ルージュラ

登録日:2010/08/08(日) 14:38:13
更新日:2024/01/03 Wed 23:10:29
所要時間:約 8 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.124
分類:ひとがたポケモン
英語名:Jynx
高さ:1.4m
重さ:40.5kg
タマゴグループ:人型
性別比率:♂0♀100

タイプ:こおりエスパー

特性:どんかん(メロメロ、ゆうわく、ちょうはついかくを無効化)
  /よちむ(場に出た時に相手の技が一つ分かる。何が読まれたかは相手にも告知する。威力の高い技が優先)
隠れ特性:かんそうはだ(みずタイプの攻撃を受けると無効にし最大HPの1/4回復するが、ほのおタイプの攻撃で受けるダメージが1/4増える。天候が雨の時に毎ターン最大HPの1/8回復し、天候が晴れの時に毎ターン最大HPの1/8ダメージを受ける)

HP:65
攻撃:50
防御:35
特攻:115(初代のみ95)
特防:95
素早さ:95
合計:455

弱点:ほのおむしいわゴーストあくはがね
半減:こおり/エスパー
無効:みず ※特性「かんそうはだ」の場合

努力値:特攻+2

ムチュールがレベル30で進化


■概要


金色の髪に黒い肌、分厚い唇に赤いドレスのような物を纏う女性型のポケモン。
その印象的な姿で多くのトレーナーを魅了した(?)初代萌えポケ(?)。
当時小学生だった口さがない少年たちは、色の浅黒い女のクラスメイトによく「ルージュラ」というあだ名をつけたものである。

ちなみにスカートの中は空洞になっているらしいがアニメではちゃんと足があった。

またポケモンスタジアムでは瀕死になった際には髪の毛だけを残して他の部分が消滅する。
その姿はまるでバナナである。もしかしてバナナが本体?
バトレボでもモーションは流用されたが、本体が消滅する前にボールに入ってしまうようになった。

鳴き声が人間の声そっくりらしく多くの研究者の注目の的になっているらしいが未だに何を言っているのか解明されていない。
因みにゲームでは全ポケモン中最も鳴き声が長い。更にとても印象的。

腰をリズミカルにくねくねさせながら歩き、その歩き方は見ている人までつられて踊ってしまうくらい魅力的らしい。

個性が強過ぎるポケモンの為か、スクウェア・エニックス(旧エニックス)刊行の4コママンガ劇場によく登場していた。

余談だが進化前のムチュールはキス魔。

その黒い肌(と分厚い唇)が海外で黒人差別的だとの指摘を受けたため、ポケスタ金銀から肌の色は紫に変更されている。
しかし制作サイドはそのような意図は無く当時のガングロギャルをイメージしたものだと明言している。
日本のプレイヤーには「ゲームはゲームで分けて考えるべきだ」という意見を言う人もいるのだが、
逆に意地を張ってもいいことなんてないし無用な揉め事の種をさっさと排除してしまおうという話でもある。
ポケモンカードGBのルージュラのカードも色を変えられているなど、かなり徹底している。


■ゲームでのルージュラ


赤緑ではハナダシティの民家でニョロゾとの交換でのみ入手可能。
ニックネームは「まさこ」。
因みにリメイクではニックネームは「コリンダ」に変更された。←なんでとかいってはいけない

初代の強力技「ふぶき」を自力習得できたのは当時コイツとフリーザーのみだった。
習得レベルは58と遅いが、それまではエビワラー以外で唯一使える「れいとうパンチ」でそこそこ戦える。
なおエスパー技はBWで「ハートスタンプ」が追加されるまで自力習得できなかった。

青バージョンでは「ふたごじま」内で初めて野生で登場した。
ちなみにピカチュウバージョンでは野生のものは登場しない。

エレブーブーバーとは図鑑Noが連続している、3色パンチが使用できる、各バージョンでしか野生出現しない*1等初代人型御三家とも言うべき関係になっている。

トレーナーでは四天王カンナが使用する。

金銀からは「こおりのぬけみち」に登場し進化のムチュールも追加された。
また、四天王のイツキも使用してくる。
金銀からは大半のポケモンに♂♀が設定されたが、
ルージュラは♀しか存在しない。こんな♂がいてたまるか

以降は細々と出たり出なかったりを繰り返している。


■対戦でのルージュラ


こおり/エスパーの複合タイプ剣盾バリコオル系統が登場するまではこの系統のみだった。
こおりタイプの一般ではグレイシアに次ぐ特攻を誇り、次いで特防と素早さが高め。
しかし物理面は壊滅的という、エスパータイプらしい能力を持つ。
特にその物理耐久は最終進化形最低クラスという虚弱体質。
ついでに耐性面もかなり貧弱。

