結城晶

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結城晶 - (2017/03/23 (木) 06:48:52) の編集履歴(バックアップ)


天空に輝く八つの星――
   力だけではない、真の強さを知る者のみが見えるというその星を求め旅立った彼――
     人は彼を、バーチャファイターと呼ぶ!
(アニメ版OPより)


「十年早いんだよ!!!」

プロフィール

国籍:日本
生年月日:1968年9月23日
年齢:25歳
血液型:O型
身長:176cm(後に180cmに変更)
体重:76kg(後に79kgに変更)
スリーサイズ:B113/W90/H94(後にB115/W90/H94に変更)
職業:武道家、カンフーの師範
趣味:修行、カンフー
流派:八極拳

『バーチャファイター』における結城晶

1993年に稼働した世界初のアーケード3D対戦格闘『バーチャファイター』シリーズにおける主人公。
ゲーム中では主にカタカナで「 アキラ 」と表記されている。
そのせいか「結城アキラ」と折衷した表記にされることもしばしばある。

+ バーチャファイターの概要
先にも書いたが、本作は世界初のアーケード3D対戦格闘である。
使うボタンはパンチ・キック・ガードの三つだけというシンプル操作とは裏腹の奥深い戦略がウリになっている。
当時の技術上仕方ないとはいえカクカクしたキャラクターが滑らかに動くというギャップは多くのプレイヤーに衝撃を与えた。
作品が進む毎にポリゴン技術が洗練され、キャラクターはより美麗に、モーションはより滑らかになっていった。

本作の発売以降、ゲーム業界全体には3D格ゲーブームが到来し、有名所だけでもナムコの『鉄拳』、テクモの『デッドオアアライブ』等、
様々な3D格闘ゲームが発売され、3D格ゲーという新たなジャンルを構築したゲームなのである。
また、VF4ではICカードとネットワーク連動サービスをいち早く導入、これにより今では当たり前となったプレイヤーネーム登録や戦績の保存、対戦の勝敗によるランク変動、キャラクターカスタマイズ等が可能になりアーケードでの遊び方に新たな風を呼んだ。
これらの事実から、時代の先駆者といっても過言ではない一面も持っている。

特に、1994年に稼働した『バーチャファイター2』は新宿を始めとしたゲームセンターで爆発的な大ヒットとなり社会現象にまで発展。
後述するアニメ化や雑誌などに鉄人のコラムが乗るなど、格ゲー史上例を見ないほどの広がりを見せた。

家庭用ではセガハードを中心に展開され、特にVF2はセガサターンソフトで唯一ミリオンヒットを飛ばし、セガサターンの普及に多大な貢献を果たした。
最終的にはソニーによる『ファイナルファンタジーⅦ』の大々的なマーケティングによってプレイステーションに後れを取る形になったが、高品質なゲームを出し続けた事で多くのゲーマーファンを獲得する事ができた。
セガサターンのゲームに外れなし一部例外ありである。
+ なのだが…
実はバーチャファイターのヒットがプレイステーションの人気を上げセガサターンを敗北させた遠因と言う説もある。
何故なら2Dと3Dの折半的な性能のセガサターンに対し、プレイステーションは3D特化型
そのためバーチャファイター以降の3Dブームはプレイステーションに有利に働いたと言われているのである。
(ブーム自体は前からあったが(そもそもこの世代の家庭用ゲーム機はそれを意識した物)、猫も杓子も3Dになったのはバーチャファイター以降)
セガがゲームハードから撤退した後はプレイステーションとXBOXにてシリーズが継続している。

声の担当は、初代では「日本一歌の上手いサラリーマン」ことSEGAサウンド部門所属の光吉猛修氏(同シリーズで影丸も担当)、
『2』以降及びアニメ版ではストZEROシリーズやCVSシリーズのサガット等でお馴染みの三木眞一郎氏が務めている。
ピンと来ない人は『ポケットモンスター』のコジロウと言えば分かりやすいだろうか。


キャラクター設定

歴史ある名門道場、結城武館の跡継ぎとして生まれ、幼少の頃から父にあらゆる武術を教え込まれる。
そして17歳の時、父からアキラの祖父が生み出した結城流八極拳を教わり、5年間の修行の末にそれを習得した。
(結城流八極拳とは戦時中の日本軍がラストエンペラーの護衛の拳法、八極門に対抗すべくアキラの祖父に命じて開発させた日本独自の拳術であり、厳密には本当の八極拳とは違う)
職業は道場師範代であり格闘家、門下生の指導にあたっている一方で、自らもひたすら修行の日々を送っている。

