟丸も彼女に敬意を払っているようだが、「御母堂」という本来は非礼とされる様を付けない呼称をされており、公式のキャラ解説・夜叉姫豆談義でも「御母堂」にされてしまっている。
- 冥道石の力で冥道丸という冥界に住むオネエ妖怪を眺めるのが好きという、奇妙な趣味を持つ。
- コミカライズ版である『~異伝・絵本草子~半妖の夜叉姫』では彼女が大妖怪であると明言されている。妖怪だが神や精霊の血を引く高貴な血族であり、天照大神の寵愛を受けた山犬の神・阿久留の末裔。阿久留を「神祖」と呼び崇めている。冥道丸は麒麟丸の部下となっており、彼女と関わりはない。
【能力】
- 犬夜叉の父や殺生丸と同族の妖怪。具体的な戦闘力などは明かされていないが、少年サンデーコミックススペシャルにおいて、「強力な妖怪」とだけ言及されている。作者は、家来が一杯いるので彼女自身が闘うことはないとコメントしており、本気を出したら術などの方面で強いのかもしれないと推測している。いずれにせよ、犬夜叉の父や殺生丸のように自ら戦う武闘派ではないとされる。
最終更新:2024年03月16日 19:00