初代では最強とされる2タイプを併せ持ち、強力な「ふぶき」や「サイコキネシス」、専用の催眠技「あくまのキッス」で猛威を震う。
こおりタイプの中で最速かつでんき技を弱点としない唯一の存在、かつ命中率75の催眠技使いとしても「ねむりごな」の使い手達を抑えて最速を誇っていた。
相手の「サイコキネシス」や「ふぶき」も半減し、凍る心配もない上、弱点も当時マイナーなほのお・むし・いわとロクな技がなかったゴーストのみ。
ケンタロスの「はかいこうせん」で即死しかねない物理耐久はご愛嬌だが、それでも使用率はかなり高かった。
公式戦では関係ないが対ミュウツー戦においてもかなり善戦できる部類(第一世代のミュウツーは物理技や「だいもんじ」をあまり採用しないので)。
考察が進んだ現在では初代の対戦環境では最強との声も大きい。97カップ決勝大会優勝個体の、「ふぶき」「サイコキネシス」「あくまのキッス」「かげぶんしん」という技構成は2021年時点のVC版環境の最前線を行く型となっているが、その24年前にこの型を開発した97カップ優勝者の戦術眼には空恐ろしいものが認められる。

だが、ビジュアルのインパクトとニックネームが小学生男子に心理的な抵抗感を与えていた点は考慮すべきだろう。
前述の通り「ふぶき」の習得レベルが58なので、公式戦で使うためにはレベル上「ふぶき」のわざマシンを使用する必要がある。
また、青版のルージュラが入手レベル上「あくまのキッス」を忘れていることもあった他、個体値の仕様上厳選はまさこを粘ったほうが早い。
(ケンタロスがぎゅうたを粘ったほうが早いのと同じ理由)

しかし後の世代ではエスパーやこおりタイプが弱体化し弱点がメジャー化、眠り状態の仕様変更などもあってただでさえ不安な耐久がさらに不安定となり、
「ふぶき」も弱体化したりかなり地味な存在となってしまう…一応特殊系能力の仕様変更で特攻は高くなったが…

またDPtでは図鑑No.が近くやたら似たような待遇をされる初代人型ポケモン御三家達(エレブーブーバー)の中で、唯一進化させてもらえなかった…
複合タイプや催眠技を持つ分、下手に能力を上げると強くなりすぎるという判断だろうか?

「ふいうち」や「バレットパンチ」等の強力な先制技が増えたのも厳しく、ルージュラの物理耐久だと先制技程度の威力でも致命傷になりかねない。
特にハッサムバンギラスは天敵。逃げ際に「おいうち」なんて食らったら泣くしかない。
紙耐久を逆手に取り、タスキを持たせて「カウンター」を仕掛けるという方法はあるが、第三世代教え技かVC版第一世代わざマシン限定なので、レートでは使えない。


しかし高い特攻やドラゴン対策に注目されるこおりタイプ持ち等見るべきところはあり、戦えない事は無い。

その特攻から放たれる「れいとうビーム」「サイコキネシス」の威力はなかなかの驚異。他にも「きあいだま」や「くさむすび」等特殊技の質はそこそこ。
XYからは「ドレインキッス」を獲得。イメージぴったりであることに加え、苦手なあくタイプとの相性も良い。

「あくまのキッス」も強力な催眠技だがプラチナから眠りが弱体化した為過信は禁物。

補助技は他にも「わるだくみ」(HGSSから)や「うそなき」「ほろびのうた」「ちょうはつ」「てんしのキッス」等優秀。
…積み技や「ほろびのうた」辺りは耐久的に使い勝手は微妙だが…地味に特殊耐久はそこそこなので特殊型相手なら使えるかもしれない。

その特攻を活かして霰パに投入するのも良い。特攻的にグレイシアがライバルとなるが素早さと技の豊富はこちらが上。


隠れ特性はまさかの乙女の天敵、『かんそうはだ』。進化前が『うるおいボディ』と考えるとなんかもう色々とひどい。全国のまさこファンは泣いてもいい。
一見クソふざけたネタにしか見えない特性なのだが、対戦ではドクロッグが例を示した如くかなり強い特性だったりする。
ほのお技はもともと弱点なのでデメリットはそこまで痛くなく、それを踏まえても強力な雨パに対してかなり強くなる。
別に雨パが相手でなくともみず技を無効にできる上に回復までできるので、安直なねっとうを受けながら無償降臨なんてこともできてしまう。
スキルスワップ」を覚えるのでダブルではいわタイプなどのみずに弱くほのおに強い味方に渡すことも可能。