主人公だけあってVF内の交友関係は広く、ウルフ・ホークアイとは親友兼ライバル、梅小路葵は幼馴染、パイ・チェンは良き修業仲間、影丸は一度敗れた因縁の相手、ラウは第二回の決勝戦で戦った相手である。
……ではあるのだが、基本的にVFシリーズは戦前のデモやエンディングはないのでその設定をゲーム内から知る事はできない。

出場した世界格闘大会(いわゆるVF本編)では、第一回は予選敗退、第二回は見事優勝、第三・第四回は優勝を逃すなど、主人公と言えどあまり勝ってはいない模様。
(だだしストーリーにおける優勝キャラは、ゲーム内における強キャラや印象の強いキャラ、全国大会優勝者の使用キャラを選んでいるので仕方がなかったりする)

胴着に白いハチマキという、いかにも格闘ゲームの主人公然としたデザイン*1で、ストイックに強さを求め続ける求道者であるため性格も主人公としては申し分ないのだが、アキラ自身がVFシリーズの黒幕である組織「J6(ジャッジメントシックス)」とストーリーを始めとした設定上で ほとんど関わりが無い。

むしろ、J6に妹のサラを誘拐・洗脳され敵として戦う羽目になり、妹を救った後もJ6からテロ紛いの被害に遭っており、J6と決着を付ける為に大会に参加している「ジャッキー・ブライアント」や、J6に母の月影を誘拐され、戦闘マシーン「DURAL」(VFシリーズのラスボス)に改造されてしまい、母の心を救う為にデュラル破壊を目的としてJ6と戦い続けている「影丸」とかの方が、ストーリーや戦う動機などを含めアキラなんかよりも よっぽど主人公 している。
当のアキラはというと…、ストーリーに 「J6」の一文字すらない 時点でお察しください。

もっとも、こういったバックストーリーは公式HP上にて語られている程度で、別に「アキラがVFの主人公である」という事実が間違っているわけではない。
そもそもVF自体はストーリーモードやデモムービー等も存在しない作品のため、ゲームをプレイするだけでは上記のストーリーを知ることはなく、
上記の認識もファンの間でネタにされている程度のことなので、そういう意味でもリュウ覇王丸といった往年の他社格ゲー主人公と共通しているとも言えるだろう。
(看板キャラ≒主人公という認識やストーリーの中核にいるキャラが主人公じゃないという設定は他の格ゲーでもよくあることである)

決め台詞の「10年早いんだよ!」は有名で、アキラやVFは知らなくてもこの台詞は知っているという人も多いのではないだろうか。
某中華娘もパロディなのか似たような台詞を言うし。あと中の人が同じアイツも(こいつの場合「おらおらおらおらおらー!!」も言う)。
この台詞は日本経済新聞でセガナムコが共同で作った広告にも使われ、この台詞に対しナムコは風間仁の「1年遅いんだよ!」という台詞で返している。
(これはセガのPS2参戦が『鉄拳タッグトーナメント』の一年後だったのを引き合いに出した台詞でもある)

アニメ版では少し設定が変更され、普段は大食いである面が目立ち、性格も非常にのん気になっている。
一方で武術に対しては真摯であり、子供やパイ・チェン達に教鞭を執る事もある。
ちなみにアニメ版のストーリーは、アキラが成り行きで怪しい男達からパイを救ったことをきっかけに、裏で暗躍する邪悪な武芸道場・虎燕館や死の商人・ラファール社(「J6」ではない)等に立ち向かうため、世界を回りつつジャッキー・ブライアントを始めとする様々な格闘家達と出会うというもの。
当時の格闘ゲームを題材にしたアニメ作品としてはクオリティが高く、熱いOPやテンポの良い戦闘シーンなどが高い評価を受けている。
また、戦闘シーンの文字演出が後の作品でアレンジされて使用されており、地味に公式に影響を与えている気がする。
参考動画 第一期OP「WILD VISION」
第二期OP「愛がたりないぜ」 主題歌全集

