ソーシャルゲームの同行キャラ

登録日:2021/10/08 Fri 09:43:58
更新日:2025/03/09 Sun 15:25:49
所要時間:だいたい 25 分で読めるで!




ソーシャルゲームの同行キャラとは、古今東西様々なソシャゲ(スマートフォンアプリゲーム、ブラウザゲー等)において主人公にずっとついてきてくれるキャラクターの事である。
ナビゲート役と呼ばれることもある。

●目次

【この大妖狐イズナが概要を説明しよう】

ソーシャルゲーム…主にガチャがあるゲームをプレイしていて、必ず目にするタイプのキャラがいないだろうか?
ストーリー開始直後(稀に直前)からずっと仲間にいたり、出会ったりした後、ずっとプレイヤーの横にいるキャラ。
それがこの項目で扱う「同行キャラ」である。

彼女達は喋らないことが多い主人公の代弁者としてストーリーやイベントに毎回登場し、場を盛り上げてくれることが多い。
他にも主人公の側近的扱いとなり世界観の説明やチュートリアルをしてくれる。
ゲームビジュアルや集合絵でもだいたい真ん中に書かれている「ゲームの顔」として扱われる、そんなキャラ達の総称である。

現在同行キャラの数はかなり多い。
2010年代後半、ソーシャルゲームの数は爆発的に増加した。
特にRPGとの相性は非常に良く「自分の好きなキャラクターをガチャで引き当て、編成して戦いに赴く」タイプのそれはプレイヤーの射幸心を刺激する為ゲームの数も増えている。
また没入感を高めるためか、そんな編成されたキャラクターの「指揮官」はプレイヤー自身と設定されている事が多い。
さて、そのプレイヤーの分身である主人公だが、ストーリー上では基本的に喋らない
そりゃ分身のはずなのに勝手に喋られても困るだろう。(喋らないまでも選択肢で変な事言うのはいるがそれはそれで)
またソーシャルゲーム…というよりガチャの仕様上、プレイヤーによって部隊の顔ぶれが全く異なってくる。
下手に喋らせたらプレイヤーの没入感を削いでくれる。部隊にいないはずのキャラが仲間面している事もあるのだ。(とはいえ長い間続いているゲームだといる前提になっていることもあるがそれはそれで)
喋らない主人公、固定されない仲間たち。そんな状態でストーリーを作るのは困難を極める。
そこで登場するのが「どんなプレイヤーの元にも確実に配属されている」ナビゲート役、同行キャラ達なのである。

なお喋らないキャラクターの代弁者の相棒キャラは普通のゲームでも多数存在する為
通常のビデオゲームからソシャゲに移行する際にその役割のまま再登場した奴もいる。

また特殊なケースとして、システム上は同行キャラに当たるキャラクターが登場するが、主人公が普通に喋るなど「プレイヤーキャラの代弁者」としては扱われていないケースも存在する。
例えば実況パワフルプロ野球(スマホ、いわゆるパワプロアプリ)。
主人公は普通に会話するが、必ずすべてのシナリオにどちらかが登場し・本筋になるストーリーを進行する役目を担う…こともある矢部昭雄、矢部田亜希子*1が同行キャラに*2、安内なみきなどが後述の事務員枠に当たると言えるだろう。
主人公は普通に喋るしコミュパートには積極的に参加するのに、同行キャラに相当する人物が(数え方にもよるが)4人も存在する『ドリフトスピリッツ*3』(バンダイナムコ)みたいなケースまで存在する。

こういった事例を考えると、「案内役・作中における進行役は不要でも、ゲームとしての案内役を担うキャラクターは必要」と言えるだろう。現にパワプロの矢部はブランド全体の顔役も担っているし*4、ドリスピも外部展開ではナビ子美奈子が事実上イメージキャラを兼任している(バンダイナムコスターズでバンナムレジェンズに選ばれた時のなど、例外もあるが)。

【先輩!主な傾向ですね!】

基本的に女性が多く、プレイヤーの事は慕っているが、恋愛感情まで至るかはゲーム次第。
だが「好きなのか?」と問われると大抵脈アリっぽい反応をする。たとえそれが同性同士でも
他にもマスコットキャラがこのポジションに収まることもあり、こちらは当たり前だが恋愛要素は薄めで相棒感が強くなる。
やはりずっと一緒にいるキャラクターなので愛着の湧くデザインとなることが多く、基本的に良い子揃いでもある。
そして季節ごとのイベントではコスプレしたり、Twitterアカウントも彼女達がやっているという設定事も多く、色んな意味で露出度は高い。

さて、ソーシャルゲームの主流は「戦闘」のあるゲームであることが多いとは先程申したが、実際の所同行キャラが戦闘することは結構稀である
基本的に彼女達は何らかの特殊なパワーを秘めているが、戦闘能力に関しては普通の少女とそう変わらない。
戦うとしたら覚悟を決めた時か、エイプリルフールの幻かといった理由付けがなされることが多い。
ただし特殊パワーは主人公との共鳴等で発動し、強力な切り札として扱われる事も多々。
主人公と共鳴し力を発揮できるが基本的に無力…という守られるべき存在となり物語のエッセンスとなるのが彼女たちなのである。

