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海腹川背Portable - (2015/04/08 (水) 00:26:59) の最新版との変更点
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//ゲーム評価と関係ない部分が多かったので、記事全体を修正しました。
*海腹川背Portable
【うみはらかわせぽーたぶる】
|ジャンル|ラバーリングアクション|&amazon(B0012AZ6OM)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|発売元|マーベラスエンターテイメント|~|
|開発元|ロケットスタジオ|~|
|発売日|2008年3月27日|~|
|定価|5,040円|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|
//↑2015/03/21で「劣化移植・劣化リメイク・劣化ローカライズ」が「劣化ゲー」に統一とのことのため、判定表記を「劣化移植」→「劣化ゲー」に変更
|ポイント|&color(blue){''2008年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点''}&br()''「本体の仕様です」''&br()フリーズ・進行不可能他多数のバグ&br()通称「''なんとかPortable''」|~|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
アクションゲームの名作『海腹川背・旬』の完全移植作。~
…のはずだったのだが、低い移植度と商品失格レベルのバグの山で、ファンからは''「全く違う何か」''とされてしまった作品。『海腹川背』は決してメジャーなタイトルではないが、知る人ぞ知る名作シリーズとして扱われており、SFC版・PS版の中古価格はかなり高い。それだけに今作にかかる期待は大きかったのだが、結果としてそれを大きく裏切ることとなった。
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**特徴(問題点)
***バグ
開発元が''「バグゲーマイスター」''の異名を持つクソゲー界の雄、''「世界屈指の開発力(笑)」''と揶揄されるロケットスタジオ((以前に開発を担当した『カルドセプトサーガ』(Xbox360で発売された『カルドセプト』の新作)においてあり得ない程の低レベルな開発力を見せつけたうえにバグがてんこ盛りだったことからこのように呼ばれる。詳しくは当該記事を参照。))、発売元が開発元に対する過剰保護で有名な''マーベラスエンターテイメント''(以下マーベラスと記載)という地獄タッグ。そして案の定''バグの山''。~
後に、ラバーリングアクションのプログラミングとゲームデザインを行った産みの親・''酒井潔氏が開発に全く関わっていない''ことが判明。ファンを絶望させる。
-まず、「海腹川背」の要である''ルアーやゴムひもの挙動がバグだらけ''。
--ロープ張り付きバグ
---例えば、四角い箱の上端角にルアーをひっかけたとして、そのままぶら下がってロープが箱にぶつかると、''ロープが箱に張りついて支点が箱の下端に変わる''。
--貫通バグ
---ロープがオブジェクトを貫通して挙動がおかしくなる。
--その他、色々と不具合が多いので、詳細は「[[海腹川背Portable要望まとめwiki 問題点>http://www32.atwiki.jp/kawasepsp/pages/12.html]]」を参照していただきたい。画像付きで分かりやすい。
-フリーズ・進行不可能バグも存在する。
-リプレイが正しく再生されず、セーブしたものと異なる動作をする。
-プラクティスでタイムが更新されない。つまり''タイムアタックができない''。
***対応の悪さ
-発売元のマーベラスは''「これらのバグは全て仕様である」''と返答して、修正交換や返金対応などは一切行わなかった。
--上記のバグは体験版の時点で既に判明しており、その段階から既に改善要望等も含め話題になっており、不買運動や修正を求める署名運動まで発生したが、結局そのままの仕様で本作は発売されてしまった。
---もっとも、マーベラスには[[前科>THE KING OF FIGHTERS EX NEO BLOOD]]があるのでまともな対応を期待していなかった者も多かったが…。
//-返答のメールの中には「敵キャラクターである魚が歩いていたりするように ゲームの世界観の中での事なので弊社では不具合と認識しておりません」と、ゲームの世界観に責任転嫁した(言うまでもなく過去シリーズにこのような不具合はない)ものもあったという((ただし、このメールは実物が確認されておらず、前述のまとめWikiにも「真偽を調査中」と書かれていることは留意しておきたい。))。
//真偽不明の情報を載せるのはどうかと思います。もし本当なら判明次第ソースの掲示をお願いします。
--挙句の果てには''「PSP本体の仕様によるものである」''と、あくまで悪いのは本体だという対応にまで出る。
-後にこれらの発言に関しては訂正されるものの、バグは「仕様」であるとの姿勢は崩さず、回収などの対応も一切行われなかった。
***その他
-評価の高かったBGMがアレンジされているのだが、旧作ファンからは''「劣化アレンジ」「改悪」''と受け止められている。
//-エンディングムービーが『海腹川背・旬』の使い回し。
//↑「移植」だとしたらそのまま使うのは問題ないのでは?
