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OFF - (2026/06/29 (月) 20:49:05) のソース
*OFF
【おふ】
|ジャンル|RPG|&image(https://shared.akamai.steamstatic.com/store_item_assets/steam/apps/3339880/header.jpg?t=1764007102,height=160)|
|対応機種|Windows(Steam)&br;Nintendo Switch|~|
|メディア|ダウンロード専売|~|
|発売元|Fangamer|~|
|開発元|Mortis Ghost&br;Fangamer|~|
|発売日|【Steam】2025年8月16日&br;【Switch】2026年3月26日|~|
|定価|1,700円(税込)|~|
|レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|備考|Steam版は2026年3月26日より日本語対応|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|シュールかつ奇妙な独特な世界観のRPG&br;考察のしがいのある謎の多いストーリー&br;BGMは原作から総差し替え&br;シナリオは原作に忠実だが追加要素は少なめ|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
原作はMortis Ghost氏によって作られ、2007年に公開された『[[RPGツクール2003]]』製のベルギー産フリーゲーム。~
原作で公式対応していた言語はフランス語のみであるが、2011年に有志による英語翻訳版が、2014年に同じく有志による日本語翻訳版が公開されていたため、国内外でも認知していた人は少なくない。~
公称が特にあるわけではないが、「OFF」だけだと、検索の際に支障が出るため、「OFF by Mortis Ghost」「OFF the RPG」「OFF ゲーム」などのタグやワードで区別されやすい。~
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2025年にSteamとNintendo Switchにてリメイク版がリリースされた。~
''Wikiのルール上、本稿ではリメイク版のみ扱い、原作のフリーゲーム版については比較用の参考記述のみとする。''~
タイトルはフリーゲーム版と同じく『OFF』であり、リメイク版を区別する公称も特にないので、ファンからは「OFF(2025)」「OFF Remake」などの表記で区別されている。
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**特徴
-プレイヤーは主人公となる「バッター」を導いて、世界を浄化することが目的。
--本作ではバッター≠プレイヤーとなっており、バッターは固有の意思を持ち、バッターを含めた主要人物はプレイヤーと会話もしたりする。
--ストーリーの道中においては、謎解きやパズルなどがあり、それらを解くことで先に進めるようになる。
---謎解きのヒントや今後何をするべきかは、主要人物の一人である「ジャッジ」から教えてもらえる。
-戦闘システム
--原作のフリーゲーム版では『RPGツクール2003』のデフォルト戦闘システムをそのまま使用しており、SFCの『FF』シリーズのATBなどに近い戦闘システムとなっていたが、本リメイク版においては、以下の変更点がある。
--敵・味方共に、たまに行動ゲージにクリティカルのエフェクトがつくことがあり、次に選ぶ行動の効果が増幅される。
---行動ゲージにエフェクトがつくと、ゲージの溜まるスピードも速くなる。
---通常攻撃などはもちろん、アイテムの使用にも適用され、回復アイテムの回復量が増幅したりする。
--防御を選択することでCC(他のRPGでいうMPに相当)が少量回復する。
-その他、原作からの変更点
--原作には無かった敵キャラや新エリアなどが追加されている。
--原作のフリーゲーム版では、BGMはAlias Conrad Coldwood氏が全て担当していたが、本リメイク版では別の作曲家たちがBGMを手掛けている。詳細は後述。
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**評価点
-戦闘システムの改良
--フリーゲーム版においてはRPGツクールのデフォルト戦闘システムを使用していたこともあり、全体的に単調なバトルシステムであったが、本リメイク版においては、前述した変更点によって、戦闘にメリハリがつくようになった。
--ゲームバランスにも調整が入っており、攻撃連打で簡単に進めたフリーゲーム版と異なり、全編通して雑魚敵もボス敵も丁度良く手ごわいゲームバランスとなっている。
-シュールかつ奇妙な独特の世界観
--世界観は全体的にシュールさと奇妙さが強調された独特なものとなっている。
---例えば、一般的なRPGにありがちな攻撃属性の名称も「炎」や「氷」などではなく、「煙」「メタル」「プラスチック」……と言った感じになっている。
--グラフィックもモノクロカラーを基調に、紫や黄緑といった蛍光色を使用しており、前述した世界観も合わさって全体的に奇妙な印象をもたらす。
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**賛否両論点
-BGMが原作のフリーゲーム版から一新されている。
--新規曲自体のクオリティーは高く、原作の雰囲気からも逸脱していないため新規プレイヤーからはそこまで問題視する意見は見られない。
---本作のBGMには『[[UNDERTALE]]』で有名なToby Fox氏や、国産音ゲーに多数楽曲を提供しているかめりあ氏などが関わっておりそのクオリティーは折り紙つき。
--その一方で、原作のBGMも評価は高かったためそれらが聞けなくなったことを惜しむ原作ファンも決して少なくない。
---とりわけ原作の通常戦闘曲である「Pepper Steak」は、「サンプリングしたジャズのフレーズを変則的なリズムで繰り返す」という奇妙な曲調で強いインパクトを残し、高い人気を誇っていただけにそれが差し替えになったことを残念がる声は多い。
---ただし、リメイク版の通常戦闘曲「WHITE MEAT」もサンプリングしたブルースのフレーズを変則的なリズムで繰り返すなど「Pepper Steak」へのリスペクトを感じられる曲調になっている上、「WHITE MEAT」をアップテンポにアレンジした「WHITE ROT」、その逆にダウンテンポにアレンジした「WHITE CARCASS」がZONEが進むごとにそれぞれ切り替わるなど、差し替えられたなりになるべく不満を感じさせない配慮は行われている。
