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*ポップンステージ/ポップンステージex 【ぽっぷんすてーじ/ぽっぷんすてーじいーえっくす】 |ジャンル|音楽シミュレーション|#ref(https://web.archive.org/web/20150507063745_fw/http://www.konami.jp/bemani/popn/stage/gif/info/poster.gif,,width=200)| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|初代:1999年9月24日稼動&br()ex:1999年12月20日稼動|~| |判定|なし|~| |ポイント|一見ではわかり辛い操作性&br()一人プレイは最低6パネル、最高10パネル操作を要求される&br()6パネルと10パネルで配置が違いすぎる&br()ゲームそのものの完成度は決して低くない|~| |>|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>ポップンミュージックシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コナミの音楽ゲーム人気が覚めやらぬ1999年、本編である『ポップンミュージック3』の後にリリースされたポップン界の新天地と呼べる存在。~ 何といっても従来のポップンとの違いは''足で操作する''事にある。ポップンと同時期に登場し、社会現象をも巻き起こしたヒット作、ダンスダンスレボリューションと同等の操作性で、ポップンのような演奏するタイプのゲーム性を楽しめるというコンセプトの元に製作された。 しかし、スタッフの意欲的な意気込みとは裏腹に、難易度の高さが影響してユーザーにはほとんど相手にされずに、早々とゲーセンから消え去ってしまった。 **特徴 基本は概ね本家ポップン及びシステム流用元のDDRを踏まえている。 -上からポップ君が落ちてくる手ポップンとは違い、こちらは『[[Dance Dance Revolution]]』のようにポップ君が下から上に上昇していく。 -手ポップンと同じく''ポップ君を踏むと音が鳴る。'' --ただしこちらはステップを踏む関係上、メロディよりもベース音やドラムなどが中心。 -ゲーム開始時にフットスイッチ選択を行い、6パネルモード、すべてのスイッチを使用する10パネルモードのいずれかを選択する。 --基本的に6パネルモードが1人用、10パネルモードが2人プレイ用となっている。 **問題点 //内容が明らかに問題点なので項目名を変更 -まず真っ先にプレイヤーが困惑する要素として、直感的に操作し辛い足パネルの配置にある。 --大まかに言えば、×型に配置された5つのパネルが左右二つに存在する形(DDRの矢印パネルとは踏む場所が真逆)になるのだが、ゲーム中の画面は6パネルまたは10パネルのラインが平面に並んでおり(M字の配置を2つ分広げた感じ)、×型配置のパネルと平面配置の画面との直感性が極めて掴めにくく、何を操作しているのかも理解できない状態に陥りやすい。 --実際のパネルの配置(6パネル時は中央6枚(太字)を使用) |CENTER:BGCOLOR(#cccccc):|CENTER:BGCOLOR(#cccccc):|c |&color(yellow){黄} &color(blue,#aaaa88){''青''}|&color(yellow,#aaaa88){''黄''} &color(blue){青}| | &color(red,#aaaa88){''赤''} | &color(red,#aaaa88){''赤''} | |&color(white){白} &color(green,#aaaa88){''緑''}|&color(white,#aaaa88){''白''} &color(green){緑}| --ゲーム画面上の色の配置(6パネル時は中央6つ(太字)を使用) |CENTER:BGCOLOR(#cccccc):|CENTER:BGCOLOR(#cccccc):|c |&color(white){白}&color(yellow){黄}&color(red,#aaaa88){''赤''}&color(blue,#aaaa88){''青''}&color(green,#aaaa88){''緑''}|&color(white,#aaaa88){''白''}&color(yellow,#aaaa88){''黄''}&color(red,#aaaa88){''赤''}&color(blue){青}&color(green){緑}| ---上記を見れば分かる通り、手ポップンの方に慣れていても、色の配置が全く異なるので混乱する。 --DDRとは異なり、1人用モードはパネルの左右どちらかではなく、''必ず中央に乗って''6パネルモードをプレイする事になる(左右の5パネルだけを使ったプレーはできない)。よって、''1人プレイと2人協力プレイでは踏むパネルの配色が全く異なってしまう''ため、さらに覚えにくい。 ---本家ポップンでは「赤ボタンが中央」だったが、6パネルの配置では「赤パネルが左右端」となるため、本家に慣れていると非常に混乱する。 --一方で10パネルモードは基本的に二人協力でプレイする事が前提の譜面になっているため、一人でプレーするのは困難。 ---ただし、後述の『ex』では一人でもプレイ可能な配置になった10パネルMANIAC譜面が新規追加された。例えるなら、DDRのダブルプレイ(一人で二人分のパネルを操作する上級者向けモード)をさらに複雑化したようなもの。 -判定が厳しい。 --ちゃんと踏んだはずなのに、BAD判定が出たりする。例え本家ポップンで好成績を出せる腕前でも、まともに良判定を出すのはかなり難しい。 --しかも判定表示が手ポップン同様にこぢんまりとしているため、踊っている最中にどんな判定が出てるのかをとっさに判別しにくい。 **評価点 -操作性の煩雑さで難易度を引き上げている節が否めないが、純粋な難易度自体はむしろ控えめであり、操作の壁さえ乗り越えられれば意外な程楽にクリアできるようになってくる。 -楽曲及びキャラクターは相変わらず好評。 --本作に収録されている楽曲のジャンルは「ヨーデル」「ファンク」「カンフー」「80'sポップ」等、当時の本家ポップンシリーズではありそうで無かった楽曲群が揃っておりいずれも好評を得ている。 --本作初登場のキャラクター及び楽曲で特に好評を得たのは「アニメヒロイン」。同曲は魔女っ子アニメをモチーフとしたアニソン風味の曲で、曲名にもなっている担当キャラスペース★マコのテーマとして作られて(キャラ自身も魔女っ子ヒロインがモチーフ)おり、楽曲と連動したキャラクターによるシナジー効果も相まってシリーズ随一の人気を博すことになった。 ---- **ポップンステージex -無印のポプステがあまりにも受けが悪かったのか、無印稼動の数ヵ月後に新バージョンである『ex』がリリースされた。 -exは専用新曲や本家ポップン3からの曲など6曲を新たに追加、いくつかの譜面の変更、上級者向けMANIAC譜面の追加、上記の10パネルを一人で操作するモード(10パネルMANIACのみ一人プレイ可能な譜面になっている)などの新要素が追加された。 -初心者向けのビギナーモードが「ノーマル」、旧ノーマルモードが「アナザー」に変更され、標準のモードではより簡単な譜面がデフォルトとなった。 --これにより無印のNORMAL譜面にあたるものが「ANOTHER譜面」に移行したため、曲によっては''ANOTHERしか存在しない''という珍しい状況になっている。 -また、ポップ君のデフォルトの形状が変更。無印ではすべて本家同様の楕円形だったが、exでは上段パネル(黄・青)が▲、下段パネル(白・緑)が▼の形になった(中央の赤は●のまま)。一応、無印と同じ形状も選べる。 --画面表示はこのようになり、無印よりも多少上下が把握しやすくなった。 |CENTER:BGCOLOR(#cccccc):|CENTER:BGCOLOR(#cccccc):|c |&color(white){▼}&color(yellow){▲}&color(red,#aaaa88){''●''}&color(blue,#aaaa88){''▲''}&color(green,#aaaa88){''▼''}|&color(white,#aaaa88){''▼''}&color(yellow,#aaaa88){''▲''}&color(red,#aaaa88){''●''}&color(blue){▲}&color(green){▼}| --このポップ君、本家ポップンでも9~11までの間、オプション「ステージポップ君」として逆輸入されていた(現在は消滅)。 ***評価点(ex) -きちんと遊びやすくするためのテコ入れが実施された。 -新曲や本家3からの移植曲はいずれも好評。 --追加曲はいずれも汎用に近い新キャラクターである「いぬ千代」による楽曲担当であるものの、本家3からの移植曲はオジャマが発動すると一転して本家3側の担当キャラクターが登場するという演出が存在し、本家シリーズのファンを驚かせた。 //---同曲は後に本家4にて新規担当キャラクターが書き下ろされた上で移植される程の人気を得ることになったが、本家18(せんごく列伝)で削除されてしまった。 ***問題点(ex) -取っ付き難さを改善すべくテコ入れがなされたものの、結局、ハードルは高いまま。結果、無印同様、早々と消えてしまった。 --早期に入れ替えられた影響で、現在も稼動しているポプステはほとんどの場合このexの方である。 -問答無用の難しさなMANIACモード --exで追加されたMANIACモードだが、ノーマルやアナザーとは比較にならない位に高難易度で、10パネルに慣れる為の練習用の譜面すら用意されていない為、アナザー熟練者でも気軽に始めるには辛いレベルである。 //--特に難しい譜面は「ヘヴィメタ」。同曲のMANIAC譜面はアウトロ部分で驚異的な発狂が存在している事から、移植元の本家の譜面を遙かに上回る難易度を持ってる。((ちなみに本家の譜面は、開幕直後に赤ボタンを16分刻みで高速連打させ、アウトロで両端の白ボタンを高速連打させるという局所難な構成となっており、初出のAC2ではまだハイスピードが正式オプションとして実装されておらず常に等倍速でのプレイを強いられることもあってAC2当時のボス曲として猛威を振るった。)) //へヴィメタはMANIACではなくANOTHER専用の譜面のため記述変更しました。 -へヴィメタ((曲名「 I'm on Fire」。本家ではジャンル名「ヘビーメタル」表記)) --店側の設定で出現する隠し曲で本家「2」が初出の移植曲。「2」では現在でも中々見ないような強烈な縦連打と、交互連打で強烈なインパクトを残したボス曲。本作ではANOTHERモード用の譜面しか用意されていない。 --ANOTHERモードで最高難易度に設定されているボス曲となっているが、6パネルモードが凄まじい難易度で現在でも語り草になっている。 --問題の部分は本家同様ラスト付近の部分で、本家の両白8部連打から両白16部交互連打に切り替わる部分。 ---両白8部連打の部分は本家の配置が再現されておらず嵐前の静けさと言うべきが非常に大人しい配置になっているが、両白16部交互連打の部分が''右赤→右黄→右白→左緑を16部で繰り返し踏み続ける''というとんでもない配置。 ---足でやる上にパネルの配置の都合上この上なく踏みにくく、本家の様にただ2つのパネルを交互に踏むという形で再現ぜず散らしてきたのが非常に性質が悪い。そのため本家より難しいと言われている。((かなり後に本家も48表記だが50あってもおかしくないと言われる縦連打が超絶強化されたEX譜面が追加された)) ---この曲HARD((本家で言うエキスパートモードのようなもの))のSPECIALコースの3曲目で''おジャマ付きで登場する。''その為、4曲目への到達難易度が非常に高い。 ---流石に無理があると自重したのか、本家にあった特徴的な序盤の強烈な長さの上に速い縦連打は交互や階段にされ再現されていない。 ---- **総評 着眼点は決して悪くなく、慣れるまでに非常に苦労させられるものの、ゲームそのものの出来は十分遊べる内容で熱狂的なファンも生んだ。~ しかしながら、ライトユーザーにとってはあまりにも厳し過ぎるハードルの高さがプレイヤーを遠ざけてしまった感は否めず、取っ付き難さが災いして早々と下火になってしまい、シリーズ化されるまでには至らなかった。~ システム元のDDRや本家のポップンシリーズ自体がまだ発売間もない時期だったため、難易度やシステムの面で練りこみきれなかったのだろう。もう少しリリース時期が後であったならば各本家シリーズが洗練されていくなかで培ったノウハウを生かし、ライトユーザーが近づけるような間合いの広さを実現できるほどに作り込めていたかもしれないだけに惜しいものがある。そういう意味では、世に出るのが早過ぎたと言えようか。 当時存在したコナミ直営店やそこから転換したアミュージアムが主な稼働場所であったため一般への出回りも芳しくなく、結果として、DDRとポップンという当時の時点で人気を集めていた機種の関連作ながらマイナーな立ち位置に収まることとなった。 ---- ---- **その後 -ポプステ自体はexを持って終焉してしまい、本作自体も家庭用への移植は一切行われていない。 --しかし、本作に登場するキャラクターや曲の人気は高く、ほとんどのそれは後の本家ポップン(主にPS関係の家庭用)に手譜面へアレンジされて収録される事となった。 ---CS6では本作初出曲とACから移植されてきた曲が版権の都合で収録できなかったもの以外全て収録されている。 ---CS6に移植されなかった曲は本家移植曲からはニューカマーとユーロダンスとパンクで、ポプステ初出曲はクールダンス。 ---ユーロダンスとパンクはCS4と現行ACでプレイ可能で、ニューカマーはAC9で削除されているので現行ACではプレイできないがCS3でプレイ可能。 ---クールダンスはACにもCSにもサントラにも移植されていないため本作限定の曲となっている。本作の流通・現存事情もありポップンシリーズの中でもかなりのレア曲となっている。 ---またCS6で初登場したポプステ曲は全て隠し曲のため、前作の隠し曲は全て次回作に収録される伝統から、CS7にもポプステ曲は大量に収録されている。((例外はCS6よりも先に移植され本家進出を果たしたスーパーユーロ、ヨーデル、アニメヒロインなど)) --アーケード版ポップンには未だに収録された事のないポプステ曲がいくつか存在する。隠れた名曲が多く、家庭用はほぼ完全収録なだけに、アーケードにも入れて欲しいという声は絶えない。 -AC9は選曲画面のBGMは過去作の物が使われているのだが、デフォルト状態で流れているのは本作の選曲BGM。 --知名度が低く家庭用移植もされてないことも有り、AC9オリジナルのものと勘違いした人も多いかもしれない。 -本作の没キャラクターである「アスパラ星人」は、後に『[[KEYBOARDMANIA 2nd MIX>KEYBOARDMANIA]]』収録楽曲「Manhattan Sports Club」のムービーキャラクターとして陽の目を見る事になった。 --後に同曲が本家8にて移植された際にKMからの移植扱いとしてアスパラ星人も担当キャラクターとして登場した。 ---彼らと本家pop'nとの関わりはこれのみではなく、それから更に後に稼働した[[éclale>ポップンミュージック éclale]]では書き下ろし楽曲「コルトーン」を担当し、もはや「初出予定だったポップンの系譜に帰化しているのも同然」な破格の扱いである。 -ポプステの一人用プレーの6パネルの配置は、奇しくも同時期に稼働したジャレコのダンスゲーム『ステッピングステージ』に配置が酷似している。 --ただしあちらは上段2つが赤、中段が黄、下段が青となっており、6枚組が左右に2つ並んでいる。 --また、ポプステでの×を2つ並べたようなDDRとは真逆のパネル配置は、後にアンダミロ社のダンスゲーム『[[Pump It Up>PUMP IT UP 2015 PRIME JAPANESE EDITION]]』でほぼ同様の配置が採用されている。 --ただしあちらのシングルプレーは基本的に左右どちらかを使うという違いがあるが、過去作のRebirth~PREX3の頃にHalf-Doubleモードとしてポプステと同じ配列の状態でプレイが可能だった。 ---以上をまとめると、シングルはステステ、ダブルはPIUが近いということになる。 -『ex』から登場した汎用キャラクターの「いぬ千代」は、本家3のキャラクターデザインを担当した同名のいぬ千代氏をモデルにしたキャラクター。 --本家ポップンでも同様に、初代の担当デザイナーだったMZD MOMMY氏をモチーフにしたキャラクター「MZD」が本家2から登場しており、旧曲の代理担当となっていた。今回は本家3の曲が移植されることになったため、その流れを汲んだキャラクターである。 ---なおキャラクターのデザイン自体はいぬ千代氏ではなく、ポプステ側のデザイナーであるPIU:KOHA氏が担当している。 --また、シリーズ初期の世界観設定では、MZDには動物の姿を持つ部下がいてその内の1人がいぬ千代という設定となっており([[参照>http://www.konami.jp/bemani/popn/music1_4/html/story01.html]])、残り2人もデザイナーが元ネタのkaeru(shio)とP-CATとなっている。 ---スタッフの方のいぬ千代氏とP-CAT氏はポップン2~4の頃の公式サイトでスタッフコメントを多く担当していた。現在は両名ともポップンチームを離れている。 ---P-CATは単独でのキャラクター化はされていないが、本家3に登場するアイスのアニメの一部に登場しており、アイスも同様に本家2からの旧曲の代理担当となっていた。 ---kaeruの方は5鍵beatmania complete mix 2に収録された本機種初出曲「レゲェ/BOA BOA LADY」のBGAをはじめとし、ポップンに関連した様々な箇所で出演している「隠れマスコット」としてプレイヤーの間でお馴染みになっている。 ---また、kaeruの元ネタとなったデザイナーのshioはその後もSunny Park頃までメインデザイナーとしてポップンを支え続けていた。 -当時『[[ときめきメモリアル]]』シリーズ等の家庭用ゲームの音楽を主に制作していた村井聖夜氏が、『ex』からの追加新曲「スーパーユーロ / WE TWO ARE ONE」でポップンデビューしている。 -筐体の現存状況はかなり厳しい状態になっている。 --不人気かつDDRクラスの大型筐体故に都市部のゲーセンでは早々に撤去され、地方のゲーセンやショッピングモール内のゲームコーナー等でひっそりと生き延びて稼働し続けた筐体もそれなりにあったが、今となってはそれ等も撤去されてしまっている。 --2019年現在の時点での現存例は4件程と思われる(少なくとも神奈川県に無印とexが1件ずつ確認されており、北海道でも2件現役稼働している)。
''※バージョンアップ版にあたる『ポップンステージex』も本項でまとめて扱います。'' ---- *ポップンステージ/ポップンステージex 【ぽっぷんすてーじ/ぽっぷんすてーじいーえっくす】 |ジャンル|音楽シミュレーション|#ref(https://web.archive.org/web/20150507063745_fw/http://www.konami.jp/bemani/popn/stage/gif/info/poster.gif,,width=200)| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミ|~| |稼動開始日|初代:1999年9月24日稼動&br()ex:1999年12月20日稼動|~| |判定|なし|~| |ポイント|一見ではわかり辛い操作性&br()1人プレーは最低6パネル、最高10パネル操作を要求される&br()6パネルと10パネルで配置が違いすぎる&br()ゲームそのものの完成度は決して低くない|~| |>|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コナミの音楽ゲーム人気が覚めやらぬ1999年、本編である『ポップンミュージック3』の後にリリースされたポップン界の新天地と呼べる存在。~ 何といっても従来のポップンとの違いは''足で操作する''事にある。ポップンと同時期に登場し、社会現象をも巻き起こしたヒット作、ダンスダンスレボリューションと同等の操作性で、ポップンのような演奏するタイプのゲーム性を楽しめるというコンセプトの元に製作された。 しかし、スタッフの意欲的な意気込みとは裏腹に、難易度の高さが影響してユーザーにはほとんど相手にされずに、早々とゲーセンから消え去ってしまった。 **特徴 基本は概ね本家ポップン及びシステム流用元のDDRを踏まえている。 -上からポップ君が落ちてくる手ポップンとは違い、こちらは『[[Dance Dance Revolution]]』のようにポップ君が下から上に上昇していく。 -手ポップンと同じく''ポップ君を踏むと音が鳴る。'' --ただしこちらはステップを踏む関係上、メロディよりもベース音やドラムなどが中心。 -ゲーム開始時にフットスイッチ選択を行い、6パネルモード、すべてのスイッチを使用する10パネルモードのいずれかを選択する。 --基本的に6パネルモードが1人プレー用、10パネルモードが2人協力プレー用となっている。 -本家シリーズと異なり譜面の難易度がモード毎に分かれている。 --BEGINNER ---初心者向けの難易度の譜面を2曲分(練習専用ステージ+1曲)プレイするモード。(ex ではモード自体の仕様変更により消滅) --NORMAL ---難易度「ふつう」の曲をプレイするモード。 --HARD ---NORMAL譜面をオジャマ付きでプレイするモード。本家シリーズのエキスパートモードに近い内容で、予め決められた4曲を減少型ゲージでプレイし、曲毎(厳密にはステージ毎)に決められたオジャマが自動で発動する。 **問題点 //内容が明らかに問題点なので項目名を変更 -まず真っ先にプレーヤーが困惑する要素として、直感的に操作し辛い足パネルの配置にある。 --大まかに言えば、''×型に配置された5つのパネル''が左右二つに存在する形(DDRの矢印パネルとは踏む場所が真逆)になる。~ しかし、ゲーム中の画面は6パネルまたは10パネルのラインが平面に並んでおり(''M字の配置を2つ分''広げた感じ)、×型配置のパネルと平面配置の画面との直感性が極めて掴めにくく、何を操作しているのかも理解できない状態に陥りやすい。 --実際のパネルの配置(6パネル時は中央6枚(太字)を使用) |CENTER:BGCOLOR(#ccc):|CENTER:BGCOLOR(#ccc):|c |&color(yellow){黄} &color(blue,#888){''青''}&br; &color(red,#888){''赤''} &br;&color(white){白} &color(green,#888){''緑''}|&color(yellow,#888){''黄''} &color(blue){青}&br; &color(red,#888){''赤''} &br;&color(white,#888){''白''} &color(green){緑}| --ゲーム画面上の色の配置(6パネル時は中央6つ(太字)を使用) |CENTER:BGCOLOR(#ccc):|CENTER:BGCOLOR(#ccc):|c |&color(white){白}&color(yellow){黄}&color(red,#888){''赤''}&color(blue,#888){''青''}&color(green,#888){''緑''}|&color(white,#888){''白''}&color(yellow,#888){''黄''}&color(red,#888){''赤''}&color(blue){青}&color(green){緑}| ---上記を見れば分かる通り、手ポップンの方に慣れていても、色の配置が全く異なるので混乱する。 --DDRとは異なり、1人用モードはパネルの左右どちらかではなく、''必ず中央に乗って''6パネルモードをプレーする事になる(左右の5パネルだけを使ったプレーはできない)。よって、''1人プレーと2人協力プレーでは踏むパネルの配色が全く異なってしまう''ため、さらに覚えにくい。 ---本家ポップンでは「赤ボタンが中央」だったが、6パネルの配置では「赤パネルが左右端」となるため、本家に慣れていると非常に混乱する。 --一方で10パネルモードは基本的に2人協力でプレーする事が前提の譜面になっているため、1人でプレーするのは困難…というより''物理的に1人ではまず踏めない離れた複数同時押し配置が来る''。 -判定が厳しい。 --パネルの配置や接触判定のせいか、ちゃんと踏んだはずなのに、BAD判定が出たりする。たとえ本家ポップンで好成績を出せる腕前でも、まともに良判定を出すのはかなり難しい。 --しかも判定表示が手ポップン同様にこぢんまりとしているため、踊っている最中にどんな判定が出てるのかをとっさに判別しにくい。 ---一応、GREAT/FEVERは最上段、GOODは2段目、BADは3段目に固定で表示されるようになっているため、慣れれば最上段だけ意識すれば良くはなっている。 **評価点 -操作性の煩雑さで難易度を引き上げている節が否めないが、純粋な難易度自体はむしろ控えめであり、操作の壁さえ乗り越えられれば意外な程楽にクリアできるようになってくる。 -足で音楽を奏でられる。 --本家と同様にポップ君を正しく踏むと演奏されるため、『DDR』等のような他のダンスゲームとはまた違った楽しさがある。 -楽曲及びキャラクターは相変わらず好評。 --本作に収録されている楽曲のジャンルは「ヨーデル」「ファンク」「カンフー」「80'sポップ」等、当時の本家ポップンシリーズではありそうで無かった楽曲群が揃っておりいずれも好評を得ている。 --本作初登場のキャラクター及び楽曲で特に好評を得たのは「アニメヒロイン」。同曲は魔女っ子アニメをモチーフとしたアニソン風味の曲で、曲名にもなっている担当キャラスペース★マコのテーマとして作られて(キャラ自身も魔女っ子ヒロインがモチーフ)おり、楽曲と連動したキャラクターによるシナジー効果も相まってシリーズ随一の人気を博すことになった。 ---- **ポップンステージex -無印のポプステがあまりにも受けが悪かったのか、無印稼動から僅か3ヶ月後にマイナーチェンジバージョンである『ex』がリリースされた。 ***特徴・変更点(ex) -新曲や本家『ポップンミュージック3』からの移植曲など7曲を新たに追加。 -ポップ君のデフォルトの形状が変更。無印ではすべて本家同様の楕円形だったが、exでは上段パネル(黄・青)が▲、下段パネル(白・緑)が▼の形になった(中央の赤は●のまま)。一応、無印と同じ丸い形状も選べる。 --画面表示はこのようになり、無印よりも多少上下が把握しやすくなった。 |CENTER:BGCOLOR(#ccc):|CENTER:BGCOLOR(#ccc):|c |&color(white){▼}&color(yellow){▲}&color(red,#888){''●''}&color(blue,#888){''▲''}&color(green,#888){''▼''}|&color(white,#888){''▼''}&color(yellow,#888){''▲''}&color(red,#888){''●''}&color(blue){▲}&color(green){▼}| --このポップ君、本家ポップンでも9~11の間、オプション「ステージポップ君」として逆輸入されていた(現在は消滅)。 -初心者向けのビギナーモードが「NORMAL(ノーマル)」、旧ノーマルモードが「ANOTHER(アナザー)」に変更され、標準のモードではより簡単な譜面がデフォルトとなった。いくつかの譜面の微修正も行われている。 --これにより無印のNORMAL譜面にあたるものが「ANOTHER譜面」に移行したため、曲によっては''ANOTHERしか存在しない''という珍しい状況になっている。 -上級者向けの新難易度「MANIAC(マニアック)」モードの追加。 --モードセレクト時に「ANOTHER」にカーソルを合わせて左右ボタンを同時押しすると出現する高難易度モード。 --中でも、10パネルMANIAC譜面は''1人プレー可能な配置で10パネルフルに使える譜面''になっているという新要素がある。言わば『DDR』におけるダブルプレーに相当する。 --またMANIAC譜面の担当キャラクターは本家の「レイヴガール」のような色付きの主線で真っ黒な姿に描かれた3P・4Pカラーで統一されている。 -隠しコマンド追加 --スイッチセレクト画面でコマンドを入力することで、ゲージが回復しやすくなる「ゲージアップポップ君」が出現するモード、ポップ君の配置がそっくり反転する「客向きミラーモード」、ポップ君の配置がランダムになる「ランダムモード」、ポップ君が途中で隠れる「ヒドゥンーモード」などが遊べるようになった。 --さらに、店側によるディップスイッチ設定が必要だが、隠し含む全曲が遊べる「フリーセレクトモード」、ハードモードに追加隠しコース「スペシャルコース」が出現する等の要素もある。 ***評価点(ex) -きちんと遊びやすくするためのテコ入れが実施された。 -新曲や本家3からの移植曲はいずれも好評。 --追加曲は「ヘヴィメタ」を除き((ヘヴィメタは無印でハードモードを担当していた「ボンバー」(ファットボーイの色違い)が担当。))、いずれも新キャラクター「いぬ千代」による代理担当であるものの、本家3からの移植曲はオジャマが発動すると一転して本家3側の担当キャラクターが登場するという演出が存在し、本家シリーズのファンを驚かせた。 ***問題点(ex) -問答無用の難しさなMANIACモード --『ex』から新たに追加されたMANIACモードだが、ノーマルやアナザーとは比較にならない位に高難易度となっている。 --「1人でもプレー可能な配置になった」という触れ込みの10パネルMANIAC譜面だが、10パネルに慣れる為の練習用の譜面すら用意されていない為、アナザー熟練者でも気軽に始めるには辛いレベルである。 ---同様の1人で2人分のパネルを操作する上級者向けモードとして『DDR』のダブルプレーがあるが、そちらは初心者向けの譜面もきちんと用意されていた。それに対して本作は一番簡単な10パネルMANIACでも難易度が20段階中の「14」である。 ---前述のように10パネルNORMAL・ANOTHERは2人プレー前提の配置であるため、1人でのプレーが物理的に困難な譜面なので、MANIACの練習には使うことができない。 --独立したモードとして隔離されているため、MANIACから下位の難易度に変更することはできない。 ---この点では同時期に稼働した『[[Dance Dance Revolution 3rdMIX]]』の「SSR」モードに通ずるものがある。 ---一部楽曲はANOTHER譜面しか用意されていない関係上、MANIACモードでは選ぶことすらできない。 -へヴィメタ / I'm on Fire((本家ではジャンル名「ヘビーメタル」表記)) --店側の設定で出現する隠し曲で本家『2』が初出の移植曲。本家の方においても、現在でも中々見ないような強烈な縦連打と、交互連打で強烈なインパクトを残したボス曲。 --本作ではANOTHERモード用の譜面しか用意されていないが、その中でも最高難易度に設定されているボス曲となっており、凄まじい難易度で現在でも語り草になっている。 --流石に無理があると自重したのか、本家にあった特徴的な序盤の強烈な長さの上に速い縦連打は交互や階段にされ再現されていない。~ 両白8分連打の部分は本家の配置が再現されておらず嵐前の静けさと言うべきが非常に大人しい配置になっている。 ---のだが、問題の部分は本家同様ラスト付近の部分で、本家の両白8分連打から両白16分交互連打に切り替わる部分。~ 本作の6パネルANOTHERでは両白16部交互連打の部分が''右赤→右黄→右白→左緑を16分で繰り返し踏み続ける''というとんでもない配置。 ---足でやる上にパネルの配置の都合上この上なく踏みにくく、本家の様にただ2つのパネルを交互に踏むという形では再現せず散らしてきたのが非常に性質が悪い。そのため本家より難しいと言われている。((ちなみに本家の譜面は、開幕直後に赤ボタンを16分刻みで高速連打させ、アウトロで両端の白ボタンを高速連打させるという局所難な構成となっており、初出のAC2ではまだハイスピードが正式オプションとして実装されておらず常に等倍速でのプレーを強いられることもあってAC2当時のボス曲として猛威を振るった。))((かなり後に本家も25作目『peace』にて48→49表記だが50あってもおかしくないと言われる縦連打が超絶強化されたEX譜面が追加された)) ---なお、2人用の10パネルANOTHERでは''同じく16分で(右上)青→(中央)赤→(右下)緑→(左下)白''を1P・4セット→2P・4セット→1P・2セット→2P・2セットという形。2人で分担できるため1人用6パネルよりも楽ではあるものの、こちらも鬼畜な配置である。 --この曲はHARDモード((本家で言うエキスパートモードのようなもの))の隠しコース「SPECIALコース」の3曲目にも''オジャマ付きで登場する。''~ 構成は「レゲエ」→「アニメヒロイン」→「ヘヴィメタ」→「ヨーデル」。~ 3曲目にヘヴィメタがあるせいで4曲目の到達難易度が非常に高い上、コースは本来ANOTHER譜面のはずが4曲目のみなぜか''MANIAC譜面固定''のヨーデルという絶望であり、完走がかなり厳しい。 ---加えて、10スイッチモードの隠しコース「POP'Nコース」と「SPECIALコース」は''1人用上級者向けコース''と銘打たれており、''全譜面が強制MANIAC''になる仕様となっている。~ では本来MANIAC譜面のない「レゲエ」と「ヘヴィメタ」はどうなるのかというと……''このコース限定で遊べる1人用10パネルMANIAC譜面''になる。~ こちらは1人用のため、両白16分交互連打の部分が中央の4パネルを使った''右黄→右白→左青→左緑''になっている。しかもこの譜面は通常モードでは遊べないので''オジャマ強制''である。 #region(参考動画:ポップンステージex「ヘヴィメタ」6パネルANOTHER(1人用) / 10パネルANOTHER(2人用) ) &video(https://www.youtube.com/watch?v=lz_SKaJ6CXw) #endregion #region(参考動画:ポップンステージex「SPECIALコース」6パネルANOTHER(1人用) / 10パネルMANIAC(1人用)) ※譜面鑑賞用にチートでゲージが減らないようになっている。 &video(https://www.youtube.com/watch?v=Vb6kiAUDxWU) #endregion ---- **総評 着眼点は決して悪くなく、慣れるまでに非常に苦労させられるものの、ゲームそのものの出来は十分遊べる内容で熱狂的なファンも生んだ。~ しかしながら、ライトユーザーにとってはあまりにも厳し過ぎるハードルの高さがプレーヤーを遠ざけてしまった感は否めず、取っ付き難さが災いして早々と下火になってしまい、シリーズ化されるまでには至らなかった。~ システム元のDDRや本家のポップンシリーズ自体がまだ発売間もない時期だったため、難易度やシステムの面で練りこみきれなかったのだろう。もう少しリリース時期が後であったならば各本家シリーズが洗練されていくなかで培ったノウハウを生かし、ライトユーザーが近づけるような間合いの広さを実現できるほどに作り込めていたかもしれないだけに惜しいものがある。そういう意味では、世に出るのが早過ぎたと言えようか。 早々に出されたバージョンアップ版の『ex』についても、取っ付き難さを改善すべくテコ入れがなされたものの、結局、ハードルは高いまま。結果、無印同様、早々と消えてしまった。~ なお、無印が早期に入れ替えられた影響で、現在も残留して稼動しているポプステはほとんどの場合『ex』の方である。 当時存在したコナミ直営店やそこから転換したアミュージアムが主な稼働場所であったため一般への出回りも芳しくなく、結果として、DDRとポップンという当時の時点で人気を集めていた機種の関連作ながらマイナーな立ち位置に収まることとなった。 ---- ---- **その後 -ポプステ自体は『ex』をもって終焉してしまい、本作自体も家庭用への移植は一切行われていない。 --しかし、本作に登場するキャラクターや曲の人気は高く、ほとんどのそれは後の本家ポップン(主にPS関係の家庭用)に手譜面へアレンジされて収録される事となった。 ---アーケード版『ポップンミュージック4』にて「スーパーユーロ」が新規担当キャラクターまで描き下ろされた上で登場。『9』ではロングバージョンが登場するほどの人気曲となっていた。((ただし、後に『18 せんごく列伝』で削除されてしまった。)) ---アーケード版『ポップンミュージック5』では「サンバ」((本曲のみ、後に『17 THE MOVIE』で削除されてしまった。))「ヨーデル」「アニメヒロイン」「ミュージカル」、『6』では「ガールズポップ」がキャラごと移植。中でも「ミュージカル」のホタルと「ガールズポップ」のユリちゃんはアニメが描き直されている。また、ファットボーイも新曲の「ヘヴィロック」担当で登場している。 ---プレイステーション版『ポップンミュージック6』(以下、CS6)では本作初出曲とACから移植されてきた曲が版権の都合で収録できなかったもの以外全て収録されている。 ---CS6に収録されなかった曲は本家移植曲からはニューカマーとユーロダンスとパンクで、ポプステ初出曲はクールダンスが未登場となった。また、ポプステ衣装のニャミ、マーガレット、ボンバーも未登場。 ---ユーロダンスとパンクはCS4と現行ACでプレー可能。ニューカマーはAC9以降削除されているので現行ACではプレーできないがCS3でプレー可能。 ---クールダンスはACにもCSにもサントラにも移植されていないため本作限定の曲となっている。本作の流通・現存事情もありポップンシリーズの中でもかなりのレア曲となっている。 ---なお、ユーロダンス・パンク・クールダンスはアーティスト提供曲であるため、シングル『Bit of Love』にまとめて収録されている。 ---CS6で初登場したポプステ曲は全て隠し曲のため、前作の隠し曲は全て次回作に収録される伝統から、プレイステーション2版『7』(CS7)にもポプステ曲は大量に収録されている。