-そして、新規で追加された''全く関係ない何かのムービー''。これに関しては[[近藤氏がブログで回答しているが(現在も閲覧可能)>http://meiyoutei.blog70.fc2.com/blog-entry-42.html]]、その説明は納得いくものとは言い難い。
-地味なことだが、''フィールド上にすずめが飛んでいない''。
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**評価点
-『海腹川背・旬』ではほとんど見ることが出来なかったエンディングムービー((川背さんの見ている小さなTV画面という設定だったため、斜めから覗き込むような形で表示されるうえに画面も小さかった。))が、本作では正面からきちんと見ることが出来る。
--このムービーはかつて「条件を満たせば正面から見れるはず!」と信じていたファンもいる曰くつきのものなので、本作の数少ない評価点である。
-代替品としての需要
--元となるソフトがPS版を含めてプレミア化していた為、現行機種での発売自体は喜ばれた。
---ただし、後に評価の高いDS版が発売され、その後とどめにPS版自体がゲームアーカイブスにて配信開始された事もあって、''現在はその需要すら無くなったが。''
--また、問題個所の多くが旧作との比較から生じたものであったためか、旧作を知らないユーザーからはそれほど悪い印象は持たれていない。
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**総評
発表時点では現行機種での発売に期待がされたものの、体験版時点で問題多発。しかもユーザーからの指摘を無視してそのまま発売した上、全て「仕様」と言い切る傲慢なメーカー対応で大炎上を起こした、前代未聞の酷い劣化移植作である。~
上述のようにバグも多く、ゲームの出来自体も悪い。
移殖作ゆえに旧作ファンと新規ユーザー間の温度差はつきものとはいえ、原作とそのファンに対する敬意、そしてメーカーとして持って然るべき誠実さに著しく欠けていることだけは、否定しようがないだろう。
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**余談
-SFC版・PS版の題字は近藤敏信氏が製作したものだが、本作の題字は明らかに別のフォントを用いている((フリー素材の「YAKITORIフォント」というフォントではないかといわれている。 このフォントはフリーウェアだが無許可で商用利用をすることはできない。万が一無許可で用いていた場合は問題になる可能性がある。))。
-PS3の『[[まいにちいっしょ>まいにちいっしょ/週刊トロ・ステーション]]』のコンテンツ「トロ・ステーション」で、本作が批判されたとも言われている。
--正確には、同ジャンル作である『バイオニックコマンドー マスターD復活計画』がリメイクされる際、「本作(バイオニック~)は製作者のオリジナルへの愛を感じる」「その一方で愛のないリメイク作品もある」といったような会話が行われたという話。
-公式サイトで「海''原''川背」と表記したり、''デスクトップ''を''デクストップ''と表記したりと誤字が多かった(現在は訂正されている)。
-バグを「仕様」として頑なに認めようとしなかったマーベラスも同様に信用を落とし、本作発売以降二期連続の赤字となった。
--さらに2年後、マーベラスは[[PS3と360でまた原作レイプ移植をやらかし>ノーモア★ヒーローズ 英雄たちの楽園]]、新たな悲劇を生み出した。
---この時の発言からして全く反省していない、と思われたが…(内容はともあれ)修正パッチを配信するなどの対応を行っており、少しは反省しているようだ。
「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。
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*海腹川背Portable
【うみはらかわせぽーたぶる】
|ジャンル|ラバーリングアクション|&amazon(B0012AZ6OM)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|メディア|UMD|~|
|発売元|マーベラスエンターテイメント|~|
|開発元|ロケットスタジオ|~|
|発売日|2008年3月27日|~|
|定価|5,040円(税込)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|
|ポイント|&color(blue){''2008年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点''}&br;フリーズ・進行不可能等のバグが多いが''仕様扱い''&br;通称「''なんとかPortable(笑)''」|~|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|
|>|>|CENTER:''[[海腹川背シリーズリンク>海腹川背シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
アクションゲームの名作『海腹川背・旬』の完全移植作。''…のはずだった。''
『海腹川背』は決してメジャーなタイトルではないが、知る人ぞ知る名作シリーズとして扱われており、SFC版・PS版の中古価格はかなり高い。~
それだけに今作にかかる期待は大きかったのだが、低い移植度と商品失格レベルのバグの山により、その期待を大きく裏切ることとなった。
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**特徴(問題点)
***バグ
-「海腹川背」の要である''ルアーやゴムひもの挙動がバグだらけ''。
--ロープ張り付きバグ
---例えば、四角い箱の上端角にルアーをひっかけたとして、そのままぶら下がってロープが箱にぶつかると、''ロープが箱に張りついて支点が箱の下端に変わる''。
--貫通バグ
---ロープがオブジェクトを貫通して挙動がおかしくなる。
--その他、色々と不具合が多いので、詳細は「[[海腹川背Portable要望まとめwiki 問題点>https://www32.atwiki.jp/kawasepsp/pages/12.html]]」を参照していただきたい。画像付きで分かりやすい。
-フリーズ・進行不可能バグも存在する。
-リプレイが正しく再生されず、セーブしたものと異なる動作をする。
-プラクティスでタイムが更新されない。つまり''タイムアタックができない''。
***その他
-評価の高かったBGMがアレンジされているのだが、旧作ファンからは''「劣化アレンジ」「改悪」''と受け止められている。
//-エンディングムービーが『海腹川背・旬』の使い回し。
//↑「移植」だとしたらそのまま使うのは問題ないのでは?
