会津郡南青木組南原村

陸奥国 会津郡 南青木組 南原(みなみはら)
大日本地誌大系第31巻 74コマ目

この村もと原村に作る。本郡に同名あるに因り寛永7年(1630年)南の字を加ふという。
また、田中(たなか)関屋(せきや)大門(たいもん)花河原(はなかはら)とて4区に住せり。元禄中(1688年~1704年)宇都宮街道を開きし時ここに移す。

府城の南に当り行程3里。
家数28軒、東西47間・南北3町35間。
東は山に倚り、南は香塩村に続き、西北は田圃(たんぼ)なり。

東30町面川沢村の山に界ふ。
西4町大沼郡本組馬越村に界ひ鶴沼川を限りとす。
北7町23間上雨屋村の界に至る。その村まで14町余。

村中に一里塚あり。

山川

二重平山(にちゆうたひらやま)

村より丑寅(北東)の方11町余にあり。
北を吉沢山といい、共に雑樹多く衆山に秀つ。
東北は面川沢村の山に連なる。

狐岩(きつねいわ)

村より亥(北北西)の方2町にあり。
高1丈5尺・周5間。

鶴沼川

村西4町にあり。
香塩村の境内より来り、北に流るること6町計、上雨屋村の界に入る。

水利

村北8町にあり。
周1町47間。
天和中(1681年~1684年)に築く。

神社

八幡宮

祭神 八幡宮?
相殿 山神 4座
   稲荷神 2座
   幸神
   金鑄神
   別府神
   伊勢宮
   富士神
   聖神
鎮座 不明
村西2町余にあり。
鳥居あり。府下蚕養宮村佐瀬大隅が司なり。

寺院

正念寺

村西にあり。
山號を臨終山といい府下徒町願成就寺の末山なり。
もとこの村に阿弥陀堂あり。慶長11年(1606年)真言の僧侶東岳その地に当寺を草創す。
慶安4年(1651年)願成就寺の法弟岳雲という僧住してより浄土宗となる。
本尊弥陀客殿にあんず。

地蔵堂

客殿の前にあり。

墳墓

光明壇

村西3町にあり。
高7尺・周12間。
何の頃にか光明坊という僧を葬りし所という。
また村より亥(北北西)の方5町計に1堆の小塚あり。
土人経塚といい、彼の僧経文を埋めし所なりという。