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マリオテニス オープン - (2019/02/07 (木) 14:10:14) の1つ前との変更点
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*マリオテニス オープン
【まりおてにす おーぷん】
|ジャンル|テニスゲーム|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61x%2B0JpBT6L.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|メディア|3DSカード/ダウンロードソフト|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|キャメロット|~|
|発売日|パッケージ版:2012年5月24日&br;ダウンロード版:2012年11月1日|~|
|定価|4,571円(税別)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|3箇所|~|
|廉価版|ハッピープライスセレクション&br;2016年9月15日/2,700円(税別)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|Miiとマッチングに特化した一作&br;まさかの前作要素改変|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
----
**概要
マリオシリーズのキャラクターによる、シンプル操作でありながらスピード感あふれるテニスゲーム。~
新システムに「チャンスショット」が搭載。
赤はトップ、青はスライス、黄色はロブ、白はドロップ、をかけることで威力が増す。
また紫のフラットはスマッシュを放つことが出来る。
さらに、初心者向けに自動で適切なショットを打つ「''かんたんショット''」を搭載。
また、今回Miiが登場し、実質カスタマイズ機能が追加された。
前作(GC)を知っている人は試合直後から恐らく呆然する事になるだろうが…。<後述>
***各モード紹介
''トーナメント''
-今回は8つのトーナメントが用意されている。中でも一番最後のファイナルは本作屈指。決勝戦はシリーズ随所の難しさを誇っている。
''対戦''
-ローカル、Wi-Fiに対応。似たようなランク同士でマッチングできるような配慮があった。
-相棒や対戦相手にCPを設定でき、強さ調節も可能。「さいきょう」設定のCPに勝つのは至難の業。
''ミニゲーム''
-今回4種類のゲームを収録。テニスで懐かしの[[スーパーマリオブラザーズ]]をプレイする要素もあり。
**評価点
-親切なシステム
--チャンスショット時は相手のショットがコートのどこに落下するかを示してくれるようになり、初心者にもとっつきやすい。
--5種類のショットをオートで打ち分ける「かんたんショット」機能を搭載。
---チャンスショットにも対応しているので、やろうと思えばかんたんショットだけでも遊ぶ事ができる。
--初心者には優しいが、実はかんたんショットを使うと威力が落ちるため上級者同士の試合ではこれだけでは不足。しかし上達も実感しやすいのでそのあたりのバランス調整はかなり絶妙である。
-Miiのカスタマイズ
--Miiのコスチュームやラケットといったアイテムをショップで購入して着せ替えする事ができる。
---着せ替えたウェアやシューズ、ラケットの組み合わせによってMii性能が変化する。シリーズアイテムを全て装着すればボーナスが発生し、更に能力が上昇する。
--中にはキャラクターのきぐるみアイテムもある。本作未登場キャラのきぐるみもあるので、ファンなら一見の価値あり。
-すれちがい対戦のマッチング環境
--戦績に応じて振り分けられるランクに応じて対戦相手が選ばれる仕組みであり、圧倒的に実力差のある相手とマッチしないように工夫されている。
--対戦相手の選出がスムーズに行われる。
**賛否両論点
-「スペシャルショット」の廃止
--GC・GBAにあった要素キャラ固有のスペシャルショットが廃止されている。シリーズ作品に触れた人ならば違和感を覚える人も多かったのではないだろうか。
---設定で無効・有効にできるようにする事くらい考えなかったのだろうか、データ自体用意されていない。非現実世界なのにもかかわらず、わざわざ公式戦をする必要があったのか。
---スペシャルショットによる大味要素を嫌うプレイヤーはGCの時点で居たものの、一方でスペシャルショットが生む駆け引きを評価するユーザーもそれなりに存在してはいた。ブラッシュアップを一切試みず廃止というのは、解決策としては少々乱暴だったのではないだろうか。
//「前作」表記だとGBA版と紛らわしいため極力「GC」表記に変更。
//GBAにもスペシャルショットはあったよね?
