【めたるぎあそりっどふぉー がんず おぶ ざ ぱとりおっと】
ジャンル | タクティカル・エスピオナージ・アクション | ![]() ![]() |
対応機種 | プレイステーション3 | |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント | |
開発元 | コナミデジタルエンタテインメント(小島プロダクション) | |
発売日 | 2008年6月12日 | |
定価 |
通常版:8,800円 スペシャルエディション:9,800円 プレミアムパック:51,800円(全て税込) |
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廉価版 | PlayStation3 the Best:2009年6月18日/3,800円 | |
判定 | なし | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
コンテンツアイコン | 暴力、犯罪 | |
ポイント |
『メタルギアソリッド』シリーズの完結編 プレイ時間の約半分以上を占めるムービー 新規を置き去りにする内容、後半のボリューム不足 シリーズファン以外にはオススメできない |
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メタルギアシリーズ |
『メタルギアソリッド』シリーズの第4作。小島監督曰く、ソリッド・スネークを主人公とした最後のシリーズ作品。Act1~Act5の全5章編成。
その宣言通り、シリーズメイン主人公だったソリッド・スネークの最後の戦いと、「メタルギアサーガ」の結末が描かれる。
今作のテーマは「SENSE」。主に「感覚」を意味する言葉だが、本作ではそれに加えて「意志」や「遺志」と言った意味合いで用いられる。
前評判に違わず、当時のPS3ソフトにおける最高の売り上げを記録し、海外では2008年 Game of the Yearを受賞する程の評価を得た。
膨大な設定を抱える「メタルギアサーガ」を無事に完結させた反面、今までの以上のムービー多用やシリーズ未経験者への不親切さなどから、より人を選ぶ作品にもなってしまった。
通常版以外にも、特典映像ディスクが付いた「スペシャルエディション(*1)」と、特典映像ディスクとオリジナルカラーのPS3本体が同梱された「プレミアムパック」も同時発売された。
2012年8月6日に配信されたパッチでトロフィー機能に対応し、キャッシュデータの一括インストール機能が追加。
また、8月上旬よりパッチを適用済みの廉価版が順次出荷されている。
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
『MGS4』に同梱し、単体版も存在。2012年6月13日サービス終了。
『MGS4』本編の世界線やシステムはそのままに、最大16人で対戦できるマルチプレイヤーモードである。
『メタルギア』シリーズのマルチプレイ続編としては『MPO+』以来、ナンバリングとしては『MGO1』以来である。
2008年 Game of the Year受賞は伊達ではなく、PS3のハード性能を存分に活かした丁寧なゲームグラフィックは圧巻である。
ある程度の描写不足や展開への賛否はあれども、『メタルギアソリッド』という難解な一大シリーズに一応の決着をしっかりつけた点も、ファンにとっては快いだろう。
ただ一方で、様々に目に付く過剰な演出や突飛な設定とちぐはぐな新要素やゲームデザイン、さらにはムービーの多用とシリーズ初心者への不親切さなどは決して無視できないマイナスポイントである。
特にムービーの多用については、そういった作風を理解しつつも追従してきた古参ファンにすら、同様の苦言を呈されてしまった事態はやはりいただけない。
「ムービーゲー」は本作を表現するものとしてよく使われる名称であるが、それが単なる特徴を捉えた名称ではなく、欠点を揶揄するものであることは明らかである。
とはいえシリーズファンならば押さえておいて決して損は無い集大成的な作品なので、欠点を把握したうえでソリッド・スネーク最後の戦いを体験して欲しい。
