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*THE HOUSE OF THE DEAD 2 【ざ はうす おぶ ざ でっどつー】 |ジャンル|ガンシューティング|CENTER:&image(197579_15875_front.jpg,width=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3192&file=197579_15875_front.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3192&file=197579_15875_back.jpg]]| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~| |販売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼動開始日|1998年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[THE HOUSE OF THE DEADシリーズリンク>THE HOUSE OF THE DEADシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 拳銃でゾンビに立ち向かうガンシューティング『[[THE HOUSE OF THE DEAD]]』の続編。 ---- **ストーリー 前作の「キュリアン邸事件」から2年後の2000年、AMSエージェントの「ジェームズ・テイラー」と「ゲイリー・スチュワート」は、調査のためベニスに派遣される。 そこで彼らが見た物。それはゾンビが街中に溢れかえり、無差別に市民達を襲うという、キュリアン邸事件をも上回る惨劇であった…。 ---- **評価点 -ハードの世代交代に伴い、画像が飛躍的に美しくなった。舞台も「古びた煉瓦造りの市街」「ボートに乗って川下り」「ハイテクビル内」など物語に沿って様々な様相を見せる。 -前作と比べて幾分か残酷描写がマイルドになった。そのためか前作を見た目で躊躇していた人もプレイするようになり、結果的に『バーチャコップ』を押しのけてセガを代表するガンシューティングまで成長することになる。 --ただし頭くらいは普通に無くなる。頭の上半分が無くなってもまだ動いている場合は、下顎~首を狙えばヘッドショットのダメージが入るので、覚えておくといいかもしれない。 -本作以降、リロードは銃口を画面外へ向けるだけでよくなった。ただし、DC版では画面外に出してから引き金を引く必要がある。 -さすがに前作よりは少なくなってしまったが、ルート選択はガンシューティングの中では多い方。プレイヤーの行動次第で分岐する点も引き継がれている。 --本作ではルート次第でボスの戦闘場所や次のステージの開始場面が変わることも。 -BGM・SEも相変わらず凝っており、前作の曲のアレンジも違和感なく世界に溶け込んでいる。 --前作で特に高い評価を受けていた「マジシャン」戦のBGMは、今作でも使用される。導入部を除き、あえて前作そのままの曲を使っていたりと、ファンサービスにも配慮されている。 ---- **問題点 ''難易度の全般的な上昇'' -基本的には前作をベースにしている。しかし当たり判定が狭くなったり、敵が固くなるなど、難易度は前作から格段に上昇している。 --まずこちらの弾の判定が凄く小さい。余計なところに当たらない面もあるが、動きの速いボスには非常に当たりにくかったりなど厳しい。 --振り上げたゾンビの腕を撃って空振りさせ、攻撃を回避するという戦法がほぼ通用しなくなった(敵の体を一部欠損させられる場面自体が少ないため)。道中のザコ戦でも、ヘッドショットで素早く倒さないとプレイヤーへのダメージが確定するような状況も増えた。 -前作よりもボスの脅威度が格段に高い。前作の難度は概ね道中>ボスであったが、今回は難度の上がっている道中全体と、ボス単体での致死率が同程度にまで上昇。特に2面ボス・ハイエロファントの初見皆殺しぶりはカプコン級とも称えられる。 --そして最も凶悪なのは、前作ラスボスで今作5面ボス「マジシャン」。高速で飛び回ってプレイヤーを翻弄し、火球を握った拳で直接殴りかかる攻撃は、プレイヤーの間で語り草になるくらいに厳しい攻撃。 --攻撃を仕掛けて約1秒の間に、高速に動く小さい弱点(右脛・左太腿・左二の腕のいずれか)に当てる必要がある。キャンセル弾数は1発だけだが、1発当てることすら難しいのでダメージを受けやすい。更にダメージを受けたからといってこの攻撃は飛ばされたりしない。体力を一定まで削らなければ延々と仕掛け続けてくる。この攻撃だけで1クレジット消費させられる光景は珍しくなかった。 --そしてこの攻撃の真の恐ろしさは、二人同時プレイ時に発揮される。一人だと1発当てれば止められたが、二人では2発当てる必要がある。たった1発増えただけだが、そもそも一人でも1発当てることの難しい攻撃が、二人になったからといって簡単になるわけがない。一人プレイ時より格段にダメージを受け易い。おまけにこの攻撃、1P2P両方にダメージを受ける仕様。つまり2倍の速度でクレジットを消費させられる。二人同時プレイすること自体がマジシャンの強さを一層引き出しているのである。 --住民を助けてライフ回復したり、壊せる箱などからの回復アイテムなどを駆使すれば、活路を見いだせるが…。 ---ライフアップの機会も、かなり豊富だった前作と比べると、今作は明らかに機会が少なくなっている。これも難易度上昇につながっている。 --さらに、ランクの上昇率も前作では「50秒ごとに1ランク上昇」だったのに比べ、今作では「30秒おきに1ランク上昇」とかなり頻度が上がっている。前述のライフアップ取得機会の少なさもあって、わざとダメージを喰らってランクを落とす、という調整がとてもやりにくくなった。 ---- **総評 グラフィックの格段の向上と残虐描写のマイルド化でシリーズの間口を広げた作品。~ 反面、前作よりもシビアになった難易度がやや惜しまれる。 ---- ---- **余談 ***移植 -ドリームキャスト版(1999年3月25日発売) --NAOMI基板の互換機故に移植度は良好だが、ACと違い画面外に向けるだけでリロード可能なシステムは無いので注意。 --ステージ/ボスごとの練習(難度ランクの設定も完備)以外にも、連射力や精度を鍛える演習というかシュールギャグじみたミニゲームが異様に充実。また、3や4への布石と言うわけでもないだろうが、武器を散弾や機関銃、グレネードなどに換装できるアイテム収集モードも追加された。 - Xbox版(『THE HOUSE OF THE DEAD III』、2003年1月30日発売) --『THE HOUSE OF THE DEAD III』のオマケとして同時収録された。内容はDC版と同様。 -Wii版(『THE HOUSE OF THE DEAD 2&3 RETURN』、2008年3月19日発売) -- 『THE HOUSE OF THE DEAD 2&3 RETURN』のタイトルで2と3を一緒に収録したカップリング移植作品。基本的にはXbox版の移植であり、2はDC版クオリティのままである。 ***派生作品 人気作品である故か、本作をベースにした以下のような派生作品も出ている。 -『THE TYPING OF THE DEAD』 --キーボードでゾンビを撃つタイピングソフト。 --プレイヤーは何故かドリキャスを背負いつつキーボードで文字を打ちつつ戦っていたり、敵サイドも頭のデカい奴や武器の斧がピコピコハンマーになっている、出題される問題も変な物が多い……と、シリアスだった原作とは打って変わって非常にセガセガしいバカゲーになってしまっている。 -『THE PINBALL OF THE DEAD』 --ピンボールでゾンビをなぎ倒していくデジタルピンボール。 --ジャンルこそピンボールになっているものの、BGMがGBA音源でHOD2の物を再現していたり、ピンボール台もHOD2のステージをモチーフにしていたりと、ゲームの雰囲気自体は原作に近づける努力が見られる一作。 -『ゾンビ式英語力蘇生術 ENGLISH OF THE DEAD』 --ニンテンドーDSで発売された英語学習ソフト。 --ステージ間のデモが一枚絵に変更、グラフィックの画質がハードの関係で初代HODレベルまで劣化、BGMもDS音源でややチープと様々な点でダウングレードしているが、携帯機であるDSでHOD2を出来る限り忠実に再現している力作とも言える作品である。