たまに戦闘もできる同行キャラが登場することもあるが、最初の仲間キャラであるためか基本的にレアリティは中程度、ストーリーでもそこそこの腕利きながら相手が強敵ばかりなので苦戦のシーンが目立つ。
ガチャを繰り返すに連れてパーティから抜けていくのがほとんどだろう。
だが中には攻撃力だけは最大レアリティ級だったり、火力は低いが仲間の補助のスペシャリストだったり、と一芸特化型であるキャラもいないことはない。他にも駒の揃っていない最初期では十分な性能である事も。
それらも他のキャラや装備が揃って初めて使い道ができるガチャ催促タイプだったりする。どちらにせよ愛がないと使いづらい。
一応、最高レアリティの実力者が最初からいるパターンも無いことはない。

というわけでソーシャルゲームの主流は「喋らない主人公と代弁者である同行キャラ」のコンビが鉄板であり、今後も大量に増えていくことが予測できるだろう。

ちなみに大抵の公式4コマ漫画ではひどい目にあう。


【ここでは「事務員」について解説しますよ、プロデューサーさん】

余談として、特にアイドル系のゲームに良くあるキャラクターとして「事務員」タイプというものがある。
これも同行キャラクターの一種であると言えなくもないのだが、その性質から以下のような違いが出てくる。

  • あくまでメインはユニットキャラクター達であり、本人は裏方
本人がユニット扱いされる事も実は無いわけではないが、基本的にイレギュラーであり普段は表に出てこない。
ただしこれは「ユニットとしては目立たない」という意味であり、別の方面にはっちゃけてしまっている事も少なくない。
(例えばイベントごとに度々コスプレ姿で登場するなど)

  • 主人公に代わって物語を進行する事も無いわけではないが、話の序盤など一部に限られる
どちらかというと話を進めるという事より、キャラ達と主人公の対話がゲームとして重要な側面を持つゲーム性の為、どうしても必要な場面以外では進行役として出てこない場合が多い。

  • ゲームの「顔」というより、運営側の「顔」として出てきやすい
これも上記の理由と共通する点であるが、例えばアイドル物ならいわゆる主人公ユニットのようなゲームの顔となるアイドルは別に設定されていることが多く、広報などではそちらがプッシュされやすい。
一方で事務員キャラは、ゲームのアップデート情報やメンテナンス情報、あるいは不具合に対するお詫びなど、運営側の立場で持ち出される事が非常に多い。
度々金銭が関わるガチャを担当させられる事もあって、時には運営側のポカをキャラクターに背負わされて変なヘイトを買ったりネタにされてしまう事も…

このように「裏方」「主人公の補佐」である事により特化したキャラクター造形であると言える。
もちろん同行キャラクターと共通する要素も多く、例えば「主人公に対して好意を抱きがち」「今は裏方だが実は特別な能力や過去を持っている*5」という点はお約束になっている。
このタイプは『THE IDOLM@STER』と『同シンデレラガールズ』での事例(音無小鳥が登板せず、新規に千川ちひろの設定が起こされた)からか、基本的に作品内に誰がしら以前からそういった立ち位置の人物がいたとしても、作品が新しくなると新規にキャラが起こされることも多い。同じブランドにこの枠のキャラクターが4人も5人もいることもままあるようだ。
というかアイマスシリーズ自体が現状そうであるし。*6


【主なソーシャルゲームの同行キャラはこちらですよぉ!】

ここでは主に「プレイヤーにずっとついてきて、ストーリーやイベントで喋ることが多いキャラクター」。
そしてRPG等の「戦闘」があるゲームの該当キャラを説明する。
なので同行せずに事務所や本拠地などの離れた場所からサポートしたり、ショップを経営しているキャラクターについてはキリがないので割愛します。


関連項目:同行キャラがいないタイプのゲーム(基本的にwiki内に項目のある作品)





追記・修正は、戦闘力を持たずに死地に赴いてからお願いします。



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最終更新:2025年03月09日 15:25

*1 原則的に矢部が担当。矢部田は設定上女子校(厳密には直近に共学制廃止を控えているため男子生徒をほぼ受け入れていない学校)の北雪高校などごく一部

*2 そもそもコンシューマ作品でこういう「主人公の相棒役」として必ず登場するため。矢部(と凡田大介)に至っては、元々は別の人物がこの立ち位置で登場する花丸高校編にその湯田くんを差し置いて登場したことも。

*3 チュートリアル相当のステージから登場するのが3人に加え、本格的なストーリー部分で最初に戦うボスキャラのドライバーが以降この枠に入る。一応後者のヒロシはイベントストーリーでは不自然にならない範囲でまたライバルに戻ることは多い