((例外はCS6よりも先に移植され本家進出を果たしたスーパーユーロ、ヨーデル、アニメヒロインなど)) --アーケード版ポップンでは『8』『16 PARTY♪』等で数曲のみ移植されたものの、未収録となっているポプステ曲も多く、後に削除されてしまったものもある((『8』で移植された「スキャット」「トロピカル」「ハウス」「レゲエ」のうち、後者2曲は『17 THE MOVIE』で削除。また、遅れて『16 PARTY♪』より「80'sポップ」が移植。))。隠れた名曲が多く、家庭用はほぼ完全収録なだけに、アーケードにも入れて欲しいという声は絶えない。 **余談 -本家AC版『[[ポップンミュージック9]]』では選曲画面のBGMに過去作の物が使われているのだが、デフォルト状態で流れているのは本作の選曲BGM。 --本作は知名度が低く家庭用移植もされてないことも有り、AC9で初めて聞いてオリジナルBGMと勘違いした人も多いかもしれない。 --上記の「ステージポップ君」が本編に初登場したのも9からであり、同作がシリーズ集大成だったことから外伝作である本作もフィーチャーされた模様。 --またゲームオーバー時のジングルは元々ポプステで使われていたAC5以前から継続して使われていたゲームオーバージングルのアレンジバージョンで、AC6からAC9まで継続して使用されていた。 -本作の没キャラクターである「アスパラ星人」は、後に『[[KEYBOARDMANIA 2nd MIX>KEYBOARDMANIA]]』収録楽曲「Manhattan Sports Club」のムービーキャラクターとして日の目を見る事になった。 --後に同曲が本家8にて移植された際にKMからの移植扱いとしてアスパラ星人も担当キャラクターとして登場した。 ---彼らと本家pop'nとの関わりはこれのみではなく、それから更に後に稼働した『[[ポップンミュージック éclale>ポップンミュージック eclale]]』では書き下ろし楽曲「コルトーン」を担当し、もはや「初出予定だったポップンの系譜に帰化しているのも同然」な破格の扱いである。 -ポプステの1人用プレーの6パネルの配置は、奇しくも同時期に稼働したジャレコのダンスゲーム『ステッピングステージ』に配置が酷似している。 --ただしあちらは上段2つが赤、中段が黄、下段が青となっており、6枚組が左右に2つ並んでいる。 --また、ポプステでの×を2つ並べたようなDDRとは真逆のパネル配置は、後にアンダミロ社のダンスゲーム『[[Pump It Up>PUMP IT UP 2015 PRIME JAPANESE EDITION]]』でほぼ同様の配置が採用されている。 --ただしあちらのシングルプレーは基本的に左右どちらかを使うという違いがあるが、過去作のRebirth~PREX3の頃にHalf-Doubleモードとしてポプステと同じ配列の状態でプレーが可能だった。 ---以上をまとめると、シングルはステステ、ダブルはPIUが近いということになる。 -『ex』から登場した汎用キャラクターの「いぬ千代」は、本家3のキャラクターデザインを担当した同名のいぬ千代氏をモデルにしたキャラクター。 --本家ポップンでも同様に、初代の担当デザイナーだったMZD MOMMY氏をモチーフにしたキャラクター「MZD」が本家2から登場しており、旧曲の代理担当となっていた。今回は本家3の曲が移植されることになったため、その流れを汲んだキャラクターである。 ---なおキャラクターのデザイン自体はいぬ千代氏ではなく、ポプステ側のデザイナーであるPIU:KOHA氏が担当している。 --また、シリーズ初期の世界観設定では、MZDには動物の姿を持つ部下がいてその内の1人がいぬ千代という設定となっており([[参照>https://web.archive.org/web/20090809161455/http://www.konami.jp/bemani/popn/music1_4/html/story01.html]])、残り2人もデザイナーが元ネタのkaeru(shio)とP-CATとなっている。 ---スタッフの方のいぬ千代氏とP-CAT氏はポップン2~4の頃の公式サイトでスタッフコメントを多く担当していた。両者ともAC5辺りを境にポップンチームを離れている。 ---P-CATは単独でのキャラクター化はされていないが、本家3に登場するアイスのアニメの一部に登場しており、アイスも同様に本家2からの旧曲の代理担当となっていた。 ---kaeruの方は5鍵beatmania complete mix 2に収録された本機種初出曲「レゲェ / BOA BOA LADY」のBGAをはじめとし、ポップンに関連した様々な箇所で出演している「隠れマスコット」としてプレーヤーの間でお馴染みになっている。 ---また、kaeruの元ネタとなったデザイナーのshioはその後もSunny Park頃までメインデザイナーとしてポップンを支え続けていた(2019年頃に退社)。 -当時『[[ときめきメモリアル]]』シリーズ等の家庭用ゲームの音楽を主に制作していた村井聖夜氏が、『ex』からの追加新曲「スーパーユーロ / WE TWO ARE ONE」でポップンデビューしている。 -筐体の現存状況はかなり厳しい状態になっている。 --不人気かつDDRクラスの大型筐体故に都市部のゲーセンでは早々に撤去され、地方のゲーセンやショッピングモール内のゲームコーナー等でひっそりと生き延びて稼働し続けた筐体もそれなりにあったが、今となってはそれ等も撤去されてしまっている。 --2019年現在の時点での現存例は4件程と思われる(少なくとも神奈川県に無印とexが1件ずつ確認されており、北海道でも2件現役稼働している)。

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