【めたるぎあそりっどふぁいぶ ふぁんとむぺいん】
ジャンル | タクティカル・エスピオナージ・オペレーション | ![]() ![]() ![]() |
![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 プレイステーション3 Xbox One Xbox 360(*1) Windows Vista/7/8(*2) |
||
開発元 |
コナミデジタルエンタテインメント 小島プロダクション |
||
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント | ||
発売日 | 2015年9月2日 | ||
定価 |
通常版:8,400円(税別) SPECIAL EDITION:9,980円(税別) PREMIUM PACKAGE(*3):29,800円 THE PHANTOM PAIN EDITION(*4):49,980円 |
||
完全版 | 【PS4/One/Win(*5)】2016年11月10日/3,980円(税抜) | ||
プレイ人数 |
1人 FOB:最大2人 MGO:最大16人(旧世代機は最大12人) |
||
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | ||
備考 | 海外版にも日本語インターフェイスが収録 | ||
判定 | なし | ||
ポイント |
初代『MG』に繋がるシリーズ完結作のはずだった オープンワールドのマップで自由潜入 グラフィックやゲームシステムの完成度は非常に高い 脱ムービーゲーなるも今度は描写不足に 開発に纏わるゴタゴタとシナリオ未完成疑惑 |
||
メタルギアシリーズ |
悪に堕ちる。復讐の為に。
序章『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』(GZ)から1年を経て発売された、『MGSV』の本編。
ストーリーへの期待、前作より遥かに広大なオープンワールド、それに伴う自由潜入(プレイヤー自身が潜入方法を決める自由度)。
加えて『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』以来の『メタルギアオンライン(MGO)』同時収録など、様々な点からファンのみならず新規ユーザーからも期待が寄せられていた。
特に今作はシリーズの始祖である『メタルギア』へのミッシングリンクを埋める物語として注目されていたことも、期待を高める後押しとなった。
だが制作を担当していたコジマプロダクションが本作の発売前に突如解散するという事態が発生。
これに加え、今作と並行して製作されていた新作ホラーゲーム『SIlent Hills』の企画も頓挫。
コナミとコジマプロダクションの確執・軋轢に関する不穏な噂が飛び交い、それらによる不安を拭いきれないまま本作は発売を迎えることとなる。
そして販売本数は600万本と大きなものになり、国内外でも数々の賞を受賞した。
しかし、本作を取り巻く環境や唐突感のあるラストの展開などから、ファンの間では未完成疑惑が囁かれることに。
9年前、男は惨劇を生き延びた。
重傷を負い、左手を失い、仲間も、家も失った男の頭には、あの惨劇の生々しさを語る破片が突き刺さっている。
何事もなかったかのように穏やかに見える病院のベッドの上で、男は失った左手の幻肢痛(ファントムペイン)と、昏睡していた9年という時間に苦しんだ。
やがて男はさらなる悪夢に遭う。
惨劇から惨劇へ、それでも生き延びて銃を握る男の頭には、破片が"伸びている"。
それはまるで鬼の角のよう。復讐の念を帯びて、Vが目覚めた《V has come to》。
基本システムは前作を参照
マップ広大化
出撃準備
カスタマイズ
マザーベース管理
FOB(Forward Operating Base)
『MGS4』に同時収録もされていた『メタルギアオンライン2(MGO2)』以来の続編。
進化したグラフィックに加え、新たなカスタマイズ要素およびシステムが備わっている。
クラス制
バディシステム
うまくマッチさせたオープンワールドシステム
ミッション
より奥深く、シビアな潜入
進化したシステム
シナリオのテーマ性
BGM
『MGO2』→『MGO3』の移り変わり
シナリオ
今作最大の問題点にして、当初の高評価だらけの状態を瞬く間に変えてしまった原因。
これを切っ掛けにして「未完成疑惑」まで浮上した。
端的に言えば物語はいわゆる「打ち切りEND」と取れる構成になっている。
+ | ストーリーのネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | 『PW』で新登場したキャラの扱い |
演出
マップ移動が寂しく、回数が多い
オンライン開発
進行不可能になるバグがある
時代錯誤なオンライン周り(『MGO3』)
大規模なオープンワールドとステルスゲームを組み合わせた今作は、リリース当初はその没入感や緊張感などゲーム部分を高く評価され、発売を待ち侘びたファンに称賛と共に迎え入れられていた。
