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DEAD RISING - (2015/05/12 (火) 22:50:51) の1つ前との変更点

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//意見箱で指摘されているように、細かすぎる情報を注釈すると記事の読みやすさや本質的主張点がぼやけるので避けてください。 *DEAD RISING 【でっどらいじんぐ】 |ジャンル|ゾンビパラダイスアクション|&amazon(B000FJ6FQ4)| |対応機種|Xbox360|~| |発売・開発元|カプコン|~| |発売日|2006年9月28日|~| |定価|8,379円(税込)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |>|>|CENTER:''DEAD RISINGシリーズ'' &br ''DEAD RISING'' / [[DEAD RISING2]]/[[OFF THE RECORD>DEAD RISING2]]/[[[[DEAD RISING3]]]]| ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}} #center{&size(20){''本作はCEROからZ指定を受けている18歳以上のみ対象のゲームです。''}} ---- #contents() ---- **概要 国内初のCERO-Zの作品。18歳未満の者が購入する事は禁止されている。 ~ ジャーナリストのフランク・ウェストを操り、巨大なショッピングモール内にひしめく大量のゾンビを倒しつつ、スクープを得るのが目的。モールには多数の生存者もおり、彼らを救出して共に脱出する事もできる。~ 能力上昇は経験値制で、一定以上の経験値(PP)を取得するとレベルアップする。レベルに応じて技を習得したり、体力の最大値が上昇したりする。~ PPはゾンビを倒したり、生存者を助けたりするほか、スクープ写真を撮ったりすることなどで貯まっていく。~ ちなみに、本作のパッケージにはジョージ・A・ロメロのライセンスされた物ではないと書かれている。((ジョージ・A・ロメロは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』等の作品にて、スクリーン上に「感染増殖していくゾンビ」を初めて登場させたゾンビ映画の巨匠。)) ---- **ストーリー コロラド州の平凡な田舎町ウィラメッテ。その町が突如軍によって完全に封鎖された。~ フリージャーナリストのフランク・ウェストは、独自のツテからそこで何かが起こっていると知り、ヘリをチャーターして潜入取材を試みる。~ 案の定、ウィラメッテはゾンビ達が徘徊する陸の孤島になっていた。街の様子を撮影中、大型ショッピングモールの屋上ヘリポートに目をつけたフランクは、3日後に迎えに来るようヘリのパイロットと約束をした後、ショッピングモールに単身潜入する事にした。~ ヘリポートにいた男はフランクにこう言う。「その目で確かめるがいい。ここは、まさに地獄だ」 ---- **評価点 ''自由度の高さ'' -「ゲーム内時間で3日間生き延びる(ゲーム内の1時間がリアル5分で、3日間はリアル6時間に相当)」ことがクリア条件。ゲームオーバーになる条件は「フランクの死亡」のみ。誰が死のうと何をしようと関係ナシ、フランクさえ生きていればそれでいいのだ。 --「町にゾンビが溢れかえった謎を解明する」というメインストーリーがあり、主にそれを進めて行くことになるのだが、メインストーリーを完全無視してひたすらモール内の生存者を救助し続けるのもよし、ありとあらゆる武器を使ってひたすらゾンビを倒して回るのもよし、ゆっくりゾンビだらけのモール内を取材して回るもよし、3日間ヘリポートにぼーっと突っ立っててもよし。とにかく何をしようと自由。 --生存者を探してひたすら殺しまわる、といった残虐プレイも可能。デメリットもあまり無い。 ---一部エンディングを見る事ができなくなる場合もあるが。 ''ホラーの定石を抑えつつも、ゲーム全体に漂うおバカなノリ'' -本作に登場する様々な技や小ネタが「ライセンスされたものではない」と書かれてはいるものの、明らかに古今東西のゾンビ映画を意識した作り。 -主人公フランク・ウェストの異常とも思える強さ。 --高い所から落ちても、チェーンソーで斬られても、銃で撃たれても死なない。その辺にある物でゾンビを殴り倒したり、プロレス技をかけて倒したりと、まさに「フランク無双」状態。 --モールという場所柄、回復アイテムがどこでも手に入るし持ち物に複数ストックできるため回復にはほとんど困らず、完全に無双状態と化す。ゾンビ1000人切りとか余裕。 --そして、ゾンビが異様に弱い。数は多いがそれだけ。バットで殴る・植木蜂で殴る・ナイフを投げて刺す・プロレス技をかけるなど普通の倒し方の他、スケートボードで轢く・宝石を数回投げつける・ハンドバッグで数回殴ると言った行為で簡単に死んでしまう。