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*ONE PIECE ギアスピリット 【わんぴーす ぎあすぴりっと】 |ジャンル|4人対戦アクション|&amazon(B000T56ABY)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|マトリックス|~| |発売日|2007年8月30日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~4人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|ひたすら雑。ただただ雑&br薄っぺらい内容&brブルックの能力はなぜか原作先取り|~| |>|>|CENTER:''[[ONE PIECEゲームリンク>ONE PIECEシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 DSにおけるワンピースゲーム第一弾((正確にはお祭りゲーの『JUMP SUPER STARS』『JUMP ULTIMATE STARS』には参戦済み。))。『グランドバトル』シリーズの流れを汲む対戦格闘ゲームである。~ DSの二画面を活用したカードバトルの要素を取り入れたシステムが特徴。一応「ワンピース連載開始10周年記念作品」という位置づけになる。 なお、『グランドバトル』シリーズの流れを汲んでいるものの、開発はガンバリオンではなくマトリックスとなっている。 **システム -ごく普通の2D対戦アクション。体力をゼロにすると、された方は1ポイント失い、した方は1ポイント得る。制限時間中これを繰り返し最終ポイントで勝敗を決するという至極単純なシステムである。 --制限時間中に決着がつかなければ、一位のキャラ同士で「残り体力1、所持カードなし」でサドンデス。 --穴に落ちると、グランドバトルシリーズと異なり一撃でやられる。 -攻撃手段は、Yボタンの弱攻撃とXボタンの強攻撃。Aでガード、Bでジャンプと操作系統もシンプル。 --後述のカードを使えば、効果時間中はXボタンが必殺技使用に差し替わる。 -上画面がメインのゲーム画面となり、下画面は戦闘前に編集した「デッキ」からランダムで5枚カードが表示される。各カードは原作に登場した様々なキャラクターである。 --タッチすれば使用可能。一度使ったカードは、一部の特殊な条件を満たさない限りその戦闘中再使用できることはない。 --効果は、回復や能力強化、妨害など。各キャラ専用の「必殺技」カード以外は全キャラで共有する。 ---必殺技カードを使用すると、数秒間自キャラが青く発光。この間にXボタンを押して必殺技始動技を相手に当てることができればムービーが流れ、大ダメージの必殺技になる。 --各カードは効果の大小で1~3のコストが設定されている。必殺技も同様に1~3まで各キャラ3種類用意されている。 ---デッキの合計コストは15までという制限がある。デッキはキャラクター別に3種類ずつ作ることが可能。 -戦闘終了後は、戦闘中に取った行動により「懸賞金」というキャラ別のスコアが累積され、さらにカードも手に入る。 --例えば「たくさん攻撃した」や「カードを使い切った」「しばらくダメージを受けなかった」と言った条件により懸賞金は加算されていく。 ---原作的には懸賞金が付くわけのないスモーカーやカク、ルッチにも懸賞金が設定されているが、ゲーム的な都合という奴だろう。 --懸賞金が一定に達するごとにカードが解放されるご褒美がある。 -モードはストーリーモードと対戦モードの2つにオプション類だけ。 **問題点 -''流用だらけのキャラモーション''。既にこの時点でキャラゲーとしても対戦ゲームとしてもアウト気味である。 --特に空中攻撃はほぼ全キャラ共通で「空中弱:回し蹴り」「空中強:急降下蹴り」になっている。ルフィなどは弱が「ゴムゴムの鞭」、強が「ゴムゴムの槍」とまともなのだが、他の多くのキャラはこのコンパチモーション。 ---武器持ちキャラだろうが能力者だろうがほぼ全員コレなので、違和感がものすごい。 --最悪なのが必殺技の始動技で、''全キャラ全技共通でゆっくりした突進技''になっている。このため、技ごとの個性は威力の差でしかない。 ---飛び道具使いだろうが、原作でスピードが売りだったキャラだろうが、とにかく全員突進なので、これも違和感塗れ。