バリコオル

登録日:2019/12/30 Mon 22:53:31
更新日:2025/04/05 Sat 05:07:42
所要時間:約 4 分で読めます





タップダンスの 達人。 氷で できた ステッキを 振り 軽やかな ステップを 披露する。


「バリコオル」とはゲームポケットモンスター ソード・シールド」で初登場したポケモンである。


【データ】

ガラル図鑑№:366
分類:コメディアンポケモン
英語名:Mr. Rime
高さ:1.5m
重さ:58.2㎏
タマゴグループ:人型
性別比率:♂50%♀50%


特性:ちどりあし(こんらん状態の間、自身の回避率が2倍になる)
   バリアフリー(場に出たときに敵味方のリフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールを消す)
隠れ特性:アイスボディ(天気があられ状態のとき、毎ターン最大HPの1/16だけHPが回復する)



HP:80
攻撃:85
防御:75
特攻:110
特防:100
素早さ:70

合計:520

努力値:特攻+3

進化:マネネ→ガラルバリヤード(ものまねを覚えてレベルアップ)→バリコオル(Lv42)

【概要】

初代から登場し、当時はちょっとしたレアポケモンだったバリヤード
アニメでは主人公の実家のお手伝いというちょっとした優遇を受けたりもしていた。
そして第四世代にて進化前のマネネが登場、こちらもアニメメインキャラの手持ちとなっていた。
更には第六世代にて地味にフェアリータイプが追加されたりもしていた。


そして第八世代ガラル地方の寒冷地に適応したバリヤードは新たな姿となりこおりタイプを会得。
指の代わりに足先が発達して、超能力的なバリヤーは張れなくなった*1が、氷の床を生成しその上でタップダンスを踊るようになった。
ソードの図鑑によればこの氷床を蹴り上げてバリアーのようにして身を守るのだそうだ。

そんなバリヤードが進化したのがバリコオルである。

その容姿は口髭が生えシルクハットを被り、お腹に笑ったピエロのような模様が描かれ、手には氷でできたステッキを持ち歩いている。
まるでコメディアンといった姿となる。かのチャップリンがモデルではないかという説もあるほど。
進化前とは大分様変わりしているが、ピエロ→パントマイマー兼ダンサー→コメディアンと、
ある意味では順当な進化といえるだろう。

ステッキを振りながら軽やかなステップを披露し、鮮やかなタップダンスを披露する。
その動きから周囲の人気者となっている。

マネネの顔にも似たお腹の模様からサイコパワーを放出し、バリコオルの動きに合わせて変化する。
感情を出すのは主に模様の方であり、バリコオルの顔はほとんど変化しない。


【ゲームでのバリコオル】

進化前のバリヤードが10番道路、または雪の時のげきりんの湖で野生で出現する。
バリコオル自体もマックスレイドバトルでこおりタイプの巣穴から出てくることがある。
また、原種のバリヤードもスパイクタウンで出演し、ジムチャレンジ後はポケモン交換で入手できる。

ヒバニーを選んだ時のみチャンピオンダンデが手持ちに加えており、
ジムリーダーメロンもクリア後のトーナメントで繰り出してくる。


【対戦でのバリコオル】

剣盾発売時点では唯一*2となるこおり・エスパーの組み合わせとなる。
進化して特攻と特防が高くなり、覚える技が増え、HPもそこそこに上がった。
ただ素早さが落ちてしまっており、弱点も6つと多め。

メインウェポンは「サイコキネシス」「サイコショック」「れいとうビーム」「フリーズドライ」「ふぶき
サブウェポンとしては「マジカルシャイン」「10まんボルト」「シャドーボール」「エナジーボール」「きあいだま」等を覚える。
地味に攻撃も低くないため「ふいうち」も有効、というよりそこそこある攻撃の使い道は難しい。

バリヤード関係のポケモンらしく変化技も豊富で「リフレクター」「ひかりのかべ」はもちろん、「トリックルーム」「わるだくみ」「さいみんじゅつ」「スキルスワップ」等が使える。
進化したことで「うそなき」「なまける」「おさきにどうぞ」「とおせんぼう」「でんじは」も覚えられるようになった。