レベルが上がれば、''フリスビーを頭に当てたり、水鉄砲でヘッドショットを繰り返すことですら死ぬ''。 ---一応、ゾンビは夜になると攻撃頻度や移動スピードが強化される。さらに後半は狂信者や特殊部隊なども現れるのだが、強力な武器があればそんな事は関係ない。 --あまりの破天荒な行動とテンションの高さ、尋常外の強さからフランクは一躍人気キャラになり、『タツノコVS.カプコン ULTIMATE ALL-STARS』に参戦するまでに。ゴールドライタンとかと互角に渡り合えるフランクさんマジパネェ。 ---しかし、それでも''フランクさんにしては大人し過ぎる''との声が強く、『[[ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1215.html#id_29c9ae2c]]』に出演した際には性能が一新され、より原作に近くなっている。 -衣装チェンジで女性用ブラを着けたり、どうみてもロックマンな恰好をするおちゃめなフランクさん。 -フランクさんはジャーナリストのため写真を撮るのがお仕事なだけあり、撮影に関するギミックが豊富。 --真面目な写真撮影もあれば、美女のえっちい部分を撮るアレな写真まで、色々な撮影方法がある。 --また、写真を撮ると経験値が溜まる。内容が衝撃的なスクープ写真ならかなりのポイントが入り、ゾンビを狩ってるよりも効率がいい事もある。 --NPCもカメラを向けられると意識してポーズを取ったり、撮られるのを嫌がって顔をそむけたりする。 -以上の事からわかるように、''「ゾンビゲーム=ホラーゲーム」という、自社が作り上げた常識を完全に破壊した''。 ''豊富なアイテムを用いて様々な戦い方が可能'' -ショットガンやチェーンソー、鉄パイプ、鉈と言ったホラー映画の定番武器は勿論、拳銃やナイフもゾンビから無尽蔵に入手できる。銃器も銃砲店に行けば拾える。 -角材や刀、バット、電ノコの刃、ハンマー、フライパンと言った武器になりそうな物は一通り使える。ショッピングモールと言う場所柄、そう言った類の道具は様々な場所に落ちている。 --普通ならば武器として使わないであろうパラソルやベンチ、レジスターやおもちゃの剣まで武器として振り回せるし、そこら辺の植木や看板も投げつければ十分使える。ガスボンベやプロパンタンクも銃で撃てば立派な武器になり、芝刈り機ならゾンビを派手に刈り取ることができる。バケツでも缶ジュースでもハンガーでも、とにかく何でも武器として使える。中には実用的なものも多い。 --「''モールに置いてあるものはほぼすべて武器になる''」と言ってもいい。 ''衣装チェンジ'' -モール内の服屋で、帽子・眼鏡・服・靴の4種類をカスタム可能。自分だけのフランクでサバイバルを楽しめる。 -帽子には一般的な帽子からスキンヘッドや動物の被り物にコブンの頭。眼鏡にはホッケーマスク。服も一般的なスーツから子供服や女性服。靴はハイヒールや裸足と種類も様々。着替えても体形は変わらないので、体毛の多い筋肉男がピチピチの子供服や女性服を着て喜ぶ姿は笑いを誘う。 --ムービー中はそれらの衣装がそのまま反映されるので、ネタに突っ走った格好でシリアスなシーンをぶち壊す事もできる。 --生みの親である稲船氏の内輪ネタなのか、衣装の中には『[[ロックマンX]]』の主人公・''エックスのコスプレセットが「メガマン」名義で登場しており、条件を満たすと射撃武器としてXバスター(名義は『リアルメガバスター』)も使用可能となる''((このネタ衣装、後に『タツノコVS.カプコン ULTIMATE ALL-STARS』におけるLv3HC発動時(この時はXバスターとセット)、『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』でのDLC衣装と、2度にわたって再び日の目を見ている))。Xバスターは非常に強力で、攻撃力は射撃武器中最強である。これでゼロのコスプレセット&Zセイバーが用意されていればもっと良かったのだが……、そうならなかったのが惜しまれる。 ---ちなみに、『2』では「魔界村」のアーサーの鎧、『OFF THE RECORD』ではロックマンのブルースの衣装が用意されている。 ''圧倒的存在感を放つサイコパス達'' -本作にもボスは登場するが、その全てがクリーチャーではなく、極限状況に置かれた影響で発狂したり、事態に便乗して悪事を行う人間(サイコパス)である。これは本作に「''もっとも恐ろしいのはモンスターではなく、他でもない人間自身''」というテーマが込められている、という事を示しており、従来のゾンビゲームと一線を画する点のひとつと言える。 --本作のサイコパスの例として、ピザなサディスト婦警にベトナム帰り、カルト宗教の教祖、新鮮な肉をお客様に提供するため人間をミンチにしようとする肉屋、生鮮食品コーナーを守る責任者、店の銃器を渡すまいとする銃砲店の店主、理性のタガが外れた引きこもり等々……。 ---正気な人もいるが、大抵はその名称通り''マジで精神異常を起こしている''。