さらにはルージュラはこおりタイプなのでみずタイプのサブウェポンとして採用率の高いこおり技も半減する。
みず&こおり技読みで繰り出し、みずタイプ相手にそのまま一致「サイコキネシス」や「くさむすび」で殴ったり交代読みで補助技を仕掛けたりと色々できる。
もちろん自分自身を雨パに入れてもいい。タイプ一致こおり技で雨パが苦手なくさタイプドラゴンタイプの処理速度を大きく高めるのは地味に嬉しい。
元の特性がいかんせん受動的&限定的で頼りないルージュラにとって、『かんそうはだ』習得はありがたい強化といえる。
でもやっぱりイメージ的には……おっと誰か来たy(ry

防御があんまりにも紙すぎるため、本来おくびょうやひかえめにするべき性格でせっかちやおっとりというもので妥協してもそこまで問題にならない。
そのため性格一致個体の入手すら難しかった時期には「どうせ物理技なんてろくに耐えられやしないのだ」と割り切ることでこういった逃げ道があることも評価点だった。
今はハーブやすごいとっくんがあるから直してしまえばいいのだが、そんな便利なものがなかった時代ならではのメリットである。


■ポケダンでのルージュラ


時・闇・空の探険隊』では特性『よちむ』の効果が確率あらゆる攻撃を無効化するという強力な物に変更されており相手にすると非常にうっとうしい。
また優秀な全体技である「こなゆき」まで取得する為仲間に出来れば非常に頼もしい。


■アニメでのルージュラ


「ルージュラのクリスマス」に初登場。
サンタさんの手持ちとして彼の手伝いをしていた。
ロケット団ムサシに逆恨みされプレゼントを全て奪われそうになるが最終的に「サイコウェーブ」で撃退した。
因みにあの「電脳戦士ポリゴン!」の次の週のちょうどクリスマスの時期に放映される予定だったが、
ポケモンショックで時期がズレてしまった為、後に特別編で放映された。

また、タケシの嫁…もといトラウマ要員。どうやらルージュラの好みにドストライクらしいタケシは何度もその唇の餌食になっている。
登場の度に悪魔のキッスをくらうのは最早お約束である。


ルージュラのあくまのキッス!


ポケットモンスターSPECIALでのルージュラ一族


第1章ではロケット団員の手持ちとして登場。
タマムシシティにてミュウを捕まえるべく繰り出され、レッドニョロさんを瞬殺したが、ミュウのサイコキネシスでロケット団員もろとも凍結させられた。

第2章からは原作同様カンナの手持ちとしてルージュラが登場。敵勢力の手持ちの多分に漏れず図鑑の説明文を悪用されている…と思いきやその能力はあまり図鑑の説明と合致していない。
その名も「氷手錠」であり、

「れいとうビーム」で標的の氷人形を作成し、それにカンナが口紅でマークを描くと描いたところに氷手錠が生成され動きを封じる

というダイレクトアタックに特化したもの。勿論ポケモンにも効く。人間の場合は技が解けても後遺症が年単位で残り、これを喰らったレッドナツメ第3章で危険地帯の温泉にて療養する羽目になった。
また、氷手錠を生成したあとに標的の全身を氷漬けにすることもできる。こちらは特にカンナでの操作は必要なく、多少の時間がかかるようだが、攻撃を当てる必要すらないためかなり強力。
おまけに、原理は不明ながら氷人形の状態と標的の状態はシンクロする。つまり人形が砕けると標的も砕けてしまう。
この能力を無効化できた者は2020年現在誰もおらず、ブルーサキは二人とも不意をついてカンナに勝利している。
更に応用として「凍気」を相手にまとわせることで、カンナのコンパクトに相手の位置を示させる追跡能力までも使える。

その能力はもはやポケモンどころかスタンド能力の領域*2であり、仮面の男共々一時期「ポケスペの氷使いは強い」と言われるほどだった。

また第3章からクリスタル手持ちとして、ムチュールの「ムーぴょん」が登場している。
詳細については手持ち項目参照のこと。


■その他


ポケットモンスター X・Y』発売の1年前、同作以前に登場した、ルージュラを含む一部のポケモンの商標が再申請された。
これらのポケモンはルージュラを除き全てメガシンカしているため、ルージュラもメガシンカを獲得するはずだったと思われるが、詳細は不明である。




ルージュラ「ねぇねぇ、私を図鑑で調べてみてよ」

レッド「あぁ、わかったよ」

図鑑「ルージュラ、ひとがたポケモン」

レッド「失礼だなぁ…」
ルージュラ「それって人に対して!!??」







まさこに魅了された方は追記・修正を………バタッ(どうやらあくまのキッスで眠ってしまったようだ)

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最終更新:2024年01月03日 23:10

*1 エレブーは赤バージョンでのみ、ブーバーは緑バージョンのみ、ルージュラは青バージョンのみ

*2 スタンド能力のように「射程」の概念まである