-分類:連作短編集 -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1995年春号~2000年冬号 -初刊:2002年/ハルキ文庫 -刊行回数:1回 -入手:古書のみ *解題 宗教団体「解脱会」の発行する婦人誌「季刊SUN・SUN」が、1995年から家庭誌「解脱増刊SUN・SUN」とリニューアルされたのに伴い連載開始した連作。登場人物が共通する連作としては『[[運命の八分休符>運命の八分休符(短編集)]]』『[[落日の門>落日の門(短編集)]]』に続いて3作目。 ひとつの家庭の数年間に起こる出来事を切り取った24編の連作短編集である。『[[虹の八番目の色]]』の連作短編版の趣き。 連載は2000年に「解脱増刊SUN・SUN」が終刊となるまで6年間続き、2002年にハルキ文庫から文庫オリジナルでまとめられた。連載時の挿絵は最初の一年のみ柳澤健一、それ以降は渡辺宏が連載終了まで担当。文庫にまとめられる際、「苺色のダイヤ」が「[[苺のダイヤ]]」に、「春のあとさき」が「[[卵のカラ]]」にそれぞれ改題されている。 **収録作 ***[[春ささやか]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1995年春号 -雑誌時挿絵:柳澤健一 ***[[成人祝い]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1995年夏号 -雑誌時挿絵:柳澤健一 ***[[何となく……]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1995年秋号 -雑誌時挿絵:柳澤健一 ***[[一年の赤]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1995年冬号 -雑誌時挿絵:柳澤健一 ***[[わき役]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1996年春号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[トマト色]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1996年夏号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[夏のかけら]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1996年秋号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[レタスの芯]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1996年冬号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[母二人]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1997年春号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[「集一クン」]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1997年夏号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[嘘それぞれ]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1997年秋号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[苺のダイヤ]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1997年冬号(「苺色のダイヤ」改題) -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[アルミの春]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1998年春号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[風の言いぶん]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1998年夏号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[秋風のとげ]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1998年秋号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[小姑]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1998年冬号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[桜前線]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1999年春号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[ネクタイの結び目]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1999年夏号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[真心サービス]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1999年秋号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[箱庭の家]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」1999年冬号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[窓>窓(さざなみの家)]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」2000年春号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[卵のカラ]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」2000年夏号(「春のあとさき」改題) -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[大きな傘の下]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」2000年秋号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 ***[[もみじの春]] -初出:「解脱増刊SUN・SUN」2000年冬号 -雑誌時挿絵:渡辺宏 **刊行履歴 ***初刊:ハルキ文庫/2002年9月18日発行 #amazon(4758430047,image,left) >「家を棄てる決心はつきましたか。ついたのなら今度の[[日曜日]]、朝の十時、東京駅で待っています」。ある日、吉川家に届いた一通の手紙。宛て名に書かれているのは名字だけで、差出人の名前もない。いったい家の誰に届いたものなのか?家族の間に静かに広がる波紋――。嘘や諍い、時にはもつれながら、やがて結ばれていく家族の絆……。二十四篇の物語が紡ぎ出すある家庭の肖像。 >(文庫裏表紙より) 文庫/269ページ/定価620円+税/絶版 解説なし 装画/荻野大輔 装幀/三輪佳織(芦澤泰偉事務所) #comment