中には子供が食われるのを目の当たりにして発狂した人や、略奪を行う人々から商品を守るため武装した人など、責めることが出来ない理由で発狂してしまった気の毒な人も…。 ---ただし、ストーリーに必須のサイコパスは少数で、ほとんどのサイコパス戦はサイドケース扱いとなっている。そのため、一部を除いて無理に倒す必要はない。 ---なお、サイコパスは倒すと死亡するが、サイコパスの一人であるポールのみ死亡せず、生存者として救出可能となる。 -実績項目が50と多め。 ---- **不評点 ''ロードが多め'' -ショッピングモールはいくつかの区画に分かれているが、区画を移動する時とイベント開始時にロードが挟まる。始終走り回るゲームなので頻繁に目にする事になる。 -ロード中は予めモール内で撮影した写真が表示されるなど、退屈しないような配慮は為されている。 -360内にフルインストールする事で、ロード時間を短縮する事ができる。 ''メインストーリーを追跡しようとするとやや難易度が高い'' -時間指定・場所指定のイベントが多い上、一度でも条件を満たせないと「真相は闇の中」となってしまい、そのプレイ中はメインストーリーを進めることが不可能になってしまう。初見で最後まで追うのはかなり厳しい。 --手ごたえがあるのも事実なので、一概に悪いとは言えないが…。 --また、本作ではクリア後にレベルを引き継いで再び遊ぶことが可能なので、レベルを上げてから挑戦すればストーリーを進めるのは容易になる。 ''死亡時の仕様がやや不親切'' -死亡すると表示される選択肢は「最初から始める」「セーブしたポイントまで戻る」「セーブして最初から始める」の3種類。 --セーブして最初からだと、服装とレベルのみが蓄積された状態で始まる。 -要するに「その場復活」「コンティニュー」が無い。 ''迷惑な無線連絡'' -無線によってフランクをサポートしてくれるオティスからの連絡が割と鬱陶しい。 --こちらの場所や状況を問わず連絡してくる上、話が微妙に長い。が、受けないといつまで経ってもピピピピと鳴り続ける。ゾンビに囲まれている時、サイコパスとの交戦中等は特に困る。会話テキストが早送りできないのも拍車を掛ける。 --しかも、ダメージや落下、フランクが何か行動を起こす等、ちょっとした事ですぐに交信が切れてしまうのだが、そういった場合でも「''途中で切るなよ もう一度言うぞ''」ともう一度最初から喋り始める。好きで切ってるわけじゃねーよ! --そんな彼につけられたあだ名は「KY」。まさに空気読め!とリアルで叫びたくなってくる。 ---そのオティスは後述の「∞モード」で敵として登場する。そのため本編の憂さ晴らしにボコボコにすることが可能。 -なお、無線の難点は続編である程度解消された。 ''一部隠し要素の実績解放条件が厳しい'' -ゾンビを大量に撃破する実績「ゾンビジェノサイダー」は、ワンプレイで''53594体''((ちなみにこの数字はウィラメッテの総人口と同じ数字))のゾンビを倒さなければならない。 --まともにゾンビを倒し続けた場合、ピエロソー((小型チェーンソー。アダム(ピエロの恰好をしたサイコパス)が持っているため、こう呼ばれる。))だろうがリアルレーザーブレードだろうがまず時間が足りない。 --達成のためには''車に乗ってひたすらゾンビを轢き続ける''作業に徹することになる。それでもリアルで5時間(ゲーム内時間で60時間)はかかるため、単調な作業を続けることになり、退屈。'''「∞モード」でなければストーリーを完全無視することになる。''' --だが、達成すると上述した「リアルメガバスター」という超強力武器が使えるようになるため、達成する価値は十分にある。 -クリア後の特典で出現する「∞モード」という長時間生き残る事を目的としたいわゆるサバイバルモードがあり、実績「7デイ・サバイバー」解除のためにはプレイが必須となる。 --このモードは一定時間(ゲーム内時間で20分、リアルタイムで1分40秒)が経過するごとに体力が減っていく。そのため食料は落ちているものを拾ったり、モール内に出現する他の生存者・サイコパスを殺して奪うことでどうにかしなければならない。 --だが、食料の数は限られている((配置されているものは一度取ると再配置されず、段ボールを壊しても絶対に出てこない。さらに、食料を無限回収できるスーパーマーケットにも入れない。))上、無闇に歩き回るのは自殺行為に等しいので、長く生き残るためには「生存者を倒して食料を集める→ある程度集まったら安全なところに立てこもる→死にそうになったら食料使用→食料が不足してきたら再び調達する→集まったら安全なところに立てこもって…」という立て篭もりプレイをしなければならない。立て篭っている間は特にすることもなく、ひたすら食料を使いつつ時間が過ぎるのを待つしかない。 --さらにこのモードは''セーブができない。''ゲーム内の24時間がリアルタイム2時間。実績解放条件が7日間生き残る事。すなわち、''14時間+ロード時間動かし続けなければならない。'' --それだけ苦労して手に入れるアイテムが『魔界村』の主人公アーサーのパンツ、というのはあんまりである。 -本編のみの実績「通信中毒」は、オティスからの全ての無線を一言たりとも逃さず聞くことで達成される。 --これだけ聞くと簡単そうだが、前述の通り無線は些細なことで切れて「途中で切るなよ」、こちらの状況はお構いなし、そして無駄に長い。 --ストーリーも進める必要があるため、他の実績と並行して進めるのも難しい。 -もっとも、これらの実績は徹底的にやり込みたい人向けの要素なので初めからやらなければいいだけの事なのだが。 ''プレイヤーを選ぶ見た目とゲーム内容'' -全体的に洋ゲー臭が漂うが、開発は国内メーカーのカプコンである。しかしプレイヤーにはそんな事は関係ない。 -北米版では人体切断描写や内臓描写があるため、ゾンビを刃物で斬ると見事なほど真っ二つに切れ、生存者が死んだりフランクの一部の技(ゾンビのみで人間にその技を使っても日本版と同じ描写)で内臓が出るが、日本版ではそう言った演出はなされない。 -そのため一部の武器、例を挙げるとドリルでゾンビを刺して回転させる攻撃方法がある。北米版では遠心力で手足がもぎ取れ、時間がたつと攻撃範囲が狭くなるが、日本版は手足が取れないので攻撃範囲が広いままである。 --ドリルは意識しなければゲーム中一度も使わないので、ゲームバランスに差があるとは言い難い。 -ゾンビを真っ二つにする以外取り留めて利点の無い武器もあるため、どちらかと言えば北米版が推奨される。 ''生存者のAIが若干アホ'' -モール内で見つけられる生存者は、同行させて安全な拠点である守衛室まで送り届ける必要があるのだが、たまに変な場所でつっかえたり、妙なルートを通ろうとしたり、立ちすくんでゾンビに捕まったりと世話が焼ける。特に弱気なタイプの救出者で顕著。 --もっとも、救出が必要なのは実績解除のためと一部EDを見る時だけなので、それ以外では別に助けなくても構わなかったりする。ただ、救出時に得られるPPは多いためPP稼ぎのためには救出が必要となる。 --また、怪我で動けない生存者をおんぶしたり肩を貸したりしている時はゾンビの攻撃が目に見えて緩くなるなど、ユーザーに優しい工夫もある。 --その他、本の中にゾンビが優先的に自分を狙うようにする効果がある物もあるのでそれを利用すれば大分楽になる。 -生存者の難点は続編の「2」で解消されている。 ---- **総評 生存者の救出に尽力したり、ひたすら立て篭もったり、気ままにゾンビを駆逐したりと、幅広いプレイスタイルで楽しめる作品。~ 高い自由度と納得できるレベルの行動制限が両立されており、ロード回数以外の重大な短所もないため、完成度は非常に高いと言えるだろう。~ ゾンビ映画などを元にした様々な小ネタも取り入れられており、絶望的な状況ながらどこかコミカルな世界観の中で、気楽にプレイすることができる。 ---- **移殖 -本作はWiiで『デッドライジング ゾンビのいけにえ』としても販売されている。しかしゲーム内容は大きく異なり、世界観とストーリーを同じにした別作品と言っても差し支えない代物である。 --高い評価を得た''『biohazard4 Wii edition』のシステムを丸々流用した''作品なのだが、Wiiの性能でゾンビの「ワラワラ感」を表現するのはあまりにも難しく、wiiはスペックではHD機にどうしても劣ってしまう為、一部のグラフィックが初代PSと見紛うばかりに劣化してしまいゲームの内容以前の問題として酷評されてしまった不幸な作品ではある。 --本家とは違うアクションシューティングとして割り切れば十分遊べるが、生存者やサイコパスが何人か削除されていたり((削除されたサイコパスは例外を除いてゾンビ化している))、生存者の救出を強制的にやらされたり(しかも救出に失敗するとゲームオーバー)、写真撮影やジャンプと言ったアクションも無くなっている。ゾンビ犬や新コスチュームなどの新要素はあるものの、自由度もボリュームもかなり低下しているので、本家とは比べない方がいい。また、時間経過やマルチエンディングも無く、一本道のストーリーとなっている。 --なお、残虐表現が減ったためかWii版は対象年齢が「D」になっている。 -iTunesのAPPSTOREに「デッドライジング・モバイル」として移植されている。サイコパスが登場しない。 -この作品に合わせて、テーマソング(その名もズバリ『デッドライジング』。制作と歌唱はガガガSP)が新規作成されている。こちらはゲームの内容を端的に表現した、バカ全開の笑いを誘う歌詞が印象的な良曲である。 ---- **その他 -洋ゲーライクな作りが災いして、国内での販売数は芳しくはなかった。しかし、海外での販売数も含めるとミリオンセラーを達成しているため、商業的には成功と言えるだろう。 -映画『ゾンビ』(ジョージ・A・ロメロの作品)の権利元から訴えられたらしいが、連邦地裁に却下されている。 -後に『屍病汚染 DEAD RISING』という名で実写映画化された。ストーリーは『2』を下敷きにし、稲船氏が脚本の一部と監督を担当している。 --だが内容はゲームとはまるで別物であるため、ゲームのような展開を期待してはいけない。また、純粋な映画としての評価も低い。