*THE HOUSE OF THE DEAD 2 【ざ はうす おぶ ざ でっどつー】 |ジャンル|ガンシューティング|CENTER:&image(197579_15875_front.jpg,width=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3192&file=197579_15875_front.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3192&file=197579_15875_back.jpg]]| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~| |販売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼動開始日|1998年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[THE HOUSE OF THE DEADシリーズリンク>THE HOUSE OF THE DEADシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 拳銃でゾンビに立ち向かうガンシューティング『[[THE HOUSE OF THE DEAD]]』の続編。 ---- **ストーリー 前作の「キュリアン邸事件」から2年後の2000年、AMSエージェントの「ジェームズ・テイラー」と「ゲイリー・スチュワート」は、調査のためベニスに派遣される。 そこで彼らが見た物。それはゾンビが街中に溢れかえり、無差別に市民達を襲うという、キュリアン邸事件をも上回る惨劇であった…。 ---- **評価点 -ハードの世代交代に伴い、画像が飛躍的に美しくなった。舞台も「古びた煉瓦造りの市街」「ボートに乗って川下り」「ハイテクビル内」など物語に沿って様々な様相を見せる。 -前作と比べて幾分か残酷描写がマイルドになった。そのためか前作を見た目で躊躇していた人もプレイするようになり、結果的に『バーチャコップ』を押しのけてセガを代表するガンシューティングまで成長することになる。 --ただし頭くらいは普通に無くなる。頭の上半分が無くなってもまだ動いている場合は、下顎~首を狙えばヘッドショットのダメージが入るので、覚えておくといいかもしれない。 -本作以降、リロードは銃口を画面外へ向けるだけでよくなった。ただし、DC版では画面外に出してから引き金を引く必要がある。 -さすがに前作よりは少なくなってしまったが、ルート選択はガンシューティングの中では多い方。プレイヤーの行動次第で分岐する点も引き継がれている。 --本作ではルート次第でボスの戦闘場所や次のステージの開始場面が変わることも。 -BGM・SEも相変わらず凝っており、前作の曲のアレンジも違和感なく世界に溶け込んでいる。 --前作で特に高い評価を受けていた「マジシャン」戦のBGMは、今作でも使用される。導入部を除き、あえて前作そのままの曲を使っていたりと、ファンサービスにも配慮されている。 ---- **問題点 ''難易度の全般的な上昇'' -基本的には前作をベースにしている。しかし当たり判定が狭くなったり、敵が固くなるなど、難易度は前作から格段に上昇している。 --まずこちらの弾の判定が凄く小さい。余計なところに当たらない面もあるが、動きの速いボスには非常に当たりにくかったりなど厳しい。 --振り上げたゾンビの腕を撃って空振りさせ、攻撃を回避するという戦法がほぼ通用しなくなった(敵の体を一部欠損させられる場面自体が少ないため)。道中のザコ戦でも、ヘッドショットで素早く倒さないとプレイヤーへのダメージが確定するような状況も増えた。 -前作よりもボスの脅威度が格段に高い。前作の難度は概ね道中>ボスであったが、今回は難度の上がっている道中全体と、ボス単体での致死率が同程度にまで上昇。特に2面ボス・ハイエロファントの初見皆殺しぶりはカプコン級とも称えられる。 --そして最も凶悪なのは、前作ラスボスで今作5面ボス「マジシャン」。高速で飛び回ってプレイヤーを翻弄し、火球を握った拳で直接殴りかかる攻撃は、プレイヤーの間で語り草になるくらいに厳しい攻撃。 --攻撃を仕掛けて約1秒の間に、高速に動く小さい弱点(右脛・左太腿・左二の腕のいずれか)に当てる必要がある。キャンセル弾数は1発だけだが、1発当てることすら難しいのでダメージを受けやすい。