Q

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Q - (2023/07/06 (木) 19:46:25) の編集履歴(バックアップ)



決して認めたくはないが、我々の組織力をもってしても、
彼の存在を正式に肯定することは現時点では難しいという結論を得た。

                 ──CIA広報官 リチャード・バーグマン談



「・・・・・・・!」


近年、名のある格闘家達が変死体となって発見される事件が多発した。
同時期に、しかも世界各地で発生したこの怪奇な事件にはある共通点があった。
現場付近で撮影された写真にはどれもトレンチコートを羽織り、鉄仮面をつけた男の姿があったのだという。
事件は“謎の男”というキーワードで繋がった。


ストリートファイター』シリーズの登場人物。初出は『ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-』。
担当声優は同作品でヒューゴーも兼任の Len Carlson 氏。


キャラクター設定

長身帽子トレンチコートを着用し、鉄仮面で顔を隠した上に白い手袋までしているという異様な風体をした人物。
世界中各地で多発している猟奇事件の現場で目撃されているため、CIAやインターポールからマークされているが、
性格や生い立ちといった個人情報は一切不明であり、そのCIAはおろか全能の秘密組織を以てしても何一つ分からない謎の男。
というか、性別以前に人間かどうかすら怪しい
お陰で技名ですらCIA側が名付けた仮称という事で、語尾に「(仮)」が付いている。

上半身と下半身の動きが合っていなかったり(異様な動きの立大Pや転倒しながら蹴り上げるレバー後大K等)、
台詞は殆ど呻き声で言葉らしい言葉を一切喋らない(SA3で掴んだ際に何故か女性の合成音声のような警告音を発する)。
勝利メッセージも全て「…」「!」「?」でのみ構成されている等々、どことなく人間でない何かであるかのようなものを感じさせる。
仮面と襟の間や手首から肌色が覗いているが、本当に肌なのか怪しい(電撃を受けると人の形をした肉体が透けて見えるので、一応人外ではない?)。
感情についても何も読み取れない…と思いきや、勝利ポーズの一つに「倒した相手を足でグリグリ踏みにじる」ものがあり、そこからは憎しみが透けて見える。

仮面と名前の元ネタは『ロボット刑事』に登場した犯罪捜査用ロボット「K」、風貌自体は『バビル2世』に出てきたロボットが元ネタと思われる。
オロによると25年前程前にも見かけたらしい。ゲーム出荷当時から25年を遡ると、丁度『ロボット刑事』の放送時期に重なる。

プレイヤーが最初から選択出来るキャラクターではあるが、通常のCPU戦では特定条件の下で登場する乱入キャラクターとなっている。
Qの神出鬼没ぶりを表現した演出かと思われるが、その辺の設定を知らない人に「なんでコイツだけ特別待遇されてるんだよ?」などと言われる事もしばしば。
この乱入はプレイヤー側の使用キャラがQでも登場するため、上記の設定も相まってトゥエルヴと同様に複数体が存在しているのではないかと囁かれていたりする。
そう考えると同一人物説が上がっているとの関連性がますます気になる所ではあるが、
これらはあくまで憶測であり、スタッフ側のコメントを待つばかりである。

アレックスのエンディングでは、彼の父親の親友兼トレーナーを勤めるトムが「戻ってきたら確かめてやるぞ」という旨の発言をしている。
そのときの服装がトレンチコートの様に見えるので、発言と相まって「後のQである」とよく字幕が付いたりする。ばかぬかせーっ!?
もしそうだったらパトリシアちゃん泣くよ。
さらに、『ストII』の『TURBO』以前のケンステージの船に乗っている客の中にQに酷似した風貌の人物もおり、
こちらは主に海外を中心に「後のQである」と噂されている。

