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ドラちゃん - (2017/12/15 (金) 07:24:01) の1つ前との変更点

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*ドラちゃん 【どらちゃん】 |ジャンル|アクションゲーム|#image(DORACHAN.png,title=プリーズ・アタック・ミー)| |対応機種|アーケードゲーム|~| |発売元|クラール電子|~| |開発元|アルファ電子|~| |発売日|1980年|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|''&color(red){著作権侵害な商業作品のゲーム}''&br;単体のゲームとして見てもスカスカ|~| //#image(DORACHAN.png) //画像がアップロードされていないのでCO ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -名作アーケードゲーム『クラッシュローラー』で知られるクラール電子が発売したアーケードゲーム。 --『クラッシュ…』と同様に開発自体はアルファ電子(後のADK)が行っている。 **問題点 -&color(red){''まず第一に、小学館に無許可でドラえもんのキャラクターなどを使用している。''} --本作は名前で分かるとは思うが、[[ドラえもん>ドラえもんシリーズ]]の登場するゲームである。 ---''しかし本作はあろうことか、事前に小学館の了承を得ずに勝手に製作しリリースまでされている。'' --ちなみに1980年は映画第1作目「のび太と恐竜」が公開された年でもある。 //''世の中には様々なゲームが存在するが、おそらく本作が史上初の著作権侵害なゲームである。 //『Pong』の方が早いのでは? -''音楽まで無断で使用されている。'' --本作はステージクリアするごとにボーナスステージが現れるが、そこでは『ドラえもんのうた』が(当時の技術故、音楽のみで歌は無いが)超大音量かつ超スローで流れてくる。 ---一度だけハートを画面下から発射してドラえもんに当たるようハートを左右に操作するというつまらないボーナスステージの内容と相まって、プレイどころか見ているだけでイヤな気分になってくることうけあいである。 ---音楽はゲームを盛り上げる重要な要素である。せめて『ドラえもんのうた』を流すとしたら、アップテンポにした明るい曲調にアレンジしてステージ中で流してくれれば、それだけで本作の印象は多少異なったものとなっていたかもしれない。 //しかし、本作が著作権侵害なゲームである以上、そんなのはハッキリ言って枝葉末節な問題である。 --尤も、[[当時のゲーム業界全体の風潮>スペースインベーダー]]であり、同年の『[[クレイジー・クライマー]]』でも『ドラえもんのうた』が使用されていた。 -''ゲームシステムもドラえもんである意味がない。'' --レバーで車を東西南北に動かして敵から逃げながらドットを集めて画面上部の赤い壁に付いたトゲを取り除き、トゲがなくなって赤い壁にあいた穴を通れるようになったらドラえもんに体当たりしてステージクリア。…''以上''。 ---やる事は本当にこれだけで、ひみつ道具を使ったりのび太達が登場したりといったドラえもんならではの要素は一切ない。普通にオリジナルでは駄目だったのだろうか。 --ステージにいる敵キャラは本作オリジナルの犬や猫、猿といった動物で、絵柄も藤子タッチではない。 ---この敵キャラのデザインは後に『クラッシュローラー』でもカラー化されて背景に流用されている。 ---それだけならまだしも、これらの敵は動きが妙にトリッキーで先を読みにくく、おまけに縦への移動がなぜか8ドット単位で急に動くという雑な仕様なため頻繁にぶつかりやすい。 **評価点 -ドラえもんのグラフィックは1980年という時代にしては良くできている。 --また、基板には日本語フォントのデータがないにも関わらずタイトル画面で複数の球体を並べて「ドラちゃん」と日本語表記しているのも芸が細かい。 --肝心のゲーム内容の方にも力を入れろと言わざるを得ないできだが。 **総評 当時はまだ業界全体に著作権の概念や法規意識が浸透していなかった時期とはいえ、当時から著作権管理に厳しい小学館の、それも随一の知名度を誇る作品を無許可で使うというのはやはり大問題である。~ 著作権うんぬんを脇に置いて純粋な単体のゲームとしてみたとしても、「ドラえもんのゲーム」としても「アクションゲーム」としても中身がスカスカな子供だましの内容でしかない。 結果としてクラール電子は小学館に訴えられ、本作のアーケード基板はそのほとんどが回収処分されることとなってしまった((一方で前述の『クレイジー・クライマー』は裁判沙汰にはならなかった。ただし移植版では当然の如く音楽が変更されている。))。~ 今では稼動している機体を拝む事はほぼ不可能であろう、幻のクソゲーである。 **余談 -本作でのマイナスイメージを払拭しようとしたのか、後に発売された『クラッシュローラー』以降にクラール電子は社名のアルファベット表記を変更している。 //-ドラえもん絡みの不祥事そのものはこれだけでは終わらず、後に新たな[[著作権問題>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%88%E3%82%82%E3%82%93%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%A9%B1%E5%90%8C%E4%BA%BA%E8%AA%8C%E5%95%8F%E9%A1%8C]]に巻き込まれる事となる。 //やたら著作権侵害を押し出してるが、ここで書くことでもないだろう。 //そんな事ないって~ **プレイ動画 #region() &youtube(https://youtube.com/watch?v=oi7Jx7ddV7c){ここに横幅を入力,ここに縦幅を入力} #endregion
