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十章 | 十一章 | 十二章 |
キャラクター | ![]() |

「A Girl Awakens」
[棺型の機械]
――繰り返します
検体の休眠状態維持に問題発生
――繰り返します
検体の休眠状態維持に問題発生
[棺型の機械]
これ以上の収容は不可能と判断
覚醒処理に移行します
これ以上の収容は不可能と判断
覚醒処理に移行します
[棺型の機械]
血液交換完了 遮断器切断
原始の海 排出――――完了
血液交換完了 遮断器切断
原始の海 排出――――完了
[棺型の機械]
粒子除去処理実行中……
粒子除去処理実行中……
[棺型の機械]
検体の覚醒兆候を確認
バイタル値 異常ありません
検体の覚醒兆候を確認
バイタル値 異常ありません
[棺型の機械]
粒子除去完了 収容室開放します
付近の研究員は十分離れて下さい
粒子除去完了 収容室開放します
付近の研究員は十分離れて下さい
― 『/□▲△』 ―
■△□○○▲△○| □△□△●○○△■○
□△/△●□
+ | 隠し要素:手紙の内容 |
眼を覚ました少女には
何も分からなかった
何も分からなかった
ここが何処なのか
自分は何者なのか
自分は何者なのか
それを
疑問に思う必要があるのかさえ
彼女は分からない
疑問に思う必要があるのかさえ
彼女は分からない
だが ある声が
彼女には聞こえていた
彼女には聞こえていた
「あの場所に行かなければ」
という 悲鳴のような微かな声が
という 悲鳴のような微かな声が
それが何処かは分からない
しかし彼女は
しかし彼女は
声に突き動かされるように
通路を先へ進んでいく
通路を先へ進んでいく
道の先にあったのは
人の形をした 大きな結晶
人の形をした 大きな結晶
それを見た彼女は 気付けば
結晶へと手を伸ばしていた
結晶へと手を伸ばしていた
脳裏に流れ込む映像
それは結晶に遺された記憶
それは結晶に遺された記憶
その記憶を以て彼女は理解する
この結晶は
私と同じ「種類」の少女
その死体であり
私と同じ「種類」の少女
その死体であり
私達は兵器として作られた存在
という事を
という事を
― 【製造の停止と凍結に関して】 ―
我々が今まで進めてきた、クローンによる兵器量産計画だが、明日6月8日を以て、姉妹個体製造は123番を最後に一律停止、及び計画自体を凍結する事とした。
理由は追って伝えるが、全責任は私が負う。
不気味な音が
足元から這い上る
足元から這い上る
現れたのは 液体か固体かさえも
曖昧な 白き異形
曖昧な 白き異形
向けられた敵意に気付き
少女の瞳が赤く染まった
少女の瞳が赤く染まった
白き怪物を退けた少女の戦いは
目覚めたばかりとは
思えない機敏な動きだった
思えない機敏な動きだった
少女は顔色一つ崩さずに
再び通路の先を目指す
再び通路の先を目指す
頭の中に響くその声が
求めている場所を探して
求めている場所を探して
辺りは暗く 人の気配などない
それでも少女は独り
答えを求め 前へと進んだ
答えを求め 前へと進んだ
「Crystallize」
瓦礫が散乱する通路を
少女は歩いていた
少女は歩いていた
ここで争いが起こったのだろうか
うっすらとした光が
崩落した天井から
射し込んでいた
崩落した天井から
射し込んでいた
少女は瓦礫を登り 光の元を目指す
瓦礫を上った先にあったのは
多くの植物が生い茂る光景だった
多くの植物が生い茂る光景だった
下の通路に漏れていた光は
植物を育てる為の物だったらしい
植物を育てる為の物だったらしい
植物に目を奪われていた少女を
突如 強い目眩が襲う
突如 強い目眩が襲う
揺らぐ視界
頭を掻き乱される感覚
頭を掻き乱される感覚
少女はなんとかそれを振り払い
道の先へ向き直した
道の先へ向き直した
― 【「記憶劣化」現象に関する実験記録】 ―
■被検体:31番,33番,34番,35番
■実験内容:31番に「青色の四角形」が記された用紙を見せた後、死亡させる。その後31番の死体から、三体の姉妹にそれぞれ時間を変えて記憶を回収させ、用紙に記載された図形と色を質問した。
・状況A「死後一日」(被検体:33番)
回 答:33番は「四角形」と答えた後暫くして「青」と回答
・状況B「死後二日」(被検体:34番)
回 答:34番は「四角形」「灰色」と回答
・状況C「死後四日」(被検体:35番)
回 答:35番は「分からない」と回答
行く手を阻むかの様に
異形が再び 少女の前に現れた
異形が再び 少女の前に現れた
少女も表情一つ変えず
赤き瞳で敵を見据える
赤き瞳で敵を見据える
白い化物が
霧のように消える
霧のように消える
この亡骸は自分と同じ兵器......