キャラクター性能

性能は主人公キャラにしては珍しい事にボタン連打で出せるようなコンビネーションは殆ど無く、裡門頂肘、猛虎硬爬山、鉄山靠などの強力な中段突進技で単打を連打して攻めるスタイルである。
代わりに下段技やコンボ始動技は他キャラに比べると充実しておらず、連続技も火力は高いが難易度は全体的に高めであり、使いこなすにはかなりの習熟が必要になる上級者向けのキャラである。

キャラ性能的に特に強かったのは2及び調整版2.1で、具体的には
  • ガードされても隙がなく、しゃがみにヒットさせるとよろけ、立ちにヒットすれば浮いて追撃が可能な攻撃の起点「躍歩頂肘」
  • 上中下段全てに対し当て身投げを所持(ミスしても立ちorしゃがみPに化け、特に中下段はそれ自体が択に)
  • 上記の投げコンボ「崩撃雲身双虎掌」2段止めでそこから連続技に(結果投げダメージが重量級キャラレベルに)
高性能な中段技と投げ技の強力な2択に加え、迂闊に反撃すると当て身で返されるという万能に近い性能で2でも強キャラだったのだが、2.1では他の強キャラがキャラ自体やシステムの調整により弱体化した中、一人だけ特に弱体化されず一強状態となった。
流石に3以降は2よりは大人しくなり中堅くらいであることが多い。

アキラのみの大きな特徴としては固有技にコマンドは難しいが強力な順押し固有技(2では崩撃雲身双虎掌(ほうげきうんしんそうこしょう)、3では修羅覇王靠華山(しゅらはおうこうかざん)、4では斧刃昇膝伏虎撃(ふじんしょうしつふっこげき)、5では屠龍纒身爬山開(とりゅうてんしんたいざんかい)という順押し固有技が搭載された)を搭載していることだろう。
特に崩撃雲身双虎掌はファンの間では、通称「アキラスペシャル」または「アキラ三段」と呼ばれており、後に新たな順押し技が出た際には区別のために「アキラスペシャル2」とか「アキラ四段」なんて呼ばれたことも。
そもそも名前が長いし漢字が読みも書きも難解で覚えられないからなんて言わない

アーケード本編ではどの作品でもデュラル戦前の、実質最終ステージのキャラとしてプレイヤーの前に立ちはだかる。
(ちなみにデュラル戦は基本的にボーナスステージという扱いなので、デュラルを倒せなくてもEDになる)
実質最終ステージなので操作するCPUも強く、アキラの癖のある固有技をうまく活かした戦法を使ってくるので真っ向から挑むとかなり手強い相手となる。

アキラと言えば格ゲー業界における「鉄山靠」の開祖としても有名である。
厳密にはアキラより前にも使用者は居た(元は『拳児』と言う漫画のパクリ)が、マイナーゲームのマイナーキャラが使う「別の技からの派生技(なので威力も低い)」と言う扱いで、
誰も名前を覚えなかったのに対し、アキラのそれは威力のインパクトから、後の格ゲーに大きな与えた。

特に初代では密着時にカウンターで決めると相手の体力を最大で 9割近く 減らすほどの威力を持ち、まさに「八極とは大爆発のことだ」を地で行った性能だった。
2までは発生が早かったため、カウンター時の大ダメージ狙いやコンボの〆など色々と使い道があったが、
3以降は新技である修羅覇王靠華山(『5FS』では翻提五虎背折靠(ほんていごこはいせつこう))を始めとした鉄山靠で〆るタイプのロックしない順押し固有技が出てきたため、
普通にコンボの締めに鉄山靠を使うよりも他の固有技の方で締めた方がダメージを稼げるという理由から、作品を重ねていく内に影が薄くなってしまった。
しかし、5FSでは最低ダメージ値が今までの倍にまで引き上げられ火力が上昇し、加えて他の固有技の威力が低下しているため、
2までのように大ダメージを狙う際には必要不可欠な技というかつての地位を取り戻すこととなった。

ちなみに、初代の鉄山靠には技が出ている間は 距離無制限の投げられ判定 が発生しており、互いに端対端でも鉄山靠中に投げを出されるとアキラが相手に吸い込まれるというバグがあった。(流石に『2』以降では修正されている)
しかも同作のデュラルも同技(デュラルの技は基本的に全てプレイヤーキャラのコピペ)を持っていたため同じ事が起きた。