+ 『ストリートファイターV』では
『ストIII』の前日談にあたる『ストV』にはQ本人は参戦しなかったものの、
「G」と呼ばれるキャラ(CV:山路和弘(日本語)、Chris Smith(英語))が参戦している。
この「G」は、「やってみた」動画投稿者で格闘に手を出すようにもなったという自称「世界大統領」。
一応人間らしいが、設定的に謎も多くかなり胡散臭い。
ストーリーモードで戦った相手の反応はというと、
  • 新人相手なのは差し引くとして手加減はしすぎた(ラシード)
  • ただのバカなのかそうじゃないのかの判別がつかない(メナト)
  • 貴様が誰かは知らないがその力には見覚えがあるギル
…と後者二人からは意味深な事を言われている。
さらに、アレンジコスチュームでQと同じ仮面&トレンチコートというスタイルが用意されていたり、
一部の技のモーションがQとほぼ同じとなっているなど、
名前がアルファベット一文字という共通点も含め、否が応にも関連性を匂わせるキャラとなっている。
一方でGはハイテンションかつ異常に饒舌であり、性格的にはQとは全く似ていない。
2021年2月時点ではカプコンからの公式見解は出ていないが、
「Gが後のQなのでは?」「Gをベースに、別人が人工的な改造を受けた末にQというキャラが誕生した?」
など、様々な憶測が飛び交っている。だが私は謝らない

ちなみに、続く『スト6』では「JP」という名前のキャラが登場し、その表記からこちらもQとの関係を噂されたが、
実際は「ヨハン・ペトロビッチ(Johann Petrovich)」や「ジャン・フィリップ(Jean-Philippe)」といった偽名の略であり、
設定的にもQとは無関係の模様。

意外な形で再びスポットライトが当たったQ。
果たして彼の抱く謎めいた設定が明かされる時が来るのか……。


キャラクター性能

性能的には「デカい・遅い・硬い・重い」の打撃型パワータイプ。
特に硬さは元々高いがPA(パーソナルアクション)で更に硬くする事が可能。
PAの効果は三回まで重複し、三回成功したQは「最終形態」とも呼ばれる。
最終形態となったQは正に鉄壁。スパロボで言うと「鉄壁掛けたマジンカイザー」並に硬い。
中間距離牽制を振ったり意表を突くように突進系の技を出し、隙あらばコマンド投げから追撃したり、
高い防御力を盾に強気なブロッキングから高威力SAを叩き込み一気に勝負を決めるのが常道。

しかし動作・移動の遅さ、長身故の当たり判定の大きさ、ガードした際の硬直が他キャラよりも長い等の弱点も多く持つ。
さらに、キャンセルをかけられる地上技が少なく、信用できるコンボ用地上技は近距離立ち中Kのみという不器用ぶり。
なんと、しゃがみ小P・しゃがみ小Kすら連打キャンセル、必殺技キャンセルがかからず、相手のラッシュに割り込んで押しとどめる方策に難儀する。*1
他にキャンセルがかかるのは近距離立ち小Pぐらいだが、繋がる技が少なく、コンボパーツが薄い点は否めない。
こういった地上連携の弱さ、全体的な技の出の遅さから、手数の多いキャラに始終攻められ固められ続けがち。
硬直のリスク覚悟で、コマ投げの捕獲及び痛恨打撃(仮)も上手く絡めていかないと、
本当にワンチャンス巡ってくる前に負ける事が多くなってしまう。
幸い移動投げの間合いがかなり広いので、この移動投げと先述のコマ投げで、安易な歩き接近にはしっかりお仕置きしていくように。
これを嫌がって飛んでくるようなら、強の「高速度連続打撃」、しゃがみ中P、空対空のジャンプ小Pなどによる対空の出番。
それぞれ、迎撃タイミングがけっこうズレていて、相手の飛び込みブロッキングの意識を散らしながら迎撃しやすい粒ぞろいの技が揃っている。
少なくとも、鈍重な技を振って窮屈な地上戦に張り付くよりは展開はマシになるので、
飛ばせてからの迎撃、それから「突進頭部打撃」の先端当てなどの陣地押し返しを大事に行い、画面端に閉じ込められないようにしたい。

SAは、発生は遅いものの暗転後の無敵の長さで弾抜け反撃にも使え、初段の前進力から連続技を成立させやすい「突進及び致死連続打撃(仮)」、
ゲージ一本でEX技との両立が難しい・ヒット間合いが狭いというデメリットはあるものの、
打撃系SAとしては最上位クラスの威力に加え対空にも使える「腹部及び後頭部への痛打(仮)」がメイン。
「爆発を伴う打撃や捕獲(仮)」は、予備動作が必要な点と、追加入力に時間制限がある点の使いづらさから実戦で見ることはほとんど無い。
また、突進、腹部は、ヒットした後に、先述したPAを最低一回は入れられる猶予がある。
SAヒットのダメージ優位を取るだけでなく、防御力UPまでついてくる展開はとても美味しい。
他キャラ以上にSAを叩き込めるかがキャラ勝率に直結してくるので、ゲージが溜まってきている2ラウンド目などは、
ラウンド序盤からQの攻撃ターンを積極的に窺っていきたい所である。

