スモッグ(ポケモン)

登録日:2012/05/23 Wed 09:27:09
更新日:2025/07/03 Thu 19:03:44
所要時間:約 3 分で読めます






チャオブーは 新しく
スモッグを 覚えたい……
しかし チャオブーは 技を 4つ
覚えるので せいいっぱいだ!

スモッグの 代わりに
他の 技を 忘れさせますか?
 忘れさせる 
忘れさせない


それでは…… スモッグを
覚えるのを あきらめますか?

スモッグを あきらめる!
 スモッグを あきらめない


チャオブーは スモッグを
覚えずに おわった!






スモッグ(笑)






よごれた ガスを あいてに ふきつけて こうげきする。
どく じょうたいに することが ある。


「スモッグ」とは、ポケットモンスターシリーズに登場するわざの1つである。


スモッグ

タイプ:どく
分類:特殊
威力:20→30(第6世代以降)
命中率:70
PP:20
接触:×
範囲:単体
効果:追加効果として、4割の確率で相手をどく状態にする。




◆ゲームでのスモッグ

初代から登場するどくタイプの技だが、誰にも使われない可哀想なわざである。

元々どくタイプは弱点を突けるタイプがくさのみではがね無効化される等耐性を持つタイプが5つも存在し、攻撃面の相性が不遇な傾向にある。
そのため、一時期はサブウェポンはおろか下手すりゃタイプ一致ですら使われないことも多かった。
(フェアリー登場以降はどく技の需要が上がったが)

そんなどく技のなかでもこの「スモッグ」は異常に低い20という威力に加え、
命中率も「ふぶき」や「きあいだま」などと同等という頭一つ飛び抜けた性能(悪い意味で)を誇る。
まさに誰得仕様。
初出の第1世代の時点では、習得可否を除けば「ヘドロこうげき」(当時のみ毒付与率4割)の完全下位互換で、第2世代以降も総合性能はヘドロ系を大きく下回る。
こんな性能なのに、似たような扱いの多くの地味な技や処理が煩雑な技のリストラ・入れ替えが度々起こっている第8世代や第9世代でも、この技は続投し続けるという謎の優遇を受けている。

一応何気に4割の確率でどく状態にできるが…というか、スモッグが4割でどく状態にできる事実を知っている人が全国にどれだけいるのか。
旅パでは序盤の主力として、「ひのこ」や「みずでっぽう」などはよく使われるが、このスモッグは低火力・不安定のため、序盤のわざとしても使われない。
というか、この技を覚えるのがポカブ系を除き殆どが中盤~後半に登場する奴らばかりで、そもそも序盤に使いようがないことが多い。

また、ほのおタイプのポケモンにもこのわざを覚えられるポケモンが何匹か存在するが、サブウェポンの候補にすらならない。
炎ポケモンが覚えるのは、火山ガスやプラスチックなどを燃やした際に発生する有毒ガスのイメージだろうか。

ストーリー攻略中でも、コレを使う位ならばタイプ一致の「ひのこ」でも撃った方が遥かにマシ。

一応、第6世代では威力が10上がった。
しかし、第6世代は「どくどく」がタイプ一致だと必中になったり、「どくどくのキバ」の追加効果発動率が50%に引き上げられている為やはり影が薄い。
ぶっちゃけ「だからどうした」の言葉で済まされるレベル。

第7世代ではZワザ化することで威力100のどく技として使えるようになったが、サブ技として撃てる炎ポケモン達とさほど相性が良いわけでもない。
みず/フェアリー複合マリルリアシレーヌカプ・レヒレ対策にしてもくさ技やでんき技で十分だったり、そもそもZワザ型に向かない等の理由で使われない。

ちなみに同じくらい不遇だった「どくガス」は、現在は命中率90%の全体技となっている。
この差は一体何なんだ。

一方、ストーリー攻略で相手に使われると地味に厄介な技である。
ダメージはしょぼいのに追加効果の発生率は高く、相手を倒した後も毒によるダメージは受け続けることになる。
攻略中はポケセンに着くまでに連戦を余儀なくされることもあり、毒を浴びたままトレーナーと戦えば例えレベルが高くてもHPを消耗していく。
更に初代から第四世代まではフィールド上でも一定歩数歩くごとにダメージを受けていたため、早めに回復させないと大変だった。
ドガースなどに使われて嫌な思いをした人も居るかもしれない。
第五世代からはフィールドダメージがなくなり、第六世代からは仲良し度を上げることで自力で回復できるようになったが、スリップダメージが厄介なのは相変わらず。

敵に使われると面倒臭いが、自分が使うと役に立たない。埋葬ポケならぬ埋葬技。
…と言っても敵に使われると言う事、タイプ一致で使えるポケモンがいるだけまだマシであろう。ポケモンの技にはもっと悲惨な技(「からみつく*1」など)もあるのだから…。

一方で、同じスモッグでも第5世代から登場した似た名前の「クリアスモッグ」は威力50・必中と威力こそ低いが完全上位互換の上に相手の能力変動をリセットする、「くろいきり」と同じ効果を持つ。当然相手の積み技対策になる*2為、採用率は勿論あちらが上。

実はコンテストで「スモッグ」のあとに「えんまく」を使うとコンボになったりする。
この事実を知っている人が全国にどれだk(ry
赤緑ではドガース、マタドガスがLv.1、ブーバーLv.52でのみ覚えられるわざであり、意外にも覚えられるポケモンは非常に少なかった。

ピカチュウ版では上記の3匹だけでなく、ブースターLv.42で覚えるという謎の仕様が追加された。
唯一王は当時からこういう扱いだったのである。


後の世代でマグマッグ系統やコータスなど、ほのおタイプを中心にこのわざを覚えるポケモンが増えていった。

第3世代以降、ブーバーのスモッグ習得レベルはLv.1になったのだが、
第4世代以降、ブースターのスモッグ習得レベルがLv.57になるというさらに謎の仕様が追加された。*3
なお、第8世代以降の現在の習得レベルはLv.20。



◆習得できるポケモン

ベトベター系統*4
ゴース系統(タマゴわざ)*5
ドガース系統
ブースター
マグマッグ系統
デルビル系統
ブビィ系統
ゴクリン系統(タマゴわざ)
コータス
スカンプー系統(タマゴわざ)
ポカブ系統
ヒトモシ系統
ヤトウモリ系統
バクガメス
ブロロン系統
モモワロウ



◆対戦でのスモッグ

上記参照…(´・ω・`)



◆アニメでのスモッグ


コジロウのマタドガスが何度か使用し、ピカチュウサトシを煙で苦しめた。

『DP編』第132話ではシンジブーバーンも使用。
アニメ補正により強力な技と化し、サトシのブイゼルにダメージを与え、ゲームとアニメの違いを見せつけた。

他にもアスナのマグカルゴやノボリのシャンデラ、パキラのメガヘルガーなどが使用している。






追記・修正はスモッグをメインウェポンにしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月03日 19:03

*1 10%の確率で素早さを下げるノーマル技だが威力がたった10しかない上にタイプ一致で使えるポケモンはドーブル以外におらず、対人戦どころかシナリオですら序盤でも使われない等かなり悲惨な技。そしてそれが仇となったのか、第8世代で廃止。

*2 効かないはがねタイプは除く。

*3 BW2にて習得レベルがLv.33に変更された。それでも遅すぎるのだが。

*4 なんと第8世代にて今頃になっての新規習得。ところが第9世代では何故か覚えられなくなってしまい、使用できたのはBDSPのみ。なお剣盾には内定していない。

*5 ピカブイでのみLv.1で覚える。しかし剣盾では再び遺伝限定になった。