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星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |
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星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |
星2
赤鉄の小剣
とある国で一人の鍛治師が店を営んでいた。
彼にはよき競争相手がおり、互いにその技を磨きあっていた。
彼にはよき競争相手がおり、互いにその技を磨きあっていた。
しかし、ある時から相手との実力に差が開き始めてしまう。
鍛冶師の店からは徐々に客足が遠のいていった。
鍛冶師の店からは徐々に客足が遠のいていった。
鍛治師は相手に後れてなるものかと必死に腕を磨いたが、
何年経っても埋まらない実力差に絶望した。
何年経っても埋まらない実力差に絶望した。
「お前さえいなければ……」
彼を妬き、彼を焼いた炎で鍛えた剣には羨望の炎が宿っていた。
彼を妬き、彼を焼いた炎で鍛えた剣には羨望の炎が宿っていた。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 赤鉄 |
EN | Crimson Shortsword | ||
青鉄の小剣
海岸に佇む、落ちこぼれの騎士がいた。男は海に向かって愚痴をこぼす。哀れな弱い自分を、貧しく孤独な暮らしを。すると突然波が立ち、一本の剣が浜辺に打ち上げられた。
男が拾った剣は不思議な魔力を帯びていた。握りしめると、ひんやりと心地いい感覚がする。心が穏やかになって、敵を目の前にしてもその剣を握っていれば、恐怖に飲まれることはなかった。
落ちこぼれだった男は、勇敢な騎士へと変わっていった。どんな戦況にも動揺せず、戦いに身を投じていった。男はやがて、地位を、富を、名誉を手に入れた。
しかし男は、地位も、富も、名誉にも喜ばなかった。ただその剣を握り、心地いい感覚を味わっていたかった。剣の魔力に触れ続けた男は、心も体も冷たくなり、何も感じない鉄の塊になっていった。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 青鉄 |
EN | Lapis Lazuli Shortsword | ||
悔啖の剣
山岳を望む丘に凛とした風が通り抜けて、足元に咲く小さな花が揺れる。妹が笑顔でこちらを振り向く。私はそれだけで満たされる。この小さな世界を守ることが、私の使命だと思っていた。
燃え上がる炎、人々の叫び、地面を染める血だまり。それらの現実を目の前にして、私は途方もなく無力だった。欲、暴力、醜い兵士の薄笑いが、全てを黒く染めていった。
黒い意識の底。ぼんやりとした頭に響くのは、妹の笑い声。「そうか……私は悪夢を見ていたんだ」そんな希望を、私の身体の全てが否定した。嫌な夢を振り払うように、私はただ声の呼ぶ方へ走る。
本当のことを確かめてしまったら、もう後戻りはできない。しかし、私にはもう、戻る場所なんてなかった。いつでも私の希望だった小さな笑顔。その瞼を閉ざしたとき、復讐だけが希望になった。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
EN | Grief Eater | ||
解放: フレンリーゼ(傷の狩人) |
銷魂の剣
この部屋はいつも、どこか仄暗い。朝も、昼も、夜も。その暗闇は部屋の隅に潜んでいて、俺のことを見つめている。そんな話をすると、父さんは俺の背中を叩く、母さんは優しく撫でてくれる。何も怖いものなんてないよ、と教えてくれる。
戦争の足音が聞こえる、それは銃声と共にやってくる。不安の色はどんどん濃くなっていき、ついに俺の目の前に現れた。そいつが去ったあと、目の前に残されたのは、父さんと母さんの亡骸だった。俺は自らの弱さを呪った。
俺は自分の命を、怒りと復讐に委ねた。そうしたら、何も不安に思うことは無くなった。俺の一番大切だったもの、父さんと母さんの愛情。それを奪った奴を一生許さない。仇を討つ。それだけが、俺の生きる理由になった。