-ストーリーモードの廃止
--GB版・アドバンスに搭載されていたストーリーモードが廃止された。
--キャラクターカスタマイズ要素はMiiに継承されたが、育成要素・アカデミー校を舞台にした物語などは途絶した。
---冗長なストーリーをなぞらずとも育成・対戦を楽しめるようにはなったが、『[[黄金の太陽>黄金の太陽 開かれし封印/失われし時代]]』などで知られるキャメロットならではのRPG要素を楽しみたかったプレイヤーは肩透かしを食らう格好になってしまった。
//ただ冗長なだけなので廃止されても問題ない。
//ストーリーを楽しみたかった人も居るので、一方的に問題ないと切り捨てるのは乱暴にも程がある
-ミニゲームモードの単調化
--一応テニスでスーパーマリオブラザーズをするというユニークなモードはあっても、それ以外は単調なラリーなどのミニゲームばかりで飽きてくるものばかり。
---GCではお化けをボールで封印したり、敵を邪魔しつつワンワンにボールを与えたり、ボールで絵に色を塗るなど、ミニゲームは少ないながらもアイデアに富んでいた。比較すると今作のミニゲームの単調さが際立つ。
--アドバンスでは半強制的に『[[メイドインワリオ]]』のような「それテニスと関係あるの?」と言いたくなるミニゲームを遊ばされていた点に不評意見があったが、だからと言ってここまで単調化してしまうのは、流石に極端過ぎると言う他無い。
-キャラ数の偏り
--個別に性能・タイプ分けがあるものの、コンパチキャラ…特に色違いヨッシーの数が明らかに多い。
---通常ヨッシーから性能が変化してはいるものの、その大半が誤差と切り捨ててしまっても問題ないレベルの微小な変化でしかない。「キャラ数の水増し」という謗りや「コンパチキャラを何人か削って、その分の容量や工数を別要素に回せないのか」という意見が出てしまっているのは容易に想像できるだろう。
---一応ヨッシーの色違いキャラは、全て公式サイトで発表されている「スペシャルコード」を読み込まなければ使えない。普通にプレイしている分には関係ない話なのだが…。
-オープニングの簡素化
--3DSソフトの容量の都合も関係しているとは思われるが、他のマリオスポーツ系統と比べて大幅にOPが簡素になっている。上画面には紙芝居的にコートの様子が映し出され、下画面ではセンターへの道程が流れるのみ。
//幾つかの問題点をこっちに移動
**問題点
-ステージギミックの廃止
--せっかくGCではステージを華やかに盛り上げていたギミックコートが、今作では一括で廃止されてしまった。遊び方の幅を狭めてしまったのは純粋に問題であろう。
---パーティゲームとしても、真剣勝負のテニスゲームとしても楽しめるように、ギミックのON/OFF機能をつけてもよかったのではないか。
--ただし、隠しコートの「ギャラクシードーム」ではチャンスショットを決めるごとに地形が変化するというシステムが搭載されており、それは純粋に面白い機能である。
-アイテムバトルモードの廃止
--残念ながら64、GCと続いたアイテムバトルモードが廃止されている。
---ただえさえ何も無いコースを盛り上げる唯一のモードすら無くなってしまっているため、マリオスポーツゲーム本来の奇想天外で爽快なゲームプレー要素も無いに等しくなってしまっている。
---結果としてアドバンスでも見られた「これをマリオシリーズでやる意味はあるのか」という声が、本作で一層強まる結果になってしまった。
-Miiの着せ替えアイテム出現条件の悪さ
--これがまた中々揃わない。試合をした後ランダムで1種類がショップに追加されるのだが、どのアイテムが追加されるかは完全ランダム。
---リアルラックに見放されるとゲームを相当やりこまなくてはならない。これだけでも相当なイライラ要素であることは否定できない。
--またアイテム購入手段が、ミニゲームやすれ違い通信でしか手に入らないコインとの交換しかないというのも問題だろう。
---本作は3DSのゲームコインには対応しておらず、代用は不可能。これが使えれば救済措置となっていたのだが…。
-ゲームバランスへの影響
--一方的にスマッシュチャンスが連続する事が頻繁に発生する。タイミングも変則的で予測不能。
---プレイヤー側でこの状態が発生した場合は有利だが、逆の場合ならば一方的に相手からスマッシュ攻撃で押される事になる。
---もっとも、防ぎきれば一旦解除されるのだが、その直後同じ事態が発生する事態がしばしば。
--ショットしたボールの着弾点を3DSのジャイロ機能で操作できるが、これが攻撃面でかなり高い性能を誇ってしまう。
-キャラバランスの格差
--間違いなく一番強いのは装備を整えたMii。大々的に推していた看板要素とはいえ、ここまで露骨に優遇するのは流石に問題であろう。
