河沼郡笈川組八日町村

陸奥国 河沼郡 笈川組 八日町(やうかまち)
大日本地誌大系第33巻 99コマ目

府城の北に当り行程2里6町。
家数33軒、東西21間・南北1町10間。
四方田圃(たんぼ)なり。

東3町20間代田組高畠村に界ひ渠川を限りとす。その村まで3町50間余。
西2町35間笠目村の界に至る。その村は酉戌(西~西北西の間)に当り8町30間余。
南3町1間森台村の界に至る。その村は未(南南西)に当り9町10間余。
北4町17間代田組代田村の界に至る。その村は丑(北北東)に当り8町余。
また巳(南南東)の方4町43間会津郡高久組木流村の界に至る。その村まで10町10間余。
また亥子(北北西~北の間)の方3町55間田中村の界に至る。その村まで12町余。

端村

高橋(たかはし)

本村より1町余東にあり。
家数4軒、東西43間・南北23間余。
四方田圃(たんぼ)なり。

山川

渠川

村東3町20間にあり。
木流村の境内より来り、18町20間丑寅(北東)の方へ流れ西に転じて田中村の界に入る。

土産

赤土

村北の田畝の中より出、壁土に宜し。
俗八日町土と唱ふ。
土中より吹出て年々どの処を異にし、多く掘出せども田地を害せずという。

神社

稲荷神社

祭神 稲荷神?
草創 不明
村中にあり。
鳥居あり。高瀬新田村榊出羽が司なり。

天神社

祭神 天神?
相殿 明神 4座 1座は地主神なり。3座は本村より移す
鎮座 不明
村東40間余にあり。
鳥居あり。榊出羽が司なり。

寺院

西教寺

村北にあり。
山號を發遺山という。開基の初詳ならず。
天正・文禄の頃(1573年~1596年)菴主なく頽廃せり。
文禄4年(1595年)鎮西喜導の門徒應誉という者縁を募て中興す。
本州岩城専称寺の末山浄土宗なり。
客殿に本尊弥陀を安ず。

観音堂

境内にあり。

旧家

栢木文次郎

慶長の頃19代の祖清左衛門という者この村の肝煎役を勤め、その子孫代々この地に住し今に肝煎たり。
古文書2通(1通は訴状の草業なりという)蔵む。その文如左(※略)。