だが、発売前に提示されたコンセプトとは異なる中途半端な物語によって「未完成」の烙印を押され、その評価は大きく変動してしまった。
「自由潜入」を主軸としたゲーム性そのものに関しては高く評価するプレイヤーも多い。
しかし、今までのシリーズにあった奥深い"物語"を求めるファンにとっては、シリーズ最終作として不満の残る出来になってしまった。
本作におけるどの部分を重要視するかによって、プレイヤーの評価は大きく変わっていくことだろう。
スカルフェイスの思惑、言葉を持たないクワイエット、復讐に燃えるカズ、そして…"ヴェノム"の名を冠し再び現れたスネーク。
ダークで、考えさせられるキャラクターたちの荒んだ思想と結末は、今作を様々な意味で象徴していると言っても過言ではないだろう。
*1 国内ではダウンロード販売のみ。
*2 DirectX11対応のグラフィックボードが必須。完全版である『GZ+TPP』も同様となっている。
*3 コナミスタイル限定、SPECIAL EDITION&バイオニックアーム
*4 SPECIAL EDITION&限定PS4
*5 One/Win(Steam)版はダウンロード専売。
*6 今作ではフルトン回収は支援班が行う為、支援班のレベルが低いと悪条件で回収が失敗しやすくなる。
*7 ただし、それまでオンライン接続で遊んでいた場合ミッション等で得たGMPの9割がオンライン側に分捕られるので注意。
*8 投擲武器のフレアグレネードは続投。こちらではiDROIDを開かずシームレスに支援要請が可能。
*9 『MGO1』『MGO2』『MPO』ではヘッドショットを素早く決めた方が勝つという側面が強かった。
*10 『MGO1』や『MPO』では蹴りで起こせ、『MGO2』ではその類似モーションで起こせた
*11 要するに大目標はこの時点で終わる。
*12 ストーリー上でも最序盤のミラー救出時の会話で少し触れられている。
*13 搭乗可能の音声のみで車両枠かバディ枠かは不明。
*14 実際、テープの中に「BIGBOSSの作戦記録を追体験させ、経験も、知識もBIGBOSSと共有する」という事が明言されている。
*15 描写が違っている部分もあるがほんの僅かであり、大半のプレイヤーにはムービーの焼き直しに映る。
*16 オセロットと馬に乗って逃げるパートだけがカットされる。
*17 あまりにも怪しいので逆に犯人ではないと考える人も一部いた。
*18 ただし、オセロット曰く「証拠は全て海に沈んだ」「あるのは事実だけ」とテープで語っているので確信犯だったとは断定できない。ネットではこれを元にヒューイ白説を考察する動きもあったが、いずれにせよ決定的な判断材料が足りない。どちらにせよ下記の妻のストレンジラブとの事については完全に黒だが。
*19 元凶はヒューイではあるが、(仲間とは認めないと断言して監視を付け、裏切りの証拠を回収させる等露骨に疑っていた筈の)彼の暴挙を見落としたり、(ヴェノムに無報告で)「悲劇」の初期対応を行って二次災害を引き起こす等カズの不手際も被害を拡散させてしまった原因なのだが。
*20 元々、オタコンの口から再婚後に娘と共に無理心中を図る等、ろくでもない人間であるという事は先に明言されていた。もっとも、彼を無理心中へと駆り立てた原因はオタコン自身にあるのだが…。
*21 行方を追跡して殺そうと言ったり、研究は引き継いだから奴がいなくても同じ等。
*22 ダイヤモンドドッグズという組織の立場を考えればあらゆる意味でヒューイが目障りなるのは当然だが。
*23 スカルフェイス抹殺後に証拠集めを開始したり、異変が起こる度にヒューイを真っ先に疑う等露骨な面も多い。ストレンジラブの音声を証拠として突き出すシーンも妙に作為的。
*24 実際にこのせいでDD側は作中でスカルフェイスに対して大きく後手に回ることになりDDのスタッフや兵士の間にも結果的に無駄な犠牲が増えてしまっている。
*25 指定エリアから出るとミッション失敗になる。
*26 シリーズお馴染みのダンボールに入って荷物と一緒に運ばれるという物。
*27 ただし、あくまでもオマージュの一つとして世界観に取り入れられているだけであり、ダイヤモンドドッグズという組織のあり方やヒューイがクロかシロかについて、必ずしも「1984年」の設定や描写がこうだからという風に当てはまるわけではない事は留意しておく必要がある。
*28 そもそも誰も蝿の王国をエンディングとは言っていない。何故自分からそのような事を発したのか。
*29 比喩ではなく、ゾンビめいたクリーチャーというシリーズにあるまじき存在が出没する世界に迷い込むという意味。
*30 『GZ』のミッションには帰還兵排除や諜報員奪還などのリアル系のミッションと、上記の雷電登場ミッションなどファンサービス系のミッションがあるが、『サヴァイブ』のそれはどちらにも当てはまらない。
*31 ただし、『サヴァイブ』同様に当時の監督であった小島秀夫氏とは一切関与していない事も告げている。