---最強の装備品である「スーパースターシリーズ」を一式揃えた際の性能は苛烈の一言。スピンはあまりかからなくなるという欠点はあるが、他の能力値がべらぼうに高くなるので、大半のプレイヤーは気にならない筈。
---他にも各種きぐるみを着用すれば、細かいカスタマイズができなくなるもののこちらも大幅に能力を上昇させられる。登場キャラのきぐるみであれば、ボーナスが発生するラケットとの組み合わせで、リーチ以外ほぼ元ネタキャラの上位互換となる事もある。~
きぐるみは入手条件の厳しいものが多いが、公式サイトのQRコードを読み取る事で簡単に入手可能なものが一着存在している。しかもそれで手に入るのが、素直な性能で使いやすい「ヨッシーのきぐるみ」という…。
--Mii以外では、強いショットと軽いフットワークを兼ね備えたほねクッパと、相変わらずの強烈な変化球で相手を揺さぶりまくるテレサが強キャラとされる事が多い。Miiも含めたこの3キャラはマッチングの常連になりやすかった。
**総評
Miiのコスチュームといったカスタマイズ性やテニスの公式戦らしさなどが出た一作。~
基本的なテニスの原点に戻って作られた一作であり、本作で初めてマリオテニスをプレイする人ならば問題なく遊べるだろう。
とはいえ、これまでのシリーズ作品と比べると明らかに物足りない部分が多い。~
スペシャルショット・ギミックステージやアイテムバトル・ストーリーモード・(テニスから逸脱しない範囲内で)個性的なミニゲーム…それらを全てオミットしてしまった本作は、特にGC版やアドバンスの経験者や、マリオシリーズならではのハチャメチャなスポーツを求める層からすれば何とも寂しい内容である。~
また大々的に宣伝していたとはいえ、Miiの過剰な優遇も見逃す訳にはいかないだろう。~
極端な話、本作の内容であればマリオシリーズの看板を使わず、「''Miiテニス オープン''」として売り出していても何ら問題なかったのではないだろうか?
**余談
-今作で見られた内容縮小路線は[[次回作>マリオテニス ウルトラスマッシュ]]にも受け継がれしまってしまっている。恐らく、新規プレーヤー向けかHDグラフィックの都合かと思われる。
-なんと、今作ではマリオカートWiiのキノコキャニオンがコートになっている。が、しかし.....。
//--実際はマリオカート要素一切無しの上に、ご丁寧に曲まで新規製作の只肩書きだけのコート。名前を見て期待したマリオカートファンも恐らく多かっただろうが、見事なまでに期待を裏切った。
*マリオテニス オープン
【まりおてにす おーぷん】
|ジャンル|テニスゲーム|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61x%2B0JpBT6L.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|メディア|3DSカード/ダウンロードソフト|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|キャメロット|~|
|発売日|パッケージ版:2012年5月24日&br;ダウンロード版:2012年11月1日|~|
|定価|4,571円(税別)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|3箇所|~|
|廉価版|ハッピープライスセレクション&br;2016年9月15日/2,700円(税別)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|Miiとマッチングに特化した一作&br;まさかの前作要素改変|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
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**概要
マリオシリーズのキャラクターによる、シンプル操作でありながらスピード感あふれるテニスゲーム。~
新システムとして「''チャンスショット''」と、初心者向けに自動で適切なショットを打つ「''かんたんショット''」を搭載。~
また、今回Miiが登場し、実質キャラクターのカスタマイズ機能が追加された。しかし…。
***各モード紹介
''トーナメント''
-今回は8つのトーナメントが用意されている。中でも一番最後のファイナルは本作屈指。決勝戦はシリーズ随所の難しさを誇っている。
''対戦''
-ローカル、Wi-Fiに対応。似たようなランク同士でマッチングできるような配慮があった。
-相棒や対戦相手にCPを設定でき、強さ調節も可能。「さいきょう」設定のCPに勝つのは至難の業。
''ミニゲーム''
-今回4種類のゲームを収録。テニスで懐かしの[[スーパーマリオブラザーズ]]をプレイする要素もあり。
**評価点
-親切なシステム