ダイヤグラム的には弱キャラに類しているが、決して勝てないキャラでは無く、
ブロッキングからの反撃、移動投げといった、システムを熟知したテクニックが実力に素直に反映されるため、愛用しているプレイヤーもそこそこ存在する。
参考動画
有名なプレイヤーはTM氏やクロダ氏など


MUGENにおけるQ

下記の3体が存在していたが、現在入手可能なのは海平氏のもののみ。

+ 海平氏製作
  • 海平氏製作
動画で最も見かけるのがこちら。
氏のサイトは2017年4月を以て閉鎖したが、現在はhamer氏によって代理公開されている。
ブロッキングの反応が異常に鋭いAIを搭載しているため、タグに「最終鬼畜装甲ブロッキング・Q」と付けられる事もしばしば。
仕様なのか記述ミスなのかは定かで無いが、ブロッキングを行えないはずの攻撃動作中でも平気でブロってくるため、動画で使う場合はその辺の注意が必要。
ちなみにそのAIだが、ブロッキングから捕獲で掴み、突進から超必殺技(腹部及び…)へ繋げ、
さらに突進で追い討ちする高難度高威力コンボを平気で繋げてくるため爆発力が高く、追い詰められた状況から一気に引っくり返す事も少なくない。
ただ、かなりのブロッキング精度とはいえ完全ではないので、弾幕を張られると処理し切れずに負ける事も少なくない。

また、海外のviolin_ken氏による改変版も存在。
こちらは一部技の性能の変更、SEエフェクトの追加などにより、原作に近付けられている。

+ ドロウィン氏製作
  • ドロウィン氏製作
現在は公開されておらず入手不能。
メルブラモードと北斗の拳モードと3rdモードを選択可能。
もちろん北斗の拳モードでは七星ゲージ一撃技等も搭載されている。

+ Fido氏製作
  • Fido氏製作
現在は入手不能。
ブロッキングやジャストディフェンスを搭載。氏のMXシリーズ共通のシステムを持つ。
エフェクトが非常に綺麗。


大会でもそこそこ活躍しているが、昨今ではあまり目立った活躍は見られない。
PA三積みで鬼畜化する一方、やはりモーションの大きさが肝なのか相性差が大きく出る事が多い。
特にブロッキングの特性上、投げには弱いため、そこからコンボを叩き込まれると鬼畜化する前に落とされる事もある。
ストーリー動画では立場は色々。
原作準拠で謎の存在だったり、量産型のザコやロボットという扱いもある。
そして遂に主役の動画が登場し、こちらだと
海外の過激派ヒーローのごとく駆け付け一発をやらかす危険な探偵だったりする。



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最終鬼畜装甲ブロッキング・Q

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止
凍結
削除済み

出演ストーリー

+ 一覧


お勧め・基本コンボ他

コマンド 備考
捕獲→突進 基本だがタイミングが難しい。SAキャンセル
強捕獲→突進x2 捕獲、突進中先行タメ
弱捕獲→突進→4強P 突進を相手の足あたりに当てると裏回るのでそこを追撃。
捕獲→EX突進 EX突進がクリティカルワイヤーなので追撃可能。
SAキャンセル可。
J大P→立中K→突進 要中足ヒット確認

"DANGER!!"


*1
一応、しゃがみ小Pは純粋なキャンセルはかからないものの、ヒット時にノーキャンセルで「腹部及び後頭部への痛打」に繋ぐことは出来る。
ただし、連打キャンセルはかからないので、『しゃがみ小P単発ヒットしたのを確認してSAコマンド入力してコンボ成立』させるのは非常に困難。
こちらからの反撃が確定している時に、しゃがみ小Pがヒットすると見越してSAまで入れ込むのは戦術としてアリだが、めまぐるしく状況が変わる対プレイヤー戦時に差し合いのしゃがみ小Pから腹部SAにコンボ発展させるのは、常人には無理に近い。