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キャラクター | ![]() |
STORY1
俺の生きがいは、世界中を冒険することだ。
あまたの苦難だけが、俺に「生」を感じさせてくれる。
冒険以外のことは、すべて添え物に等しい。
この考えが変わることは、生涯ないだろう。
あまたの苦難だけが、俺に「生」を感じさせてくれる。
冒険以外のことは、すべて添え物に等しい。
この考えが変わることは、生涯ないだろう。
俺はこれまで、いくつもの秘境に挑んできた。
人跡未踏の山々、灼熱の砂漠、永久凍土の島、
暗闇の樹海、深淵の大洞穴......
数は覚えていないが、とにかくたくさんだ。
人跡未踏の山々、灼熱の砂漠、永久凍土の島、
暗闇の樹海、深淵の大洞穴......
数は覚えていないが、とにかくたくさんだ。
先日、妻のお腹に待望の第一子がやってきた!
俺は妻を気遣い、「何かしてほしいことは」と尋ねた。
それでこの寒空の中、雪山の中腹に立つ我が家から、
ある場所に向かっているというわけだ。
俺は妻を気遣い、「何かしてほしいことは」と尋ねた。
それでこの寒空の中、雪山の中腹に立つ我が家から、
ある場所に向かっているというわけだ。
俺が向かうべき目的地は――「街」だ。
街に出るなど、いつぶりだろうか。
買い出しは妻に任せきりだったからな。
たまには妻の代わりにお使いも悪くない。
街に出るなど、いつぶりだろうか。
買い出しは妻に任せきりだったからな。
たまには妻の代わりにお使いも悪くない。
STORY2
俺は久しぶりに味わう街の喧騒をよそに、
妻に教えてもらった店を探す。
しかし、どこにあるのかよくわからない。
ここが山なら道に迷うことなどないのだが。
妻に教えてもらった店を探す。
しかし、どこにあるのかよくわからない。
ここが山なら道に迷うことなどないのだが。
うろうろしていた俺を、露天商が呼び止めた。
俺のことを高名な冒険家と見込んで、
ぜひ見ていってほしい物があるそうだ。
ふふ、高名な冒険家とは、見る目があるではないか。
俺のことを高名な冒険家と見込んで、
ぜひ見ていってほしい物があるそうだ。
ふふ、高名な冒険家とは、見る目があるではないか。
露天商は、いくつかの品物を軒先に並べた。
業火を生む火打石、病魔を退ける護符、
炎天下の中でも絶対に溶けない氷......
どれも冒険で使えそうな物ばかりだ。
業火を生む火打石、病魔を退ける護符、
炎天下の中でも絶対に溶けない氷......
どれも冒険で使えそうな物ばかりだ。
露天商いわく、これらの道具は貴重がゆえ、
いまを逃すと二度と手に入らないそうだ。
俺はこの巡り合わせも天意であろうと、
火打石、護符、溶けない氷を全部買った。
いまを逃すと二度と手に入らないそうだ。
俺はこの巡り合わせも天意であろうと、
火打石、護符、溶けない氷を全部買った。
STORY3
露天商のもとを去った俺は、ハッと我に返った。
妻に頼まれた買い物をしないうちに、
金がすべてなくなってしまったではないか。
止むを得ん、かくなるうえは......
妻に頼まれた買い物をしないうちに、
金がすべてなくなってしまったではないか。
止むを得ん、かくなるうえは......
俺は着ていた防寒具を質に入れ、金に換えた。
折しも季節は冬......肌着一丁では寒いが仕方ない。
あまたの冒険で鍛え上げたこの身体、
やすやすと寒さに屈することはない。
折しも季節は冬......肌着一丁では寒いが仕方ない。
あまたの冒険で鍛え上げたこの身体、
やすやすと寒さに屈することはない。
俺はどうにか妻に頼まれた買い物を済ませ、
家路につこうと雪山を進む。
しかし途中で猛吹雪に見舞われてしまった。
さすがに寒い......あの岩陰で吹雪をやりすごそう。
家路につこうと雪山を進む。
しかし途中で猛吹雪に見舞われてしまった。
さすがに寒い......あの岩陰で吹雪をやりすごそう。
岩陰に身を隠して吹雪を遮った俺は、
「業火を生む火打石」で暖を取ろうと試みる。
さっそく持っていた鋼を火打石に打ち付けると、
無残にも石は砕け散ってしまった。くそ、不良品か。
「業火を生む火打石」で暖を取ろうと試みる。
さっそく持っていた鋼を火打石に打ち付けると、
無残にも石は砕け散ってしまった。くそ、不良品か。
STORY4
凍える身体をさすりながら、俺は何とか帰宅した。
肌着一丁の俺を見た妻は、「なぜ」と当然の疑問を投げる。
俺は買い物を妻に渡すと、事の顔末を話す。
火打石は壊れたが、貴重なお宝を二つも手に入れたと。
肌着一丁の俺を見た妻は、「なぜ」と当然の疑問を投げる。
俺は買い物を妻に渡すと、事の顔末を話す。
火打石は壊れたが、貴重なお宝を二つも手に入れたと。
その晩、俺は高熱にうなされた。
あの猛吹雪の中を肌着で歩いたせいだろうが、
露天商から買った「病魔を退ける護符」とは......
くそっ、こいつも不良品かっ!
あの猛吹雪の中を肌着で歩いたせいだろうが、
露天商から買った「病魔を退ける護符」とは......
くそっ、こいつも不良品かっ!
俺はいま、「溶けない氷」を詰めた氷嚢を頭に乗せ、
暖かい部屋で寝床に伏している。
時間が経つにつれ、氷嚢は俺の熱を吸収し、
どんどん生暖かくなっていく......
暖かい部屋で寝床に伏している。
時間が経つにつれ、氷嚢は俺の熱を吸収し、
どんどん生暖かくなっていく......
「溶けない氷」が水と化した氷嚢を、俺は頭からどけた。
あの露天商め、不良品ばかりではないか......くそっ!
だがあいにくここは雪山。外は天然の氷室だ。
不幸中の幸い、氷に事欠くことはない......
あの露天商め、不良品ばかりではないか......くそっ!
だがあいにくここは雪山。外は天然の氷室だ。
不幸中の幸い、氷に事欠くことはない......