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*OneShot 【わんしょっと】 |ジャンル|RPG|~| |対応機種|Windows Vista以降|~| |発売元|デジカ|~| |開発元|Little Cat Feet|~| |発売日|2016年12月9日|~| |定価|(通常版)980円&br;(サントラ付き)1868円|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|主人公との第四の壁を超えたコミュニケーション&br;他に類を見ない演出や謎解き|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 mathewとNightMarginによって作られた2DRPG式のアドベンチャー。~ 元は[[RPGツクール2003]]製のフリーゲームであったが、海外のインディーゲームコンテストで受賞したことをきっかけに[[RPGツクールXP]]でリメイクされ、デジカからリリースされた。 プレイヤーは主人公のニコを導き、太陽が失われ崩壊しかけた世界を救う旅に出る。 **ゲーム内容 -ニコとの第四の壁を超えたコミュニケーション --ニコはプレイヤーを神様と認識し、語りかけてくる -一癖あるが愛嬌のあるキャラクター達 --プログラムに従い住民の居ない住居区を守り続けるロボットや、プレイする度に性格が変わるジョージ(女性)など -アプリケーション/ゲームソフトの枠を超えた演出や謎解き --謎解きの答えがPCに生成されたファイルにあったり、ゲームウィンドウを動かす必要があったりするなど、まずもってゲーム機用のソフトでは体験し得ないマニアックなギミックたちがプレイヤーを迎える。 -いつでも中断可能に --基本的に執拗なまでのオートセーブが存在する本作で、リメイク前はゲーム中断もできなかったが、~ リメイク後はベッドでニコを寝かせる、またはウィンドウを閉じるなどでゲーム再開が可能となった。 --終了手段によって、ちょっとしたイベントが発生する。 --タスクマネージャーなどによるタスクキルでは保存されない。 **評価点 -魅力的なキャラクターや世界観 --ニコはもちろん、他のキャラクター達も魅力的に描かれており、終盤や裏ルートの展開に活かされている。 -キャラクターを操るのではなく、他ならぬプレイヤー自身がPC内に隠された答えを探すため、プレイ時間は短いながらもニコと二人で冒険をしている感覚が得られる。 -良質な翻訳 --多少の違いはあれど、殆ど違和感の無い翻訳がされている --例を挙げると原語版だとニコは年齢相応の幼い口調で話すが、日本語版だと若干大人びた口調になっている **賛否両論点 -一部謎解きがわかりにくい --PC媒体に依存するものなどこれまでにない謎解きが多いため、プレイヤーの柔軟な発想が求められる。 --時計のある扉へ行こうと指示されるのだが、これは発売日から100日後の裏ルート追加アップデート「Solstice」までカウントダウンを行っていたイベントと連動したものである。日本語版が出た頃には既に終わっていたため、時計の存在に気づきにくい。 ---一応近くに時計頭のキャラクターがいるため、それでわからなくも無い。 --エンディング後のギミックはノーヒントのため、裏ルートの存在に気付かない人も少なくない。 -「一度きり」であること --この影響でレビューがことごとくネタバレになる可能性が高く、プレイ前の情報遮断が推奨される作品の一つとなっている。 #region(ネタバレ注意); -表ルートは多少の違いはあれど何度でも繰り返しプレイすることができるが、裏ルートは一度見てしまうとセーブデータを消さない限り二度と見られない。 --裏ルートの展開上、セーブデータを消してもう一度プレイすることが躊躇われるため、何らかの形でのリプレイの実装を望む声は少なくない。 #endregion(); **問題点 -一部環境での不具合 --Win7でプレイするとメッセージの端が切れてしまうことがある。 ---ウィンドウの色とデザインからメッセージボックスのフォントをMS UI Gothicに変更することで直る。 ---この不具合はストアページにも対策が記載されているが、修正はされていない。 --滅多に起こらないが特定の環境で強制終了したり、進行不可能になったりする不具合があるらしい --ゲームの特性上、バグか仕様か区別が付きにくいため発生した場合の対処に困る。 **総評 PCゲームであることを活かした演出やギミックは一見の価値あり。 ただしゲームの名前通り、―――<チャンスは一度きり>というメタ構造が徹底されていることだけは、人によっては抵抗感を覚えるかもしれない。 だからこそ、本作は人生の一部分として鮮烈に刻まれるような経験をもたらすと言えるといえるだろう。健闘を祈る。 **余談 -RPGツクール2003版にあった、途中でゲームを中断した際のペナルティとなるバッドエンドは削除された。 --RPGツクールXP版では中断機能の実装に伴い「ゲームを途中で終了する行為」の意味も変更されたため、ユーザビリティ面からも妥当といえるだろう。 #region(ネタバレ注意); -タイトル画面の電球は壊れ、ニコは姿を消し、ゲームを始めても部屋には誰もいない。ゲームを終了しようとすると、You killed Niko.と表示されるもの。 #endregion(); -2017/9/29から10/30まで日本語圏限定のイラストコンテストが開催されていた --入賞者にはサイン入りポスターやステッカーがプレゼントされた ----