余談だが、初代では基本必殺技である裡門頂肘がそれなりに強いことからこればかり使う初心者は「ずんずん教」と呼ばれたりもした。
(元ネタはセガの不謹慎バカゲーずんずん教の野望』から)
また2ではしゃがみパンチとG↓Pで出せる返し技を使った自動二択によるチキン戦法がかなり強かったため、
ある有名な大会でこの戦法を使って優勝した「鉄人」の一人が、鉄人の称号を返上させられるという事件も起きた。
(「鉄人」とはVFの有名プレイヤーに送られる称号(当初はセガ非公式)であり、当時から複数人(最低でもキャラ毎に一人は)存在していた)
この出来事は当時の新聞でも取り上げられており、当時社会現象と化していたバーチャブームの中でも大きな事件の一つとなった。
参考動画(動画の始めの部分参照)

+ 初代VFのロケテストバージョンについて
今でこそVFの主人公という立場にいる彼だが、実は初代のロケテではアキラというキャラは 存在しなかった のだ。
「なにぃっ、あきらがいない!」と思う人もいるだろうが紛れも無い事実である。
初代のロケテの時点では、アキラを除いた初代VFのキャラ達に加えて、「シバ」というアラブ系で頭にターバンを巻いた兵士のようなキャラがいたのだ。
しかしその後、開発スタッフの一人である鈴木裕氏が八極拳に興味を持ち、その流れで今のアキラが作られたとの事。
で、そのアキラ加入の煽りを受けてしまったのが…シバなのである。

そして本稼働時ではシバはアキラの代わりにリストラされ、加えてその存在を完全に抹消されてしまったのだ。
その証拠として、シバは 後のVFシリーズには一回も登場していない シバが何をしたっていうんだ!
(つまり、アキラがなぜVFのストーリーに殆ど絡まないのかというと、それは 後から追加されたキャラだったから …と考えられる)

しかし、そんな彼にも一度だけ日の目を見る出来事があった。
それは、VFとファイティングバイパーズのコラボ作品『ファイターズメガミックス』にて、 隠しキャラとして登場 したのである。
(だが、シバのことを全然知らない人達からは「誰こいつ?」と思われたのは言うまでもない。)
この作品では、シバに「怒れるアラブの石油王」という異名がついたり、VF本編に登場できない理由に「予選で負け続けてるから」という設定が付いた。
他にも隠しカラーで初代VFの没キャラだった事を活かして、グラフィックが初代VFのポリゴンっぽくなるカラーがあったり、
性能においてもVF本編に出れなかった鬱憤を晴らすかの如く、シバの使う剣の攻撃は全て ガード不能 という仕様があった。
(ただし、剣も相手の攻撃を受け続けると壊れてしまい、壊れるとそれ以降はラウンドを跨いでも剣が使えないというデメリットがある)

ちなみにロケテ時のキャラ選択画面の初期カーソルは 1P側はジャッキー、2P側は影丸 であった。
そう、ロケテではVFのストーリー上のメインキャラ二人が 主人公扱い だったのである。
後からのこのことやって来たこの八極拳の男に主役を取られた二人の心境は如何程のものだったのだろうか…


『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』における結城晶

電撃文庫のキャラクターが集う2D格闘ゲーム『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』にも販売元のSEGA繋がりでゲストとして出演。
さすがに原作の3Dポリゴンをそのまま使うわけには行かなかったのか、本作では巖本英利氏による書き下ろしイラストが使用されている。
アーケード稼働時は操作不能なラスボスとして登場。設定上は本作の黒幕がアキラに変身した姿であり、本人ではない。
家庭用で満を持してプレイアブルキャラとなり、その後、アップデートによりアーケードでも操作できるようになった。
バージョンアップ版である『IGNITION』ではプレイヤー仕様は本人扱いになり、対戦前の会話デモも追加された。
3D格闘の動きを2Dにアレンジしたような独特のキャラとなっており、代名詞である鉄山靠や崩撃雲身双虎掌もちゃんと再現されている。
しっかり文字演出付きなのもニクイ。
また、オリジナル必殺技の「結城流八極拳秘伝・崩山」ではパーチャ2のテクニック「千本パンチ」*2が擬似的に再現されている。
前述の書き下ろしイラストの件と言い、電撃文庫キャラよりも気合入ってんじゃねえのかと思ってしまう程の気合の入りっぷりである。
開発スタッフの中にバーチャ直撃世代でもいたのだろうか。
ラスボスなのにプレイアブル化した際に弱体化などが施されておらず、ラスボス時の性能のまま使用可能となっている。
元が3D格闘故にリーチが短く、また題材上少年少女ばかりというのもあり相対的に喰らい判定が大きい*3という短所を持つが、ラスボスらしく高火力かつ高い割り込み性能を長所に持つ。
3D格闘から2D格闘への参戦という形は、このゲームのみならず、2D格ゲーではあまり例を見ない事例である。
他の例としては『MVC2』に参戦したハヤトや『CVS2』に参戦した恭介、『タツカプ』に参戦したバツ等といったCAPCOM作品が多く、
加えて、ナムコの『鉄拳』とのクロスオーバー作品『ストリートファイター X 鉄拳』等も挙げられるが、
今回のは『自社作品ではないキャラクターを題材にした2D格闘ゲームに参戦』という物なので、そう考えるとこの参戦は結構異例である。
もっともバーチャファイター自体は2D格ゲーにアレンジされた事が2回程あるので、彼にとってはこれが20年ぶりに近い3度目となる。
参考動画①(GENESIS版バーチャ2) 参考動画②(ゲームギア版バーチャ)