//意見箱で指摘されているように、細かすぎる情報を注釈すると記事の読みやすさや本質的主張点がぼやけるので避けてください。 *DEAD RISING 【でっどらいじんぐ】 |ジャンル|ゾンビパラダイスアクション|&amazon(B000FJ6FQ4)| |対応機種|Xbox360|~| |発売・開発元|カプコン|~| |発売日|2006年9月28日|~| |定価|8,379円(税込)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |>|>|CENTER:''DEAD RISINGシリーズ'' &br ''DEAD RISING'' / [[DEAD RISING2]]/[[OFF THE RECORD>DEAD RISING2]]/[[[[DEAD RISING3]]]]| ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}} #center{&size(20){''本作はCEROからZ指定を受けている18歳以上のみ対象のゲームです。''}} ---- #contents() ---- **概要 国内初のCERO-Zの作品。18歳未満の者が購入する事は禁止されている。 ~ ジャーナリストのフランク・ウェストを操り、巨大なショッピングモール内にひしめく大量のゾンビを倒しつつ、スクープを得るのが目的。モールには多数の生存者もおり、彼らを救出して共に脱出する事もできる。~ 能力上昇は経験値制で、一定以上の経験値(PP)を取得するとレベルアップする。レベルに応じて技を習得したり、体力の最大値が上昇したりする。~ PPはゾンビを倒したり、生存者を助けたりするほか、スクープ写真を撮ったりすることなどで貯まっていく。~ ちなみに、本作のパッケージにはジョージ・A・ロメロのライセンスされた物ではないと書かれている。((ジョージ・A・ロメロは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』等の作品にて、スクリーン上に「感染増殖していくゾンビ」を初めて登場させたゾンビ映画の巨匠。)) ---- **ストーリー コロラド州の平凡な田舎町ウィラメッテ。その町が突如軍によって完全に封鎖された。~ フリージャーナリストのフランク・ウェストは、独自のツテからそこで何かが起こっていると知り、ヘリをチャーターして潜入取材を試みる。~ 案の定、ウィラメッテはゾンビ達が徘徊する陸の孤島になっていた。街の様子を撮影中、大型ショッピングモールの屋上ヘリポートに目をつけたフランクは、3日後に迎えに来るようヘリのパイロットと約束をした後、ショッピングモールに単身潜入する事にした。~ ヘリポートにいた男はフランクにこう言う。「その目で確かめるがいい。ここは、まさに地獄だ」 ---- **評価点 ''自由度の高さ'' -「ゲーム内時間で3日間生き延びる(ゲーム内の1時間がリアル5分で、3日間はリアル6時間に相当)」ことがクリア条件。ゲームオーバーになる条件は「フランクの死亡」のみ。誰が死のうと何をしようと関係ナシ、フランクさえ生きていればそれでいいのだ。 --「町にゾンビが溢れかえった謎を解明する」というメインストーリーがあり、主にそれを進めて行くことになるのだが、メインストーリーを完全無視してひたすらモール内の生存者を救助し続けるのもよし、ありとあらゆる武器を使ってひたすらゾンビを倒して回るのもよし、ゆっくりゾンビだらけのモール内を取材して回るもよし、3日間ヘリポートにぼーっと突っ立っててもよし。とにかく何をしようと自由。 --生存者を探してひたすら殺しまわる、といった残虐プレイも可能。デメリットもあまり無い。 ---一部エンディングを見る事ができなくなる場合もあるが。 ''ホラーの定石を抑えつつも、ゲーム全体に漂うおバカなノリ'' -本作に登場する様々な技や小ネタが「ライセンスされたものではない」と書かれてはいるものの、明らかに古今東西のゾンビ映画を意識した作り。 -主人公フランク・ウェストの異常とも思える強さ。 --高い所から落ちても、チェーンソーで斬られても、銃で撃たれても死なない。その辺にある物でゾンビを殴り倒したり、プロレス技をかけて倒したりと、まさに「フランク無双」状態。 --モールという場所柄、回復アイテムがどこでも手に入るし持ち物に複数ストックできるため回復にはほとんど困らず、完全に無双状態と化す。ゾンビ1000人切りとか余裕。 --そして、ゾンビが異様に弱い。数は多いがそれだけ。バットで殴る・植木蜂で殴る・ナイフを投げて刺す・プロレス技をかけるなど普通の倒し方の他、スケートボードで轢く・宝石を数回投げつける・ハンドバッグで数回殴ると言った行為で簡単に死んでしまう。レベルが上がれば、''フリスビーを頭に当てたり、水鉄砲でヘッドショットを繰り返すことですら死ぬ''。 ---一応、ゾンビは夜になると攻撃頻度や移動スピードが強化される。