*OneShot 【わんしょっと】 |ジャンル|RPG|~| |対応機種|Windows Vista以降|~| |発売元|デジカ|~| |開発元|Little Cat Feet|~| |発売日|2016年12月9日|~| |定価|【通常版】980円&br;【サントラ付属】1,868円|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|主人公との第四の壁を超えたコミュニケーション&br;他に類を見ない演出や謎解き|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 mathewとNightMarginによって作られた2DRPG式のアドベンチャー。~ 元は[[RPGツクール2003]]製のフリーゲームであったが、海外のインディーゲームコンテストで受賞したことをきっかけに[[RPGツクールXP]]でリメイクされ、デジカからリリースされた。 プレイヤーは主人公のニコを導き、太陽が失われ崩壊しかけた世界を救う旅に出る。 **ゲーム内容 -ニコとの第四の壁を超えたコミュニケーション --ニコはプレイヤーを神様と認識し、語りかけてくる。 -一癖あるが愛嬌のあるキャラクター達 --プログラムに従い住民の居ない住居区を守り続けるロボットや、プレイする度に性格が変わるジョージ(女性)など -アプリケーション/ゲームソフトの枠を超えた演出や謎解き --謎解きの答えがPCに生成されたファイルにあったり、ゲームウィンドウを動かす必要があったりするなど、まずもってゲーム機用のソフトでは体験し得ないマニアックなギミックたちがプレイヤーを迎える。 -いつでも中断可能に --基本的に執拗なまでのオートセーブが存在する本作で、リメイク前はゲーム中断もできなかったが、~ リメイク後はベッドでニコを寝かせる、またはウィンドウを閉じるなどでゲーム再開が可能となった。 --終了手段によって、ちょっとしたイベントが発生する。 --タスクマネージャーなどによるタスクキルでは保存されない。 **評価点 -魅力的なキャラクターや世界観 --ニコはもちろん、他のキャラクター達も魅力的に描かれており、終盤や裏ルートの展開に活かされている。 -キャラクターを操るのではなく、他ならぬプレイヤー自身がPC内に隠された答えを探すため、プレイ時間は短いながらもニコと二人で冒険をしている感覚が得られる。 -良質な翻訳 --多少の違いはあれど、ほとんど違和感の無い翻訳がされている。 --例を挙げると原語版だとニコは年齢相応の幼い口調で話すが、日本語版だと若干大人びた口調になっている **賛否両論点 -一部謎解きがわかりにくい --PC媒体に依存するものなどこれまでにない謎解きが多いため、プレイヤーの柔軟な発想が求められる。 --時計のある扉へ行こうと指示されるのだが、これは発売日から100日後の裏ルート追加アップデート「Solstice」までカウントダウンを行っていたイベントと連動したものである。日本語版が出た頃には既に終わっていたため、時計の存在に気づきにくい。 ---一応近くに時計頭のキャラクターがいるため、それでわからなくも無い。 --エンディング後のギミックはノーヒントのため、裏ルートの存在に気付かない人も少なくない。 -「一度きり」であること --この影響でレビューがことごとくネタバレになる可能性が高く、プレイ前の情報遮断が推奨される作品の一つとなっている。 #region(ネタバレ注意); -表ルートは多少の違いはあれど何度でも繰り返しプレイすることができるが、裏ルートは一度見てしまうとセーブデータを消さない限り二度と見られない。 --裏ルートの展開上、セーブデータを消してもう一度プレイすることが躊躇われるため、何らかの形でのリプレイの実装を望む声は少なくない。 #endregion(); **問題点 -一部環境での不具合 --Win7でプレイするとメッセージの端が切れてしまうことがある。 ---ウィンドウの色とデザインからメッセージボックスのフォントをMS UI Gothicに変更することで直る。 ---この不具合はストアページにも対策が記載されているが、修正はされていない。 --滅多に起こらないが特定の環境で強制終了したり、進行不可能になったりする不具合があるらしい。 --ゲームの特性上、バグか仕様か区別が付きにくいため発生した場合の対処に困る。 **総評 PCゲームであることを活かした演出やギミックは一見の価値あり。 ただしゲームの名前通り、―――<チャンスは一度きり>というメタ構造が徹底されていることだけは、人によっては抵抗感を覚えるかもしれない。 だからこそ、本作は人生の一部分として鮮烈に刻まれるような経験をもたらすと言えるといえるだろう。健闘を祈る。 **余談 -RPGツクール2003版にあった、途中でゲームを中断した際のペナルティとなるバッドエンドは削除された。 --RPGツクールXP版では中断機能の実装に伴い「ゲームを途中で終了する行為」の意味も変更されたため、ユーザビリティ面からも妥当といえるだろう。 #region(ネタバレ注意); -タイトル画面の電球は壊れ、ニコは姿を消し、ゲームを始めても部屋には誰もいない。ゲームを終了しようとすると、You killed Niko.と表示されるもの。 #endregion(); -2017/9/29から10/30まで日本語圏限定のイラストコンテストが開催されていた --入賞者にはサイン入りポスターやステッカーがプレゼントされた ----

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