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DSで読むシリーズ 手塚治虫 火の鳥 - (2016/02/27 (土) 15:16:57) の1つ前との変更点

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*DSで読むシリーズ 手塚治虫 火の鳥 【でぃーえすでよむしりーず てづかおさむ ひのとり】 |ジャンル|DSで読む名作コミック(マンガビュアー)|&amazon(B0019TR4YQ,image);|&amazon(B0019TYLNS,image);|&amazon(B0019TR5D6,image);| |対応機種|ニンテンドーDS|~|~|~| |発売元|コンパイルハート|~|~|~| |開発元|アイディアファクトリー|~|~|~| |発売日|2008年07月31日|~|~|~| |定価|各3,980円(税別)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|~| |ポイント|''電子コミックぐらいまともに作れ''&br;書籍版の方が遙かに読みやすい|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[手塚治虫関連作品シリーズ>手塚治虫シリーズ]]''| **概要 漫画の神様、手塚治虫が自らのライフワークと定めた傑作、『火の鳥』を電子書籍化したもの。~ 内容自体は超のつく名作であり、クソゲーには決してなり得ないジャンルの筈なのだが、閲覧の快適性を大いに損なうシステム周りの不出来さのせいでクソゲーとなってしまった。 **問題点 -''システムが完全にゴミ''。 --なんと''ページジャンプ不可''。目的のページを探すためには1ページずつめくる必要がある。 ---しかも押しっぱなしでのページスキップには対応しておらず、1ページ過ぎる度に押し直す必要があり、非常に面倒。 --しおりをはさむなどの機能もない。一応クイックセーブ機能はあるが、3つしか保存できない上コピーできないため、しおりとしては使いにくい。 --右ボタンがページ送り、左ボタンがページ戻しというわかりにくい仕様。慣れればどうと言うことはないとは言え、右綴じの本なら普通逆ではないだろうか? -本作ではボタンかタッチで一コマずつ送っていく形式を取っているのだが、そのせいでテンポが著しく悪く、書籍版より読むのに極端に時間がかかる。 --この送り方は各コマごとに画面振動、反転、効果音などの演出を入れるためのものなのだが、肝心の演出が''非常に地味''。最初は目新しく感じるが、そのうち「そんなものいいから早く読ませろ」と感じるようになる。 --また真っ黒で何も書かれていないコマ(もちろん演出の一つである)だろうが、一コマずつズームで見せられる。そんなものを見せられても仕方がないのだが…… --下画面にはページ全体が書かれており、ここから任意のコマをタッチして読み進めることも出来るが、DSの小さな画面では何が書かれているのかわかりにくくどう読み進めたらいいのか理解しづらい。 ---特にコマ割りが極端に複雑な宇宙編など、かなり困難。 --小さな台詞はズームして表示してくれる機能があるのだが、普通に読める台詞も一部ズームされるのでテンポが悪い。 ---しかも拡大された台詞にはルビが付いていないため、なんと読むのか分からない字が出てくる。 --下画面はスキンという形で2種類用意されているが、このうち「火の鳥スキン」はデザイン重視のため、任意のコマタッチ機能が使用できず使い勝手が著しく悪い。結局もう一つの「コミックブックスキン」しか使い道はない。 ---使い勝手以外のことを考えても、スキンが2種類というのはあまりに代わり映えがしない。もちろん隠し要素などない。 -ゲームならではの追加要素といったものは皆無。本気で''原作単行本をそのまま移植しただけ''である。 --ミニゲームや、カラーページ、あるいは声優が台詞を喋るといった演出があれば良かったのだが…… ---登場人物紹介が付いていることをパッケージなどでアピールしているが、一言、二言しか解説のないキャラも多くそこまで自慢するようなものでもない。しかも解説が詳しいキャラは''ネタバレ全開''なので、既に原作を読んで内容を知っている人、知らなくてもネタバレを気にしない人以外は読んでいる途中での確認は避けた方がいい。''何のための登場人物紹介なんだ。'' -BGMは「モルダウ」「悲愴ソナタ~第2楽章」「オンブラ・マイフ」「展覧会の絵~プロムナード」「惑星~木星」の五曲。