専用特性「バリアフリー」は、場に出た時に壁系の効果を打ち消すというもの。
相手側だけでなく自分側も消してしまうので少々癖が強く、耐久面を補うなら隠れ特性の「アイスボディ」も候補となる。
発動タイミングは「バリアフリー」が場に出たときだけなので、取っ払ってからこちらで壁を貼るという使い方は可能。
もうひとつの通常特性「ちどりあし」はダイマックスわざに全く機能しないという点もあり、採用価値はあまりない。

【アニポケ】

  • そんなバリコオルだが、マスターズトーナメントではダンデが使用することが判明。他の5体と違ってさほど強そうには見えない故、驚く人も多かったことであろう。トリッキーな戦術に期待がかかっていた。

そしてファイナルのサトシ戦で登場。技構成はフリーズドライ、サイコフィールド、ワイドフォース、トリプルアクセル。

インテレオンを倒したゲンガーに対して繰り出され、フリーズドライでゲンガーとフィールドを氷漬けに。そしてサイコフィールドを展開し、効果抜群+サイコフィールド補正で大きく威力の増したワイドフォースでゲンガーを倒した。

続いて出てきたネギガナイトには効果抜群のれんぞくぎりを喰らってしまうも、自身も効果抜群のワイドフォースでお返し。その後氷のフィールドをスケートのように滑ることでネギガナイトを翻弄するが、地面にれんぞくぎりを使われてサイコフィールドを破られてしまう*3

その後交代してきてメガシンカしたルカリオに対し、再びスケートの動きで翻弄し連続でトリプルアクセルを決めるが、波導で動きを読まれはどうだんを喰らい倒された。










【余談】

  • コメディアンがモチーフなのは、イギリス出身の喜劇王・チャップリンが元ネタだと思われる。

  • こおりタイプが追加されたのは、チャップリン作品が日本に初めて紹介された頃、当時の日本人には発音が難しかったため「アルコール先生」と呼ばれたことが由来だろう。
    コメディアンなのに「場が凍る」みたいな語感の名前で良いのか…
    • あるいは「氷の上なのに滑る(ギャグやネタ、冗談が全くうけない)ことがないコメディアン」というのを表現したかったのかもしれない。

  • ガラル地方初出のポケモンで唯一「オヤブンのあかし」と「ヒスイリボン」をデータ上付与できるポケモンである。『Pokémon LEGENDS アルセウス』で捕まえたオヤブンマネネを『Pokémon HOME』でガラル地方に転送させ、バリコオルに進化させれば問題ない。ヒスイリボンはコトブキムラの写真屋で記念写真を撮ればよく、こちらは他作品産のマネネでも構わない。もっとも、マネネ一族は「リージョンフォーム再現可能の施設」があるにもかかわらず第9世代本編ではリストラされたため、現時点では確認ができない。第10世代になるか第9世代リメイク作品で内定するまで待とう。ただし、オヤブンのあかしの場合は派手な印象を受けるバリコオルにそこまで派手とは言えない地味な印象のストレンジボール(Pokémon LEGENDS アルセウスで捕まえたポケモンを剣盾以外の作品に転送すると全てこのボールに納められる。尚、剣盾ではモンスターボールに納められる)で固定となり、似合うかと言われたら微妙で(こおりタイプとしてみればピッタリではあるが)、Pokémon HOMEを使う時間、一度進化させたら二度とダイパリメイクやPokémon LEGENDS アルセウスに戻せなくなる点を考慮すると実用性にはやや欠けるか・・・。


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最終更新:2025年04月05日 05:07

*1 ちなみにソード・シールドではデータ上では使える技としては続投しておらず、前作から輸送して使おうとしても使えない。一応わざレコードの「てっぺき」で代用ができる。

*2 冠の雪原でルージュラが帰還したため現在は唯一ではなくなった

*3 かつてサトシがクノエジム戦でトリックルームを破ったときと同じく、エスパータイプの技を効果抜群のむしタイプの技で破るという原理。