パニッシャー

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パニッシャー - (2011/01/19 (水) 14:18:37) の編集履歴(バックアップ)



If you're guilty, you're dead.

アメリカのマーベルコミックスの人気シリーズ『パニッシャー』に登場するヒーロー。
同社の作品の中でも人気が高く、数回映画化された(一部は R指定 だが)。

本名はフランク・キャッスル。アメリカ海兵隊所属の軍人であった。
だが、妻と子供二人を連れてセントラルパークへとピクニックへ行った際、
ギャング同士の抗争に巻き込まれて妻と子供を亡くしてしまう。
このことがきっかけで海兵隊を辞め、さらには自分自身のプロフィールも全て捨て、
ニューヨークの闇の合間で悪党を狩るクライムファイター「パニッシャー」(処刑人)となった。
特徴は白いドクロをあしらった黒いスーツ。上にロングコートを着込む事もある。
ちなみに初出は『スパイダーマン』だったりする。

性格は本来は穏和であったが、上記の事件をきっかけに豹変。
悪党に対しては一片の慈悲も見せず、残虐な方法で処刑していく。
当然周囲からの反応も非常に悪く、ヒーローからは危険視され、警察からは完全に犯罪者扱いされる。
同じヒーローのスパイダーマンやデアデビルからは行き過ぎた残虐性や法律の軽視などからとても嫌われている。
同じように容赦がないゴーストライダーウルヴァリンとはそれなりの付き合いになっている(一緒にブラックハートと戦ったことも)。

ヒーローとしての能力は、超能力じみたものは 何もない。
元海兵隊員として、普通に銃器や兵器、爆発物の扱いに長けている他、近接戦闘でも一流の強さを持つ。
だが、最大のポイントはその 容赦の無さ であろう。
どのような汚い手も平然と使い悪党を抹殺していくため、常識的な神経で対峙したら即座に裏をかかれること確定である。
単純に言えば、彼はただの人間にも関わらず マーベルユニバース最強のヒーロー の一人である事は間違いないのだ。

+ パニッシャーが最強のヒーローである理由
とあるIFシリーズ『キルズ・マーベル・ユニバース』では、その戦闘能力が遺憾なく発揮されている。
妻子を失った原因がヒーロー(サイクロップス)とヴィランの戦いであったため、
全てのヒーローとヴィランを抹殺する「パニッシャー(処刑人)」として、とんでもない復讐劇を開始する。
スパイダーマン、ヴェノムを狭い場所に誘い込んで身動きを封じてから諸共に爆殺したのを手始めに、
ハルクが暴れている隙に発信機をつけ、元の姿に戻ったところで容赦なく射殺。
ファンタスティックフォーを奇襲攻撃で皆殺しにした後、Dr.ドゥームを倒し、そのテクノロジーを強奪。
X-MENのメンツとマグニートー双方を、「最後の決戦をする」と月面ドームに誘い出し、核爆弾で彼らを皆殺し。
その後、他の有象無象のヒーロー・ヴィランを皆殺しにした後、キャプテンアメリカと対決。
パニッシャーを武装解除し、あくまでも投降するよう説得するキャップに対して、隠し持っていた銃を抜き放ち、
きちんと確かめないアンタが悪いのさ。それで、 誰がアンタを裁くんだい?」といって彼を射殺した。
その後、X-MENの仇討ちをするべく現れたウルヴァリンを死闘の末に倒したパニッシャーは、
最後のヒーローであるデアデビルとの決戦に赴くが、そこでその正体が幼馴染のマッド・マードックであったと知り……

「奴らは俺の家族を殺して、そして すまなかった と言ったんだ!」という叫びは、彼の怒りの程を表していると共に、
己の復讐のためならば如何なる手段も用いる事が、ただの人間であるパニッシャーを
マーベル最強のヒーロー たらしめているのだろう。

なお、誤解のないように言っておくと、この話はあくまで「パニッシャーがマーベルヒーローたちを皆殺しにする」という
テーマの下に作られた話であり、 補正がかかりまくった状態である。
実際には本編でのヒーローはこの話の中でパニッシャーが行ったものと同等か、
それ以上に容赦なくかつえげつない様な事をされても割と乗り切ってきている。
このように本編においても容赦のなさから一目置かれることはあるが最強というわけではないので注意すること。
また、本編での彼はキャプテンアメリカのことを尊敬しており、シヴィルウォーにおいて
ヴィランを即射殺したことで対立してボコボコにされた際も一切手を出さず無抵抗を貫いている。
+ そんな彼の近況
とかく敵を作ることの多い彼だが権力を手にしたノーマン・オズボーンによって国家権力を使われて
逆に徹底的に容赦なく追いつめられ、最後にはダケン(ウルヴァリンの息子)に首を刎ねられ殺されてしまう、
……のだが、その後何とフランケン・キャッスルとしてよみがえったのだ!
突っ込みはマーベルコミック編集部にお願いします。

