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*Adventure 【あどべんちゃー】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&image(ATARI2600_Adventure.jpg,height=160)| |対応機種|ATARI2600|~| |発売・開発元|ATARI|~| |発売日|1980年3月|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|史上初のグラフィカルアドベンチャー&br;イースターエッグが初搭載されたゲームでもある|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ATARI2600で発売されたアクションアドベンチャーゲーム。~ 詳細は後述するがそれまでのアドベンチャーゲームとは一線を画す内容であり、ゲーム史上にも残る歴史的な一作となっている。 ---- **特徴 -基本ルール --ゲームの目的は、複数画面で構成されたマップを探索して、「聖杯」を「黄金の城」に持ち帰ること。 --主人公の移動はスティックで行う。また主人公はアイテムを1つだけ持つことができる。 --後述する敵の「ドラゴン」に触れてしまうと、食べられて続行不可能となり、ゲームオーバー。 -アイテム --剣:所持しているとドラゴンを倒すことができる。 --鍵:城の扉を開けることができる。 --橋:迷路の壁を通り抜けることができる。 --磁石:所持していると近くのアイテムを引き寄せる。これにより実質複数アイテムを持ち運ぶことが可能になる。 --聖杯:黄金の城に持ち帰ることでゲームクリアとなる。 -敵 --ドラゴン:主人公に向かって襲ってくる。剣を使って倒すことができる。難易度スイッチによって、反応速度と主人公が剣を持っていると逃げるかどうかを設定できる。合計で3体存在する。 --コウモリ:画面上にあるアイテムを持ち去ってしまう。難易度2と3のみに出現する。 -難易度は1~3の三段階があり、ATARI2600本体のセレクトスイッチを押すことで、切り替えることができる。 --難易度1は練習モード。ドラゴンの数が少ない、コウモリが出現しないなど、一番難易度の低いモード。 --難易度2は標準モード。コウモリや複数のドラゴンが出現する他、一部の迷路が暗闇になるなどの変更点がある。 --難易度3は難易度2に加えて、アイテムとドラゴンの初期位置が毎回ランダムになる、一番難易度の高いモード。 ---- **評価点 -''ゲーム史上初のグラフィカル・アクションアドベンチャー'' --本作以前のアドベンチャーゲームというのは『Colossal Cave Adventure』や『Zork』などのような、画面上に文字だけが表示される「テキストアドベンチャー」しか存在しなかった。 --一方で本作では、それに「プレイヤーがリアルタイムでキャラクターを操作する」というアクション要素を組み合わせて、更に簡易的ではあるがドット絵のグラフィックで表現するという、新たなジャンルとなっている。 --これはATARI2600が既存のPC向けテキストアドベンチャーのようにテキスト入力によるコマンド入力や文章表示に適していないハードウェアであったためと言われている。いわばハードの制限が生みだしたゲームジャンルであるとも言える。 -当時のATARI2600のゲームでは珍しく複数画面を繋げたマップ構造 --この点も当時のゲームとしては革新的である。何故ならそれまでのATARI2600用ゲームやアーケードゲームは「ゲームプレイが一画面の中で行われる」というものが、非常に多かったため。 --また別のマップに切り替わっても、アイテムや敵の位置がちゃんと記憶されているのも、地味にすごいところ。 ---- **賛否両論点 -グラフィック自体は非常に簡素 --ATARI2600なので多少は仕方ない部分はあるのだが、剣が矢印のような形だったり、主人公がただの正方形だったりと、非常にシンプル。 --ドラゴンも西洋的な竜というよりは、タツノオトシゴのような見た目をしている。 ---- **問題点 -難易度2以降に登場するコウモリがウザい --特徴に記した通り、本作ではアイテムを1つまでしか持てず、コウモリはそのアイテムを持ち去ってしまうので、ゲームプレイのアクセントよりも、ストレスの溜まりやすさの方が強い。 -同じ画面内にアイテムや敵が大量に集まると、予期せぬ動作が起こることがある。 --一度倒したドラゴンが復活するなどの本来想定していないと思われる挙動が発生することが稀にあるが、これが原因かは不明である。 ---- **総評 それまでテキストのみで表現されていた「アドベンチャーゲーム」というジャンルに、アクション要素を組み合わせて、新たなジャンルを確立させた歴史的な一作。~ 発売当時の評判も高く、アドベンチャーゲームにアクション要素が組み合わさったことにより、その場その場でのアドリブが求められるようになった点も、革新的と評された。~ 現代のプレイヤーが遊ぶと、システムの複雑さやグラフィックのシンプルさに戸惑うかもしれないが、アクションアドベンチャーの元祖を体験したい人は、触れて見てもいいかもしれない。 ---- **余談 -実は家庭用ゲーム機で初のイースターエッグ(隠し要素)が仕込まれたゲームでもある。 --ゲーム内で、特定条件を満たすと、「Created by Warren Robinett」と、開発者の名前が表示される。 --何故このような隠し要素が仕込まれたかというと、当時のアタリ社はゲーム内や説明書に開発者の名前を表記することを許可しておらず、それに不満を抱いていた開発者が少なくなかったため。 ---似たようなケースに『[[E.T. The Extra-Terrestrial]]』などを手掛けたハワード・スコット・ウォーショウ氏が開発したATARI2600用ゲーム作品にも、同じく開発者の名前を表示させるイースターエッグが仕込まれている。 ---また、初のサードパーティーとして設立されたアクティビジョンが、当時のアタリの社員が退所して立ち上げられたのも同様の理由。そのためか後に同社が開発・発売した『[[Kaboom!]]』や『[[Pitfall!]]』には、説明書に開発者の情報が''顔写真と手書きのサイン付きで''掲載されている。
*Adventure 【あどべんちゃー】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&image(ATARI2600_Adventure.jpg,height=160)| |対応機種|ATARI2600|~| |発売・開発元|ATARI|~| |発売日|1980年3月|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|史上初のグラフィカル・アクションアドベンチャー&br;イースターエッグが搭載されていることでも有名|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ATARI2600で発売されたアクションアドベンチャーゲーム。~ 詳細は後述するがそれまでのアドベンチャーゲームとは一線を画す内容であり、ゲーム史上にも残る歴史的な一作となっている。 ---- **特徴 -基本ルール --ゲームの目的は、複数画面で構成されたマップを探索して、「聖杯」を「黄金の城」に持ち帰ること。 --主人公の移動はスティックで行う。また主人公はアイテムを1つだけ持つことができる。 --後述する敵の「ドラゴン」に触れてしまうと、食べられて続行不可能となり、ゲームオーバー。 -アイテム --剣:所持しているとドラゴンを倒すことができる。 --鍵:城の扉を開けることができる。 --橋:迷路の壁を通り抜けることができる。 --磁石:所持していると近くのアイテムを引き寄せる。これにより実質複数アイテムを持ち運ぶことが可能になる。 --聖杯:黄金の城に持ち帰ることでゲームクリアとなる。 -敵 --ドラゴン:主人公に向かって襲ってくる。剣を使って倒すことができる。難易度スイッチによって、反応速度と主人公が剣を持っていると逃げるかどうかを設定できる。合計で3体存在する。 --コウモリ:画面上にあるアイテムを持ち去ってしまう。難易度2と3のみに出現する。 -難易度は1~3の三段階があり、ATARI2600本体のセレクトスイッチを押すことで、切り替えることができる。 --難易度1は練習モード。ドラゴンの数が少ない、コウモリが出現しないなど、一番難易度の低いモード。 --難易度2は標準モード。コウモリや複数のドラゴンが出現する他、一部の迷路が暗闇になるなどの変更点がある。 --難易度3は難易度2に加えて、アイテムとドラゴンの初期位置が毎回ランダムになる、一番難易度の高いモード。 ---- **評価点 -''ゲーム史上初のグラフィカル・アクションアドベンチャー'' --本作以前のアドベンチャーゲームというのは『Colossal Cave Adventure』や『Zork』などのような、画面上に文字だけが表示される「テキストアドベンチャー」しか存在しなかった。 --一方で本作では、それに「プレイヤーがリアルタイムでキャラクターを操作する」というアクション要素を組み合わせて、更に簡易的ではあるがドット絵のグラフィックで表現するという、新たなジャンルとなっている。 --これはATARI2600が既存のPC向けテキストアドベンチャーのようにテキスト入力によるコマンド入力や文章表示に適していないハードウェアであったためと言われている。いわばハードの制限が生みだしたゲームジャンルであるとも言える。 -当時のATARI2600のゲームでは珍しく複数画面を繋げたマップ構造 --この点も当時のゲームとしては革新的である。何故ならそれまでのATARI2600用ゲームやアーケードゲームは「ゲームプレイが一画面の中で行われる」というものが、非常に多かったため。 --また別のマップに切り替わっても、アイテムや敵の位置がちゃんと記憶されているのも、地味にすごいところ。 ---- **賛否両論点 -グラフィック自体は非常に簡素 --ATARI2600なので多少は仕方ない部分はあるのだが、剣が矢印のような形だったり、主人公がただの正方形だったりと、非常にシンプル。 --ドラゴンも西洋的な竜というよりは、タツノオトシゴのような見た目をしている。 --一応、シンプル故に、アイテムや敵の見分けがつきやすいというメリットも存在する。 ---- **問題点 -難易度2以降に登場するコウモリがウザい --特徴に記した通り、本作ではアイテムを1つまでしか持てず、コウモリはそのアイテムを持ち去ってしまうので、ゲームプレイのアクセントよりも、ストレスの溜まりやすさの方が強い。 -同じ画面内にアイテムや敵が大量に集まると、予期せぬ動作が起こることがある。 --一度倒したドラゴンが復活するなどの本来想定していないと思われる挙動が発生することが稀にあるが、これが原因かは不明である。 ---- **総評 それまでテキストのみで表現されていた「アドベンチャーゲーム」というジャンルに、アクション要素を組み合わせて、新たなジャンルを確立させた歴史的な一作。~ 発売当時の評判も高く、アドベンチャーゲームにアクション要素が組み合わさったことにより、その場その場でのアドリブが求められるようになった点も、革新的と評された。~ 現代のプレイヤーが遊ぶと、システムの複雑さやグラフィックのシンプルさに戸惑うかもしれないが、アクションアドベンチャーの元祖を体験したい人は、触れて見てもいいかもしれない。 ---- **余談 -実は家庭用ゲーム機で初のイースターエッグ(隠し要素)が仕込まれたゲームでもある。 --ゲーム内で、特定条件を満たすと、「Created by Warren Robinett」と、開発者の名前が表示される。 --何故このような隠し要素が仕込まれたかというと、当時のアタリ社はゲーム内や説明書に開発者の名前を表記することを許可しておらず、それに不満を抱いていた開発者が少なくなかったため。 ---似たようなケースに『[[E.T. The Extra-Terrestrial]]』などを手掛けたハワード・スコット・ウォーショウ氏が開発したATARI2600用ゲーム作品にも、同じく開発者の名前を表示させるイースターエッグが仕込まれている。 ---また、初のサードパーティーとして設立されたアクティビジョンが、当時のアタリの社員が退所して立ち上げられたのも同様の理由。そのためか後に同社が開発・発売した『[[Kaboom!]]』や『[[Pitfall!]]』には、説明書に開発者の情報が''顔写真と手書きのサイン付きで''掲載されている。 --補足として「世界初の隠し要素が仕込まれたコンピューターゲーム」が本作というわけではない。 ---隠し要素を仕込んだコンピューターゲーム自体は本作以前にも存在し、アーケードゲームの『Starship 1』(1977年)にも、隠し要素が仕込まれている。 ---ただ「ゲーム内に開発者が仕込んだ隠し要素」=「イースターエッグ」と呼ばれるようになったのは間違いなく本作がきっかけ。本作のイースターエッグを更に発展させて一つの企画として開催されたのが『[[SwordQuest]]』である。 -2018年の映画『レディ・プレイヤー1』に本作が登場する。

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