子獅子星座の蛮






  年齢:15才
  身長:181cm
  体重:83kg
  誕生日:12月30日
  血液型:B型

+ 担当声優
掛川裕彦
TV版
今村直樹
『冥王ハーデス冥界編』
稲田徹
『聖闘士星矢Ω』
小田久史
『Knights of the Zodiac』
浜添伸也
『ライジングコスモ』

『週刊少年ジャンプ』で連載されていた車田正美氏の漫画『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』の登場人物。
名前の読みは「ライオネットのバン」。通称「ライオネット蛮」。
日本出身で、タンザニアのキリマンジャロで修行を受けた子獅子星座(ライオネット)青銅聖闘士(ブロンズセイント)だが、
聖衣(クロス)のオブジェ形態は獅子(ライオン)というより狛犬沖縄のシーサーに似た姿である(敢えて言うなら獅子舞か)。
獅子座との差別化といわれれば身もふたもないが

頑丈さが身上とされるが、その他は特筆すべき特徴も無く出番も少ない。
銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)で同じく青銅聖闘士の一人である一角獣星座の邪武(ユニコーン ジャブ)完敗した直後のシーンしか描かれておらず、台詞も活躍の場も無かったが、
『十二宮編』で再登場した際には腕を十字に組んで敵に強力な体当たりを浴びせる*1必殺技「ライオネットボンバー」を振るい、
技名を叫んだ後に「やった 初ゼリフ!」*2と発した。

テレビアニメ版の銀河戦争ではまともな戦闘シーンが追加され、邪武が血反吐を吐くまで痛め付けたり、獅子さながらの小宇宙を発現させて襲いかかるものの、
邪武がユニコーンの角から放った小宇宙によって動きを封じ込まれ、追撃を受けて倒された。
一応音声は発したが、雄叫びの他には台詞は無し。ここだけ見ると言語を解しないバーサーカーのようだった。
後に主人公である天馬星座の星矢(ペガサス セイヤ)龍星座の紫龍(ドラゴン シリュウ)の戦いで、
仮死状態となった紫龍を蘇生させようとする負傷した星矢のもとに海ヘビ星座の市(ヒドラ イチ)大熊星座の檄(ベアー ゲキ)と共に駆け付けて応援の言葉を贈り、これが初の台詞となった。

原作の銀河戦争時には他の青銅聖闘士達と比べて平均的な身長であったが、
アニメでは檄に次ぐ長身として描かれており、原作でも『十二宮編』、『冥王ハーデス編』後期と時が経つに従い、
檄に並ぶほどの体躯として描写されるようになった。

(以上、Wikipediaより引用・改変)

ちなみに、こじし座は17世紀に考案され、20世紀になってから選定された新しい星座で、由来となる神話は無い。*3
そのためか、星座名からいかにも関連がありそうな獅子座のアイオリアとは全く関わりが無く、作中で顔を合わせた場面すら無い。
神話での関わりを言い出したら、ヘラクレス星座のアルゲティはアイオリアや蟹座のデスマスクから恨みがましい視線を向けられてしまうし
まぁ『十二宮編』の後に、アテナの下で顔を合わせている可能性はあるかも知れないが。
なお、黄金聖闘士の守護星座は誕生日によって決まるらしく、12月30日生まれの蛮が黄金聖闘士に昇格できたとしたら獅子座(レオ)ではなく山羊座(カプリコーン)になり、
……そこ、シュラと以蔵とエルシドとイオニアが凄い嫌そうな顔してるとこを想像すんな!
こんな所でも獅子座と子獅子星座の無関係ぶりを示している。
アニメで邪武と戦った時だけは(子獅子ではなく)まさに獅子そのものの小宇宙を放っていたのだが、あれは一体何だったのだろうか。
ちなみに獅子座の後継者は全然無関係っぽい鳳凰星座の一輝(フェニックス イッキ)*4

こんな超マイナーな星座が目立つわけも無く、青銅二軍の中でも最も目立たない男として消えて行った……
……と思いきや、アニメ版の続編『聖闘士星矢Ω』ではメインキャラの一人として仔獅子座(ライオネット)蒼真(ソウマ)が登場。
星座名が「子獅子星座」から「仔獅子座」と微妙に変更され(英語やラテン語ギリシア語を公用語としている聖闘士達にとっては大した意味は無いだろうが)、
聖衣のデザインが変化したからか防御面積が大幅に増加(と言っても黄金聖衣以外の全聖衣に当てはまる話だが)。
何故か蛮ではなく邪武に教えられる形でライオネットボンバーを継承(蒼真の師匠は父である白銀聖闘士・南十字星座の一摩であって蛮ではない)、
更には強化版の「ライオネットバーストフレイムボンバー」や新技「ライオネットエクスプロージョン」を開発するなど謎の優遇を受けている。
同じライオネットの聖闘士でこうも変わるとは、つくづく勝敗は常に顔で決まるのだよ「小宇宙が全て」な世界である……。
なお蛮自身は第二部で那智と共に鋼鉄聖闘士(スチールセイント)達の教官、自称「グレートティーチャー」として登場しており、
最終決戦では自身も現役時代の聖衣に寄せてデザインされた専用の鋼鉄聖衣(スチールクロス)を纏い、鋼鉄聖闘士達を率いて参戦している。