-そして、新規で追加された''全く関係ない何かのムービー''。これに関しては[[近藤氏がブログで回答しているが(現在も閲覧可能)>http://meiyoutei.blog70.fc2.com/blog-entry-42.html]]、その説明は納得いくものとは言い難い。
-地味なことだが、''フィールド上にすずめが飛んでいない''。
----
**評価点
-『海腹川背・旬』ではほとんど見ることが出来なかったエンディングムービー((川背さんの見ている小さなTV画面という設定だったため、斜めから覗き込むような形で表示されるうえに画面も小さかった。))が、本作では正面からきちんと見ることが出来る。
--このムービーはかつて「条件を満たせば正面から見れるはず!」と信じていたファンもいる曰くつきのものなので、本作の数少ない評価点である。
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**総評
発表時点では現行機種での発売にシリーズファンからの期待は高かったものの、根本的な仕様すらまともに再現できていないという、シリーズ作としては致命的な欠点を抱えてしまっている。~
単純に一つのゲームとして見てもバグが多すぎて、まともなゲームとは言いがたい。
メーカー対応の悪さも相まって旧作ファンの不興を買い、シリーズの大きな汚点とみなされてしまった。
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**メーカーの対応の悪さ
-開発元が『[[カルドセプト サーガ]]』でもやらかし''「世界屈指の開発力(笑)」''と揶揄されているクソゲー界の雄''ロケットスタジオ''、発売元が開発元に対する過剰保護で有名な''マーベラスエンターテイメント''(以下「マーベラス」と記載)という地獄タッグ。
--追討ちとして、ラバーリングアクションのプログラミングとゲームデザインを行った産みの親・''酒井潔氏が開発に全く関わっていない''ことが判明。ファンを絶望させた。
-発売元のマーベラスは''「本作のバグは全て仕様である」''と返答している。
--上記のバグは体験版の時点で既に判明しており、その段階から既に改善要望等も含め話題になっており、不買運動や修正を求める署名運動まで発生したが、結局そのままの仕様で本作は発売されてしまった。
---もっともマーベラスには『[[THE KING OF FIGHTERS EX NEO BLOOD]]』での前科があるので、まともな対応を期待していなかった者も多かったが…。
--挙句の果てには''「PSP本体の仕様によるものである」''と責任を転嫁する対応にまで出ている。
--後にこれらの発言に関しては訂正されるものの、「バグは仕様である」との姿勢は崩さず、修正交換や返金対応などは一切行わなかった。
---原作とそのファンに対する敬意、そしてメーカーとして持って然るべき誠実さに著しく欠けていることだけは、否定しようがないだろう。
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**余談
-その出来の悪さからファンからは「''なんとかPortable(笑)''」の通称で呼ばれており、完全に黒歴史扱いされている。
-SFC版・PS版の題字は近藤敏信氏が製作したものだが、本作の題字は明らかに別のフォントを用いている((フリー素材の「YAKITORIフォント」というフォントではないかといわれている。 このフォントはフリーウェアだが無許可で商用利用をすることはできない。万が一無許可で用いていた場合は問題になる可能性がある。))。
-PS3の『[[まいにちいっしょ]]』のコンテンツ「トロ・ステーション」で、「本作に対する批判と受け取れる内容が含まれている」として話題になった。
--正確には直接的な批判ではなく、同ジャンル作である『[[バイオニックコマンドー マスターD復活計画]]』がリメイクされる際、「本作(バイオニック~)は製作者のオリジナルへの愛を感じる」「その一方で愛のないリメイク作品もある」といったような会話が行われたという話。
-公式サイトで「海''原''川背」と表記したり、''デスクトップ''を「''デクストップ''」と表記したりと誤字が多かった(現在は訂正されている)。
-発売当時は現行機種での代替品としての需要もなくはなかったが、後続の良質な移植作・新作の発売やオリジナル版のアーカイブス配信が行われた現在はその利点すらもなくなってしまった。