「必殺技ごとにモーションが違う」程度グランドバトルシリーズでも出来ていたのに、なぜ大幅に退化しているのだろう。 --純粋な問題として、技の数があまりに少なすぎる。弱攻撃が一種類、強攻撃は十字キーとの組み合わせで数種類、空中技2種、あと必殺技の突進。''これだけである''。 ---格ゲー黎明期の作品だって、もっと頑張っている。というか、本作より前に発売され、本作より遥かにキャラクター数の多い『[[JUMP SUPER STARS]]』『[[JUMP ULTIMATE STARS]]』の方がキャラクターごとの技数が多い有様である。 -コンパチ塗れの癖に、キャラクターの性能差は歴然としているという酷いバランス。 --全キャラ共通で弱攻撃は連打でノンストップで繰り出せてしまう。威力の差は微々たるものだが、''リーチの長いキャラの弱攻撃に嵌ると抜け出せなくなる''。一応、ノックバックはあるのでこれだけで延々嵌められる恐れはないが、ゾロにYボタンを連打されるだけで10秒ぐらい抜けられないのは……。 ---こうなっている要因は、切り返し技が全くないせい。メガクラッシュや緊急回避の1つや2つ、近年の対戦ゲームなら搭載していて当たり前なのだが。 ---頼みの綱のカードも、被ダメージモーション中は使用不可なので役に立たない。ピンチの逆転要素ではなかったのだろうか。 -売りのカードシステムだが、能力強化系や妨害系カードは効果がすぐ切れる上、効果そのものも実感できずあまり価値がない。結局必殺技や回復カードだけの構成になりがち。 --複数枚持っているカードを処分したり交換したりできる場所もない。 --カードを使っても、そのカードのキャラクターが出てきたりはしない。単に回復したり能力が上がるだけ。あまりに地味。 -ストーリーモードが雑すぎる。 --戦闘前の掛け合いすらろくにない。しかも、戦闘前のイベントでは出てこなかったキャラクターが、平気でその戦闘に出てくる(例:ルフィとクロコダイルのイベント戦になぜかウソップがいて、3人で戦う羽目になる)。 --エンディングは全員共通で、麦わらの一味の一枚絵と適当なゲーム中画面を張り合わせただけのエンディングムービーのみ。キャラごとにエンディングが違う程度の配慮すらない。 -演出も微妙。 --グラフィックはDSのマシンパワーを考えれば健闘していると言えるのだが、全体的に必殺技の構成が謎。 ---ムービー中は相手が表示されないので、何をしているのかさっぱりわからない技が多い。 ---台詞が早口で滑稽。クロコダイルのレベル3技などが顕著。 ---カクのレベル3技がマイナー寄りの「鞭竹林(へんちキリン)」((キリンに変身して首でバシバシ叩くという技。2コマしか使っていない。))。これより見栄えがしてより知名度もある「周断(あまねだち)」((片手を軸に全身を回転させて巨大な真空の刃を放つ。『司法の塔』と呼ばれる石造りの塔の内部で使用した際には、塔そのものをナナメに斬っていた。))という大技もあるのに、なぜこちらを選んだのか。 --DSにしてはボイス量は多いのだが、音割れが酷い上BGMと被って何と言っているのかよくわからない台詞が多数。 --チョッパーの恩師である医者が「ドクトリーヌ くれは」という謎の名前になっている。 ---非常にマイナーなミスではあるが、原作で彼女は「Dr.くれは」としか名乗ったことがない。「ドクトリーヌ」は彼女が親しい人に呼ばせているあだ名のような物で、「ドクトリーヌ くれは」と繋げて呼ばせたことは一度もない。''どう原作を読んだらこういうミスが起こるというのか''。 -ステージ数はたった8個。しかも、まともなギミックのあるステージもろくにない。 --せいぜい「大鐘楼」のステージで鐘を鳴らすと衝撃波が出る程度。NPC相手だとこれでハメまがいのことまでできてしまう((鐘の下に陣取ってとにかく衝撃波出しまくり→近くに来たら殴って距離を取る))。 ---他のステージは「穴の有無」「足場の有無」「たまに大砲の弾が飛んでくる」それぐらいの差しかない。 -2007年のゲームなら搭載して当たり前の機能未搭載。 --''トレーニングモードがない''。トレーニングするほど面倒な操作がないとも言えるが。 --''チーム戦がない''。2~4人でのバトルロワイヤルのみ。 --''制限時間のポイント制のみでルール設定不可''。スマブラで言うストック制のようなルールは不可能。 --''アイテムのON・OFF設定不可''。強制的にアイテム出現である。 --''ダウンロードプレイでのキャラクター選択不可''。親機はルフィ固定で、子機もそれぞれにキャラクターが固定されてしまっている。 **評価点 -''ブルックが出る''。開発時期を考えると((ブルックの原作初登場は第442話「魔の海の冒険」(連載は2007年1月)だが、当然登場時点では仲間になるかどうかは不透明であった。正式に仲間になったのはその約半年後。))、すさまじい健闘である。 --ただし、全くと言っていいほど技を披露していない時期の参戦なので、代名詞とも言える「鼻唄三丁 矢筈斬り」が必殺技じゃなかったりと、「これなら出さなくても良かったんじゃないの?」と思えなくもないところだが。 ---余談だが、''ヨミヨミの実の能力で魂を飛ばす''という突っ込みどころ満載の技が搭載されている。……この時点では「ヨミヨミの実にこんな能力ねぇだろ!」という嘲笑の対象だったのだが、後の新世界編突入後、本当にブルックはこれができるようになった。逆輸入なのか、尾田栄一郎氏が伏線を張っていたのかは謎である。 --ちなみに出現条件の厳しさは尋常ではなく、何度もバトルを繰り返して懸賞金を上げないと登場しない。 -一応登場キャラ数20人とそれなりのキャラクター数は確保している。特にビビは人気の割にハブられがちなキャラなので、そこは評価してもいいだろう。 --もっとも、コンパチだらけな上で実現した数ではあるため、水増し感が強いが…。 -各キャラのカラーバリエーションが単なる色違いではなくちゃんと元ネタがある。 --チョッパーがチョッパーマンになったり、ウソップがそげキングになったりなど。 **総評 ''ひたすら雑''。これに尽きるだろう。とにかく「ワンピースのキャラの対戦アクション」というガワだけ作るところで完全に力尽きており、肝心の内容はスカスカを通り越して''皆無''に近い。~ 「サポート要素を取り入れた対戦アクション」という意味では後の『ギガントバトルシリーズ』にも繋がるのだが、完成度は比べるべくもない。あらゆる面で『グラバト』『ギガバト』シリーズに劣っている問題作である。~ 記念すべき10年目に間に合わせようとしたのかもしれないが、だからと言って擁護するのは不可能に近い。
*ONE PIECE ギアスピリット 【わんぴーす ぎあすぴりっと】 |ジャンル|4人対戦アクション|&amazon(B000T56ABY)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|マトリックス|~| |発売日|2007年8月30日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~4人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|ひたすら雑。ただただ雑&br薄っぺらい内容&brブルックの能力はなぜか原作先取り|~| |>|>|CENTER:''[[ONE PIECEゲームリンク>ONE PIECEシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 DSにおけるワンピースゲーム第一弾((正確にはお祭りゲーの『JUMP SUPER STARS』『JUMP ULTIMATE STARS』には参戦済み。))。『グランドバトル』シリーズの流れを汲む対戦格闘ゲームである。~ DSの二画面を活用したカードバトルの要素を取り入れたシステムが特徴。一応「ワンピース連載開始10周年記念作品」という位置づけになる。 なお、『グランドバトル』シリーズの流れを汲んでいるものの、開発はガンバリオンではなくマトリックスとなっている。 **システム -ごく普通の2D対戦アクション。体力をゼロにすると、された方は1ポイント失い、した方は1ポイント得る。制限時間中これを繰り返し最終ポイントで勝敗を決するという至極単純なシステムである。 --制限時間中に決着がつかなければ、一位のキャラ同士で「残り体力1、所持カードなし」でサドンデス。 --穴に落ちると、グランドバトルシリーズと異なり一撃でやられる。 -攻撃手段は、Yボタンの弱攻撃とXボタンの強攻撃。Aでガード、Bでジャンプと操作系統もシンプル。 --後述のカードを使えば、効果時間中はXボタンが必殺技使用に差し替わる。 -上画面がメインのゲーム画面となり、下画面は戦闘前に編集した「デッキ」からランダムで5枚カードが表示される。各カードは原作に登場した様々なキャラクターである。 --タッチすれば使用可能。一度使ったカードは、一部の特殊な条件を満たさない限りその戦闘中再使用できることはない。 --効果は、回復や能力強化、妨害など。各キャラ専用の「必殺技」カード以外は全キャラで共有する。 ---必殺技カードを使用すると、数秒間自キャラが青く発光。この間にXボタンを押して必殺技始動技を相手に当てることができればムービーが流れ、大ダメージの必殺技になる。 --各カードは効果の大小で1~3のコストが設定されている。必殺技も同様に1~3まで各キャラ3種類用意されている。 ---デッキの合計コストは15までという制限がある。デッキはキャラクター別に3種類ずつ作ることが可能。 -戦闘終了後は、戦闘中に取った行動により「懸賞金」というキャラ別のスコアが累積され、さらにカードも手に入る。 --例えば「たくさん攻撃した」や「カードを使い切った」「しばらくダメージを受けなかった」と言った条件により懸賞金は加算されていく。 ---当時の原作的には懸賞金が付くわけのないスモーカーやカク、ルッチにも懸賞金が設定されているが、ゲーム的な都合という奴だろう。後に、原作にもクロスギルトという海兵に懸賞金をかける組織が登場したが。 --懸賞金が一定に達するごとにカードが解放されるご褒美がある。 -モードはストーリーモードと対戦モードの2つにオプション類だけ。 **問題点 -''流用だらけのキャラモーション''。既にこの時点でキャラゲーとしても対戦ゲームとしてもアウト気味である。 --特に空中攻撃はほぼ全キャラ共通で「空中弱:回し蹴り」「空中強:急降下蹴り」になっている。ルフィなどは弱が「ゴムゴムの鞭」、強が「ゴムゴムの槍」とまともなのだが、他の多くのキャラはこのコンパチモーション。 ---武器持ちキャラだろうが能力者だろうがほぼ全員コレなので、違和感がものすごい。 --最悪なのが必殺技の始動技で、''全キャラ全技共通でゆっくりした突進技''になっている。このため、技ごとの個性は威力の差でしかない。 ---飛び道具使いだろうが、原作でスピードが売りだったキャラだろうが、とにかく全員突進なので、これも違和感塗れ。「必殺技ごとにモーションが違う」程度グランドバトルシリーズでも出来ていたのに、なぜ大幅に退化しているのだろう。 --純粋な問題として、技の数があまりに少なすぎる。弱攻撃が一種類、強攻撃は十字キーとの組み合わせで数種類、空中技2種、あと必殺技の突進。''これだけである''。 ---格ゲー黎明期の作品だって、もっと頑張っている。というか、本作より前に発売され、本作より遥かにキャラクター数の多い『[[JUMP SUPER STARS]]』『[[JUMP ULTIMATE STARS]]』の方がキャラクターごとの技数が多い有様である。 -コンパチ塗れの癖に、キャラクターの性能差は歴然としているという酷いバランス。 --全キャラ共通で弱攻撃は連打でノンストップで繰り出せてしまう。威力の差は微々たるものだが、''リーチの長いキャラの弱攻撃に嵌ると抜け出せなくなる''。一応、ノックバックはあるのでこれだけで延々嵌められる恐れはないが、ゾロにYボタンを連打されるだけで10秒ぐらい抜けられないのは……。 ---こうなっている要因は、切り返し技が全くないせい。メガクラッシュや緊急回避の1つや2つ、近年の対戦ゲームなら搭載していて当たり前なのだが。 ---頼みの綱のカードも、被ダメージモーション中は使用不可なので役に立たない。ピンチの逆転要素ではなかったのだろうか。 -売りのカードシステムだが、能力強化系や妨害系カードは効果がすぐ切れる上、効果そのものも実感できずあまり価値がない。結局必殺技や回復カードだけの構成になりがち。 --複数枚持っているカードを処分したり交換したりできる場所もない。 --カードを使っても、そのカードのキャラクターが出てきたりはしない。単に回復したり能力が上がるだけ。あまりに地味。 -ストーリーモードが雑すぎる。 --戦闘前の掛け合いすらろくにない。しかも、戦闘前のイベントでは出てこなかったキャラクターが、平気でその戦闘に出てくる(例:ルフィとクロコダイルのイベント戦になぜかウソップがいて、3人で戦う羽目になる)。 --エンディングは全員共通で、麦わらの一味の一枚絵と適当なゲーム中画面を張り合わせただけのエンディングムービーのみ。キャラごとにエンディングが違う程度の配慮すらない。 -演出も微妙。 --グラフィックはDSのマシンパワーを考えれば健闘していると言えるのだが、全体的に必殺技の構成が謎。 ---ムービー中は相手が表示されないので、何をしているのかさっぱりわからない技が多い。 ---台詞が早口で滑稽。クロコダイルのレベル3技などが顕著。 ---カクのレベル3技がマイナー寄りの「鞭竹林(へんちキリン)」((キリンに変身して首でバシバシ叩くという技。2コマしか使っていない。))。これより見栄えがしてより知名度もある「周断(あまねだち)」((片手を軸に全身を回転させて巨大な真空の刃を放つ。『司法の塔』と呼ばれる石造りの塔の内部で使用した際には、塔そのものをナナメに斬っていた。))という大技もあるのに、なぜこちらを選んだのか。 --DSにしてはボイス量は多いのだが、音割れが酷い上BGMと被って何と言っているのかよくわからない台詞が多数。 --チョッパーの恩師である医者が「ドクトリーヌ くれは」という謎の名前になっている。 ---非常にマイナーなミスではあるが、原作で彼女は「Dr.くれは」としか名乗ったことがない。「ドクトリーヌ」は彼女が親しい人に呼ばせているあだ名のような物で、「ドクトリーヌ くれは」と繋げて呼ばせたことは一度もない。''どう原作を読んだらこういうミスが起こるというのか''。 -ステージ数はたった8個。しかも、まともなギミックのあるステージもろくにない。 --せいぜい「大鐘楼」のステージで鐘を鳴らすと衝撃波が出る程度。NPC相手だとこれでハメまがいのことまでできてしまう((鐘の下に陣取ってとにかく衝撃波出しまくり→近くに来たら殴って距離を取る))。 ---他のステージは「穴の有無」「足場の有無」「たまに大砲の弾が飛んでくる」それぐらいの差しかない。 -2007年のゲームなら搭載して当たり前の機能未搭載。 --''トレーニングモードがない''。トレーニングするほど面倒な操作がないとも言えるが。 --''チーム戦がない''。2~4人でのバトルロワイヤルのみ。 --''制限時間のポイント制のみでルール設定不可''。スマブラで言うストック制のようなルールは不可能。 --''アイテムのON・OFF設定不可''。強制的にアイテム出現である。 --''ダウンロードプレイでのキャラクター選択不可''。親機はルフィ固定で、子機もそれぞれにキャラクターが固定されてしまっている。 **評価点 -''ブルックが出る''。開発時期を考えると((ブルックの原作初登場は第442話「魔の海の冒険」(連載は2007年1月)だが、当然登場時点では仲間になるかどうかは不透明であった。正式に仲間になったのはその約半年後。))、すさまじい健闘である。 --ただし、全くと言っていいほど技を披露していない時期の参戦なので、代名詞とも言える「鼻唄三丁 矢筈斬り」が必殺技じゃなかったりと、「これなら出さなくても良かったんじゃないの?」と思えなくもないところだが。 ---余談だが、''ヨミヨミの実の能力で魂を飛ばす''という突っ込みどころ満載の技が搭載されている。……この時点では「ヨミヨミの実にこんな能力ねぇだろ!」という嘲笑の対象だったのだが、後の新世界編突入後、本当にブルックはこれができるようになった。逆輸入なのか、尾田栄一郎氏が伏線を張っていたのかは謎である。 --ちなみに出現条件の厳しさは尋常ではなく、何度もバトルを繰り返して懸賞金を上げないと登場しない。 -一応登場キャラ数20人とそれなりのキャラクター数は確保している。特にビビは人気の割にハブられがちなキャラなので、そこは評価してもいいだろう。 --もっとも、コンパチだらけな上で実現した数ではあるため、水増し感が強いが…。 -各キャラのカラーバリエーションが単なる色違いではなくちゃんと元ネタがある。 --チョッパーがチョッパーマンになったり、ウソップがそげキングになったりなど。 **総評 ''ひたすら雑''。これに尽きるだろう。とにかく「ワンピースのキャラの対戦アクション」というガワだけ作るところで完全に力尽きており、肝心の内容はスカスカを通り越して''皆無''に近い。~ 「サポート要素を取り入れた対戦アクション」という意味では後の『ギガントバトルシリーズ』にも繋がるのだが、完成度は比べるべくもない。あらゆる面で『グラバト』『ギガバト』シリーズに劣っている問題作である。~ 記念すべき10年目に間に合わせようとしたのかもしれないが、だからと言って擁護するのは不可能に近い。

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