姉妹とも言える存在
姉妹とも言える存在
結晶へ手をかざし 目を閉じる
記憶の奔流が
少女の意識を呑み込んでいく
少女の意識を呑み込んでいく
それは惨状の記憶だった
襲い来る異形の群れに
蹂躙されていく少女たち
蹂躙されていく少女たち
少女たちの痛みや苦悶が
彼女の脳裏に流れ込んでいく
彼女の脳裏に流れ込んでいく
この施設の崩壊は あの
白い異形によりもたらされたようだ
白い異形によりもたらされたようだ
― 【残置された手紙:ゲートのパスについて】 ―
※セキュリティの観点から紙で連絡する。確認後は必ず破棄して。
連絡あったかもしれないけど0番、つまりオリジナルに栽培室の見学を許可する事になった。それに際したセキュリティの見直しがあるから、その連絡。
新しいパスコードの内容だけど、例の記憶劣化の実験記録に紐づいてる。35番、34番、33番の回答にある図形を順番に入力すれば良いから。番号が逆順だから注意してね。
そうそう、「分からない」の場合は「×」を入力して。
記憶を受け継ぎ
少女は進む
少女は進む
頭の中に響く声
その答えと
ここで何が起きたかを知る為に
その答えと
ここで何が起きたかを知る為に
「Fade to White」
「あの場所に行かなければ」
再び頭の中に響く声に
少女は導かれる
少女は導かれる
床が震えるほどの振動
それは 何者かの咆哮だった
それは 何者かの咆哮だった
この先の空間から
聞こえてきたようだ
聞こえてきたようだ
閉ざされた隔壁の前で
小さな端末が光を放っている
小さな端末が光を放っている
少女はその端末を知っていた
正確には
受け継いだ記憶が知っていた
受け継いだ記憶が知っていた
この装置で隔壁を開くには
鍵が必要だという事を
鍵が必要だという事を
少女は辺りを探してみる事にした
― 【丁寧な文字のメモ用紙】 ―
生体兵器の製造記録、やはリ予備カードキーでは一部しか印刷できない。抽出室に置き忘れたカードキーを、明日取リに行かないと。
幸い「#」から始まる、個体番号の部分は印刷できている。抽出室のパスを特定するならこれで十分だ。覚え方は「死せる偶数」。それに一致する番号を区間移動エレベーターに入力するだけだ。
― 【生体兵器製造記録MRA5:20】 ―
……[ERROR] no access permission to the requested file.
……ok, print a part of the document.
