アスナ(ポケモン)

登録日:2010/02/04 Thu 15:14:44
更新日:2025/07/08 Tue 17:02:51
所要時間:約 9 分で読めます





お爺ちゃん譲りの才能と この土地で磨きあげたホットな技、あなたに見せてやる!




ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター。
初登場は『ルビー・サファイア』。


◆概要


温泉地としても知られるフエンタウンのジムリーダー
使うポケモンはほのおタイプ。ほのおタイプ使いの女性ジムリーダーは彼女がシリーズ初。
キャッチコピーは「やけど しそうな じょうねつの ひと」

赤い髪のポニーテール(?)に、炎のようなマークの入った黒いTシャツとジーパン、そして ヘソだしルック という活発そうな服装をしている。
リメイク版の『オメガルビー・アルファサファイア』ではTシャツが赤いチューブトップ、ベルトが温泉のタオルのようなものに変わった。


まだジムリーダーとしては新米なため、挑戦者に見くびられないよう、威厳を出そうとわざと厳めしい喋り方をしてキャラ作りをしている。

ようこそ‥‥じゃなくて よくぞ ここまで きた ものだな!
わたしは ここの ジムリーダーを 務めさせて いただく‥‥
じゃなくて! ジムリーダーを 任された アスナだ!

……、が、あまり上手くいっておらず、キャラがフワフワしている。
『OR・AS』に至っては対戦前の台詞で何か言うたびに緊張した面持ちを見せる。

結局、主人公とのバトルを通じて、自分らしくありのままの姿で挑戦者に対応する事を決心することに。

あたし…… ジムリーダーに なりたて だからって ちょっと 無理していたのかな……
やっぱ 自分らしく でないと 一緒に 戦ってくれる ポケモンも 困っちゃうよね!

素の話し方は年相応の女の子らしく、明るく快活に振る舞う。かわいい。


フエンタウンの住人らしく、一日の疲れを取るために温泉に通うのが日課とのこと。
フエン温泉は美容にも効果があるので良いと思っているらしい。

どこの地方かは不明だが、祖父は昔四天王だったらしく、そんな祖父をアスナは尊敬しており、祖父のような立派なトレーナーになるのが夢らしい。

『OR・AS』では同じジムリーダーであるナギの事を「ナギちゃん」と呼んでいる事が判明。


◆ゲームでのアスナ


使用ポケモン

【ルビー・サファイア】
  • マグマッグ ♀ Lv.26 オーバーヒート/スモッグ/ひかりのかべ/にほんばれ
  • マグマッグ ♀ Lv.26 かえんほうしゃ/いわなだれ/ひかりのかべ/にほんばれ
  • コータス  ♀ Lv.28 オーバーヒート/のしかかり/じたばた/メロメロ

【エメラルド】
  • ドンメル  ♀ Lv.24 オーバーヒート/マグニチュード/とっしん/にほんばれ
  • マグマッグ ♀ Lv.24 オーバーヒート/スモッグ/ひかりのかべ/にほんばれ
  • バクーダ  ♀ Lv.26 オーバーヒート/たいあたり/メロメロ/にほんばれ
  • コータス  ♀ Lv.29 オーバーヒート/のしかかり/メロメロ/にほんばれ
    (しろいハーブ)

【オメガルビー・アルファサファイア】
  • マグマッグ ♀ Lv.26 オーバーヒート/スモッグ/ひかりのかべ/にほんばれ
  • ドンメル  ♀ Lv.26 ふんえん/だいちのちから/ドわすれ/にほんばれ
  • コータス  ♀ Lv.28 オーバーヒート/のしかかり/のろい/にほんばれ


ゲームでは4番目に戦うジムリーダー。
そして、『ルビー・サファイア』における 最初の壁
彼女からセンリ→ナギと難関ジムリーダーが続く。(なおエメラルドでは更にフウとランの難易度も高く、アダンも難易度が高いのでこれ以降の難易度が全て高いが)

使用後に特攻が二段階下がるが、(当時) 威力140 のほのおタイプ屈指の大技オーバーヒートや、ほのおタイプを大幅に強化するにほんばれを使った短期決戦を得意とする。

その威力は絶大で、まだ序盤で能力値が低いのも相まってくさむし等の弱点タイプは言うまでもなく、等倍のポケモンですら致命傷、酷ければ即死する程。

最初にキモリを選んだ人はさぞかし絶望した事だろう。
出来るだけ「オーバーヒート」を使われる前に勝負を決めたいところ。

そして何よりひょうきんな顔に騙されがちだが切り札であるコータスが鬼畜
上記の「オーバーヒート」の威力もさることながら、なんと 「メロメロ」 を覚えており、♂のポケモンの自由まで奪ってくる。
その姿はあのアカネミルタンクを彷彿させる。

また「オーバーヒート」により特攻が低下してくると物理技の「のしかかり」による攻撃にシフト、 まひ状態 まで狙ってくる。
更にコータス自身も物理方面ではエアームド並の固さを持っており、生半可な物理攻撃では中々体力を削れない。
さらに特性相手から能力を下げられない『しろいけむりなので『いかく』や「フラッシュ」等で攻撃力や命中率を下げる戦法は一切通用しない