俺の生きる理由が、俺に与えた答え。それは、偽りの人生の帰結だった。何のために生きてきたのか、何のために戦ってきたのか、何もわからなくなってしまった。俺はゆっくりと目を閉じる。もうこれで、全てが終わりますように。そう願って。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2021年3月9日 | ||
EN | Sword of Despair | ||
解放: ラルス(怨の兵士) |
翠鉄の小剣
ある老人が、人里離れた場所で一人寂しく暮らしていました。老人の唯一の宝物は、亡き妻が大切に手入れをしていた花畑。一面に広がる美しい花畑は、孤独な老人の良き話し相手でした。
ある夏、日照りが続き干ばつとなり、花畑がみるみる枯れてゆきました。まるで、妻との思い出が一つーつ消えていくような辛さを感じながら、老人にはなすすべがありませんでした。
次第に、干ばつのせいで老人は自分の飲み水にも困るようになっていきました。しかし彼は、最後の一杯だった水を半分飲み、残りの半分を花畑に撒きました。まるで、愛する妻に分け与えるように。
季節が変わり、ようやく雨が降り始めました。花畑の真ん中で、朽ちて骨となった老人を囲むように、再び花が咲き始めました。花は、墓のない老人のために、冬が来ても咲き誇り続けましたとさ。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 翠鉄 |
EN | Emerald Shortsword | ||
刺殺の剣
目の前から一人の女性が歩いてきた。
女の被っていた笠からは、とても綺麗な黒髪が覗いて見えた。
女の被っていた笠からは、とても綺麗な黒髪が覗いて見えた。
下駄を履いているのだろうか、歩くたびに心地よい音を響かせる。
その女の佇まいに、思わず見惚れてしまいそうだ。
その女の佇まいに、思わず見惚れてしまいそうだ。
ふと、女が笠で隠した顔を上げたので目が合ってしまった。
これも何かの縁ではないかと、私は声をかけることにした。
これも何かの縁ではないかと、私は声をかけることにした。
すれ違うその刹那、女が隠し持っていた刃が腹に突き刺さる。
刀身から伝い零れる赤い雫は、地面に綺麗な模様を描いた。
刀身から伝い零れる赤い雫は、地面に綺麗な模様を描いた。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 刺殺 |
EN | Deathpierce Sword | ||
初期装備: フレンリーゼ(傷の狩人) |
白鉄の小剣
はるか昔、光の神が6つの武器を創り、世界の諸所に隠したという伝承がある。その武器の一つである金色に輝く剣は、深い海の底に眠ると言われ、多くの海賊達が挑んだが見つけられなかった。
海の近くの小さな村に、釣り好きの男がいた。男が海で釣った魚を持ち帰ると、妻が自慢の料理の腕をふるった。その日、男は見たこともない大きな魚を釣り上げて家に帰った。
その魚の鱗は、長く生きてきたことを物語る硬さだった。妻がやっとのことでその魚をさばくと、腹から曇った剣が出てきた。男と妻は、焼いたり蒸したり煮たりして魚を堪能し、剣は海に捨てた。
剣は、海の底へと沈んでいった。しかし、底に届く直前、剣は再び大きな魚に飲み込まれてしまったのである。この剣は、本当の価値に気づかれないまま、今もなお魚の腹の中で大海を巡っている。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 白鉄 |
EN | Alabaster Shortsword | ||
黒鉄の小剣
力では駄目なんだ。
平和な世を築くには、力に頼るわけにはいかない。
平和な世を築くには、力に頼るわけにはいかない。
力で圧し潰しては、新たな争いの種になる。
復讐、報復。血で血を洗う争いが、未来永劫繰り返されてしまう。
復讐、報復。血で血を洗う争いが、未来永劫繰り返されてしまう。
だから、恐怖を。余計な気など起こさぬように。
震え、痺れ、竦み上がらせ、その心を縛る呪いを。
震え、痺れ、竦み上がらせ、その心を縛る呪いを。
王として、もう誰にも血を流させる訳にはいかない。
これで、これで良い筈なんだ……そうだろ……父さん……?
これで、これで良い筈なんだ……そうだろ……父さん……?
