六花の印 連城三紀彦傑作集1

  • 分類:傑作選(松浦正人編)
  • 初出:別記
  • 初刊:2018年/創元推理文庫
  • 刊行回数:1回
  • 入手:入手可

解題

松浦正人による、全2巻の傑作集の1冊目。700ページ超という大部の一冊。
78年のデビューから直木賞を受賞した84年前後までに発表された短編15編と、エッセイ9編を収録する。
意外にも、連城作品が創元推理文庫に収録されるのはこれが初(小説以外なら、セバスチアン・ジャプリゾ『新車のなかの女』解説がある)。

創元推理文庫だが、収録作はミステリだけでなく、『恋文』『日曜日と九つの短篇』『もうひとつの恋文』などから恋愛短編も採られている。

収録作

六花の印


菊の塵


桔梗の宿


桐の柩


能師の妻


ベイ・シティに死す


黒髪


花虐の賦


紙の鳥は青ざめて


紅き唇


恋文


裏町


青葉


敷居ぎわ


俺ンちの兎クン


ボクの探偵小説観

  • 単著初収録 初出:「幻影城」1978年5月号

〈花葬〉シリーズのこと

  • 単著初収録 初出:「幻影城」1978年10月号

幻影城に還る

  • 単著初収録 初出:『幻影城の時代』(同人誌版)2006年12月27日刊

水の流れに


母の背中


芒の首


哀しい漫才


黒ぶちの眼鏡


彩色のない刺青


刊行履歴

初刊:創元推理文庫/2018年6月29日発売


大胆な仕掛けと巧みに巡らされた伏線、抒情あふれる筆致を融合させて、ふたつとない作家性を確立した名匠・連城三紀彦。三十年以上に亘る作家人生で紡がれた数多の短編群から傑作を選り抜いて全二巻に纏める。第一巻は、幻影城新人賞での華々しい登場から直木賞受賞に至る初期作品十五編を精選。時代を越えて今なお多くの読者を惹き付けて已まない著者の全貌が把握できる傑作集。
(裏表紙より)

文庫/701ページ/定価1500円+税/入手可
連城三紀彦を読みはじめるために/松浦正人
カバー写真/犬田和楠 カバーデザイン/岩郷重力+mmkktf

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最終更新:2018年06月30日 01:57