耶麻郡木曽組洲谷沢村

陸奥国 耶麻郡 木曽組 洲谷沢(すたにさは)
大日本地誌大系第32巻 141コマ目

旧藤沢村の端村なり。文禄中(1593年~1596年)の洪水に田圃(たんぼ)を押流し村民離散す。後田地を墾発し再び家居を営みしより分て1村とす。

府城の西北に当り行程7里18町。
家数27軒、東西5町・南北4町。
渓流に傍ひ両岸に散居す。

東1町54間河隅村の界に至る。その村まで5町40間余。
西3町40間藤沢村の界に至る。その村まで26町。
南2町48間下村の界に至る。その村まで24町余。
北12町48間早稲谷村の山界に至る。その村まで23町余。

端村

一郷(いちかう)

本村の東、河隅村の境内を隔て19町40間余にあり。
家数3軒、東西1町・南北2町。
山間に散居す。
地面、東西20町余・南北15町計。東は慶徳組宮在家村に接し、西は河隅村に続き、南は小布瀬原村に交わり、北は藤沢村に隣る。

一郷の小名 小布瀬川(こふせかは)

一郷より寅(東北東)の方4町にあり。
家数13軒、東西36間・南北46間。
渓流に傍ふ。

山川

鷹待山(たかまちやま)

村より戌(西北西)の方12町にあり。
高30丈余。昔この山にて鷹を羅せし故に名くという。
またこの奥に狸森という山あり。昔狸多く住しという。

洲谷沢川(すたにさはかわ)

村中にあり。
村北の山中より出て、巳(南南東)の方に流るること3町余河隅村の方に注ぐ。

神社

山神社

祭神 山神?
相殿 総社
鎮座 不明
村西1町にあり。
鳥居拝殿あり。上三宮村高村能登が司なり。


最終更新:2020年09月04日 19:39