*ドラちゃん 【どらちゃん】 |ジャンル|アクションゲーム|#image(DORACHAN.png,title=プリーズ・アタック・ミー)| |対応機種|アーケードゲーム|~| |発売元|クラール電子|~| |開発元|アルファ電子|~| |発売日|1980年|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|''&color(red){著作権侵害な商業作品のゲーム}''&br;単体のゲームとして見てもスカスカ|~| //#image(DORACHAN.png) //画像がアップロードされていないのでCO ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -名作アーケードゲーム『クラッシュローラー』で知られるクラール電子が発売したアーケードゲーム。 --『クラッシュ…』と同様に開発自体はアルファ電子(後のADK)が行っている。 **問題点 -&color(red){''まず第一に、小学館に無許可でドラえもんのキャラクターなどを使用している。''} --本作は名前で分かるとは思うが、[[ドラえもん>ドラえもんシリーズ]]の登場するゲームである。 ---''しかし本作はあろうことか、事前に小学館の了承を得ずに勝手に製作しリリースまでされている。'' --ちなみに1980年は映画第1作目「のび太と恐竜」が公開された年でもある。 //''世の中には様々なゲームが存在するが、おそらく本作が史上初の著作権侵害なゲームである。 //『Pong』の方が早いのでは? -''音楽まで無断で使用されている。'' --本作はステージクリアするごとにボーナスステージが現れるが、そこでは『ドラえもんのうた』が(当時の技術故、音楽のみで歌は無いが)超大音量かつ超スローで流れてくる。 ---一度だけハートを画面下から発射してドラえもんに当たるようハートを左右に操作するというつまらないボーナスステージの内容と相まって、プレイどころか見ているだけでイヤな気分になってくることうけあいである。 ---音楽はゲームを盛り上げる重要な要素である。せめて『ドラえもんのうた』を流すとしたら、アップテンポにした明るい曲調にアレンジしてステージ中で流してくれれば、それだけで本作の印象は多少異なったものとなっていたかもしれない。 //しかし、本作が著作権侵害なゲームである以上、そんなのはハッキリ言って枝葉末節な問題である。 --尤も、[[当時のゲーム業界全体の風潮>スペースインベーダー]]であり、同年の『[[クレイジー・クライマー]]』でも『ドラえもんのうた』が使用されていた。 -''ゲームシステムもドラえもんである意味がない。'' --レバーで車を東西南北に動かして敵から逃げながらドットを集めて画面上部の赤い壁に付いたトゲを取り除き、トゲがなくなって赤い壁にあいた穴を通れるようになったらドラえもんに体当たりしてステージクリア。…''以上''。 ---やる事は本当にこれだけで、ひみつ道具を使ったりのび太達が登場したりといったドラえもんならではの要素は一切ない。普通にオリジナルでは駄目だったのだろうか。 --ステージにいる敵キャラは本作オリジナルの犬や猫、猿といった動物で、絵柄も藤子タッチではない。 ---この敵キャラのデザインは後に『クラッシュローラー』でもカラー化されて背景に流用されている。 ---それだけならまだしも、これらの敵は動きが妙にトリッキーで先を読みにくく、おまけに縦への移動がなぜか8ドット単位で急に動くという雑な仕様なため頻繁にぶつかりやすい。 **評価点 -ドラえもんのグラフィックは1980年という時代にしては良くできている。 --また、基板には日本語フォントのデータがないにも関わらずタイトル画面で複数の球体を並べて「ドラちゃん」と日本語表記しているのも芸が細かい。 --肝心のゲーム内容の方にも力を入れろと言わざるを得ないできだが。 **総評 当時はまだ業界全体に著作権の概念や法規意識が浸透していなかった時期とはいえ、当時から著作権管理に厳しい小学館の、それも随一の知名度を誇る作品を無許可で使うというのはやはり大問題である。~ 著作権うんぬんを脇に置いて純粋な単体のゲームとしてみたとしても、「ドラえもんのゲーム」としても「アクションゲーム」としても中身がスカスカな子供だましの内容でしかない。 結果としてクラール電子は小学館に訴えられ、本作のアーケード基板はそのほとんどが回収処分されることとなってしまった((一方で前述の『クレイジー・クライマー』は裁判沙汰にはならなかった。ただし移植版では当然の如く音楽が変更されている。))。~ 今では稼動している機体を拝む事はほぼ不可能であろう、幻のクソゲーである。 **余談 -本作でのマイナスイメージを払拭しようとしたのか、後に発売された『クラッシュローラー』以降にクラール電子は社名のアルファベット表記を変更している。 //-ドラえもん絡みの不祥事そのものはこれだけでは終わらず、後に新たな[[著作権問題>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%88%E3%82%82%E3%82%93%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%A9%B1%E5%90%8C%E4%BA%BA%E8%AA%8C%E5%95%8F%E9%A1%8C]]に巻き込まれる事となる。 //やたら著作権侵害を押し出してるが、ここで書くことでもないだろう。 //そんな事ないって~ **プレイ動画 #region() &youtube(https://youtube.com/watch?v=oi7Jx7ddV7c){ここに横幅を入力,ここに縦幅を入力} #endregion

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