コマンドは一般的な2D格ゲー仕様になっているが、バーチャファイター特有の技の多さを再現するために、
同じコマンドでもボタンによって出る技が一つ一つ違うという特徴を持つ。

またバーチャファイターからはパイ・チェンもサポートキャラクターとして登場しており、ラスボス時はサポートがパイで固定となる。
ちなみに、パイもアキラ同様家庭用で使用可能になっている。

+ その他外部出演
VF本編より未来の世界を描いた3DアクションRPG『バーチャファイター サイバージェネレーション』ではボスキャラクターとして登場。
撃破する事で技を伝授してくれる他、ストーリーを進めれば召喚して攻撃してもらう事も可能。
OP&技伝授シーン。伝授シーンは文字演出付き

日本未発売だが、レースゲーム『ソニック&セガ オールスターズ レーシング』にも登場している。
本作ではジャッキーが運転するオープンカーの助手席に乗っており、アキラ自身が運転するわけではない。
各キャラクターにはAll-Star Moveという、レース展開を有利に運ぶための固有技のようなものが設定されているのだが、
ジャッキー&アキラコンビはなんと アキラが走行中の車から飛び降りて自分達の車に鉄山靠をぶちかまし、その勢いで加速する というとんでもないものだった。
ちなみにアキラは何事もなかったかのように車に飛び移り、そのままレースを続行する。何かがおかしい…

バンナム・カプコン・セガのクロスオーバー作品『PROJECT X ZONE』ではセガ枠で登場。
パイ・チェンとペアユニットを組んでいる。敵としてはデュラルがセスの手駒として幾度も相対する。
戦闘ではとにかく技一つ一つの火力が高く、複数技は2体までだが全チーム屈指の威力。
単独の敵相手の必殺技ではパイとのタッグ攻撃の〆で崩撃雲身双虎掌をぶちかましている。
その際一撃が決まる毎に文字演出が挿入されている。
PXZの掛け合い集。地味にパイの胸が…

続編『PROJECT X ZONE 2』にも続投、今回はペアの相手が影丸に変わった(パイはソロユニットとして登場)。
先述の『電撃文庫FC』のネタも拾われており、タッグ攻撃「結城流八極拳奥義」では千本パンチからの鉄山靠を披露する。…どちらが奥義なのだろうか。
またアニメのネタも拾われ、「愛がたりないぜ」が採用されている他、上記の結城流八極拳奥義では鉢巻を絞めるカットインが挿入される。
スキルのおかげでクリティカル時の火力がかなり高く、忍者組にはやや劣るものの総合火力はかなり高い。ただ足が遅いため、忍者組のような切り込みはできない。

またコーエーテクモの3D格闘ゲーム『デッドオアアライブ5』では、パイ・サラ・ジャッキー(5Uから)と共にプレイアブルキャラとして登場している。
ストーリーモードでは同じ八極拳の使い手である女子高生「こころ」と対戦したり、
ザック(我流でムエタイを見よう見まねで覚えたDJ)が勝利台詞にて彼の決め台詞にひっかけて「10年は経ったよなぁ」とこぼしている。
順押し型の大技や追加入力猶予1フレームの提膝弾腿も健在である。

近年ではアニメ『Hi☆sCoool!セハガール』でもOPや作中に何回か登場しており、登場人物の憧れの相手でもある。
同作第1話のサブタイトルは「いつだって10年早いんだよ!」である。

