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キャラクター | ![]() |
STORY1
私は旅をしていた。復讐の旅だ。
故郷を蹂躙し、妹を殺し、全てを奪っていった王国。
奴らは力に溺れ、戦争を繰り返したあげくに瓦解した。
しかしその残党兵は、いまも各地に潜んでいる。
故郷を蹂躙し、妹を殺し、全てを奪っていった王国。
奴らは力に溺れ、戦争を繰り返したあげくに瓦解した。
しかしその残党兵は、いまも各地に潜んでいる。
残党兵を殺し尽くすまで、私の旅は終わらない。
旅の途中で立ち寄った村。
白昼の村に、助けを求める声が響いていた。
私の眼前で暴徒と化した王国の残党兵が略奪をしている。
振り上げられた拳が、村の女性を襲う。
私はとっさに彼女を庇い、残党兵を斬り伏せた。
白昼の村に、助けを求める声が響いていた。
私の眼前で暴徒と化した王国の残党兵が略奪をしている。
振り上げられた拳が、村の女性を襲う。
私はとっさに彼女を庇い、残党兵を斬り伏せた。
「助けてくれてありがとう」彼女は感謝を告げる。
しかし、私はその言葉を無視した。
しかし、私はその言葉を無視した。
......復讐のために戦うだけ、人助けをしたつもりはない......
無言で立ち去ろうとする私の前に、彼女は立ちふさがる。
「あなた......その腕、ちょっと見せて!」
「あなた......その腕、ちょっと見せて!」
彼女は私の義手の様子を確かめる。
どうやら彼女を庇った際に破損したようだった。
「こんなもの修理すれば何ともない......」
私はそういったが、彼女は聞かなかった。
どうやら彼女を庇った際に破損したようだった。
「こんなもの修理すれば何ともない......」
私はそういったが、彼女は聞かなかった。
「この村に腕利きの技師がいるから、私が案内するわ!」
そういって彼女は、私の手をぐいっと引いて歩き出す。
そういって彼女は、私の手をぐいっと引いて歩き出す。
STORY2
破損した義手を修理するため、技師のもとへと案内される。
具合を確かめる技師の手つきは熟練のものだったが、
今は部品が足りず、すぐには直せないという。
彼女は「それなら!」といってぐいぐい私の手を引いていく。
具合を確かめる技師の手つきは熟練のものだったが、
今は部品が足りず、すぐには直せないという。
彼女は「それなら!」といってぐいぐい私の手を引いていく。
次に連れていかれたのは村の酒場だった。
彼女は村人たちを集め、助けてくれたお礼をすると言い出す。
気のいい村人たちは、乗り気になって、
料理と酒と音楽で、私をもてなしてくれた。
彼女は村人たちを集め、助けてくれたお礼をすると言い出す。
気のいい村人たちは、乗り気になって、
料理と酒と音楽で、私をもてなしてくれた。
振る舞われた料理を口に運び、その味に舌鼓を打つ。
温かい料理を食べるのは久しぶりだった。
温かい料理を食べるのは久しぶりだった。
「どう?美味しいでしょ??」と私の顔を覗き込む彼女。
その仕草に思わず口元が緩む。
私はふと我に返る。
笑みを浮かべるなんて、いったい、いつぶりだろう......
そんなもの、過酷な旅の中でとうの昔に失ったと思っていた。
笑みを浮かべるなんて、いったい、いつぶりだろう......
