NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

泡沫ノ記憶シリーズ

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nier_rein

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キャラクター  ノエル

儚い声

ママへ
あたらしいせいかつにもなれてきました
むずかしいびょうき? で いつおうちにかえれるかは
わからない ごめんねって パパがいってたけど
わたし パパならきっとなおしてくれるきがするんだ
はやくよくなっておうちにかえりたいな
「母に宛てた手紙(2003年)」より


儚い愛

ママへ
庭の写真、ありがとう。カランコエ、咲いたんだね。
ママの手紙のおかげで、部屋を出れない日も楽しいです。
でも、私のせいでパパが仕事ばかりだから、
家でひとりのママは大変だよね。ごめんなさい。
早く病気が治るよう頑張るね。いつもありがとう。大好きだよ。
「母に宛てた手紙(2009年)」より


儚い夢

ママへ
手紙、ありがとう。先月は返事が書けなくてごめんなさい。
……きっと、パパが話していると思うけど、
今の私の病状は、あまり良いとは言えないの。
でも、研究所の人たちが私の為に精一杯頑張ってくれてる。
だからどうか、ママは心配しないで。
「母に宛てた手紙(2012年)」より


異る瞳

中央から半分に折れたビル。それがこれ以上崩壊しないよう、補修作業に取り掛かった時のことだ。僕はその内部を巣として生活する、動物の群れを発見した。哺乳類齧歯目小型のネズミ。臆病な彼らは僕が足音を立てるとすぐに隠れてしまう。この近くには肉食獣が多い。それに対応して隠れ住んできたがゆえの性格、性質。彼らはその一生を、廃墟の暗がりで怯えながら過ごすのだろうか。

「都市環境保全記録12S557」より


異る夢

僕はあれから、あの壊れたビルに隠れ住むネズミの群れを観察していた。彼らはどうしても食糧が手に入らない時にしか、屋外へは出ようとしない。外へ出ようとする個体を連れ帰る動きさえ確認できるほどに。だが今日、一匹のネズミがビルから旅立った。怯えて過ごす日々が嫌になったのだろうか。連れ戻そうとする仲間を振り切り、その機敏さで肉食獣からも逃れ、ネズミは去っていく。

「都市環境保全記録12S557」より


異る道

しばらく時が経つと、ビルを出たネズミは新たな土地で群れのリーダーとなっていた。彼の率いる群れは、食糧を求め点々と移動しながら生活する。怯えながら細々と、安全な暗がりに暮らす群れ。危険と隣り合わせだが、活気と食糧に満ちた群れ。どちらが幸福かなど論するつもりはないが、この群れで生まれる子供たちは、僕の足音にどんな反応を見せるだろうか。次はそれを観察するとしよう。

「都市環境保全記録12S557」より
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