さらに後半は狂信者や特殊部隊なども現れるのだが、強力な武器があればそんな事は関係ない。 --あまりの破天荒な行動とテンションの高さ、尋常外の強さからフランクは一躍人気キャラになり、『タツノコVS.カプコン ULTIMATE ALL-STARS』に参戦するまでに。ゴールドライタンとかと互角に渡り合えるフランクさんマジパネェ。 ---しかし、それでも''フランクさんにしては大人し過ぎる''との声が強く、『[[ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1215.html#id_29c9ae2c]]』に出演した際には性能が一新され、より原作に近くなっている。 -衣装チェンジで女性用ブラを着けたり、どうみてもロックマンな恰好をするおちゃめなフランクさん。 -フランクさんはジャーナリストのため写真を撮るのがお仕事なだけあり、撮影に関するギミックが豊富。 --真面目な写真撮影もあれば、美女のえっちい部分を撮るアレな写真まで、色々な撮影方法がある。 --また、写真を撮ると経験値が溜まる。内容が衝撃的なスクープ写真ならかなりのポイントが入り、ゾンビを狩ってるよりも効率がいい事もある。 --NPCもカメラを向けられると意識してポーズを取ったり、撮られるのを嫌がって顔をそむけたりする。 -以上の事からわかるように、''「ゾンビゲーム=ホラーゲーム」という、自社が作り上げた常識を完全に破壊した''。 ''豊富なアイテムを用いて様々な戦い方が可能'' -ショットガンやチェーンソー、鉄パイプ、鉈と言ったホラー映画の定番武器は勿論、拳銃やナイフもゾンビから無尽蔵に入手できる。銃器も銃砲店に行けば拾える。 -角材や刀、バット、電ノコの刃、ハンマー、フライパンと言った武器になりそうな物は一通り使える。ショッピングモールと言う場所柄、そう言った類の道具は様々な場所に落ちている。 --普通ならば武器として使わないであろうパラソルやベンチ、レジスターやおもちゃの剣まで武器として振り回せるし、そこら辺の植木や看板も投げつければ十分使える。ガスボンベやプロパンタンクも銃で撃てば立派な武器になり、芝刈り機ならゾンビを派手に刈り取ることができる。バケツでも缶ジュースでもハンガーでも、とにかく何でも武器として使える。中には実用的なものも多い。 --「''モールに置いてあるものはほぼすべて武器になる''」と言ってもいい。 ''衣装チェンジ'' -モール内の服屋で、帽子・眼鏡・服・靴の4種類をカスタム可能。自分だけのフランクでサバイバルを楽しめる。 -帽子には一般的な帽子からスキンヘッドや動物の被り物にコブンの頭。眼鏡にはホッケーマスク。服も一般的なスーツから子供服や女性服。靴はハイヒールや裸足と種類も様々。着替えても体形は変わらないので、体毛の多い筋肉男がピチピチの子供服や女性服を着て喜ぶ姿は笑いを誘う。 --ムービー中はそれらの衣装がそのまま反映されるので、ネタに突っ走った格好でシリアスなシーンをぶち壊す事もできる。 --生みの親である稲船氏の内輪ネタなのか、衣装の中には『[[ロックマンX]]』の主人公・''エックスのコスプレセットが「メガマン」名義で登場しており、条件を満たすと射撃武器としてXバスター(名義は『リアルメガバスター』)も使用可能となる''((このネタ衣装、後に『タツノコVS.カプコン ULTIMATE ALL-STARS』におけるLv3HC発動時(この時はXバスターとセット)、『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』でのDLC衣装と、2度にわたって再び日の目を見ている))。Xバスターは非常に強力で、攻撃力は射撃武器中最強である。これでゼロのコスプレセット&Zセイバーが用意されていればもっと良かったのだが……、そうならなかったのが惜しまれる。 ---ちなみに、『2』では「魔界村」のアーサーの鎧、『OFF THE RECORD』ではロックマンのブルースの衣装が用意されている。 ''圧倒的存在感を放つサイコパス達'' -本作にもボスは登場するが、その全てがクリーチャーではなく、極限状況に置かれた影響で発狂したり、事態に便乗して悪事を行う人間(サイコパス)である。これは本作に「''もっとも恐ろしいのはモンスターではなく、他でもない人間自身''」というテーマが込められている、という事を示しており、従来のゾンビゲームと一線を画する点のひとつと言える。 --本作のサイコパスの例として、ピザなサディスト婦警にベトナム帰り、カルト宗教の教祖、新鮮な肉をお客様に提供するため人間をミンチにしようとする肉屋、生鮮食品コーナーを守る責任者、店の銃器を渡すまいとする銃砲店の店主、理性のタガが外れた引きこもり等々……。 ---正気な人もいるが、大抵はその名称通り''マジで精神異常を起こしている''。中には子供が食われるのを目の当たりにして発狂した人や、略奪を行う人々から商品を守るため武装した人など、責めることが出来ない理由で発狂してしまった気の毒な人も…。 ---ただし、ストーリーに必須のサイコパスは少数で、ほとんどのサイコパス戦はサイドケース扱いとなっている。