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 黒鉄 |
EN | Ebon Shortsword | ||
星3・火属性
近代軍記ノ弐
ある軍に、ヒョロヒョロに痩せた炊事班の青年がいた。青年は最前線で戦うことを望んで入隊したが、見るからに体格が戦闘向きではなかった。炊事班へ配属され、来る日も来る日も豆を煮続けた。
朝も昼も夜も、青年は野菜を洗い、皮を剥き、一口大に切り、煮込み、炒め、蒸し、肉を焼き続けた。そして、戦線で誇らしく負傷してキャンプへ戻ってくる仲間達に、食事を提供し続けた。
ある日キャンプが襲撃された。仲間達は殺され、青年は銃で脅された――――「作戦を吐け」。しかし、何しろ野菜を切ってばかりいたから、作戦など知らないのだ。知っているのはレシピだけだ。
敵軍の捕虜となった青年は、またも炊事係をさせられることとなった。しかし青年は抵抗しなかった。剣の代わりに包丁を持つほうが自分に向いていると、とっくに気づいていたのだ。天職だった。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 近代軍記 |
EN | War's Chronicle II | ||
カイネの剣
彼女は戦っていた。
殴打にも似た斬撃が、敵に何度も繰り返される。
やがて剣が折れ、一振りの刃になったとしても。
殴打にも似た斬撃が、敵に何度も繰り返される。
やがて剣が折れ、一振りの刃になったとしても。
彼女は苦しんでいた。
穢れた身体を晒しながら生きることを。
心を蝕む思い出を抱え続けることを。
穢れた身体を晒しながら生きることを。
心を蝕む思い出を抱え続けることを。
彼女は悟っていた。
復讐も、苦悩も、無意味と知って目を閉じる。
せめて夢の中だけは幸福でありたいと。
復讐も、苦悩も、無意味と知って目を閉じる。
せめて夢の中だけは幸福でありたいと。
しかし、彼女は抗い続けた。
無価値で、何も残らないことを知っても。
剣をひたすら振るった。闇の中を、彷徨いながら。
無価値で、何も残らないことを知っても。
剣をひたすら振るった。闇の中を、彷徨いながら。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | |
追加日 | 2021年3月31日 | ||
EN | Kainé's Sword | ||
解放: カイネ(崖の戦士) NieR Replicant DOD3 SINoALICE |
+ | NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場 |
+ | DOD3 |
+ | SINoALICE ※2019 |
+ | SINoALICE ※2021,『カイネの双剣 ver.1.224』として登場 |
ゼロの剣
私には何も無い。母親に売り飛ばされて以来、私の事を知りたがる人も、言う機会も無かったから不便には感じなかった。ただ、端金をもらって男の相手をする。その毎日が私の全てだった。
私は少女に出会った。少女は私を「薄紅」と呼んだ。私の瞳の色が薄紅色をしているから「薄紅」だと。私も少女のことを、瞳の色である「紫紺」と呼んだ。自分の中に何かが生まれた気がした。
紫紺が「金を盗んで逃げよう」と言い出した。私は頷いた。二人でなら、なんでもできる気がしたから。夜が更けた頃、私達は持てるだけの金を持って、町の外へと逃げ出した。
現れた男が私から金嚢を奪い取った。「悪く思わないでね、薄紅」。紫紺と男は去っていく、全ては仕組まれたことだった。そして、その失望は私に……どこか冷たく、甘い味を感じさせた。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | |
追加日 | 2021年5月8日 | ||
EN | Zero's Blade | ||
解放: ゼロ(零の長女) DOD3 SINoALICE |
+ | DOD3 |
+ | SINoALICE |
黒キ短刀
とある村で暮らす少年。決して裕福ではなかったが、優しい家族に囲まれた幸せな毎日を送っていた。その日、何者かによって一族が皆殺しにされてしまうまでは。
悲しみに暮れる彼の元に、暗殺を生業とする青年が現れた。いつか仇を返してやると青年に弟子入りを果たし、それから十年後。彼は一人前の暗殺者となり、その証として短剣を譲り受けた。
彼はその短剣を握りしめ、仇を探し求める旅へと出る。数年後、ついにその居場所を突き止めた。音もなく、気配を感じられることもなく背後から一撃で仕留めた。
「さすが俺の弟子だ」と呟いて倒れる仇。徐々に冷たくなっていく青年の身体を抱えて彼は慟哭する。その傍らには、闇夜に紛れた漆黒の鳥が静かに佇んでいた。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 黒キ |