そんなもの、過酷な旅の中でとうの昔に失ったと思っていた。
STORY3
「義手の調子はどう?」彼女は私に聞く。
足りなかった部品が揃い、やっと修理された義手は、
むしろ、もとの状態よりも調子がいいように感じた。
私が義手の動きを確かめる様子を窺いながら、
技師の男は礼の言葉を述べた。
足りなかった部品が揃い、やっと修理された義手は、
むしろ、もとの状態よりも調子がいいように感じた。
私が義手の動きを確かめる様子を窺いながら、
技師の男は礼の言葉を述べた。
「僕の妻の命を救ってくれたんだ、恩を返さないとね。」
話を聞くと、私の助けた女とこの技師は夫婦だという。
恥ずかしがる彼女を気にするそぶりもなく、
技師はのろけ話を繰り広げる。
私は半ばあきれながら、その話を話半分に間いていた。
恥ずかしがる彼女を気にするそぶりもなく、
技師はのろけ話を繰り広げる。
私は半ばあきれながら、その話を話半分に間いていた。
「用が済んだなら、もう行きましょ!」
ついに我慢できなくなった彼女は私の手を引き、外に出る。
仲のいい夫婦だ。もうすぐ結婚して3年が経つらしい。
彼女は改めて私にお礼をいった。
ついに我慢できなくなった彼女は私の手を引き、外に出る。
仲のいい夫婦だ。もうすぐ結婚して3年が経つらしい。
彼女は改めて私にお礼をいった。
私も、今度は彼女と向き合ってお礼をいった。
そして「この村を去る」と伝えた。
用が済んだから......というのは表向きの理由だ。
私は、温かい人々の優しさに慣れてしまうことが怖かった。
そして「この村を去る」と伝えた。
用が済んだから......というのは表向きの理由だ。
私は、温かい人々の優しさに慣れてしまうことが怖かった。
その村の人々は村の入り口まで出てきて、
私のことを見送ってくれた。
手を振る彼女の笑顔が、瞼の裏に、仄かに焼き付いている。
私のことを見送ってくれた。
手を振る彼女の笑顔が、瞼の裏に、仄かに焼き付いている。
「近くに来たときは、また顔を見せてよね!」
STORY4
その話を聞いたのは、村を出た直後だった。
「王国の残党兵が、報復のために近くの村を襲っている......」
私は気が付くと駆け出していた。
「王国の残党兵が、報復のために近くの村を襲っている......」
私は気が付くと駆け出していた。
私が村入り口まで戻ったとき、目の前は炎に包まれていた。
「家族を殺された恨み、村人全員の命で償ってもらう!!」
激情に駆られた残党兵は火を放ち、叫びながら村を徘徊する。
生きている村人を探すため。一人残らず、殺し尽くすため。
私は目の前が真っ暗になった。
生きている村人を探すため。一人残らず、殺し尽くすため。
私は目の前が真っ暗になった。
怒りの感情が表れる前に、抜刀した身体が動いた。
修理された義手の動きは、これまでになくスムーズだ。
残党兵の剣をたやすく払いのけ、一閃で切り伏せる。
修理された義手の動きは、これまでになくスムーズだ。
残党兵の剣をたやすく払いのけ、一閃で切り伏せる。
私はその後、ひとりひとり、村人の死を確かめていく。
抱き合う夫婦の死体を見つけたのは、最後の最後だった。
略奪されていた村人を救ったつもりでいた。
だが、私の行為はさらなる惨劇の引き金になった。
抱き合う夫婦の死体を見つけたのは、最後の最後だった。
略奪されていた村人を救ったつもりでいた。
だが、私の行為はさらなる惨劇の引き金になった。
復讐の輪廻に巻き込まれた死体たちの目が、私を責める。
「お前の力が」「お前の憎しみが」「お前の復讐が......」
こんな結果を......招いてしまったのだろうか......
「お前の力が」「お前の憎しみが」「お前の復讐が......」
こんな結果を......招いてしまったのだろうか......
戦い続けることで、復讐の連鎖を繋いでいく。
戦いをやめても、残党兵は暴虐を続けていく。
私は、戦い続けなければならない......戦い続けて..................
殺戮を繰り返す
世界の憎しみの一部 になっていくのだろうか。
目の前には、血と、炎と、真っ赤な世界だけが広がっていた。
戦いをやめても、残党兵は暴虐を続けていく。
私は、戦い続けなければならない......戦い続けて..................
殺戮を繰り返す
世界の憎しみの一部 になっていくのだろうか。
目の前には、血と、炎と、真っ赤な世界だけが広がっていた。