経歴や特殊能力から、しばしばDCコミックのバットマンとの類似が指摘される。
実際、クロスオーバー企画『バットマン/パニッシャー』にて競演していた。
尤も、一見似ている二人ではあるが、 自身を人間に保つために決して人を殺さない バットマンと、
一線を越えてしまったがために容赦なく悪人を誅殺する パニッシャーとの間には埋めがたい溝があるのだが。
その心理面においても、自らの怒りを何とか押さえ込もうとするバットマンに対し、
必死に自身を奮い立たせようとしているパニッシャーと、対照的に描写されている。

+ DC版パニッシャー
パニッシャーが大ヒットした事を受けて、DCコミックもまた、一人のヒーローを世に送り出した。
それがエイドリアン・チェイスことヴィジランテである。

元々はニューヨークの地方検事としてティーンタイタンと協力していたチェイスは、
犯罪者の復讐によって妻子を殺されてしまったのを境に、コスチュームを纏い、銃を手に、犯罪者と戦うようになる。

しかし彼が直面したのは「犯罪者を殺した所で救われる者はいない」という過酷な現実ばかり。
当初こそなるべく相手を殺さないようにしていたものの、その行動は暴力的な傾向を増し続け、
やがてヴィジランテは、躊躇無く相手を殺していく制裁者へと変貌を遂げてしまう。
しかし犯罪者だと思って殺した相手が、実は冤罪だった事を知り、彼は一度、コスチュームを棄てる事を決意。
だが2代目ヴィジランテとなった親友は暴走し、チェイスは彼を殺すことでしか阻止できず、
3代目ヴィジランテはチェイスを守る為、身代わりとなって命を落とした。

こうした経験から、彼は再びヴィジランテとして戦うことを決意したのだが、
犯罪者に敗北した際、テレビカメラの前でマスクを剥がされ、その正体を暴露されてしまう。
行き場を無くし、ヴィジランテへと更にのめり込んで行ったチェイスは、やがて心を病み……。

+ ヴィジランテ最終回

これもまたマスクに脳を食い荒らされた者の末路と言えるのかもしれない。

日曜洋画劇場世代にはドルフ・ラングレン演じるパニッシャーが記憶に残っているだろうが、
最近ではジョン・トラボルタが敵役で出演した映画第2弾の方が有名だろう。
第1作が失敗し、2作目で仕切り直すが、黒歴史だったので更に仕切り直した3作目が2008年に、日本では2009年4月に公開された。
刑事になったり、FBI捜査官になったりと、仕切り直しの度にフランクの設定がコロコロと変わっている。

また、過去に2度ゲーム化もされている。
+ 詳細
ファイナルファイト系のベルトアクションだが、特筆すべきはその 行動力の高さ (斜めジャンプの距離は短いが)。
彼一人でガイコーディーハガーの能力を兼ね備え、それらを上回る行動力を持つ。
使えるものは何でも利用でき、ただのアイテムボックスに過ぎなかったドラム缶までも武器にする。

また、武器の用途やステージのギミックも多彩。
ナイフを持って敵に掴みかかれば喉元を掻っ切り、バットで数回殴って折れた後は切断面を投げつけて突き刺し、
列車の上で戦うステージでは 敵を先頭車両の前に突き落とせる バイオレンスっぷりだが、
本ゲームでは残虐さよりもむしろ爽快感を押し出しており、敵を倒すと 「Oh!」 とノリのいい声を発するため
あまり凄惨な印象はなく、むしろトムとジェリー的なギャグっぽさすら感じられる。
ついでに言うと敵はどいつもこいつも擁護不能の悪党なので殺っても罪悪感なんて欠片も感じることは無い。

さらに銃と手榴弾を携帯しており、敵が銃を持っていれば(持っていなくてもロボット?だったりすれば)
こちらも銃を 無限に 使用できる。銃を持ったやつが相手なら、無限に銃を使わざるを得ない!