見て分かるとおり全てクラシックの名曲でオリジナル曲は一切ない。 --雰囲気は悪くないが、''予算削減のために著作権の関わらない曲を使ったようにしか見えない''。しかも、状況に合わせた曲の変化など一切なく、''シリアスなシーンでも緊迫したシーンでもコミカルなシーンでも延々とこれだけが流れ続ける''。 ---クラシックを使うなら使うでそのものズバリ「火の鳥」という楽曲もあるのだが……~ しかも手塚自身がこの曲から作品のインスピレーションを得たといういわば原作の原作である。もっとも本作発売時点で楽曲「火の鳥」の著作権は切れていないが。 **評価点 -漫画自体の内容はキチンとしており、そこに問題はない。漫画の神様と讃えられた手塚治虫氏の作品なので当たり前といえば当たり前だが。 -無駄な演出やBGMはオプションでカットできる。それ込みでもテンポが悪いのが残念だが。 **総評 一応読めないことはないものの、書籍版と比較した場合にこちらを選ぶメリットが本気で''絶無''である。原作ファンでも予約特典以外を目当てに買うのはオススメしない。~ 通常なら絶対にクソゲーになり得ないジャンルをダメにする手腕は流石はクソゲーの老舗、アイディアファクトリー製と言ったところ。 **余談 -2008年発売のソフトにも関わらず、''CERO判定が付いていない''。 --なお、原作を読んだ人ならご存じの通りライトながら性描写((鳳凰編ではボカされてはいるが女性キャラの排泄シーンなんかもある。))が含まれる。ついでにグロいシーン((ベトナム戦争を風刺した虐殺場面が飛び交う黎明編、宇宙人の殺戮描写がある宇宙編、人間の皮を剥いだり生首を並べたり女性兵士の顔を大口径ライフルで吹っ飛ばしたりする太陽編他。というか、本作で全くグロ描写の無いエピソードなど無い。))も多数。『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』とかの明るい少年物をイメージして読むと、少々インパクトが強いと思われるので一応注意。 -原作単行本を新品で全巻揃えれば1万円近く行くことを考えると、ソフト3本=11,940円というのは、そこまでぼったくった値段ではない。 --とはいえコンビニコミック版などの存在を考えると、それでもやや高すぎる感はあるが……せめて二分割にはできなかったのだろうか? -予約特典が豪華。 --手塚ファンクラブ復刻版が各巻ごとに付いてくる。ファン必見もの。
*DSで読むシリーズ 手塚治虫 火の鳥 【でぃーえすでよむしりーず てづかおさむ ひのとり】 |ジャンル|DSで読む名作コミック(マンガビュアー)|#amazon(B0019TR4YQ)|#amazon(B0019TYLNS)|#amazon(B0019TR5D6)| |対応機種|ニンテンドーDS|~|~|~| |発売元|コンパイルハート|~|~|~| |開発元|アイディアファクトリー|~|~|~| |発売日|2008年07月31日|~|~|~| |定価|各3,980円(税別)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|~| |ポイント|''電子コミックぐらいまともに作れ''&br;書籍版の方が遙かに読みやすい|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[手塚治虫関連作品シリーズ>手塚治虫シリーズ]]''| **概要 漫画の神様、手塚治虫が自らのライフワークと定めた傑作、『火の鳥』を電子書籍化したもの。~ 内容自体は超のつく名作であり、クソゲーには決してなり得ないジャンルの筈なのだが、閲覧の快適性を大いに損なうシステム周りの不出来さのせいでクソゲーとなってしまった。 **問題点 -''システムが完全にゴミ''。 --なんと''ページジャンプ不可''。目的のページを探すためには1ページずつめくる必要がある。 ---しかも押しっぱなしでのページスキップには対応しておらず、1ページ過ぎる度に押し直す必要があり、非常に面倒。 --しおりをはさむなどの機能もない。一応クイックセーブ機能はあるが、3つしか保存できない上コピーできないため、しおりとしては使いにくい。 --右ボタンがページ送り、左ボタンがページ戻しというわかりにくい仕様。慣れればどうと言うことはないとは言え、右綴じの本なら普通逆ではないだろうか? -本作ではボタンかタッチで一コマずつ送っていく形式を取っているのだが、そのせいでテンポが著しく悪く、書籍版より読むのに極端に時間がかかる。 --この送り方は各コマごとに画面振動、反転、効果音などの演出を入れるためのものなのだが、肝心の演出が''非常に地味''。最初は目新しく感じるが、そのうち「そんなものいいから早く読ませろ」と感じるようになる。 --また真っ黒で何も書かれていないコマ(もちろん演出の一つである)だろうが、一コマずつズームで見せられる。そんなものを見せられても仕方がないのだが…… --下画面にはページ全体が書かれており、ここから任意のコマをタッチして読み進めることも出来るが、DSの小さな画面では何が書かれているのかわかりにくくどう読み進めたらいいのか理解しづらい。 ---特にコマ割りが極端に複雑な宇宙編など、かなり困難。 --小さな台詞はズームして表示してくれる機能があるのだが、普通に読める台詞も一部ズームされるのでテンポが悪い。 ---しかも拡大された台詞にはルビが付いていないため、なんと読むのか分からない字が出てくる。 --下画面はスキンという形で2種類用意されているが、このうち「火の鳥スキン」はデザイン重視のため、任意のコマタッチ機能が使用できず使い勝手が著しく悪い。結局もう一つの「コミックブックスキン」しか使い道はない。 ---使い勝手以外のことを考えても、スキンが2種類というのはあまりに代わり映えがしない。もちろん隠し要素などない。 -ゲームならではの追加要素といったものは皆無。本気で''原作単行本をそのまま移植しただけ''である。 --ミニゲームや、カラーページ、あるいは声優が台詞を喋るといった演出があれば良かったのだが…… ---登場人物紹介が付いていることをパッケージなどでアピールしているが、一言、二言しか解説のないキャラも多くそこまで自慢するようなものでもない。しかも解説が詳しいキャラは''ネタバレ全開''なので、既に原作を読んで内容を知っている人、知らなくてもネタバレを気にしない人以外は読んでいる途中での確認は避けた方がいい。''何のための登場人物紹介なんだ。'' -BGMは「モルダウ」「悲愴ソナタ~第2楽章」「オンブラ・マイフ」「展覧会の絵~プロムナード」「惑星~木星」の五曲。見て分かるとおり全てクラシックの名曲でオリジナル曲は一切ない。 --雰囲気は悪くないが、''予算削減のために著作権の関わらない曲を使ったようにしか見えない''。しかも、状況に合わせた曲の変化など一切なく、''シリアスなシーンでも緊迫したシーンでもコミカルなシーンでも延々とこれだけが流れ続ける''。 ---クラシックを使うなら使うでそのものズバリ「火の鳥」という楽曲もあるのだが……~ しかも手塚自身がこの曲から作品のインスピレーションを得たといういわば原作の原作である。もっとも本作発売時点で楽曲「火の鳥」の著作権は切れていないが。 **評価点 -漫画自体の内容はキチンとしており、そこに問題はない。漫画の神様と讃えられた手塚治虫氏の作品なので当たり前といえば当たり前だが。 -無駄な演出やBGMはオプションでカットできる。それ込みでもテンポが悪いのが残念だが。 **総評 一応読めないことはないものの、書籍版と比較した場合にこちらを選ぶメリットが本気で''絶無''である。原作ファンでも予約特典以外を目当てに買うのはオススメしない。~ 通常なら絶対にクソゲーになり得ないジャンルをダメにする手腕は流石はクソゲーの老舗、アイディアファクトリー製と言ったところ。 **余談 -2008年発売のソフトにも関わらず、''CERO判定が付いていない''。 --なお、原作を読んだ人ならご存じの通りライトながら性描写((鳳凰編ではボカされてはいるが女性キャラの排泄シーンなんかもある。))が含まれる。ついでにグロいシーン((ベトナム戦争を風刺した虐殺場面が飛び交う黎明編、宇宙人の殺戮描写がある宇宙編、人間の皮を剥いだり生首を並べたり女性兵士の顔を大口径ライフルで吹っ飛ばしたりする太陽編他。というか、本作で全くグロ描写の無いエピソードなど無い。))も多数。『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』とかの明るい少年物をイメージして読むと、少々インパクトが強いと思われるので一応注意。 -原作単行本を新品で全巻揃えれば1万円近く行くことを考えると、ソフト3本=11,940円というのは、そこまでぼったくった値段ではない。 --とはいえコンビニコミック版などの存在を考えると、それでもやや高すぎる感はあるが……せめて二分割にはできなかったのだろうか? -予約特典が豪華。 --手塚ファンクラブ復刻版が各巻ごとに付いてくる。ファン必見もの。

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