---また、ラストバトルで流れるBGMの「CHOSEN ANEW」もサビのフレーズに「Pepper Steak」を思わせる音を使用している。
--ちなみに原作からBGMが差し替えになったことに関しては、原作のBGMを担当したAlias Conrad Coldwood氏から許諾を得られなかったためであり、発売元のFangamerと原作者のMortis氏は原作のBGMを使用することを望んでいたということだけは付記しておく。
-ストーリーに関して説明不足な点が多い
--ストーリー関しては全体的に謎が多く、主人公が何故「バッター」なのか、「浄化」とはそもそもどういうことなのか、などに対して具体的な説明がされることはなく、良く言えば考察のしがいがあるが、悪く言えば説明不足ですぐに理解しづらい。
--とりわけ、最終盤のエリア「The Room」における描写とストーリー展開は不条理さと唐突さが否めず、人によってはその怒涛の展開について行けず、置いてけぼりになる可能性もある。
#region(The Roomの描写について(ネタバレ注意))
---The Roomでは子供の落書きのようなグラフィックのマップになったり、それまでに撃破したZONEのボスが少年の友達として登場したりと、これまで以上に不条理なストーリーが展開される。
---他にも、このThe Roomの途中でボクサーの漫画を読むことになるが、これがそれまでの世界観やストーリーと乖離が激しく、プレイヤーを困惑させる。単なるギャグとして用意されたのか、世界観に関わる要素の一つなのかは不明。
---またストーリーの最後において、プレイヤーはジャッジかバッター、どちらの味方をするか選択を迫られるが、この際ジャッジの味方をすると、怪物のような見た目に変貌したバッターと対峙することになる。これが具体的に何を示しているのか、もちろん説明されない。
#endregion
--この「不条理な描写が多数あるが、具体的なストーリー説明は存在しない」という点では、同じくツクール製のフリーゲームである『[[ゆめにっき]]』と通ずる点がある。
---ただし、あくまでも不条理なのは「The Room」のみで、『ゆめにっき』と異なり、ある程度世界観設定がテキストなどで表示されるため、そちらほど人を選ぶものではないが。
-シナリオ・グラフィックが良くも悪くも原作に忠実
--新ボスや新エリアなどの追加要素はあるのだが、いずれも本筋から外れた場所に配置されているものであり、メインとなるシナリオはフリーゲーム版と比べると殆ど変わりない。
---下手な改変を加えずにフリーゲーム版と同じ物語を体験できるという点においてはリメイクとしては真っ当である。
---その一方で、無料で遊べた原作と比べて、わざわざ有料で買う魅力に乏しいという意見もある。
--また、グラフィックもフリーゲーム版から流用されているものも多く、ビジュアル的にも変わり映えや進化を感じにくい。
---ただし、グラフィックに関しては、原作の時点で独特な奇妙さを印象付ける味の一つとなっていたので、下手に改変しても一概に良くなるとも限らないのだが……。
---一応、原作と全く一緒というわけではなく、一部のボスキャラの撃破後にやられたグラフィックが追加されているなどの、些細な変更点はある。
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**問題点
-ボリュームは控えめ
--クリアまでの想定時間は3~4時間程度、寄り道や隠しボスなども含めれば6~8時間程度にはなる。
--定価を考えれば極端に少ないわけではないが、物足りなく感じやすい。
-一部前時代的なシステム
--2025年のRPGでありながら、オートセーブが搭載されておらず、何かしらのトラブルでゲームが強制終了した場合、セーブデータが大幅に巻き戻されるリスクがある。
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**総評
独特な世界観とストーリーによって、万人受けこそしないが、カルト的な人気を誇っていたフリーゲームのリメイク作。~
原作の不評点であった単調な戦闘システムが改良されていたり、フリーゲーム版をプレイ済みの人向けに追加要素もいくつかあるものの、その独特すぎる奇妙な世界観と不条理なストーリーは決して万人受けするとは言い難い。~
また、いい意味でも悪い意味でも”原作そのまま”な箇所が多く、原作を遊んだことがある・原作を遊べる環境が今でもある人からすると、定価に対する魅力が乏しく感じやすいことは否定できない。~
原作版をプレイ済みか否かに関係なく、どのプレイヤーの目線で見ても、決してつまらなくはないが満足もしきれない作品になっており、少々惜しいと言わざるを得ない。
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**余談
-本作のBGMのコンポーザーとして参加しているToby Fox氏の代表作『UNDERTALE』は、『OFF』の影響を受けていることを、インタビューなどで公言している。
--Toby氏は、本作のBGMを担当することに対して、原作版『OFF』へのリスペクトからか、「複雑な気持ち」と答えている。([[参考リンク>https://www.famitsu.com/article/202501/31539]])
-本作の正式リリース前に体験版として『OFF Prologue』がSteamで配信された。
--製品版と異なる要素もいくつかあり、その中でもZONE 1のボス「デーダン」戦のBGMが製品版と異なるものとなっている。
---体験版のデーダン戦の曲は『UNDERTALE』のボスの一人「パピルス」の戦闘BGM「Bonetrousle」とサビのフレーズが類似していたが、これはパピルスのキャラクターデザインが『OFF』のデーダンの影響を受けているため、それのオマージュ返しという説が挙げられている。製品版で曲が変更された理由は不明。
-発表当初から日本語に公式対応するとアナウンスされていたが、海外での発売当初は日本語に対応していなかった。
--2026年3月26日のパッチ1.2で日本語に公式対応し、Nintendo Switch版も国内ストアで配信開始された。
---ちなみに本作の日本語訳は、翻訳会社ハチノヨンの依頼により、フリーゲーム版の非公式日本語訳を手掛けたサラチ氏が担当している。([[参考リンク>https://www.famitsu.com/article/202603/69803]])
-2026年9月3日にNintendo Switchで、パッケージ版及び、バッドヒューマン・エディションが発売予定。