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キャラクター | ![]() |
STORY1
――目を覚ます。
それと同時に、頭に残る感覚に気付いた。
......夢を、見ていたらしい。
それと同時に、頭に残る感覚に気付いた。
......夢を、見ていたらしい。
空を飛び、そして落ちていく夢。
いつも見る夢と、そう変わらない内容。
いつも見る夢と、そう変わらない内容。
夢は人間にとって、
記憶を整理する際に見るものだと聞く。
それが本当なら、空を飛んだことのない私が、
この夢を見たのはどうしてだろう。
記憶を整理する際に見るものだと聞く。
それが本当なら、空を飛んだことのない私が、
この夢を見たのはどうしてだろう。
私が空を飛ぶ事に憧れているのか。
それとも――
それとも――
あの時の、オリジナルのお姉さまの影響だろうか。
STORY2
今日は夢を見なかった。
覚えていないだけ、とも聞く。
私の身体のことなのに、私には分からない。
覚えていないだけ、とも聞く。
私の身体のことなのに、私には分からない。
造られた私達に、本来睡眠は必要ない。
定期的な調整が前提ではあったから、
永久的な自律行動が可能という意味ではないけれど。
永久的な自律行動が可能という意味ではないけれど。
でも、私は違った。
私は――私だけは眠り、夢を見る。
私の物ではない記憶と、私の感覚が混ざった夢を。
私は――私だけは眠り、夢を見る。
私の物ではない記憶と、私の感覚が混ざった夢を。
私だけが眠る理由は分からない。
けれどその夢は、私にとって無くてはならないもの。
どうしても、必要なもの。
けれどその夢は、私にとって無くてはならないもの。
どうしても、必要なもの。
STORY3
今日はまた、夢を見た。
あるいは覚えていた。
深い森の中、ちいさな小屋で暮らす人に出会う夢。
あるいは覚えていた。
深い森の中、ちいさな小屋で暮らす人に出会う夢。
眠っていた間の感覚に集中すると、
胸の奥が締め付けられるような、
上手く息のできなくなる感覚に襲われる。
胸の奥が締め付けられるような、
上手く息のできなくなる感覚に襲われる。
きっと、これはオリジナルであるお姉さまの記憶だ。
暴走の影響なのか、オリジナルのお姉さまの記憶へは、
霧に覆われた道のように、うまく辿り着けなかった。
その記憶を垣間見れるのは、夢の中だけ。
霧に覆われた道のように、うまく辿り着けなかった。
その記憶を垣間見れるのは、夢の中だけ。
けれど、その夢は現実とは程遠い。
だって私は、
この地上で人間を見た事なんてないのだから。
この地上で人間を見た事なんてないのだから。
STORY4
私が研究施設の外に出て見たものは、
記憶より豊かな自然と、記憶よりも荒廃した都市。
記憶より豊かな自然と、記憶よりも荒廃した都市。
そして記憶にはない、機械の群れ。
人の姿はなかった。ただの一人も。
その光景は、かつて地上に居たお姉さまの記憶とは、
あまりにかけ離れている。
その光景は、かつて地上に居たお姉さまの記憶とは、
あまりにかけ離れている。
考えたのは、
私は一体、どれだけの間眠っていたのかということ。
けれど、その答えを知ることもできない。
私は一体、どれだけの間眠っていたのかということ。
けれど、その答えを知ることもできない。
変わり果てた地上で、
私はお姉さまの『思い出の場所』に辿り着けるのだろうか。
私はお姉さまの『思い出の場所』に辿り着けるのだろうか。
その手掛かりは、夢 の中にしかない。