運が悪いと上記の「のしかかり」のまひとメロメロが合わさってずっと亀のターンにされかねない。
なので出来るだけ♀のポケモンで挑みたいが、御三家は♂率が高いので、とことん計算されている。

しかもジムリーダー戦のためアスナはコータスの体力が減ると「すごいキズぐすり」まで使う。
例えるなら潜水が1分しか出来ない人間が59秒まで潜水し今まさに地上に上がろうとしたところを「グイィ」と誰かに水中に引きずり込まれる感覚に似ている。

まさに絶望である……


だが幸い特殊耐久はそこまで高くないので、みずタイプのポケモンで消火すればそこまで苦労せずに倒せるだろう。
……と言いたいが、「なみのり」の入ったひでんマシン03も「いいつりざお」も入手できないこの時点ではその数自体が多くない。
ホウエンは海マップも水性のポケモンも多い地方ではあるが、悉くアスナとの対戦には(交換を使わない限り)持ち込めないのである。

加えて数少ないみずタイプもヌマクローペリッパーは肝心のみず技が威力40の「みずでっぽう」程度、ギャラドストサキントに至っては それすら覚えない メノクラゲマリルリが覚える威力65の「バブルこうせん」クラスでようやくまともな威力だが今度は特攻の種族値自体が低い
この為みずタイプを起用しても「オーバーヒート」への耐性がメインで、向こうも「メロメロ」や「のしかかり」を使ってくるのでジリ貧の戦いになりがち。
にほんばれ」によるみず技の威力半減まで仕掛けてくるため尚更である。
…だが、実はヌマクローの場合は複合しているじめんタイプでも弱点を突けるので、もう1つの一致技「マッドショット」を軸に戦っていけば結局楽に勝てるのは変わらない。注意点としては当時じめん技は全て物理技であり、防御の高いコータスを一撃で沈めるのは難しい*1。あくまでにほんばれを使われた後の二の矢として使うのが良いだろう。

上述の問題から実はみずタイプよりもいわタイプの方が対策には適しており、『ルビー・サファイア』ではマグマッグの「いわなだれ」以外全て半減できる。
前のキンセツジム戦対策としてイシツブテを育てていた場合はここでも大いに役立つ
オーバーヒート」で特攻が下がったことを確認して「マグニチュード」で攻めていけばよい。その場合には出来ればLv.25まで育ててゴローンに進化させておきたい。♀の個体であれば尚更有利に戦える。
もしくは、りゅうせいのたきに出現するソルロックルナトーンでも可。元々性別不明なので「メロメロ」も気にならない。


そんな激戦の末アスナに打ち勝てば、勝利の証としてヒートバッジわざマシン50オーバーヒート」を入手出来る。
その火力はほのおタイプ屈指であり、ストーリーだけでなく対人戦でも大いに役立ってくれる。


『エメラルド』ではマグマッグが一匹となり、新たにドンメルとバクーダが加わり手持ちが4匹となる。
4匹全員が「オーバーヒート」と「にほんばれ」を覚えており、コータスに加えてバクーダも「メロメロ」も使ってくる。
さらにコータスはなんと 『しろいハーブ』 を所持しており、「オーバーヒート」の特攻低下を打ち消し、威力そのままで2連続使用という強力なコンボを繰り出してくる。

対策自体は『ルビー・サファイア』時とあまり変わらないが、ドンメルとバクーダが「マグニチュード」を使ってくる都合、イシツブテ(ゴローン)を使う際には注意が必要となった。
特性『ふゆう』のソルロックなら多少有利に戦える*2。ただし、「いわおとし」では等倍に抑えてくるドンメルとバクーダ、物理耐久の高いコータスに対しては効果が薄いので、固定ダメージを与える「サイコウェーブ」を覚えるLv.25まで育てた方が有利に戦える。

ちなみに『エメラルド』では全員「オーバーヒート」以外にほのお技を持っていないため、打ち切らせればヌケニンで完封可能。あらかじめ知っているならひとつの攻略法であろう。


リメイク版の『OR・AS』ではマグマッグが1匹ドンメルに置き換わる。
ドンメルは強力な特殊じめん技である「だいちのちから」を使うほか、特性『たんじゅう』なので「ドわすれ」を使うと特防が4段階上昇する
コータスは「メロメロ」を使わなくなったものの、新たに「のろい」を使うようになったため物理で攻めるのは一層厳しくなった。
…しかし、学習装置が非常に優秀な今作では、こちらのレベルが大きく上回っているということ珍しくないためレベル差で一方的にゴリ押しすることもできる。
前述したみずタイプの技事情もほとんど改善されており、カナズミジム勝利後に貰える当時より威力が上昇した「がんせきふうじ」やキンセツシティ内で購入できる「じならし」等、対策技を簡単に覚えさせられるので、例え学習装置縛りをしている場合でもリメイク前と比べて難易度は大きく下がっていると言えるだろう。