更にダメージを受けたからといってこの攻撃は飛ばされたりしない。体力を一定まで削らなければ延々と仕掛け続けてくる。この攻撃だけで1クレジット消費させられる光景は珍しくなかった。 --そしてこの攻撃の真の恐ろしさは、二人同時プレイ時に発揮される。一人だと1発当てれば止められたが、二人では2発当てる必要がある。たった1発増えただけだが、そもそも一人でも1発当てることの難しい攻撃が、二人になったからといって簡単になるわけがない。一人プレイ時より格段にダメージを受け易い。おまけにこの攻撃、1P2P両方にダメージを受ける仕様。つまり2倍の速度でクレジットを消費させられる。二人同時プレイすること自体がマジシャンの強さを一層引き出しているのである。 ---一応強さとしては体力の多い前作1の方が強い。しかしそれは1のラスボスだからである。2のこいつはラスボスでなく、後のステージが控えてることを考慮するとこの強さはとんでもないわけだ。 -住民を助けてライフ回復したり、壊せる箱などからの回復アイテムなどを駆使すれば、活路を見いだせるが…。 ---ライフアップの機会も、かなり豊富だった前作と比べると、今作は明らかに機会が少なくなっている。これも難易度上昇につながっている。 --さらに、ランクの上昇率も前作では「50秒ごとに1ランク上昇」だったのに比べ、今作では「30秒おきに1ランク上昇」とかなり頻度が上がっている。前述のライフアップ取得機会の少なさもあって、わざとダメージを喰らってランクを落とす、という調整がとてもやりにくくなった。 ---- **総評 グラフィックの格段の向上と残虐描写のマイルド化でシリーズの間口を広げた作品。~ 反面、前作よりもシビアになった難易度がやや惜しまれる。 ---- ---- **余談 ***移植 -ドリームキャスト版(1999年3月25日発売) --NAOMI基板の互換機故に移植度は良好だが、ACと違い画面外に向けるだけでリロード可能なシステムは無いので注意。 --ステージ/ボスごとの練習(難度ランクの設定も完備)以外にも、連射力や精度を鍛える演習というかシュールギャグじみたミニゲームが異様に充実。また、3や4への布石と言うわけでもないだろうが、武器を散弾や機関銃、グレネードなどに換装できるアイテム収集モードも追加された。 - Xbox版(『THE HOUSE OF THE DEAD III』、2003年1月30日発売) --『THE HOUSE OF THE DEAD III』のオマケとして同時収録された。内容はDC版と同様。 -Wii版(『THE HOUSE OF THE DEAD 2&3 RETURN』、2008年3月19日発売) -- 『THE HOUSE OF THE DEAD 2&3 RETURN』のタイトルで2と3を一緒に収録したカップリング移植作品。基本的にはXbox版の移植であり、2はDC版クオリティのままである。 ***派生作品 人気作品である故か、本作をベースにした以下のような派生作品も出ている。 -『THE TYPING OF THE DEAD』 --キーボードでゾンビを撃つタイピングソフト。 --プレイヤーは何故かドリキャスを背負いつつキーボードで文字を打ちつつ戦っていたり、敵サイドも頭のデカい奴や武器の斧がピコピコハンマーになっている、出題される問題も変な物が多い……と、シリアスだった原作とは打って変わって非常にセガセガしいバカゲーになってしまっている。 -『THE PINBALL OF THE DEAD』 --ピンボールでゾンビをなぎ倒していくデジタルピンボール。 --ジャンルこそピンボールになっているものの、BGMがGBA音源でHOD2の物を再現していたり、ピンボール台もHOD2のステージをモチーフにしていたりと、ゲームの雰囲気自体は原作に近づける努力が見られる一作。 -『ゾンビ式英語力蘇生術 ENGLISH OF THE DEAD』 --ニンテンドーDSで発売された英語学習ソフト。 --ステージ間のデモが一枚絵に変更、グラフィックの画質がハードの関係で初代HODレベルまで劣化、BGMもDS音源でややチープと様々な点でダウングレードしているが、携帯機であるDSでHOD2を出来る限り忠実に再現している力作とも言える作品である。

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