ちなみにアキラの2でのテーマソング「RIDE THE TIGER」はVFのBGMの中でも非常に人気があり、PXZでもこの曲が収録されている。
原曲 PXZ版(36:59より)

余談だが、漫画「エアマスター」には「ゲーム『バーチャルファイティンガー』の『アキオ』」を師匠とする八極拳使い、駒田シゲオというキャラが登場するのだが、
その風貌はどこをどう見てもアキラ以外の何者でもなく、アニメでは声まで同じ三木眞一郎氏が演じている。
アキオを通して八極拳の技を習得したのみならず、VFシリーズ特有のふんわりとしたジャンプまで再現してのける変態強者だったが、
ジョンス・リーの「本物の八極拳」の前に粉砕されてしまった。合掌。
参考動画

他にもゲーム「高機動幻想ガンパレード・マーチ」で『悠木映』という女子高生の名前を答える場面で
「ジャッキーさん」という選択肢があることからVFを意識したネーミングらしい。


MUGENにおける結城晶

  • Ryon氏製作
電撃FCのドットを使用したもの。
しかし、開幕から「ここから先は俺のケンカだ!」とのたまうなど、
同じ電撃FCのサポートキャラである暁古城(『ストライク・ザ・ブラッド』の主人公。声:細谷佳正、格ゲー的にはじぇんとるめんの人)のボイスを間違えて搭載しているようだ。
海外製作者のキャラにはよくあることなので気にしてはいけない。
超必殺技SEがないなど少々寂しいものの、一通りの動作は揃っているので動かす分には問題ない。
mugen1.0以降専用で、AIはない。

  • chuchoryu氏製作
こちらは電撃FCが発売される以前からいる、非常に完成度の高いCVSっぽい手書きドット。
システムはPOTS氏風で、ブロッキング、チェーンコンボ、6ボタン式、オリコンとお馴染みの仕様。
対人用と思われるデフォルトAIも搭載されている。winmugenでも使用可能。

  • 酷斯査 波里諾氏製作「カンフーアキラ」
これも電撃FCのドットを使用したものだが、ぶっちゃけて言うなら アキラの皮を被ったKFM である。
(ちなみにアキラの使う格闘技は 結城流八極拳 ではあるが、中国武術の流れを汲んでいるのでこれも一応は『功夫』と言える。なので別にカンフーと付ける必要は(ry)
新MUGEN版のKFMを元にしており、各種通常技・必殺技・EX必殺技・超必殺技などをアキラのモーションで再現している。
KFM自体が多少なりともアキラに影響を受けているとはいえ、道着に布靴・逆立った髪・ハチマキという外見を始めとして、
意外にも双方に共通するモーションが多く、全体的な出来としてはそれほど違和感がない。
もちろんカンフー山靠として鉄山靠も搭載されている。ぶっちゃけコレがやりたかっただけなんじゃ
win版と新MUGEN版があり、win版の方にはKFMのAIを作った口水軒氏によるAIが搭載されている。

また他にも、『5』のアキラをキャプチャして2Dに落とし込んだ物も存在する。

出場大会



*1
作品によっては隠しコスチュームとして黒胴着に看板を背負った通称「道場破り」バージョンが存在する。
使用条件も対戦で連勝を重ねると自動的に変化、と格ゲー全体で見ても異例な存在となっている。
また、『4』以降は専用ICカードを購入して専用ネットワークサービス「VF.NET」と連動する事で衣装やアクセサリーのカスタマイズが可能になった。
これが今では当たり前となったICカード並びにネットワーク連動サービスの先駆けとなった。
やがてネットワークを利用した全国・全世界オンライン対戦へと進化していくのだが、それはまた別の話である。

*2
パンチ・キック・ガード同時入力時に限り通常よりもパンチ攻撃時の隙が小さくなるテクニック。
「P+K+G≫→>P+K+G≫→×n」と繰り返し入力すれば前進しながら何度でもパンチ攻撃を叩き込む事が出来る。
これを利用して敵を浮かせた後に叩き込んで大ダメージを与えられた他、
ガードされてもリングアウトに持ち込む事が出来るため『2』のアキラの強さを支える大きな要素になった。

*3
『電撃FC』で一番大柄なキャラは平和島静雄(『デュラララ!!』の登場人物)なのだが、
彼でさえも 185cm というこの辺の基準から見たらむしろ標準的身長である。