【エメラルド・再戦時(強化最終段階)】
  • ウインディ ♂ Lv.51 かえんほうしゃ/てだすけ/ほえる/にほんばれ
  • マグカルゴ ♂ Lv.53 オーバーヒート/いわなだれ/ひかりのかべ/メロメロ
    (しろいハーブ)
  • ギャロップ ♂ Lv.51 かえんほうしゃ/ソーラービーム/とびはねる/メロメロ
  • ヘルガー  ♂ Lv.51 ソーラービーム/ちょうはつ/ほえる/にほんばれ
  • バクーダ  ♂ Lv.53 オーバーヒート/じしん/メロメロ/にほんばれ
    (しろいハーブ)
  • コータス  ♂ Lv.55 オーバーヒート/だいばくはつ/メロメロ/にほんばれ
    (オボンのみ)

エメラルド版のみ再戦が可能。
再戦するたびに手持ちが強化され、再戦4回目で以上の強化最終段階となる。
なお、再戦時の戦闘は全てダブルバトルになる。
他の女性ジムリーダー同様、なぜか手持ちの性別が全て♀から♂にチェンジされている。



リメイク版の『OR・AS』ではひでりのいわとでも会う事ができる。珍しいポケモンを求めて来ていたらしい。
また、特別体験版ではトクサネシティの海岸でインタビューを受けている(2回目以降)。


ブラック2・ホワイト2』では他のジムリーダー同様、PWTにも参加している。

【BW2・PWT(ホウエンリーダーズ)】
  • コータス  Lv.50(ほのおのジュエル)
  • バクーダ  Lv.50(イトケのみ)
  • マグカルゴ Lv.50(シュカのみ)
  • バシャーモ Lv.50(カムラのみ)
  • ヘルガー  Lv.50(ヤタピのみ)
  • ブーバーン Lv.50(チイラのみ)
※性別はランダム

【BW2・PWT(ワールドリーダーズ)】
  • コータス  Lv.50(たべのこし)
  • バクーダ  Lv.50(イトケのみ)
  • シャンデラ Lv.50(きあいのタスキ
  • バシャーモ Lv.50(ふうせん)
  • ヘルガー  Lv.50(いのちのたま)
  • ブーバーン Lv.50(シュカのみ)
※性別はランダム



ポケットモンスターSPECIALでのアスナ


第4章にてゲーム同様新米のジムリーダーとして登場。

当初はサファイアに対抗意識があったが、彼女と対戦する前にアクア団に拉致される。ジムリーダーとはいえ、幹部二人がかりに襲われたので仕方ないが…。
その後はサファイアに助けられ、アクア団の企てを阻止するために行動を共にする。

しかしそれも叶わず、アクア団の手によってえんとつやまの火山活動が停止してしまう。
その時に一時的にサファイアとはぐれてしまうが、そこにマグマ団のホムラが現れ彼と協力して火山活動の復活を試みる。
その甲斐もあり、一時的にだが火山が復活した。
この件でサファイアとの間に友情が芽生える。そしてホムラに協力してもらった事からアクア団と敵対する事を決意した。
なお、サファイアと一緒に入浴シーンまで披露した。もてぃ自重

カイオーガの進撃を阻止するべくすてられ船で行われた決戦では、イズミと対峙。
しかしイズミのルンパッパが用いる変幻自在の「しぜんのちから」に大苦戦。手持ちのロコンが倒され、庇ったナギ共々撃ち抜かれるかに思われたが…

実はロコンが倒れる寸前に放った「おんねん」でPPが切れており、技は不発。結局カイオーガは進撃を続け、イズミも撤退したため戦いは痛み分けに終わった。



◆アニメでのアスナ


CV:夏樹リオ

AG編第55~56話に登場。

祖父のムラ爺はフエンタウン元ジムリーダーという設定で、彼女はムラ爺の跡を継いだ新米ジムリーダー。
ムラ爺のことは「じっちゃん」と呼び慕っている。
バトル場の整備を怠っていたり、ジムバッジの置き場所を忘れたりと少々おっちょこちょい。

使用ポケモンはコータス、メグ・マグというNNのマグマッグ2匹。
マグのみジム戦直前にマグカルゴに進化した。


ちなみに祖父のムラ爺はポケモン川柳にハマって旅に出ていたが、孫娘の身を案じジムに戻ってきた。
彼の使用ポケモンはキャモメ、バクフーン


◆ポケモンマスターズでのアスナ


CV:社本悠

ORAS版で登場。
メインストーリー第3章で仲間になる。バディはコータス。
キャッチコピーよろしくチームスキルに「熱き闘志」を持つ。




アスナ「ホットな追記修正待ってるよ!」

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最終更新:2025年07月08日 17:02

*1 とは言ってもヌマクローの時点で攻撃種族値が85なのでそのまま押し切れない事もない。

*2 なお、ルナトーンはエメラルドでは出現しない。