#0115:実験にて使用、調整中
#0116:■■■■に。前例との関連性を調査中(※1)
#0117:戦死
#0118:運用へ(生存)
#0119:記憶定着失敗のため分解
#0120:運用へ、負傷につき治療中
#0121:123番に発生した■■について、合わせて調査中
※1:■■と同様、116番の死体は液化した為、分析は困難。
如何なる目的があるのか
その怪物は 三度少女の前に現れた
その怪物は 三度少女の前に現れた
少女は槍を握りしめる
凍った表情に 赤い眼を光らせて
凍った表情に 赤い眼を光らせて
扉の奥から
淀んだ空気が流れ出す
昇降機のようだ
淀んだ空気が流れ出す
昇降機のようだ
昇降機の駆動音を聞き
少女はゆっくりと目を閉じた
少女はゆっくりと目を閉じた
緋色に照らされたその部屋は
異様な空気に包まれていた
異様な空気に包まれていた
部屋の中央にある装置は
液体に満たされ
液体に満たされ
その中には
奇妙な形の槍が設置されている
奇妙な形の槍が設置されている
― 【破れた手記の一部】 ―
私はなんて事を。ずっと誤解をしていた。始めから、ずっと。
当時見られた兵器研究の一つだと、勝手に思い込んでいた。
最早私にできる事は多くない、それでも責任を果たさなければ。
彼女に、真実を。
紙片のそばに
一枚のカードが落ちている
一枚のカードが落ちている
これが隔壁を開く鍵 そう理解し
少女はカードを手に取った
少女はカードを手に取った
少女が受け取った記憶は
はじまりの記憶だった
はじまりの記憶だった
自分たち生体兵器の姉妹
その最初の個体
その最初の個体
長女とも言うべき存在の暴走が
あの異形を生み出し
あの異形を生み出し
この施設の
崩壊を招いたのだ
崩壊を招いたのだ
繋がっていく記憶 姉達の感情
記憶の奔流に耐えながら
少女は先へ進む
少女は先へ進む
長女は今なお苦しんでいる
そう 知ってしまったから
そう 知ってしまったから
「...From Recursion」
少女は道の先へと進んでいく
行くべき「何処か」の
答えを知る為
答えを知る為
そして 暴走した長女を探す為
― 【破れた手記の一部】 ―
今日の調査で、私達は廃墟となった研究施設を発見した。残置された書類を見るに生物、遺伝子に関する研究施設だろうか?
発見した物の中で特筆すべきはやはり、稼働を続けていたコールドスリープの装置だろう。側面には『elenore』と刻まれていた。
明日、こちらの報告に対する上の判断が下り次第、装置内部の調査を行う。この発見が人類と我々の未来に寄与する事を願う。

巨大な部屋の中央で
少女を待っていたのは
少女を待っていたのは
白き巨体を持つ異形たちの王
少女には判る
あれは......
あれは......
暴走した 長女の姿だった
姉は白い翼を広げ
おぞましい声で咆える
おぞましい声で咆える
世界を呪う悲鳴が
施設中に轟いた
施設中に轟いた
巨体の喉から断末魔が漏れ
その身体が
崩れ落ちるように倒れ込む
崩れ落ちるように倒れ込む
姉妹の決着だった
結晶へと変化していく姉に
少女はゆっくりと手をかざす
少女はゆっくりと手をかざす
長女の記憶が
流れ込んでくる
流れ込んでくる
それは 行かなければならないと
ずっと感じていた場所の景色
ずっと感じていた場所の景色
長女が人間であった頃の
思い出の場所だった
思い出の場所だった
長女の剣を拾い上げ
小さな声で少女は呟く
小さな声で少女は呟く
あとは任せて と
「思い出の場所」へ向かう為
彼女は 施設の外を目指す
彼女は 施設の外を目指す
― 『千切れた紙片』 ―
何一
私はそ
それがこの 体だ。紛れもな だが……今は人間 無様な事に私達の手では、 救うことができなかった。
この時代、私達ももう長くはないだろう。勝手な頼みで本当に済まない。だがそれで、ようやく娘は自分の為に生きられる筈なんだ。どうか、どうか彼女をよろしく頼む。
D.U
少女は生まれた場所から
一人旅立つ
一人旅立つ
残された姉妹達と 長女の
願いを背負って
願いを背負って
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