ただしボス相手では一緒に銃持ちやロボットのザコがいない限りは素手で勝負せざるを得ない。
たとえセンチネルぐらいでかくて頭からレーザーも撃ってくるロボットだったり、
下半身がキャタピラミサイルを打ち上げて爆撃してくる奴だったり、腕が変形してロケット弾を発射してくる奴だとしてもである。
でも 手榴弾はいつでも使える し、 拾ったマシンガンなら相手が丸腰だろうと撃てる (共に弾数制限はあるが)。どういう基準だ。

2P側プレイ動画はこちら

同ゲームの2Pキャラは、なんと秘密諜報組織・シールドの長官であるニック・フューリー。
ある理由により不老になっていることを除けば彼もスーパーパワーを持たない常人で、
ゲーム中の性能もパニッシャーとほぼ同等である(微妙にパニッシャーよりクセはあるが)。
1面のボスに上司の居場所を聞き出した後、パニッシャーは撃ち殺してしまうところをニックの場合は
サマソで気絶させるだけと、パニッシャーと行動や台詞の違いが出るのも特徴。
ちなみにニックはアイアンマンの映画にも登場している。
2人同時プレイの場合、終始マジ切れ状態のパニッシャーと、抑え役にならざる得ないニック、という迷コンビを拝むことが可能。

さらに、このゲームは攻撃を当てた時の「重さ」がかなり重視されており、鈍器や重火器系の攻撃の際は
そのズシリとくる重さを実感できる調整となっており、カプコンを有名にさせたもう一つのジャンルで
ある「ベルトスクロール格闘アクション」の円熟期とも言える、同社のキャディラックス?と並ぶ非常に完成度の高いゲームである。
やたらキャラ能力が高く、敵もそんなに強くないのでジャンル内でも屈指の易しさなのも評価点。
(ベルトスクロールアクションは難易度の高低が評価に響きやすい)

しかし、このジャンルは「1コインで長時間プレイできる」というインカム率の悪さから
次第にアーケードから撤退状態にあった頃でもあった為、この『パニッシャー』自身もあまり見かけなかった。

とはいってもプレイした人たちの記憶には焼きついており、メガクラッシュ発動時の奇声と
奇怪なアクション(パニッシャーだけでなくニックにも該当)に魅入られた人多数。

「ファイオー!」

「オリャーマー!」

さらに2005年にはXboxで再びゲーム化される事になる。

パニッシャーの残虐さを全面に押し出したゲームで、ありとあらゆる方法で犯罪者達を拷問し、処刑する。
その拷問、処刑方法のバリエーションがやたらと豊富で、前述のゲームとは 別の意味 で使えるものは何でも利用できる。
具体的には、窓、換気扇、ドリル、棺桶、焼却炉、トラバサミ、(動物の)サイ、ピラニア、サメ、フォークリフトなど…
これ以外にも沢山ある。これらをどう使うかは…各自で調べてほしい。
ただ、その残虐さ故に日本では未発売になってしまったほどである。

ちなみに、重要な情報を持っている犯罪者は、その頭上にパニッシャーマークが浮かび上がる
そして、そのマークが出た敵の末路は…


MUGENにおけるパニッシャー

海外の制作チームであるInfinity mugen teamのaPoCaLyPsE氏が制作した、MVC仕様のものが存在している。
MVC2のケーブルをベースとして作られている。
まだβ版故、AI起動コマンドはあるがAI自体はまだ搭載されていない。

ライフル手榴弾SMG地雷ミサイルバズーカと何でもござれな戦闘術を駆使する。
特に長いのけぞりやダウンを奪うのに長け、技の性能からタッグ戦向きのキャラとなっている。
なおこのライフル、ダメージとヒット数、銃口の高さが異なる3種類があるが、一部のものはコマンド最速入力でコンボにつながってしまう。
つまり、理論的には地上でのけぞりが短いキャラ以外相手に飛び道具のライフルがヒットしたら10割確定。
反面ゲージの無い状態での切り返しが辛い。飛び道具や地雷を駆使し、いかに近寄られないよう立ち回るかが大事。
また、超必殺技に「シンビオートモード」なる洒落にならないものまである。
これは「もしもシンビオートがパニッシャーに寄生していたら」というifの世界を描いた話が元になっている。
ちなみに、超必殺技でKOすると相手が白骨化したり跡形もなく消し飛んだりし、「PUNISHED」の表示が出る。
グロ耐性のない人は注意が必要。


また、サクラカ氏製作のきら様のアレンジキャラ、「きらきら?」になぜかアシストキャラの一人として登場。
こちらはカプコンのベルトアクションのキャラをそのまま流用したもので、呼び出すと銃で援護射撃してくれるが、
攻撃を受けると一発で退場する。

出場大会