NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

F66x

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nier_rein

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キャラクター  F66x


STORY1

昔のことを思い出していた。
もう帰ってこない我が子との思い出を。
写真立てに入った幸せそうな家族のことを。


ふと、夫が優しく抱きしめてくれる。
この 温もり だけは......ずっと変わらない。
冷えた心がゆっくりと溶けていく。

この人を失いたくない、そう強く思っていた。


その時、基地に轟音が響きサイレンが鳴った。
続けて流れたアナウンスが『花』 が基地内に
侵入したことを知らせる。
基地の防衛網が破られるなんて初めてのことだった。


私は写真立てを抱え、夫とともに急いで駆け出した。
武装が無い状態での『花』との戦闘は無謀だ。
私達は基地から退避することにした。


STORY2

基地では既に惨劇が広がっていた。
突如現れた『花』の群れに抵抗することもできず、
蹂躙されている仲間達。


助けを呼ぶ声がそこら中から聞こえる。
でも、立ち止まってしまったら
『花』に飲み込まれてしまう。
私達は振り返らずに走った。
ごめんなさいと謝罪の言葉を紡ぎながら。


懸命に走ったが『花』はどこにでも現れた。
私達は追い詰められ、『花』による一撃が繰り出される。
もうだめかと思ったが、痛みが無い。
夫が私を庇い『花』の攻撃を受け止めていた。


夫は何とか生きてはいたが、次の一撃は耐えられない。
逃げろと叫んでいる夫を、今度は私が守る番だ。
写真立てを強く握る。大丈夫、あの子が守ってくれる。
それに、私はあなたと一緒ならそれでいい......


STORY3

『花』による攻撃が私に降りかかろうとした、その時、
武装を調えた仲間と上官が現れ『花』を斬り伏せた。
反抗作戦が始まったらしい。 

私達はなんとか生き延びることができた。


倒れている夫には、
痛々しい傷があるが「名誉の勲章だ」と笑っている。
元気はあるようで、本当に良かった。


私達は上官とともに後退。
夫の傷は深く、治療室で手術を受けることになった。
完治するといいのだが。 


私は夫に、お守り代わりにと写真立てを渡した。
きっとあの子が守ってくれるから、大丈夫。
夫が写真立てを胸に抱き、治療室へと消えていった。


STORY4

夫が治療室へ入ってどれくらいの時間が経っただろうか。
自分の心が冷えていくのを感じる。
元気だったし大丈夫なはず......でも、もしかしたら......

不安に押し潰されそうになった。


治療室から夫と上官が出てきた。
夫は無事のようだ。心の底から安堵する。
しかし、夫は直近のことを何も覚えていないという。
それに渡したはずの写真立ても持っていなかった。 


記憶喪失はショックによる一時的なものらしい。
でも、なぜ写真立ても消えているのかは分からない......

そんな不安な表情を察してか、夫が抱きしめてくれる。


そこには以前と変わらない 温もり があった。
私の不安が、冷えた心がゆっくりと溶けていく。
あなたが無事ならそれでいい......それで......
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