大沼郡高田組檜目村

陸奥国 大沼郡 高田組 檜目(ひのめ)
大日本地誌大系第33巻 22コマ目

府城の西に当り行程2里26町。
家数19軒、東西1町50間・南北1町36間。
四方田圃(たんぼ)なり。

東南、共に村際にて境野村に界ふ。その村は辰(東南東)に当り8町40間。
西1町50間米沢村の界に至る。その村まで5町10間余。
北6町沖中田村の界にいある。その村まで13町。
また亥(北北西)の方3町根岸中田村の界に至る。その村まで7町。
申(西南西)の方村際にて雀林村に界ふ。その村まで9町20間。

端村

檜目新田(ひのめしんでん)

本村より8町丑寅(北東)の方にあり。
家数12軒、東西30間・南北1町32間。
東は宮川に傍ひ三方田畠なり。
寛永2年(1625年)に開く。

山川

宮川

端村檜目新田の東にあり。
境野村の境内より来り、北に流るること4町30間余会津郡中荒井組本多村の界に入る。

赤沢川

境野村の境内より来り、檜目新田の西を北に流るること5町50間余沖中田村の界に入る。

水利

牛沢堰

境野村の方より来り米沢村の方に注ぐ。

寺院

観音寺

村中にあり。
稲荷山と號す。開基詳ならず。
天台宗雀林村法用寺の門徒なり。
本尊弥陀客殿に安ず。

観音堂

境内にあり。



最終更新:2020年04月09日 10:55