主に夜中に活動する妖怪。人間の判断力を鈍らせる歌を歌う力と、鳥目(暗所で視力が極端に落ちる病)にする力を持つ。
この力で夜道を通りがかった人間を道に迷わせては楽しんでおり、人間を襲うことにやる気が無い ルーミアと違って人間を襲うことに積極的。
その為か 幻想郷の内部の者が書いた…という設定の資料集『東方求聞史紀』においても 人間友好度:悪と表記されており、
普通の人間にとっては比較的危険な妖怪と認識されているようだ。あくまで普通の人間にとっては。
また、本人によると人間が全滅するくらい妖怪を呼ぶ力があるらしい。夜雀が鳴くのは狼や化け物に遭う前触れという実際の伝承が元ネタだと思われる。
歌を歌うことが好きで、人間を襲う目的がなくてもよく歌っている。
彼女の歌は陽気でノリがよく、 若い世代を中心に人間にも人気があるとされている一方、
ミスティアの様に歌で人を惑わす 古参のうるさ型の歌妖怪たちからの評判は芳しくない。
歌の歌詞は複数の歌を組み合わせた混沌とした内容。本人は自分が思いついたものを歌っているつもりだが風見幽香によると、本当は幽霊たちが発する幽かな声を無意識に聞き取って、それを歌っているのだという。
花映塚では対戦で勝つと相手のことを歌詞にした歌を歌うなど、歌詞に関わらずとにかく歌うことが好きなようだが、
何故か チルノに対して だけは専用の歌がなく、 「妖精はお呼びでない」とやたらと冷たかったりする。
ちなみに彼女の歌だが
「巫女巫女レイムッ巫女巫女レイム~♪」(対霊夢)とか
「人形一家だ、スーズランラン♪」(対 メディスン)とか、
突っ込みたくなるものも多々あるが気にしてはいけない。これが本当に幽霊の声だとしたら生前はよっぽど煩悩にまみれていたのだろう。
好戦的でハイテンションな性格なのか、相手が人間だろうと 新聞の取材に来た天狗だろうと 悪魔だろうと構わず喧嘩を売り、襲い掛かろうとする。
妖怪としては下級の癖に相手の力量を考えず無差別に襲い掛かるので、基本的に自業自得で窮地に陥っている事が多い。
それでも花に浮かれて歌を歌いまくりながら飛び回る姿など、何処となく愛らしくも感じるのが面白い所である。
…もしかしてただ単に「 トリ頭」なだけなのではないだろうk(夜雀「真夜中のコーラスマスター」
外見的には長い爪に大きな羽を持ち、茶~赤紫色の衣装(ニーソはいてるのもポイント)にピンクのショートヘア、そして羽の付いた帽子を被った少女の姿をしており、 どう見ても「雀」には見えない。
一応衣装や翼などの全体的なカラーリングは雀っぽく、いわゆる獣耳も生えているのだが、指摘されなければ雀だとは気づかないだろう。
そのためか『求聞史紀』では 「あれは絶対に夜雀ではない!」と幻想郷の住民からツッコミが入っていた。
実のところ、ミスティアの持つ能力や生活パターンの関係上、その姿が目撃されることが少なかったので「夜雀」と呼ばれるようになったらしい。
そもそも夜雀自体声だけしか聞こえない妖怪に近い上、場所によっては"蝶"や"蛾"の妖怪として扱われている。
紫も彼女に対して「羽蟲王気取りは絶望的に早いわ」なんて言っている。
ただ後述のように鳥に仲間意識を持ってる発言があるため、雀かはともかく鳥の妖怪に近い可能性は高い。
また、『永夜抄』の幽冥の住人チーム時の勝利後会話デモでは 幽々子に 捕食されたと思われかねない発言をされてしまう
実際に食べられたわけではないのだが、この発言こそが幽々子が大食いキャラとして認知されるようになった原因でもあり、
他にも夢幻の紅魔チームにはレミリアにフライドチキン扱いされてフライにされかかったりで、ファンからは
食べ物キャラ
が定着してしまう。
そして『花映塚』では魔理沙から「焼き鳥」、妖夢からは「今晩のおかずは……」、咲夜からは「明日のおかずはフライドチキン」「ではさっそく」と見事に食材扱い。
漫画『三月精』でも魔理沙に 空と共に焼き鳥候補として挙げられるなど、幻想郷の食材としての役割はほぼ確実に定着している模様。
東方文花帖(書籍)では、焼き八目 鰻を出す赤提灯屋台を始めたことについて、 射命丸文に記事にされている。
なぜそんなことを始めたかというと、「焼き鳥を廃れさせる」という彼女にとっては崇高な目的のためである。
八目鰻である理由は、屋台を出している場所の近くでは鳥目になるという噂があり、
目の多さ故に鳥目に効くと言われる俗伝がある八目鰻なら売れると考えたため
(なお元来鰻はビタミンAが豊富で、その中でも八目鰻は特に含有量が多く実際に鳥目に効果がある。しかし、海の無い幻想郷でどうやって鰻を手に入れたのかは不明)。
商売の対象には妖怪だけでなく人間も含まれているようだが、『求聞史紀』での記述ではまだ目撃情報も少なく、
噂程度にしか人間には浸透していないようだ。
ちなみに鳥目になるという噂の元は当然 ミスティアの能力であり、鰻を食べさせたあとに能力を解除して鳥目が治ったように見せかけているため、実際はただの悪徳商売である。
挙句の果てに、どうせ食べなくても鳥目は治るという理由で、八目鰻が手に入らない時は普通の鰻や泥鰌を出すこともある。これは酷い食品偽装。
ただ味自体は中々の物のようで、文は 伊吹萃香にこの屋台で飲まないか誘ったりもしている。
また、この運動には半分鳥の烏天狗である文も賛同している。
…もっともカラスはスズメとか小鳥を捕まえて食べる事もある筈だが。まぁカラスは雑食性なので、文自身が肉嫌いの部類であるか、カラス自身も食肉にする地域もあるのでその影響だろう。
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三月精ネタバレ注意 |
東方三月精 ~Oriental Sacred Place~ 第13話にてまさかのメインキャラとして登場。
相変わらず八目鰻の屋台を引いており、霊夢や魔理沙が客として訪れていた。
また、三月精が話を聞こうとしてミスティアに不意打ちを仕掛け、それに驚いて逃げるものの、「何だ妖精( ザコ)じゃないの」「雪だるま(スノーマン)かなんかかと思ったわ」と、妖精を格下だと思っていたり、 雪だるまが恐かったりといった一面が見られる。
…尤も妖精は妖精で逃げようとしたミスティアを「 食べないから」と引き止めていたあたり、もうなんというか…。
また鳥頭っぷりも半端ではなく、客に昔話を聞かせる時も一々台本を見ないと内容を話せなかったり、 前の日の夜に来た客を次の日の昼に忘れているほどの記憶力をさらけ出している。
幻想郷の鳥頭は記憶障害と同じ意味なんだろうな…。まあいわゆる「三歩歩けば」的には合ってるんだろうけど。
それにしても客のことを忘れるのは客商売的に色々とまずいんじゃないだろうか。あとゲームよりは短くなっていたが、やっぱり爪が長い。これも料理人的にどう見てもアウトです本当に(ry
ちなみに、雀を褒めている一方で啄木鳥(キツツキ)を見下していることも判明。鳥全体を無条件で擁護しているわけではないようだ。
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