真名は、 ギリシャ神話に登場する大英雄「ヘラクレス」。
非常に高潔な人物であり、狂化してなお理性を奥底に残している。
かつて自分の子を失ってしまった経験からマスターであるイリヤの心身ともに守ろうとした。
ギリシャ随一の英傑であり、ヨーロッパ全土で十全、日本でも十分すぎるほどの知名度を誇る。
生前神に課せられた十二の試練を乗り越えた際、神々の祝福(あるいは呪い)を受けたことで肉体そのものが
宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」と化しており、純度がAランクに達していないなら、例え世界を滅ぼせる威力であろうと干渉を受け付けない。
シナリオ担当曰く「格闘ゲームで言うならば、 スーパーコンボ以外の全ての攻撃に スーパーアーマーかつノーダメージ」。
おまけに、計11回までの 自動蘇生が可能で、Aランクの攻撃でも 一度受けた攻撃には耐性が出来るため 二度は通じない仕様。
さすが大英雄。実にサギ臭い能力である。しかもアニメでは蘇生回数が一回追加された。 多分ミスだけど。
また、マスターであるイリヤの常識を超えた魔力供給により、時間をかければ 命のストックは回復する。
もしその通りにMUGENで再現されたなら 狂キャラなのは確実だろう。もちろん「Fate/unlimited codes」でも流石にこれは再現されていない。
ただ、原作でのとあるシーンで一撃で7つの命を滅ぼされるなど、一度に複数回蘇生回数を減らされる場合もある。
また、あくまでも「蘇生」であるため、命を奪う要因になった致命傷は超速で再生し復活するが、それ以外の傷は自前の回復力で治す必要がある。
現界の補助が完全でない時は、狼と戦った時に噛まれて血を流すなど、明言されていないが「完璧な状態でなければ防御力が下がる」ような描写も見受けられる。
ちなみに『Fate/unlimited codes』ではスーパーアーマーが付くという形で、「タイガーころしあむ」では相手を撃墜するたびにタイガーポイントを倒したキャラクター毎に決められた数だけ得られるのだがバーサーカーのみ11回まではポイントが発生しない(その代わり12回目からは他のキャラとは桁違いのポイントを得られる)といった形で『十二の試練』は再現されている。
また、どちらのゲームでも『十二の試練』を同時に複数削ることができる攻撃が用意されている。
バーサーカーのクラスは英霊を強化及び狂化させるため、魔力の消費・サーヴァントの制御の難しさ共にマスターにとって大きな負担となり、
過去の聖杯戦争においてバーサーカーをサーヴァントにしたマスターは全て魔力切れで自滅した。
その性質上、弱い英霊をバーサーカーにすることが基本だが、第五回といい第四回といい
どっちもこの常識を破ってしまっているため、マスターに掛かる負担がさらに増している。
このバーサーカーもマスターとして極めて優れた性能のイリヤでなければ、動かすだけで魔力が底を突いてしまう鬼畜仕様である。
(そのイリヤもバーサーカーを律する為に特殊な令呪を刻んでいる)
しかし、その能力の高さに比例してストーリー上では中ボス・ かませ犬的な役割が多く、
どのルートでも強大な敵として立ちはだかりながら中盤から終盤にかけての戦いで退場してしまう。どんまい。
天敵は 金ピカ。無数の高ランク宝具を持つ上、金ピカが所有している宝具「天の鎖」は相手の神性が高い相手ほど拘束力が高まる。
神性ランクAの彼にとって、致命的な効果を持つ。尤も、それすら引き千切る力を持ってはいるが。
この人と言い、四次 ライダー(神性C)と言い、もしかしてこの能力、聖杯戦争ではハンデにしかなってないんじゃ…
一応、Fate/EXTRAでは、神性スキルに「粛清防御」と呼ばれる特殊な防御値をランク分だけ削減する効果と、「菩提樹の悟り」「信仰の加護」等のスキルを打ち破る効果が追記されている。
が、現時点で対象の能力を持っているサーヴァントはEXTRAのランサー(黒い方)と、推測ではあるがラスボス(救世者)くらい(しかも主人公側のサーヴァントは神性を持っていない)。
あれ……結局意味あまりなくね?皇帝特権で短期取得できるはずなのにしている描写すらないし
Fate/Apocryphaでは高ランクの神性がなければ攻撃が通らない(Aランク対軍宝具が直撃しても余裕で耐える)英霊が出てきたのでやっと神性がハンデではない状況が出来た。
金ピカはこれ以外にも様々な高ランク宝具を用いる為、バーサーカーを別々の手段で殺す事が可能であり、『十二の試練』をあっさりと敗る事が可能。
その為、原作ではなすすべなく12回殺され、バーサーカーは敗北する。
これは金ピカの射線からイリヤを守らなければならず本来の速度を発揮できなかったのもあるが。
金ぴか程ではないにせよ多彩な高ランク宝具を扱う アーチャーとの戦いにおいては、6回命を滅ぼされたものの彼を粉砕し消滅させた。
また、「Fate/unlimited codes」においては、一旦ギルガメッシュが 飛び道具連射モードに入ってしまうと、
機動力が無いバーサーカーはまさに
詰み状態
となってしまう為、 ある種の原作再現になっている。
(「Fate/unlimited codes」では空中ガードが無い為、飛びながら近づく事も出来ない)
その ダイヤグラムは
9:1
とも言われ、余程の腕の差が無ければ勝てないとすらいわれる始末である。
ちなみに単純な戦闘能力で言えばギルガメッシュよりも遥かに高い。というかどの英霊よりも抜きん出てるといえる。