追加日 | 2021年5月20日 | ||
EN | Dark Dagger | ||
星3・水属性
機械生命体の剣
人類を理解することは難しい。ならば、人類を模して造られたというアンドロイドはどうだろうか。ワタシは人類を理解するために、まずはアンドロイドについての研究を始めた。
彼らの外見やその行動については、過去の記録にある人類のそれと合致する。ただ、異なる点も多い。彼らには人間の三大欲求、すなわち食欲、睡眠欲、性欲と呼ばれるものが存在しない。
身体の不調はパーツの交換で解決できるし、アタッチメントによる身体能力の拡張も可能だろう。人類より優れているように思うが、何故か彼らは人類に憧れを抱いているようだ。不可解極まりない。
ワタシには結局、アンドロイドを理解することもできないようだ。何故ならワタシもまた、彼らのその不可解さ、不完全さに強く惹かれ、その姿に憧れてしまっているからだ。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 機械 |
EN | Machine Sword | ||
NieR:Automata |
+ | NieR:Automata |
王宮騎士の舞踏
あるところに剣による舞踏を生業にする傭兵がいた。
彼の華麗な舞は、あるときは敵の兵を魅了し、またあるときは味方を鼓舞したりし、特別な力を備えていたという。
彼の華麗な舞は、あるときは敵の兵を魅了し、またあるときは味方を鼓舞したりし、特別な力を備えていたという。
傭兵はその稀有な才能を買われ、王宮に仕えることになった。
貴族の集まる社交界で舞を披露しては絶賛され、その活躍は王家の元へも届くことになる。
貴族の集まる社交界で舞を披露しては絶賛され、その活躍は王家の元へも届くことになる。
傭兵は王の前で舞踏を披露することになる。
情熱の中に悲哀が混じり合ったような華麗な舞は、歴史に残る最後の舞踏になった。
情熱の中に悲哀が混じり合ったような華麗な舞は、歴史に残る最後の舞踏になった。
彼の剣が王の喉元へと突き刺さる。
故郷を滅ぼされ、傭兵として暮らしていた彼は、綿密な計画の上に復讐を果たしたのだった。
故郷を滅ぼされ、傭兵として暮らしていた彼は、綿密な計画の上に復讐を果たしたのだった。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 王宮騎士 |
EN | Courtly Gambol | ||
星3・風属性
百獣の剣
むかしむかしある王国に、とても幼い王様がいました。政務は頭の良い大臣たちがしてくれるので、幼い王様の仕事は玉座に座って笑顔でいることだけ。そんな王様には3つの願いごとがありました。
1つは早く大きくなること。幼い自分の無力さを、王様はいつも感じていたのです。国民に、そして他の国に認められるために、王様は早く大人になりたい、そう思っていました。
もう1つは、民が安心して眠れる国を作ること。それは亡くなった王様の父がいつも語っていた夢。幼い王様は大好きだった父の夢を叶える、そう決めていたのでした。
最後の1つは、自分たちが政治を行うために父を殺した大臣たちを1人残らず殺すこと。幼い王様は大人になったその時に、どんな方法で大臣たちを殺そうかを笑顔で考えていました。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 百獣 |
EN | Beastbain | ||
NieR Replicant
NieR:Automata |
+ | NieR Replicant |
+ | NieR:Automata |
殺シノ所以
私は、依頼を受けて標的を殺す、殺人者だった。
ただ自分の腕だけを信じ、それ以外のものは信じない。
そういう人生以外、選択肢がなかったのだ。
ただ自分の腕だけを信じ、それ以外のものは信じない。
そういう人生以外、選択肢がなかったのだ。
今日の標的は、長らく私の依頼人だった裕福な男だ。
どういう気か知らないけど、自分で自分の殺しを私に頼んだのだ。
あんな裕福な男も、人生に絶望することがあるのだろうか。
どういう気か知らないけど、自分で自分の殺しを私に頼んだのだ。
あんな裕福な男も、人生に絶望することがあるのだろうか。
剣を突き付けたその時、男は私に何か言いたそうにした。
私は最後の言葉を待つために、男の瞳を見つめたまま静止した。
しかし、男は考えなおしたように顔を伏せ、私は依頼を果たした。
私は最後の言葉を待つために、男の瞳を見つめたまま静止した。
しかし、男は考えなおしたように顔を伏せ、私は依頼を果たした。
報酬は、鍵を外した金庫に入れてあると言われていた。
探ると、一人分の殺しの報酬金の他に、私宛の手紙が入っていた。
男から寄せられる感情には……長く、気づかぬフリを続けていた。