シリーズ初心者は、1本で4作(PS3版は5作)を収録した『メタルギアソリッド HD エディション』や、PS3のみとなるが本作を含めたほぼ全ての『メタルギア』シリーズが収録された『レガシーコレクション』などで十分に予習してから本作をプレイしてはどうだろうか。
*1 初回出荷版は特典映像ディスクのケースがスティール製に、また特別三方背の外箱が追加されている。
*2 ダンボールを装備して移動することで擬似的には可能だった。
*3 使用すると一定時間仮死状態になり、敵を油断させることができるアイテム。
*4 SOPシステムで瞬時に敵味方の判断ができるためと思われる。
*5 もちろん、利用しなくても問題ない。拾った武器は基本的にドレビンに洗浄してもらう必要があるが、それに使うDPは普通にプレイしている分だけでお釣りがくるほど。
*6 作中で登場するドレビンは893人目。「ヤクザ」の語呂合わせとなっており、小島監督曰く日本特有の言葉を入れたかったとのこと。
*7 一応、小型兵器メタルギアMk.IIを介しているという設定がある。
*8 設定上ほぼ顔が同じであり、これも分かり辛さに拍車をかけている。
*9 彼が武装国家を設立した理由を『MG2』では「戦場でしか生きられない自分のような人間のために意図的に戦争を引き起こし続けるため」と語っていたが、今作では世界征服を進める愛国者達に対抗するためだったという設定に変えられた。また、『MG』と『MG2』の軍事蜂起もビッグボスが愛国者達の支配を弱めるために行ったものだった。
*10 ゼロ少佐とビッグボスが袂を分かったのがきっかけだが、そもそもその発端というのが「勝手に自身の子がクローニングして作られていた事を知り、不信感からビッグボスはゼロの下を去る」「親友と思っていたビッグボスが去った事でゼロは人間不信になり、その後の暴走に繋がる」というもの。いくらなんでもゼロのメンタル構造が…。
*11 見方を変えると愛国者達の支配が拡大し、世界中が戦乱の渦に巻き込まれてしまったのは、事情を知らなかったスネークが対抗勢力だったビッグボスの軍事蜂起を邪魔したせい、とも取れてしまうのである。
*12 シリーズ経験者が初めてのプレイで、ムービーも全て見たとしても15時間程度でクリアとなる。そこからさらに20時間以上の時間潰しが必要となる。
*13 『MGS2』でも最低5周は必要だった。それが改善どころか悪化している。
*14 とはいえ、さすがに前作のグロズニィグラード並みになんでもありというわけにはいかない。
*15 月光は元々核運用を前提としていないので厳密にはメタルギアではない。
*16 『MGS3』で初出の格闘術。
*17 ただし、『MGS3』からある程度の設定や伏線は存在していた。
*18 『MGS1』『MGS2』のデジタルコミックのDVD。
*19 項目とは関係ないシーンでスネークがある人物に呆れて言い放ったセリフだが、皮肉なことにその人物は唯一ナノマシンの制御を偶然搔い潜っており終盤に反撃の糸口となる。
*20 PlayStationシリーズの生みの親として知られる久夛良木健氏のこと。
*21 一応、「度重なる体の改造で声が変わってしまった」という後付け設定は付け加えられてはいる。
*22 今村氏の都合がつかなかった可能性もある。
*23 逆に『MGS2バンドデシネ』ではリキッド発現時に「その声は!」というセリフがあり、はっきり声まで変わっていることが描写されている。
*24 『MGSバンドデシネ』ではオセロット役を沢木郁也氏が引き継いでいるが、シャドー・モセス事件でのオセロット初登場時から演じられる同作と本作では事情が違う。
*25 クッキングはソリッド・スネークの最後、動物番組はオクトカムやBB部隊、ブートキャンプらしき番組はナノマシンなど。
*26 360版『ファイナルファンタジーXIII』はディスク3枚組で発売された。
*27 パッケージソフトがだめならダウンロード販売で発売すれば良いと思われるが、第7世代据置機(PS3/360/Wii)の頃のDL販売はレトロゲームの復刻等の小規模なタイトルが中心で、大規模なタイトルはパッケージソフトのみでの販売が主流であったので、そういうわけにはいかなかった。また、当時は大容量ストレージが普及していなかったことも影響している。第8世代据置機(PS4/One/WiiU)以降はパッケージ/ダウンロード版の同時販売が当たり前になった。