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-分類:長編小説 -初出:「鳩よ!」1993年12月号~1994年11月号 -初刊:1995年/マガジンハウス -刊行回数:2回 -入手:古書のみ *あらすじ > 風は優しさの中に、かすかな残酷さを含んでいた。 > 脚にレースのようなやわらかさでまとわりつきながら、肌のかたすみにかすり傷にも似た淡い痛みを与えてくる。それが昨夜、夫がつけた爪痕の痛みだとは気づかず、ロワールと呼ばれるフランスで最も美しい自然が残ったこの地方に秋が訪れかけたせいだろうと奈緒子は思った。風には夏の褪せた匂いがした。 夫とともにフランスを旅行中の奈緒子は、ロワールのホテルで危険な目をした青年・悠二と出会った。奈緒子の夫・達夫と、悠二の妻・郷美。四人はそれぞれ、互いを操り操られあう恋愛ゲームを始める……。 **登場人物 -&bold(){矢上奈緒子} --達夫の妻。 -&bold(){矢上達夫} --奈緒子の夫。外科医。 -&bold(){幾沢悠二} --郷美の夫。 -&bold(){幾沢郷美} --悠二の妻。 -&bold(){ジャック・ルビエ} --悠二の友人。 *解題 マガジンハウスの文芸誌「鳩よ!」に連載された、二組の夫婦の四角関係を軸にした恋愛長編。 ちなみに同じ1995年に、小池真理子の直木賞受賞作『恋』も刊行されているが、こちらが先。 幻冬舎文庫版の池上冬樹の解説は、主に小池の『恋』と比較しながら本作を論じているが、本作の本質を最も端的に表したのは以下の部分だろう。 >いつものようにプロットにひねりをきかせても、展開は随分おとなしいけれど、そのぶん逆に舞台と人物を限定したドラマとしての密度は極めて高い。作者が愛してやまない演劇、それも室内劇をめざしているかのように、ドラマを内側へ内側へと向けて、四人の間で生まれる微妙な関係を追及する。そのために他の作家なら最小限でも付与するディテール、すなわち会社と仕事の内容、家族や生活環境、過去の経歴といったものをすべて無視して、恋愛心理だけを抽出している。徹底して恋愛の生成の一部始終に目を向け、欲望の諸相を精緻に捉えているのである。 >(幻冬舎文庫版 池上冬樹「解説」より) **刊行履歴 ***初刊:マガジンハウス/1995年2月23日発行 #amazon(4838706154,text,left) >&bold(){ロワールというフランスの最も美しい場所ですべてははじまった。} >不倫、自殺未遂……嫉妬と偽りの中でうごめく男たち女たちの四角関係を描いた出色の恋愛小説 >(単行本オビより) 単行本/237ページ/定価1262円+税/絶版 装幀者不明 ***文庫化:幻冬舎文庫/1999年11月25日発行 #amazon(4877288074,image,left) >外科医の夫と訪れたロワールのホテル。奈緒子は、美しい目をし危険な魅力に充ちた悠二と出会った。その夜、若い女を悠二が襲っているのを奈緒子は止めた。だが悠二は、その女は妻であり、彼女はこれから自殺すると予告する。それは愛の惨劇の始まりだった。抑えきれない感情と互いの心を切り刻む裏切り。愛の事件を追う衝撃の恋愛サスペンス! >(文庫裏表紙より) 文庫/279ページ/定価533円+税/品切れ 解説/池上冬樹 カバーデザイン/上原ゼンジ #comment
-分類:長編小説 -初出:「鳩よ!」1993年12月号~1994年11月号 -連載時挿絵:木村桂子 -初刊:1995年/マガジンハウス -刊行回数:2回 -入手:古書のみ *あらすじ > 風は優しさの中に、かすかな残酷さを含んでいた。 > 脚にレースのようなやわらかさでまとわりつきながら、肌のかたすみにかすり傷にも似た淡い痛みを与えてくる。それが昨夜、夫がつけた爪痕の痛みだとは気づかず、ロワールと呼ばれるフランスで最も美しい自然が残ったこの地方に秋が訪れかけたせいだろうと奈緒子は思った。風には夏の褪せた匂いがした。 夫とともにフランスを旅行中の奈緒子は、ロワールのホテルで危険な目をした青年・悠二と出会った。奈緒子の夫・達夫と、悠二の妻・郷美。四人はそれぞれ、互いを操り操られあう恋愛ゲームを始める……。 **登場人物 -&bold(){矢上奈緒子} --達夫の妻。 -&bold(){矢上達夫} --奈緒子の夫。外科医。 -&bold(){幾沢悠二} --郷美の夫。 -&bold(){幾沢郷美} --悠二の妻。 -&bold(){ジャック・ルビエ} --悠二の友人。 *解題 マガジンハウスの文芸誌「鳩よ!」に連載された、二組の夫婦の四角関係を軸にした恋愛長編。 ちなみに同じ1995年に、小池真理子の直木賞受賞作『恋』も刊行されているが、こちらが先。 幻冬舎文庫版の池上冬樹の解説は、主に小池の『恋』と比較しながら本作を論じているが、本作の本質を最も端的に表したのは以下の部分だろう。 >いつものようにプロットにひねりをきかせても、展開は随分おとなしいけれど、そのぶん逆に舞台と人物を限定したドラマとしての密度は極めて高い。作者が愛してやまない演劇、それも室内劇をめざしているかのように、ドラマを内側へ内側へと向けて、四人の間で生まれる微妙な関係を追及する。そのために他の作家なら最小限でも付与するディテール、すなわち会社と仕事の内容、家族や生活環境、過去の経歴といったものをすべて無視して、恋愛心理だけを抽出している。徹底して恋愛の生成の一部始終に目を向け、欲望の諸相を精緻に捉えているのである。 >(幻冬舎文庫版 池上冬樹「解説」より) **刊行履歴 ***初刊:マガジンハウス/1995年2月23日発行 #amazon(4838706154,text,left) >&bold(){ロワールというフランスの最も美しい場所ですべてははじまった。} >不倫、自殺未遂……嫉妬と偽りの中でうごめく男たち女たちの四角関係を描いた出色の恋愛小説 >(単行本オビより) 単行本/237ページ/定価1262円+税/絶版 装幀者不明 ***文庫化:幻冬舎文庫/1999年11月25日発行 #amazon(4877288074,image,left) >外科医の夫と訪れたロワールのホテル。奈緒子は、美しい目をし危険な魅力に充ちた悠二と出会った。その夜、若い女を悠二が襲っているのを奈緒子は止めた。だが悠二は、その女は妻であり、彼女はこれから自殺すると予告する。それは愛の惨劇の始まりだった。抑えきれない感情と互いの心を切り刻む裏切り。愛の事件を追う衝撃の恋愛サスペンス! >(文庫裏表紙より) 文庫/279ページ/定価533円+税/品切れ 解説/池上冬樹 カバーデザイン/上原ゼンジ #comment

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