表面的な強さばかりでなく、狂化の魔術を受けても理性を残し、アンリマユの精神汚染すら耐え切るほどの強靭な精神力を擁し(激痛で大暴れはした)、その精神性すらサーヴァントの中で抜きん出ている。
なお、数々の武器を使い数々の伝説を作った大英雄だけあってヘラクレスは「 キャスター(魔術師)」を除いた
6つのクラス全ての属性を持ち、バーサーカー以外のサーヴァントとして現界することも出来た。
これら通常クラスの内、最もヘラクレスの力を発揮できるのはアーチャーとされる。
これは、ヘラクレスのレンジャー(冒険家)としての能力が発揮しやすいためである。
その場合は状況・対象によってカタチを変える秘技、言わば「流派」でありヘラクレスが最も信頼する
万能型宝具「射殺す百頭(ナインライブス)」 *1)をあらゆる武器で使用する。
他、「勇猛」と言った精神系スキル、武器の技量などバーサーカーでは狂化によって使えなくなっている多数の力が使える。
そんなチートレベルの能力を持つヘラクレスが、スキルや宝具を封印してまでバーサーカーとして召喚された理由は、
彼を召喚したアインツベルン一族が前聖杯戦争で招いた外部のマスターとそのサーヴァント(衛宮切嗣と セイバー)に
見事に裏切られた事に起因し、「やっぱり外部の者は信用できねぇ!」と言うわけで一族からマスターを出すと共に、
サーヴァントの裏切りを防ぐ(自由意志を奪う)ために狂戦士として召喚させた為。
その裏切りの原因も、前の聖杯戦争でアインツベルン家がルール違反をしたせいであって、自業自得なのだが。
そのあたりの詳しい話は原作、ファンディスクをプレイして確かめよう。
ちなみに「Fate/unlimited codes」でライダーに倒された場合、ライダーが「ギリシャ一の英傑から理性を奪うとは、何と勿体無い事を…。貴方が万全であったのなら、私など敵ではなかったでしょうに」と溢す。
ライダーとて相当優秀なサーヴァントであるにも係わらず、本人にして敵足りえないと言わしめる辺り流石としか言いようが無い。
もっとも他の英霊と違い、五次のライダーと キャスターは同じギリシャ神話出身の為、ギリシャ一の英傑より格下なのは当然ともいえる。
裏切りを恐れられ素の能力強化に特化したバーサーカーとして召喚されたヘラクレスだが、
戦術をやたら強化するのではなく、戦術と戦略のバランスが取れた本来の彼の方が良かったのかもしれない。
召喚したのが古い名門の魔術師なのだから、そこまで気が回らなかったらしいが。
てか古い名門なら神話のヘラクレスが如何に凄まじい存在であったかくらいは知っておけよという話である。
(あえて言えば他所の英霊を軽く見ていたのかも知れない。それなら母国(ドイツ?)の英霊をつかえと言う話になるが)
余談ながら、狂化されていない彼の真の人格は「Fate/タイガーころしあむ」で垣間見る事ができる。
ただし「アッパー」では特に理由もなく、たびたび理性が無い状態に戻る。
『英雄の代名詞』たるヘラクレスに相応しく非常に紳士的かつ理知的、女性には優しさを忘れないまさに「紳士的」な性格。
外見はそのまま
だが。
原典だと短気で不遜な性格だった? 聞こえんなぁ。Fateでは原典荒くれ英霊が意外と紳士的でしたとかザラになりつつあるし
立ち絵でも薔薇を持っていたりEDではタキシード(しかも白)を着ていたりする、勿論
外見はそのまま
だがなぜか非常にカッコいいから困る。
キャスター曰く「ちょっとイリヤスフィール!こんな紳士的な殿方に狂化の魔術をかけろだなんて貴女酷すぎない!?鬼!悪魔!まさに外道!!」。
因みにキャスターにここまで言わせたのは不幸な人生を送ったキャスター(キャスターの項参照)が幸せに生活している事に泣くほど感激したため。
ちなみに伝説ではこの二人は顔見知りの可能性が高い。言及されなかったがアルゴー船に同乗していた。更に物語によっては行き場をなくして放浪しているメディアを匿うというのもある。
というかイリヤがキャスターに相談したのも「アルゴー船に同乗していたから」という理由であり、キャスターもそれを認めているためタイガーころしあむ設定としては顔見知り確定のようである。
もっとも「英霊として具現が長いから記憶の磨耗で(本当にこんな性格だったか)ほとんど覚えてない」ともキャスターは言っているが。で、感涙にむせぶバーサーカーを見た途端(直前まで狂化の魔術をかける事に賛成していた)掌を返して上記の台詞である。
更に、もう一つの重要な事実も判明する。
ついでに続編のアッパーで「魔法
少女
」の適正持ちだということが判明、 どこかで聞いたような台詞を口走った。
バーサーカーがアレと同等の砲撃能力を習得してしまったら、本当に手のつけようがなくなるぞ…
また、スピンオフ作品『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』(第一期)ではついに ラスボスとして登場。
攻撃力と防御力と再生能力のチートっぷりをこれでもかと言うほどに見せつけてくれた。
こっちだと、『約束された勝利の剣』でも
一回しか殺せない
ため、二本のカレイドステッキを必要とする
奥義「並列限定展開(パラレル・インクルード)」で、
エクスカリバーを9本持ってきて
ようやく倒せた。
おそらく、
TYPE-MOON史上最高火力
であろう。
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