--試合中にコート内にマーカーが出現し、このマーカー内で特定のショットを打つと「チャンスショット」と呼ばれる強力なショットを放てる。
---マーカーの色が赤ならトップ、青はスライス、黄色はロブ、白はドロップ、といった具合。紫ならフラットショットで必殺のスマッシュを放てる。
--マーカーは相手ショットの落下地点に表示される為、相手のボールがコートのどの地点に落ちるのかが分かりやすくなっており、初心者にもとっつきやすい。
--5種類のショットをオートで打ち分ける「かんたんショット」機能を搭載。
---チャンスショットにも対応しているので、やろうと思えばかんたんショットだけでも遊ぶ事ができる。
--初心者には優しいが、実はかんたんショットを使うと威力が落ちるため上級者同士の試合ではこれだけでは不足。しかし上達も実感しやすいのでそのあたりのバランス調整はかなり絶妙である。
-Miiのカスタマイズ
--Miiのコスチュームやラケットといったアイテムをショップで購入して着せ替えする事ができる。
---着せ替えたウェアやシューズ、ラケットの組み合わせによってMii性能が変化する。シリーズアイテムを全て装着すればボーナスが発生し、更に能力が上昇する。
--中にはキャラクターのきぐるみアイテムもある。本作未登場キャラのきぐるみもあるので、ファンなら一見の価値あり。
-すれちがい対戦のマッチング環境
--戦績に応じて振り分けられるランクに応じて対戦相手が選ばれる仕組みであり、圧倒的に実力差のある相手とマッチしないように工夫されている。
--対戦相手の選出がスムーズに行われる。
**賛否両論点
-「スペシャルショット」の廃止
--GC・GBAにあった要素キャラ固有のスペシャルショットが廃止されている。シリーズ作品に触れた人ならば違和感を覚える人も多かったのではないだろうか。
---設定で無効・有効にできるようにする事くらい考えなかったのだろうか、データ自体用意されていない。非現実世界なのにもかかわらず、わざわざ公式戦をする必要があったのか。
---スペシャルショットによる大味要素を嫌うプレイヤーはGCの時点で居たものの、一方でスペシャルショットが生む駆け引きを評価するユーザーもそれなりに存在してはいた。ブラッシュアップを一切試みず廃止というのは、解決策としては少々乱暴だったのではないだろうか。
//「前作」表記だとGBA版と紛らわしいため極力「GC」表記に変更。
//GBAにもスペシャルショットはあったよね?
-ストーリーモードの廃止
--GB版・アドバンスに搭載されていたストーリーモードが廃止された。
--キャラクターカスタマイズ要素はMiiに継承されたが、育成要素・アカデミー校を舞台にした物語などは途絶した。
---冗長なストーリーをなぞらずとも育成・対戦を楽しめるようにはなったが、『[[黄金の太陽>黄金の太陽 開かれし封印/失われし時代]]』などで知られるキャメロットならではのRPG要素を楽しみたかったプレイヤーは肩透かしを食らう格好になってしまった。
//ただ冗長なだけなので廃止されても問題ない。
//ストーリーを楽しみたかった人も居るので、一方的に問題ないと切り捨てるのは乱暴にも程がある
-ミニゲームモードの単調化
--一応テニスでスーパーマリオブラザーズをするというユニークなモードはあっても、それ以外は単調なラリーなどのミニゲームばかりで飽きてくるものばかり。
---GCではお化けをボールで封印したり、敵を邪魔しつつワンワンにボールを与えたり、ボールで絵に色を塗るなど、ミニゲームは少ないながらもアイデアに富んでいた。比較すると今作のミニゲームの単調さが際立つ。
--アドバンスでは半強制的に『[[メイドインワリオ]]』のような「それテニスと関係あるの?」と言いたくなるミニゲームを遊ばされていた点に不評意見があったが、だからと言ってここまで単調化してしまうのは、流石に極端過ぎると言う他無い。
-キャラ数の偏り
--個別に性能・タイプ分けがあるものの、コンパチキャラ…特に色違いヨッシーの数が明らかに多い。
---通常ヨッシーから性能が変化してはいるものの、その大半が誤差と切り捨ててしまっても問題ないレベルの微小な変化でしかない。「キャラ数の水増し」という謗りや「コンパチキャラを何人か削って、その分の容量や工数を別要素に回せないのか」という意見が出てしまっているのは容易に想像できるだろう。
---一応ヨッシーの色違いキャラは、全て公式サイトで発表されている「スペシャルコード」を読み込まなければ使えない。普通にプレイしている分には関係ない話なのだが…。
-オープニングの簡素化
--3DSソフトの容量の都合も関係しているとは思われるが、他のマリオスポーツ系統と比べて大幅にOPが簡素になっている。上画面には紙芝居的にコートの様子が映し出され、下画面ではセンターへの道程が流れるのみ。
//幾つかの問題点をこっちに移動
**問題点
-ステージギミックの廃止