MUGENにおける子獅子星座の蛮

WeltonSaint氏他(MugenPixArt)によるものが存在。
ドットは『KOF』風の手描きグラフィック。
ボイスは日本語とイタリア語の2種類が存在しており、defファイル切り替えで選択可能。

操作方法は6ボタン方式。
ライオネットボンバーなど、原作でも披露していた技が一通り揃っている。
ゲージが満タンになるとオレンジ色のオーラを纏ったり、最終ラウンド敗北時には鎧が砕ける演出も搭載されている。

出場大会



*1
設定ではそういう事になっているのだが、使用した唯一の機会では腕を組んでおらず、
相手との位置関係のために飛び膝蹴りのように見えると言うか、何をやってるのか全く分からない
そしてアニメ版では両足で相手に跳びかかり、捉えた相手の首を絞めるフランケンシュタイナーのような技になっていた。まるっきり別の技である。

『Ω』で蒼真が使うライオネットボンバーは燃える炎の小宇宙を全身に纏ってのショルダータックルになった。
『Ω』はアニメ版の続編であるため蛮のライオネットボンバーは体当たりでは無かったはずなのだが、邪武は何を教えたらこうなったのだろうか……。
尤もアニメ独自設定が続編では無かった事になるのはよくある話である(例えばキン肉マンの嫁は原作とアニメで違うが、アニメ版『II世』では原作版の嫁に成っている)。

余談だが、邪武の必殺技「ユニコーンギャロップ」も原作設定では無影脚飛翔脚に近い構図の「1秒間に100発の飛び蹴り」であるのだが、
実際に使用したイラストでは飛び膝蹴りにしか見えなかったのでアニメ版で本当に飛び膝蹴りになってしまった。
後年のゲーム作品などに邪武が出演した時には、飛び蹴りバージョンが主になっている。

*2
実は銀河戦争の際に内心ではあるが発言しており、これが初セリフでは無かったのだが、
後に『聖闘士星矢 Final Edition』でリライトされた時に以前の台詞の方を削られた。
そのため、参加した聖闘士達が少しずつ発言する場面で蛮だけが無言を通しているという不自然なコマになってしまっている。
「やった初セリフ」の方を消すべきでは無かっただろうか……。

*3
尤も本作は古代ギリシアの「プトレマイオス(トレミー)48星座」ではなく、
1922年に制定された「国際天文連合88星座」を基準にしており、南十字星座に至ってはキリスト教の星座である
(一応、「神話の時代から88星座だった」という設定らしい)。
さらにはその88星座の中にさえ存在しない星座まで出てくるものだからかなり適当である。
一方で敵対する冥闘士の宿星は『水滸伝』が元ネタだが、そちらにもやはり元ネタに無い宿星が登場している。

*4
一輝と関りが深いのは乙女座のシャカか双子座のサガ&カノンで、一輝もやはりアイオリアとの関わりは薄い。
十二宮で一輝が処女宮に駆けつけてきた時に獅子宮も通過しているはずなので面識はあるはずだが、そこで悠長に会話をしている時間は無かったはず。
と言うか、その程度の関りなら青銅一軍全員に当てはまるうえ、星矢の方がよっぽど関りが深い(尤も星矢は射手座と確定している訳だが)

そして、その乙女座の後継者は瞬である。瞬もシャカとの関わりは薄いものの、アンドロメダ星座の聖衣を修復する時にシャカが自らの血を与えてくれた事があり、
続編『NEXT DIMENSION 冥王神話』では過去に向かった瞬が先代の乙女座の聖闘士シジマに阻止されて窮地に陥っていた所にシャカが残留思念という形で現れ、
乙女座の聖闘士同士が対決するという空前絶後の激闘を見せてくれた。その際にシャカからはっきりと「瞬は乙女座の後継者」と語られている。

双子座は何故かどの世代を見ても双子(あるいは二重人格者)が就任しており、双子限定っぽいが、一輝と瞬は双子ではないので該当しない。
そして反乱を肇とした何かしらの問題を毎回起こしており、兄弟で敵味方に分かれて争う事も珍しくない

一輝達が冥界で危機に陥った時に、ポセイドンが送り届けてくれた黄金聖衣(一輝は獅子座の聖衣、瞬は乙女座の聖衣)を装着した事があり、
作中設定としてはこの時点で「一輝は獅子座、瞬は乙女座」と確定していたようだが、
なにしろそれまで一輝とアイオリアとの関わりがまるで無かったので唐突な印象であった。
誕生日の星座では無く、物語的な関りや技の性質(鳳凰幻魔拳と幻朧魔皇拳)を考えたら「双子座じゃないの?」と思われるのもやむなし。

作者も一輝と獅子座の黄金聖闘士が全く無関係のままではいけないと思ったのか、
『NEXT DIMENSION 冥王神話』では一輝が過去の時代で先代の獅子座のカイザーと出会い、その力を認めてもらう場面が描かれている。


最終更新:2024年06月19日 22:31