一瞬の虹

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一瞬の虹 - (2016/04/13 (水) 04:41:23) のソース

-分類:エッセイ集
-初出:「月刊マミール」1988年7月号~1989年12月号(文庫版で異動あり)
-初刊:1990年/佼成出版社
-刊行回数:2回
-入手:古書のみ

*解題
佼成出版社が発行していた婦人誌「月刊マミール」に1988年から89年にかけて連載されたエッセイの単行本化。

> この本に収めた十八のエッセイは昭和六十三年の七月から、雑誌『マミール』の一年半かけて連載したものですが、時代が昭和から平成に移り変わって、僕にもそれなりの変化がありました。当時は親しくしていても今はもう疎遠になっている人もいますし、依然つき合いの続いている人もいます。
> 今も親しくしている人たちとの間には、たとえば犬に似ていると書いたシナリオライター氏が本当に犬になってしまった(?)り、連載時以上の面白い〝その後〟があったりしますし、〝芝居を演出する予定〟という言葉が何度も出てきますが、上演を何とか無事に終えてそれも今はもう過去形です。
>(単行本あとがきより)

小説と紛らわしいタイトルだが、実際短編集のように読めるエッセイ集。
荒井晴彦のエピソードが読めるので、『[[ため息の時間]]』との併読をおすすめしたい。
また「キネマ旬報」連載の映画エッセイ『[[試写室のメロディー]]』と連載期間が重なっているため、共通するエピソードがいくつかある。

文庫版ではなぜか「小さな名場面」が外れ、代わりに「銀座百点」初出のエッセイ「銀座の雨」が収録された。

**収録エッセイ
***自然の風景
-初出:「月刊マミール」1988年7月号

***一瞬の虹
-初出:「月刊マミール」1988年8月号

***山門の明かり
-初出:「月刊マミール」1988年9月号

***気弱な犬
-初出:「月刊マミール」1988年10月号

***哀しい漫才
-初出:「月刊マミール」1988年11月号

***小さな名場面
-初出:「月刊マミール」1988年12月号
-文庫版には未収録

***賢い女性
-初出:「月刊マミール」1989年1月号

***夫の匂い
-初出:「月刊マミール」1989年2月号

***ガラス戸の向こう
-初出:「月刊マミール」1989年3月号

***優しい富士
-初出:「月刊マミール」1989年4月号

***いい女
-初出:「月刊マミール」1989年5月号

***夫婦の歩調
-初出:「月刊マミール」1989年6月号

***二つの笑い声
-初出:「月刊マミール」1989年7月号

***安心
-初出:「月刊マミール」1989年8月号

***彩色のない刺青
-初出:「月刊マミール」1989年9月号

***黒ぶちの眼鏡
-初出:「月刊マミール」1989年10月号

***綻びの味
-初出:「月刊マミール」1989年11月号

***助手席のうたた寝
-初出:「月刊マミール」1989年12月号

***銀座の雨
-初出:「銀座百点」1991年12月号
-文庫版のみ収録

**刊行履歴
***初刊:佼成出版社/1990年3月20日発行
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>&bold(){「感動は一瞬の小さなドラマ」}
>著者の身近な人々が、ふとした瞬間に見せた小さな表情、小さな仕草、小さな言葉――。
>そんな微小な出来事を繊細な感性で綴った18のドラマエッセイ。
>(単行本オビより)

単行本/222ページ/定価1262円+税/絶版
あとがきあり
装画/蓬田やすひろ 装幀/アニマルハウス

***文庫化:新潮文庫/1994年8月1日発行
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>テレビカメラに向かって深々と頭を下げた母。温泉街のレストランで肩を落としていた俳優。決まって夜明けに来襲する脚本家。手袋の片方を残して姿を消した少年。そして、映画館の片隅にたたずんでいた父――。一瞬の出会い、一瞬の感動がドラマを産む。男女の人情の機微を濃やかに描きつづけてきた著者が、肉親から動物にいたるまでを主人公に、18のドラマを虹色に彩るエッセイ集。
>(文庫裏表紙より)

文庫/185ページ/定価311円+税/絶版
あとがきあり(単行本と同一内容)
解説/友成純一
カバー装画/蓬田やすひろ デザイン/新潮社装幀室

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