探ると、一人分の殺しの報酬金の他に、私宛の手紙が入っていた。
男から寄せられる感情には……長く、気づかぬフリを続けていた。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
EN | Murderous Intent | ||
解放: フレンリーゼ(異存たる狩人) |
克己
冬。見上げると、ビルの合間を飛行機が飛んでいった。
ココではないドコかへ行きたいとは全くもって思わないが、
俺の毎日は、代わり映えしない。
自分ではない何者かになりたいとは……少しだけ、思う。
ココではないドコかへ行きたいとは全くもって思わないが、
俺の毎日は、代わり映えしない。
自分ではない何者かになりたいとは……少しだけ、思う。
兄貴からのお下がりのジャケットは、
別に格好いいからって着ているわけじゃない。
俺よりずっと年上の兄貴は、夢を叶えてパイロットになった。
正直、兄貴のことは認めている。口では言わないけど。
別に格好いいからって着ているわけじゃない。
俺よりずっと年上の兄貴は、夢を叶えてパイロットになった。
正直、兄貴のことは認めている。口では言わないけど。
長いこと赤のままの信号を待ちながら、何の気なしにジャケットの腕ポケットを探った。なんでこんな不便な位置に? と思うそのポケットからは、クシャクシャになった受験票が出てきた。
兄貴が一度、パイロットの資格試験に落ちた年のものだった。
兄貴が一度、パイロットの資格試験に落ちた年のものだった。
俺も……俺も、何かがしたいんだ、自分にしかできない何かを。
すがるようにまた空を見上げたが、飛行機雲すら出ていやしない。
信号が青に変わり、横並びだった人達が一斉に歩き出す。
後れをとらないように俺は、白線だけ踏んで急いで走って渡った。
すがるようにまた空を見上げたが、飛行機雲すら出ていやしない。
信号が青に変わり、横並びだった人達が一斉に歩き出す。
後れをとらないように俺は、白線だけ踏んで急いで走って渡った。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2021年4月10日 | ||
EN | Abnegation | ||
解放: ラルス(異存たる兵士) |
廃鋼ノ禁刃
あるところに、とても真面目なサラリーマンの男がいた。男は、きっちり定時に出社し、きっかり定時にタイムカードを切り、誘われた飲み会を全て断って帰宅する。夜は家族で食卓を囲もうと妻と約束して以来、それを破ったことは一度もない。
ある週末、男は妻と小学生の息子を連れ、隣県の山へハイキングへ出かけた。毎月第三日曜日は、マイカーで遠出をするというのが家庭のルールだ。男は、雨が降ろうと、雪が降ろうと、息子が熱を出そうと、そのルールを破ることは決してない。
ハイキングの途中、息子の姿が見えなくなった。男と妻が心配して周囲を探すと、虫を追いかけて山道から逸れてしまった息子が、沼に足を取られて溺れかけていた。妻は、息子を助けようと沼へ駆け寄ったが、溺れた息子に手をつかまれ、引きずり込まれていった。
そうして、男の妻と息子は揃って溺死してしまった。警察に事情を聞かれた男は、こう答えたという。助けたくても助けられなかった、妻と息子が溺れていた場所は「立ち入り禁止」の看板が立っていたんだから、と。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 廃鋼 |
追加日 | 2021年8月9日 | ||
EN | Forbidden Scrapsteel Blade |
星3・光属性
神秘石の剣
深い、深い、海の底でとある鉱石が発見される。
その鉱石は不思議な光を放っており、発見した男はたいそう喜んで家に持ち帰ることにした。
その鉱石は不思議な光を放っており、発見した男はたいそう喜んで家に持ち帰ることにした。
男が鉱石を持ち帰ると、妻もたいそう喜んだ。
夫婦はとても貧しい生活をしていたため、それを売れば生活の足しになると考えた。
夫婦はとても貧しい生活をしていたため、それを売れば生活の足しになると考えた。
しかし男は、この鉱石が自分達を助けてくれる。
そう言い、鉱石を売ることはしなかった。
大事に磨き上げて、寝室に飾ることにしたのだ。
そう言い、鉱石を売ることはしなかった。
大事に磨き上げて、寝室に飾ることにしたのだ。
あくる朝、夫婦の死体が発見される。
鉱石の下敷きになった夫婦は綺麗に両断されており、
とても安らかな顔をしていたという。
鉱石の下敷きになった夫婦は綺麗に両断されており、
とても安らかな顔をしていたという。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 神秘石 |
EN | Cryptolith Sword | ||
白の契約
空に見放された気がした。
太陽は容赦なく、血に濡れた体を照らす。
