耶麻郡小荒井組渋井村

陸奥国 耶麻郡 小荒井組 渋井(しふい)
大日本地誌大系第32巻 102コマ目

府城の北に当り行程3里35町余。
家数19軒、東西1町6間余・南北1町52間。
四方田圃(たんぼ)なり。

東24間小田付組一堰村の界に至る。その村は寅(東北東)に当り8町余。
西2町14間荒分村の界に至る。その村まで3町30間余。
南10町9間第六天村の界に至る。その村まで15町20間余。
北2町27間菅井村の界に至る。その村は亥(北北西)に当り5町10間余。
また
申(西南西)の方3町26間柴城村の界に至る。その村まで7町20間余。
辰巳(南東)の方2町46間小田付組新井田谷地村の界に至る。その村まで8町40間余。

水利

宮堰

菅井村の方より来り田地の養水とし新井田谷地村の方に注ぐ。

神社

白山神社

祭神 白山神?
鎮座 不明
村南4町20間余にあり。
鳥居あり。村民の持なり。

寺院

孝徳寺

村中にあり。
熱塩村示現寺の末山曹洞宗なり。
原義を案ずるに、開基詳ならず。弘治元年(1555年)曹洞の徒年室再興して山號を妙理山と称し地蔵を本尊とすという。
また経文の裏に康永3年(1344年)僧侶尊宥建弘治元年(1555年)室庫裏を再興して未成さるに寂す。後破壊せしを元亀3年(1572年)に至り漸く修補せし由を載す。
観音を本尊とし客殿に安ず。

古蹟

館跡

村中にあり。
天文9年(1540年)池田備中宗政2男勘次郎俊甫築くといい伝う。


最終更新:2020年08月05日 13:57