府城の北に当り行程5里3町余。
家数27軒、東西1町51間・南北1町45間。
四方田圃なり。
東1町9間
稲村の界に至る。その村は丑寅(北東)に当り4町20間余。
西1町34間
小田付村の界に至る。その村まで8町40間余。
南7町27間
熊倉組上高額村の界に至る。その村は未(南南西)に当り18町40間余。
北2町16間
上田村の界に至る。その村まで8町40間余。
もと巳(南南東)の方7町余に新田という小名あり。今はなし。
小名
西屋敷
本村の西1町余にあり。
家数4軒、東西36間・南北30間。
四方田圃なり。
新屋敷
本村の未申(南西)の方3町余にあり。
家数5軒、東西36間・南北1町3間。
散居す。
四方田畠なり。
遠下
新屋敷の南2町40間余にあり。
家居1軒。
四方田畠なり。
水利
下台堰
稲田村の方より来り田地の養水となり
上高額村の方に注ぐ。
この堰永禄9年(1566年)入田付村の境内にて田付川を引き、中田付村の境内を通して数村の養水とす。その時この村より堰酒と称して入田付・中田付両村の酒肴を贈しとて、今もその事あるは古き例なり。
堤
村南6町50間余にあり。
周1町余。
寛文10年(1670年)に築く。
神社
天満宮
祭神 |
天満宮? |
相殿 |
稲荷神 |
|
熊野宮 |
|
伊豆神 |
鎮座 |
不明 |
村より申(西南西)の方3町10間余にあり。
鳥居拝殿あり。熊倉村山口美濃が司なり。
寺院
青龍寺
村中にあり。
白雲山と號す。熱塩村示現寺の末山曹洞宗なり。
縁起に、慶長中(1596年~1615年)示現寺15世齢岩開基せり。齢岩幼より関東の諸刹を経歴し、後示現寺に住し佛恵高照禅師といえる勅號を賜わりしという。
本尊地蔵客殿に安ず。
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- 下台地区
- 西屋敷
- 新屋敷
- 遠下
- 現在の土用在家辺り?(この地区の南に遠下前という地名が残っています)。となると新屋敷は中堀の辺りが該当するかと。下台地区の南東に新屋敷という地名がありますが、こちらは平林村の端村です。
- 菅原神社
- 青龍寺
- 打越明神
最終更新:2020年07月30日 19:57