そのため、一部を除いて無理に倒す必要はない。 ---なお、サイコパスは倒すと死亡するが、サイコパスの一人であるポールのみ死亡せず、生存者として救出可能となる。 -実績項目が50と多め。 ---- **不評点 ''ロードが多め'' -ショッピングモールはいくつかの区画に分かれているが、区画を移動する時とイベント開始時にロードが挟まる。始終走り回るゲームなので頻繁に目にする事になる。 -ロード中は予めモール内で撮影した写真が表示されるなど、退屈しないような配慮は為されている。 -360内にフルインストールする事で、ロード時間を短縮する事ができる。 ''メインストーリーを追跡しようとするとやや難易度が高い'' -時間指定・場所指定のイベントが多い上、一度でも条件を満たせないと「真相は闇の中」となってしまい、そのプレイ中はメインストーリーを進めることが不可能になってしまう。初見で最後まで追うのはかなり厳しい。 --手ごたえがあるのも事実なので、一概に悪いとは言えないが…。 --また、本作ではクリア後にレベルを引き継いで再び遊ぶことが可能なので、レベルを上げてから挑戦すればストーリーを進めるのは容易になる。 ''死亡時の仕様がやや不親切'' -死亡すると表示される選択肢は「最初から始める」「セーブしたポイントまで戻る」「セーブして最初から始める」の3種類。 --セーブして最初からだと、服装とレベルのみが蓄積された状態で始まる。 -要するに「その場復活」「コンティニュー」が無い。 ''迷惑な無線連絡'' -無線によってフランクをサポートしてくれるオティスからの連絡が割と鬱陶しい。 --こちらの場所や状況を問わず連絡してくる上、話が微妙に長い。が、受けないといつまで経ってもピピピピと鳴り続ける。ゾンビに囲まれている時、サイコパスとの交戦中等は特に困る。会話テキストが早送りできないのも拍車を掛ける。 --しかも、ダメージや落下、フランクが何か行動を起こす等、ちょっとした事ですぐに交信が切れてしまうのだが、そういった場合でも「''途中で切るなよ もう一度言うぞ''」ともう一度最初から喋り始める。好きで切ってるわけじゃねーよ! --そんな彼につけられたあだ名は「KY」。まさに空気読め!とリアルで叫びたくなってくる。 ---そのオティスは後述の「∞モード」で敵として登場する。そのため本編の憂さ晴らしにボコボコにすることが可能。 -なお、無線の難点は続編である程度解消された。 ''一部隠し要素の実績解放条件が厳しい'' -ゾンビを大量に撃破する実績「ゾンビジェノサイダー」は、ワンプレイで''53594体''((ちなみにこの数字はウィラメッテの総人口と同じ数字))のゾンビを倒さなければならない。 --まともにゾンビを倒し続けた場合、ピエロソー((小型チェーンソー。アダム(ピエロの恰好をしたサイコパス)が持っているため、こう呼ばれる。))だろうがリアルレーザーブレードだろうがまず時間が足りない。 --達成のためには''車に乗ってひたすらゾンビを轢き続ける''作業に徹することになる。それでもリアルで5時間(ゲーム内時間で60時間)はかかるため、単調な作業を続けることになり、退屈。'''「∞モード」でなければストーリーを完全無視することになる。''' --だが、達成すると上述した「リアルメガバスター」という超強力武器が使えるようになるため、達成する価値は十分にある。 -クリア後の特典で出現する「∞モード」という長時間生き残る事を目的としたいわゆるサバイバルモードがあり、実績「7デイ・サバイバー」解除のためにはプレイが必須となる。 --このモードは一定時間(ゲーム内時間で20分、リアルタイムで1分40秒)が経過するごとに体力が減っていく。そのため食料は落ちているものを拾ったり、モール内に出現する他の生存者・サイコパスを殺して奪うことでどうにかしなければならない。 --だが、食料の数は限られている((配置されているものは一度取ると再配置されず、段ボールを壊しても絶対に出てこない。さらに、食料を無限回収できるスーパーマーケットにも入れない。))上、無闇に歩き回るのは自殺行為に等しいので、長く生き残るためには「生存者を倒して食料を集める→ある程度集まったら安全なところに立てこもる→死にそうになったら食料使用→食料が不足してきたら再び調達する→集まったら安全なところに立てこもって…」という立て篭もりプレイをしなければならない。立て篭っている間は特にすることもなく、ひたすら食料を使いつつ時間が過ぎるのを待つしかない。 --さらにこのモードは''セーブができない。''ゲーム内の24時間がリアルタイム2時間。実績解放条件が7日間生き残る事。すなわち、''14時間+ロード時間動かし続けなければならない。'' --それだけ苦労して手に入れるアイテムが『魔界村』の主人公アーサーのパンツ、というのはあんまりである。 -本編のみの実績「通信中毒」は、オティスからの全ての無線を一言たりとも逃さず聞くことで達成される。 --これだけ聞くと簡単そうだが、前述の通り無線は些細なことで切れて「途中で切るなよ」、こちらの状況はお構いなし、そして無駄に長い。 --ストーリーも進める必要があるため、他の実績と並行して進めるのも難しい。 -もっとも、これらの実績は徹底的にやり込みたい人向けの要素なので初めからやらなければいいだけの事なのだが。 ''プレイヤーを選ぶ見た目とゲーム内容'' -全体的に洋ゲー臭が漂うが、開発は国内メーカーのカプコンである。しかしプレイヤーにはそんな事は関係ない。 -北米版では人体切断描写や内臓描写があるため、ゾンビを刃物で斬ると見事なほど真っ二つに切れ、生存者が死んだりフランクの一部の技(ゾンビのみで人間にその技を使っても日本版と同じ描写)で内臓が出るが、日本版ではそう言った演出はなされない。 -そのため一部の武器、例を挙げるとドリルでゾンビを刺して回転させる攻撃方法がある。北米版では遠心力で手足がもぎ取れ、時間がたつと攻撃範囲が狭くなるが、日本版は手足が取れないので攻撃範囲が広いままである。 --ドリルは意識しなければゲーム中一度も使わないので、ゲームバランスに差があるとは言い難い。 -ゾンビを真っ二つにする以外取り留めて利点の無い武器もあるため、どちらかと言えば北米版が推奨される。 ''生存者のAIが若干アホ'' -モール内で見つけられる生存者は、同行させて安全な拠点である守衛室まで送り届ける必要があるのだが、たまに変な場所でつっかえたり、妙なルートを通ろうとしたり、立ちすくんでゾンビに捕まったりと世話が焼ける。特に弱気なタイプの救出者で顕著。 --もっとも、救出が必要なのは実績解除のためと一部EDを見る時だけなので、それ以外では別に助けなくても構わなかったりする。ただ、救出時に得られるPPは多いためPP稼ぎのためには救出が必要となる。 --また、怪我で動けない生存者をおんぶしたり肩を貸したりしている時はゾンビの攻撃が目に見えて緩くなるなど、ユーザーに優しい工夫もある。この仕様は、某動画サイトでは''ゾンデレ''と呼ばれ親しまれた。 --その他、本の中にゾンビが優先的に自分を狙うようにする効果がある物もあるのでそれを利用すれば大分楽になる。 -生存者の難点は続編の「2」で解消されている。 ---- **総評 生存者の救出に尽力したり、ひたすら立て篭もったり、気ままにゾンビを駆逐したりと、幅広いプレイスタイルで楽しめる作品。~ 高い自由度と納得できるレベルの行動制限が両立されており、ロード回数以外の重大な短所もないため、完成度は非常に高いと言えるだろう。~ ゾンビ映画などを元にした様々な小ネタも取り入れられており、絶望的な状況ながらどこかコミカルな世界観の中で、気楽にプレイすることができる。 ---- **移殖 -本作はWiiで『デッドライジング ゾンビのいけにえ』としても販売されている。しかしゲーム内容は大きく異なり、世界観とストーリーを同じにした別作品と言っても差し支えない代物である。 --高い評価を得た''『biohazard4 Wii edition』のシステムを丸々流用した''作品なのだが、Wiiの性能でゾンビの「ワラワラ感」を表現するのはあまりにも難しく、wiiはスペックではHD機にどうしても劣ってしまう為、一部のグラフィックが初代PSと見紛うばかりに劣化してしまいゲームの内容以前の問題として酷評されてしまった不幸な作品ではある。 --本家とは違うアクションシューティングとして割り切れば十分遊べるが、生存者やサイコパスが何人か削除されていたり((削除されたサイコパスは例外を除いてゾンビ化している))、生存者の救出を強制的にやらされたり(しかも救出に失敗するとゲームオーバー)、写真撮影やジャンプと言ったアクションも無くなっている。ゾンビ犬や新コスチュームなどの新要素はあるものの、自由度もボリュームもかなり低下しているので、本家とは比べない方がいい。また、時間経過やマルチエンディングも無く、一本道のストーリーとなっている。 --なお、残虐表現が減ったためかWii版は対象年齢が「D」になっている。 -iTunesのAPPSTOREに「デッドライジング・モバイル」として移植されている。サイコパスが登場しない。 -この作品に合わせて、テーマソング(その名もズバリ『デッドライジング』。制作と歌唱はガガガSP)が新規作成されている。こちらはゲームの内容を端的に表現した、バカ全開の笑いを誘う歌詞が印象的な良曲である。 ---- **その他 -洋ゲーライクな作りが災いして、国内での販売数は芳しくはなかった。しかし、海外での販売数も含めるとミリオンセラーを達成しているため、商業的には成功と言えるだろう。 -映画『ゾンビ』(ジョージ・A・ロメロの作品)の権利元から訴えられたらしいが、連邦地裁に却下されている。 -後に『屍病汚染 DEAD RISING』という名で実写映画化された。ストーリーは『2』を下敷きにし、稲船氏が脚本の一部と監督を担当している。 --だが内容はゲームとはまるで別物であるため、ゲームのような展開を期待してはいけない。また、純粋な映画としての評価も低い。

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