今はただ、降り止まない雨に焦がれている。
太陽は容赦なく、血に濡れた体を照らす。
今はただ、降り止まない雨に焦がれている。
鳥に蔑まれた気がした。
それでもこの双脚は、大地を駆け続ける。
行きたい場所なんて、どこにもないのに。
それでもこの双脚は、大地を駆け続ける。
行きたい場所なんて、どこにもないのに。
花に笑われた気がした。
何も考えずに済むように、ただ命令を処理する。
恥じ入る必要も、権利も、選択も感情もないのだから。
何も考えずに済むように、ただ命令を処理する。
恥じ入る必要も、権利も、選択も感情もないのだから。
君に呼ばれた気がした。
許されるなら、願わせてほしい。彼の幸せを。
これが、私の最期の記憶。
許されるなら、願わせてほしい。彼の幸せを。
これが、私の最期の記憶。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 白 |
追加日 | 2021年2月18日 | ||
EN | Virtuous Contract | ||
解放: 2B(祈ノ攻機) NieR Replicant NieR:Automata SINoALICE |
+ | NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場 |
+ | NieR:Automata |
+ | SINoALICE |
鉄パイプ
あれからどれだけの月日が流れただろう。
今はいったい、何月何日なのか。
この姿になって暫くは数えていたが、それももう忘れてしまった。
今はいったい、何月何日なのか。
この姿になって暫くは数えていたが、それももう忘れてしまった。
管理者達に尋ねれば、秒単位で正確な時間を教えてくれるだろう。
だが、それを知ったところで何の意味もない。
どうせ何年待てばいいのかは、答えてくれないのだから。
だが、それを知ったところで何の意味もない。
どうせ何年待てばいいのかは、答えてくれないのだから。
好転の兆しもないままに、悪戯に過ぎていく歳月。
俺は一人で、一体いつまで待てばいい?
燻り出した疑心が、怒りとして燃え上がるには充分な時間だった。
俺は一人で、一体いつまで待てばいい?
燻り出した疑心が、怒りとして燃え上がるには充分な時間だった。
全てが壊れた。この計画は失敗した。約束は嘘に成り果てた。
もう誰も信用できない。妹を救うには、俺が動くしかない。
また、二人で暮らそう。昔と同じように。
もう誰も信用できない。妹を救うには、俺が動くしかない。
また、二人で暮らそう。昔と同じように。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | |
追加日 | 2021年4月1日 | ||
EN | Iron Pipe | ||
NieR Replicant
NieR:Automata SINoALICE |
+ | NieR Replicant |
+ | NieR:Automata |
+ | SINoALICE |
覇国の境遇
戦争好きな王様のいる国で、青年とその母が暮らしていました。病気がちな母親を介抱する日々。貧しくも決して不幸せではありませんでした。青年は毎日、母にどんな顔を見せるべきか考え、笑顔で母を安心させて家を出るのです。
年中行われる隣国との戦争のために、青年は毎日のように王城で厳しい訓練に明け暮れていました。全ては母との生活を守るためだと、手になじんだ愛剣に誓います。どんなに訓練が辛くても、母親だけにはそれを悟らせず、笑顔を向け続けました。
王城からまた開戦の知らせが届きました。青年は兵として隣国へ出兵します。でも、日々悪化する病気の母を残して戦争に行くなど考えられませんでした。その日の帰路、母親には不安な顔を見せまいと、青年は想いを胸に押し込み、笑顔を作ります。
青年が家のドアを開けると、母親が冷たくなっていました。体を蝕み続けた病気が、ついに命を奪ったのです。青年は、こんな時どんな顔をすべきか考えた後、母というしがらみから解放されたことに歓喜し、満面の笑みを浮かべながら心臓を愛剣で貫きました。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 覇国 |
追加日 | 2021年9月17日 | ||
EN | Stratocratic Circumstance |
星3・闇属性
無法者の匕首
誰もが恐れる大悪党になることを夢見る青年がいた。
連日、青年は悪事を働くため街へと繰り出す。
「今日も元気に悪さして、早く立派な大悪党になるぞ」
「今日も元気に悪さして、早く立派な大悪党になるぞ」
青年は「悪党と言えばコレだ」と、手近な民家に泥棒に入った。
するとそこには、床に倒れ苦しむ老婆の姿が。
青年はさも一大事と、泥棒を忘れて老婆を医者に連れていった。
青年はさも一大事と、泥棒を忘れて老婆を医者に連れていった。