--せっかくGCではステージを華やかに盛り上げていたギミックコートが、今作では一括で廃止されてしまった。遊び方の幅を狭めてしまったのは純粋に問題であろう。
---パーティゲームとしても、真剣勝負のテニスゲームとしても楽しめるように、ギミックのON/OFF機能をつけてもよかったのではないか。
--ただし、隠しコートの「ギャラクシードーム」ではチャンスショットを決めるごとに地形が変化するというシステムが搭載されており、それは純粋に面白い機能である。
-アイテムバトルモードの廃止
--残念ながら64、GCと続いたアイテムバトルモードが廃止されている。
---ただえさえ何も無いコースを盛り上げる唯一のモードすら無くなってしまっているため、マリオスポーツゲーム本来の奇想天外で爽快なゲームプレー要素も無いに等しくなってしまっている。
---結果としてアドバンスでも見られた「これをマリオシリーズでやる意味はあるのか」という声が、本作で一層強まる結果になってしまった。
-Miiの着せ替えアイテム出現条件の悪さ
--これがまた中々揃わない。試合をした後ランダムで1種類がショップに追加されるのだが、どのアイテムが追加されるかは完全ランダム。
---リアルラックに見放されるとゲームを相当やりこまなくてはならない。これだけでも相当なイライラ要素であることは否定できない。
--またアイテム購入手段が、ミニゲームやすれ違い通信でしか手に入らないコインとの交換しかないというのも問題だろう。
---本作は3DSのゲームコインには対応しておらず、代用は不可能。これが使えれば救済措置となっていたのだが…。
-ゲームバランスへの影響
--一方的にスマッシュチャンスが連続する事が頻繁に発生する。タイミングも変則的で予測不能。
---プレイヤー側でこの状態が発生した場合は有利だが、逆の場合ならば一方的に相手からスマッシュ攻撃で押される事になる。
---もっとも、防ぎきれば一旦解除されるのだが、その直後同じ事態が発生する事態がしばしば。
--ショットしたボールの着弾点を3DSのジャイロ機能で操作できるが、これが攻撃面でかなり高い性能を誇ってしまう。
-キャラバランスの格差
--間違いなく一番強いのは装備を整えたMii。大々的に推していた看板要素とはいえ、ここまで露骨に優遇するのは流石に問題であろう。
---最強の装備品である「スーパースターシリーズ」を一式揃えた際の性能は苛烈の一言。スピンはあまりかからなくなるという欠点はあるが、他の能力値がべらぼうに高くなるので、大半のプレイヤーは気にならない筈。
---他にも各種きぐるみを着用すれば、細かいカスタマイズができなくなるもののこちらも大幅に能力を上昇させられる。登場キャラのきぐるみであれば、ボーナスが発生するラケットとの組み合わせで、リーチ以外ほぼ元ネタキャラの上位互換となる事もある。~
きぐるみは入手条件の厳しいものが多いが、公式サイトのQRコードを読み取る事で簡単に入手可能なものが一着存在している。しかもそれで手に入るのが、素直な性能で使いやすい「ヨッシーのきぐるみ」という…。
--Mii以外では、強いショットと軽いフットワークを兼ね備えたほねクッパと、相変わらずの強烈な変化球で相手を揺さぶりまくるテレサが強キャラとされる事が多い。Miiも含めたこの3キャラはマッチングの常連になりやすかった。
**総評
Miiのコスチュームといったカスタマイズ性やテニスの公式戦らしさなどが出た一作。~
基本的なテニスの原点に戻って作られた一作であり、本作で初めてマリオテニスをプレイする人ならば問題なく遊べるだろう。
とはいえ、これまでのシリーズ作品と比べると明らかに物足りない部分が多い。~
スペシャルショット・ギミックステージやアイテムバトル・ストーリーモード・(テニスから逸脱しない範囲内で)個性的なミニゲーム…それらを全てオミットしてしまった本作は、特にGC版やアドバンスの経験者や、マリオシリーズならではのハチャメチャなスポーツを求める層からすれば何とも寂しい内容である。~
また大々的に宣伝していたとはいえ、Miiの過剰な優遇も見逃す訳にはいかないだろう。~
極端な話、本作の内容であればマリオシリーズの看板を使わず、「''Miiテニス オープン''」として売り出していても何ら問題なかったのではないだろうか?
**余談
-今作で見られた内容縮小路線は[[次回作>マリオテニス ウルトラスマッシュ]]にも受け継がれしまってしまっている。恐らく、新規プレーヤー向けかHDグラフィックの都合かと思われる。
-なんと、今作ではマリオカートWiiのキノコキャニオンがコートになっている。が、しかし.....。
//--実際はマリオカート要素一切無しの上に、ご丁寧に曲まで新規製作の只肩書きだけのコート。名前を見て期待したマリオカートファンも恐らく多かっただろうが、見事なまでに期待を裏切った。