*4 プロスピにおける「調子くん」に相当する、ブランド全体のマスコットキャラがいない扱いなのもある

*5 例として後述する音無小鳥のアイドル経験ありの設定、『ウマ娘プリティーダービー』駿川たづなの「モデル馬はトキノミノル号(史実では公式戦無敗の馬)であることが暗示されるイベント」など。

*6 明確にソシャゲ作品の同行キャラ枠に該当する人物だけで5人。小鳥も『ポップリンクス』などでこの立ち位置を担当していたため実質6人

*7 全てのアビリティ、奥義が『召喚』を介して行う為、彼女自身の戦闘能力が皆無なのには変わりない

*8 こういったイベントシナリオを担当するキャラクターがほぼ固定されているため。

*9 しかし他の花騎士は500程度、(古代花騎士を除いては)750が最高移動力も727な為、そのステータスであれば足の速さだけは全キャラトップクラスとなってしまう。

*10 SSR確定の「全速前進です!」はともかく「はわ!はわわー!」予告はSR以上確定であり、10連ガチャなら最低保証も含まれるので実質意味がない。

*11 敵組織の首領

*12 版権キャラ

*13 公式では最終段階について無いのが仕様と言っているが、「最終段階」のキャラアイコンが「?」で存在する等、追加予定だった痕跡が残っている。

*14 味方陣営の召喚魔法「コール」はキャラのコピーを作り出す魔法。敵陣営の「オーダー」はキャラ本人を物語世界から無理やり連れてくる魔法。シナリオ上で会うのは大体後者、つまり原作に登場する本人

*15 それぞれ、性別を男/女に設定した場合のデフォルトの名前。プレイヤーが変更可。

*16 このゲームにおける「霊子甲冑」。

*17 コッコロははっきりとした表現はないものの、女性の知り合いが多い事に頭を抱えたり機嫌を悪くする素振りはある

*18 はっきり気配が無さそうと言えるのはカリン、元ラスボスの上に男のカイザーインサイト、スターシステム扱い以外のコラボキャラぐらい

*19 本作は外伝キャラ・コラボキャラを除く全てのキャラに対し入手の有無を問わず開放される「はじまりの絆」と呼ばれるキャラエピソード群があり、このエピソードの一つとして主人公との初体験のシーンが用意されている。このエピソードにおいて本番が無く前戯のみで終わったのは2023年2月時点ではフラウのみ。[純白の愛花]で閲覧可能な2つのアダルトシーンも両方本番無しと非常に特殊な立ち位置にあった言える

*20 本作ではキャラごとにハウジング機能が用意されており特定のルーム家具を置くとその家具に纏わるちょっとしたショートストーリーが閲覧出来るのだが、スペシャルルーム家具は対応するキャラの部屋に置くとそのキャラと他のキャラを交えた複数人によるアダルトシーンを閲覧することが出来る

*21 他には2023年2月時点でコンシューマー機の『フェイタル・バレット』くらい

*22 最も主人公の方は公式絵衣装が実装すらされていないのだが

*23 サービス開始初期はバグで減ることがあり、倒れるモーションが設定されていないのか棒立ちになる現象が多発していた。

*24 ゲーム版オリジナルキャラクターのカメオ出演は以前からあったが、プレイヤーまで登場したのは初である

*25 今作のキャストはプレイヤーキャラや主人公モチーフのアノードと、敵キャラやライバルキャラをモチーフとしたカソードという二つのパターンがあるが、彼女はアノードのみ登場する

*26 9-10攻略後

*27 彼女のみがセガのロゴと共に画像がぐちゃぐちゃ乱れたような姿になる。おまけのミニゲームですらも同様の状態になる徹底ぶり

*28 確定ではない上、サービスイン初期は「いわゆる異世界転生ものジャンル自体をネタにしたキャラクター」ともとれたことから解釈は分かれていた。制服スキンの際に「制度としては前世の時点で知っていた」「憧れていたが、前世では結局着ることはできないまま死んだ」と述べているなどがあり、現在では「実際に転生した」「極端に病弱だったか、高校入学式の前に事故死したのではないか?」とするのが多い

*29 ただしモンスター娘と密猟者の戦いはずっと行われており舞台裏では何人か死んでいる模様。スズも強盗を何人か無意識に殺害しているような事を言い出すし、モンスター娘の中には彼女達に殺されゾンビとなった少女もいる

*30 このシーンで彼が「アブラクサス」と口にする場面があるため、おそらくグノーシス思想の偽神アブラクサスを連想して印象が変わったものと思われる

*31 アロナといういかにもな同行キャラがいるのだが、設定上はともかく実際のストーリーには滅多に出てこず、役回りが事務員キャラに近い。

*32 ただしイベントやシナリオによっては「ゲームの各種ナビゲートが同行キャラを介さず進むため、同行キャラが不在なもの」に近い扱いになっていることもある