青年は「ならば恐喝だ」と、路地裏を歩く女に短刀を突き付けた。
すると女は大きな悲鳴を上げ、あろうことか青年に感謝した。
ずっと声が出ない病にかかっていたが、今のショックで治ったと。
ずっと声が出ない病にかかっていたが、今のショックで治ったと。
「今日もいまいちだった」と、青年は夕暮れに沈む街を後にする。
いつか自分が大悪党になれる日は来るのだろうか……
忸怩たる思いで青年が帰宅すると、家は泥棒に荒らされていた。
いつか自分が大悪党になれる日は来るのだろうか……
忸怩たる思いで青年が帰宅すると、家は泥棒に荒らされていた。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 無法者 |
EN | Outlaw's Dagger | ||
黒の誓約
持て余していたのは、システムで制御されているはずの思考だった。「●●」と呼ばれるそれに、いつだって僕達は振り回されていた。
全てを知り尽くしたいという衝動。割り当てられた性能以上の好奇心は、人間が言うところの恋にも愛にも似ていた。
そう、その命令の実行はエラーなんかじゃなかった。大丈夫、僕は解っているから、キミは泣かなくていいんだ。
だって、プログラム通りの予定調和を、二人に下された悲しい運命と呼ぶことなんてできないんだから。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 黒 |
追加日 | 2021年2月18日 | ||
EN | Cruel Oath | ||
解放: 9S(絶ノ探機) NieR Replicant NieR:Automata |
+ | NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場 |
+ | NieR:Automata |
亡失ノ虚空
最近になって、人を殺すたびに考えるようになった。この人間は今日までどんな人生を歩んできたのだろう。ワタシには記憶がない。身体を弄繰り回され、人を殺すことを仕事にする前の記憶……。いつしかワタシは、それを取り戻したいと思うようになっていた。
普通の生活とはなんだろう、家族がいて、愛する人がいて、夢がある。それらは、ワタシをどんな気持ちにさせるんだろう。それが知りたかった。今の力があれば、過去のワタシを奪った奴らから、それを取り戻すこともできるかもしれない。
ワタシは速やかに、計画を実行に移した。自らが与えた力に、自らが殺されるというのはどんな気持ちだろう。ワタシは目の前に転がる死体が憐れに見えた。血に染まった白衣を漁り、目当ての情報を手に入れる。もうすぐワタシの過去を取り戻せる……。
ワタシの目の前に展開されるデータ。それは、目の前で死んでいるこの男が、ワタシの恋人だと告げている。死体の瞳をのぞき込むが、濁った水晶のようなそれは、何も与えてはくれなかった。それからワタシは、また、何も考えずに人を殺すようになった。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | |
追加日 | 2021年2月28日 | ||
EN | Desolate Loss | ||
解放: フレンリーゼ(守護たる狩人) |
金翅・尾筒
先代皇帝の遺言は、帝国内に大きな波乱を引き起こした。その内容は、三人の息子全員に皇位を継がせる、という物だったからだ。その遺言には、玉座を狙っていた息子達も困惑した。
三人の息子達は皆、自身こそが皇位を継ぐべき者だと、他者を貶める為の罪を重ねていた。皇帝に歯向かう者など居ない、自身が皇位を継げば、過去の罪を非難できる者はいない。そう考えていたのだ。
だから息子達にとって、対等な「他の皇帝」の存在は脅威だった。人生をかけて進めてきた計画を破綻させられる訳にはいかない。息子達は兄弟である他の皇帝を消す為、更なる大罪を犯していった。
夥しく積み上がる、皇帝の駒だった者達の屍。激化していく権力争い。それを国民に隠し通すのはもはや不可能であり、不信感を募らせた国民や官吏が徒党を組むまでに、そう時間はかからなかった。
武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 闇 | シリーズ | 金翅 |
追加日 | 2022年1月11日 | ||
EN | Goldfeather: Tail |
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星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |
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星2・星3 | 星2・星3 | 星2・星3 |
星4・真暗 | 星4・真暗 | 星4・真暗 |