府城の西北に当り行程8里。
家数50軒、東西5町・南北3町。
一戸川と五枚沢川を挟み山間に散居す。
東12町
洲谷沢村の端村一郷の地に界ふ。
戌（西北西）の方9町14間
早稲谷村の界に至る。その村まで14町50間余。
南13町
河隅村の界に至る。その村まで18町。
北13町
賢谷村の界に至る。その村まで18町。
小名
辰原
本村の南8町にあり。
家数3軒、東西30間・南北40間。
南は山に倚り北は一戸川に傍ふ。
端村
上藤沢
本村の北12町にあり。
家数15軒、東西2町・南北4町。
五枚沢川を挟み両岸に散居す。
東西は山に連なり南北に田圃あり。
白子
本村より未申（南西）の方8町にあり。
家数7軒、東西1町・南北1町。
東は一戸川に傍ひ西は山に続く。
本木
本村の西6町にあり。
家数8軒、東西1町・南北2町。
一戸川の西辺にあり。
川東に2区あり。堂目・腰巻という。
堂目は家数15軒、東西2町・南北3町。
腰巻は家数4軒、東西1町・南北1町。
道沢
本村より申（西南西）の方20町にあり。
家数2軒、東西15間・南北10間、山間に住す。
廻渡
本村の北18町にあり。
家数6軒、東西50間・南北1町。
西は一戸川に傍ふ。
沢口
廻渡より戌亥（北西）の方10町にあり。
家数14軒、東西1町・南北2町。
東は一戸川に傍ふ。
撫木
沢口の北5町にあり。
家数9軒、東西1町・南北3町。
西は山に倚り東は一戸川に傍ふ。
山川
長峯山
村より戌（西北西）の方3町にあり。
山脉数理の間に連なり飯豊山に続く故に名くという。
早鳥居山
村東9町飯豊山に登る山径なり。
ここに鳥居及び姥神の石像あり。昔飯豊山に登る者は先ここに詣しという。
五枚沢川
村東にあり。
賢谷村の境内より来り、南に流るること14町計村中にて一戸川に入る。
広8間。
一戸川
村南にあり。
一戸村の方より来り、屈曲して南に流るること2里計
河隅村の方に注ぐ。
広10間計。
沼
村より丑（北北東）の方4町にあり。
周8町20間、田地の養水とす。
関梁
橋2
共に村中にあり。
一は長10間・幅9尺、一戸川に架す。勾欄あり。
一は長7間・幅4尺、五枚沢川に架す。
神社
熊野宮
| 祭神 |
熊野宮？ |
| 相殿 |
伊勢宮 |
| |
伊豆神 |
| |
磐椅神 |
| |
鬼渡神 |
| 鎮座 |
不明 |
村中にあり。
鳥居あり。上三宮村高村能登が司なり。
伊勢宮
端村本木にあり。
鳥居あり。高村能登が司なり。
熊野宮
端村撫木にあり。
鳥居あり。高村能登が司なり。
山神社
端村白子にあり。
鳥居あり。高村能登が司なり。
寺院
満蔵寺
村中にあり。
養命山と號す。川西組本寺村
恵日寺の末山真言宗なり。
開基詳ならず。
文明の頃（1469年～1487年）宗海という僧中興せしという。
本尊大日客殿に安ず。
地蔵堂
境内にあり。
会津の三おんば様
参照元記事がSNSの投稿なのでが実際そう呼ばれているかどうか曖昧ですが、下記の３つが「会津の三おんば様」とよばれているようです。
- 長女：飯豊山上の姥権現様
- 次女：山都町相川の早鳥居のおんば様
- 三女：猪苗代の関脇優婆夷堂
元記事を引用します
猪苗代町関都に会津の三おんば様の伝説が残る関脇優婆夷堂が有ります。伝説の三姉妹の一番下の妹がここで石のおんば様になられました。お堂は堂守の方々が綺麗に管理されています。またおんば様は秘仏の為拝観できませんが開堂日には堂内でお参りが出来ます。
因みに長女は飯豊山上の姥権現様、次女は山都町相川の早鳥居のおんば様です。
他にも会津地方の各地にはおんば様信仰と石像が点在しています。
古地図
※地理院地図（大正2年測図/昭和6年要部修正測図）
藤沢の東にある鳥居のマーク付近にあるのが早鳥居のおんば様
現在、国道459号にバイパスが開通しておんば様へ向かう山道は旧道となったが、まだ現存しているのか不明
最終更新：2025年06月22日 15:30
