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イースI・II完全版 - (2014/03/09 (日) 01:05:26) の最新版との変更点

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*イースI・II完全版 【いーすわんつーかんぜんばん】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000NMMP80)| |対応機種|Windows 98~Vista|~| |メディア|CD-ROM版:CD-ROM 2枚組&br()DVD-ROM版:DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|日本ファルコム|~| |発売日|原版:2001年6月28日|~| |定価|OPEN|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[イースシリーズリンク>イースシリーズ]]''| ---- #contents() ---- **概要 -PC88で発売され、以降様々な機種で移植版が発売されてきた[[『イース』および『イースII』>イース]]をファルコム自身がWindows向けにリメイクした『イース エターナル』『イースII エターナル』に追加要素を加え、1本にまとめたタイトル。 -この記事では『エターナル』も含めた解説を行う。 **リメイクによる変更点 -グラフィックは全面的に描き直された。 --当時出ていたコンシューマ機で言えばPS1やSSの2DRPG並のグラフィックである。 --少々時代遅れな感もあるが、これは低スペックユーザーでも快適にプレイできるよう配慮されたためである。実際、型遅れなPCでも快適にプレイすることが出来た。 -音楽もアレンジ版を採用している。 --音源はCD-DAとmidi(GM)から選択可能。『エターナル』の初回版にはFM音源やmidi(GS、SC88)の追加が出来るCD-ROMが付属した。 --また、原作では未使用となった曲や新規曲の追加も行われている。 -ストーリーを補完するイベントやおまけ要素が追加された。 --『完全版』では、『イースI』冒頭にムービーの追加も行われている。 -これらに加え、『完全版』には連続でボスと戦うタイムアタックモードや新難易度が追加されている。 -操作性も一新され、マウスオンリーでの操作やオリジナルにはなかった斜め移動やダッシュが可能になった。 -ゲーム開始時に難易度を選択できるようになった。 **評価点 -グラフィック、サウンドのクォリティアップや操作性の改善により快適プレイが可能になった。 --グラフィック面ではゲーム開始直後、外に出るとまぶしい日差しが演出されたり、風に揺れる草木など細かい部分まで作りこまれている。 --原作でも話題になった『イースII』のオープニングも美麗になり、原作にはなかったシーンの追加も行われている。 --原作では会話用グラフィックのなかったキャラにも立ち絵が追加された。 -ストーリー補完もあくまで原作にあった要素を深く掘り下げる形になっており、無駄な変更などは加えられていない。 --例えば、『イースI』では村が一つ追加され、((原作PC版ではこの村(バルバド)の話はマニュアルの小説で語られた))アドルがエステリアにやってきた直後のシーンから始まるようになった。((ちなみにこの村で全員と話してから自警団長の話を全て聞くと武器をもらうことが出来る。序盤の装備品集めが若干楽になった。IIでも武器を買わないままに野外に佇む老人に話しかけると見かねて武器をくれるイベントが追加された。)) --他にもフィーナやリリアとの触れ合い、草原をさまようルタなど追加イベントも多数。 ---フィーナを救出する際、狭い所に押し込むと彼女のスリーサイズが判明するお馬鹿イベントも。 --2周目で見ることが出来るイベントも追加され、周回プレイにも意欲が湧くような作りになった。 -ゲームバランスもオリジナル同様難しすぎず易しすぎず、なかなか良いバランスを保っている。 --但し、ヴァジュリオン((分裂・合体を繰り返すコウモリ、合体時のわずかな時間にしか攻撃が通らない、合体すると見せかけてしないフェイントも使ってくる))など一部難易度の高いボスもいるが…。 -『イースII』では、様々な条件を満たすごとに追加されるアクセサリー「マスコット」が用意され、やり込み要素が増えた。 --マスコットの入手条件は『イースI』がインストールされているかや、難易度別クリア、村人たちと仲良くなるなど非常に多彩。 --他にも、キャラクター図鑑やモンスター図鑑などの要素も追加された。 **問題点 -仕方のないことではあるが、ゲームデザイン自体は古い。 --攻撃エフェクトが追加されたが、体当たりがメイン攻撃なのは変わりない。 -『イースII』で顕著になるが、斜め移動しながらの体当たりが非常に強くバランスブレイカーぎみ。 --敵が斜め移動をしてこないため、一方的に攻撃できてしまう。一応、レベル差があると攻撃が通らなかったり逆にダメージを受けるが。 -ウィンドウモードが用意されておらず、全画面でしかプレイできない。 -『エターナル』発売後、これを元にした移植・マイナーチェンジ版(『完全版』も含む)が乱発されるようになった。 --詳しくは[[ファルコム商法>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1138.html#id_ab70a5ec]]の項目を参照の事。 **総評 -グラフィック、BGMのクォリティアップをメインに上手なリメイクが行われている。 -大量のマイナーチェンジ版は問題でもあるが、それだけ手に入れやすいということでもあり実際プレイした人も多いであろう。 -この『エターナル』『完全版』と『[[イースVI>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1302.html]]』にてシリーズは復活を遂げることとなった。 **余談 -本作は初回版に大量の特典が付いていたことでも有名である。 --特に『イースII エターナル』と『完全版』にOVAの復刻DVDが付属した点はファンに喜ばれた。 ---- *イースI&IIクロニクルズ 【いーすわんあんどつーくろにくるず】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B001YQGR1A)|&amazon(B002WQHLM0)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル&br()Windows XP~7|~|~| |メディア|【PSP】UMD 1枚&br()【Win】DVD-ROM 1枚|~|~| |発売・開発元|日本ファルコム|~|~| |発売日|【PSP】2009年7月16日&br()【Win】2009年12月24日|~|~| |定価|5,040円&br()PSP the Best 2,940円|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[イースシリーズリンク>イースシリーズ]]''| ---- **概要 -『イースI・II完全版』を元にした移植作。 -コンシューマハードへの移植としては、初のファルコム自身による移植である。 -基本的には『完全版』をベースに、以下の点が追加されている。 --音楽をPC88版、Win版、そして本作用にアレンジされたものの3種類から任意に切り替えることが出来るようになった。 --イベント時のキャラクターグラフィックを旧版(Win版)と新規から選択出来るようになった。 **評価点 -ファルコム自身の手によるためか、移植度は非常に高い。 --PSP版のロードもあまり気にならないレベルに抑えられており、快適なプレイが可能。 --『完全版』をクリアした事のあるユーザーなら手にとって数時間で『イースI』をクリアすることも可能なレベルである。 -新規BGM、グラフィック共に賛否あるがおおむね良好な評価を得ている。 **問題点 -[[PS2版>イースI・II エターナルストーリー]]のような追加モードは皆無。何度も移植されているタイトルなので、上記追加点だけでは厳しいと言わざるを得ない。 -キャラクターグラフィックの選択はゲーム開始時にしか出来ない。BGMはいつでも切り替え出来るのだが…。 -Win版では以下の点も問題視されている。 --ウィンドウモードに対応したが、解像度はPSP版のまま。高解像度モードなどはない。((『完全版』はウィンドウモードでプレイ出来なかったので、この点は改善されたとも言えるが…。)) --『完全版』では出来たマウスプレイも出来なくなっている。ある意味劣化。 **総評 -良くも悪くも完全移植。 -新規プレイヤーもしくは新規グラフィックやアレンジBGMが気になる人以外は特に手を出す必要もない。 -余談になるが、ファルコムの自社通販で購入すると発売前日に届いたり、発売前だった『[[イースSEVEN]]』の曲を先行収録したサントラが付属したりとかなり力が入っていた。
#contents() ---- *イースI・II完全版 【いーすわんつーかんぜんばん】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000NMMP80)| |対応機種|Windows 98~Vista|~| |メディア|CD-ROM版:CD-ROM 2枚組&br()DVD-ROM版:DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|日本ファルコム|~| |発売日|原版:2001年6月28日|~| |定価|オープン価格|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[イースシリーズ]]''| ---- **概要 -PC88で発売され、以降様々な機種で移植版が発売されてきた『[[イースI/II]]』。~ Windows向けリメイクとしてファルコム自身が既に『イース エターナル』『イースII エターナル』を出していたが、本作はそれらに更に追加要素を加え、1本にまとめたタイトルである。 -この記事では『エターナル』も含めた解説を行う。 ---- **リメイクによる変更点 -グラフィックは全面的に描き直された。 --当時出ていたコンシューマ機で言えばPS1やSSの2DRPG並のグラフィックである。 --少々時代遅れな感もあるが、これは低スペックユーザーでも快適にプレイできるよう配慮されたため。実際、型遅れなPCでも快適にプレイすることが出来た。 -音楽もアレンジ版を採用している。 --音源はCD-DAとMIDI(GM)から選択可能。『エターナル』の初回版にはFM音源やMIDI(GS、SC88)の追加が出来るCD-ROMが付属した。 --また、原作では未使用となった曲や新規曲の追加も行われている。 -ストーリーを補完するイベントやおまけ要素が追加された。 --『完全版』では、『イースI』冒頭にムービーの追加も行われている。 -これらに加え、『完全版』には連続でボスと戦うタイムアタックモードや新難易度が追加されている。 -操作性も一新され、マウスオンリーでの操作やオリジナルにはなかった斜め移動やダッシュが可能になった。 -ゲーム開始時に難易度を選択できるようになった。 ---- **評価点 -グラフィック、サウンドのクォリティアップや操作性の改善により快適プレイが可能になった。 --グラフィック面ではゲーム開始直後、外に出るとまぶしい日差しが演出されたり、風に揺れる草木など細かい部分まで作りこまれている。 --原作でも話題になった『イースII』のオープニングも美麗になり、原作にはなかったシーンの追加も行われている。 --原作では会話用グラフィックのなかったキャラにも立ち絵が追加された。 -ストーリー補完もあくまで原作にあった要素を深く掘り下げる形になっており、無駄な変更などは加えられていない。 --例えば、『イースI』では村が一つ追加され、アドルがエステリアにやってきた直後のシーンから始まるようになった(原作PC版ではこの村(バルバド)の話はマニュアルの小説で語られていた)。 ---ちなみにこの村で全員と話してから自警団長の話を全て聞くと武器をもらうことが出来る。序盤の装備品集めが若干楽になった。IIでも武器を買わないままに野外に佇む老人に話しかけると見かねて武器をくれるイベントが追加された。 --他にもフィーナやリリアとの触れ合い、草原をさまようルタなど追加イベントも多数。 ---フィーナを救出する際、狭い所に押し込むと彼女のスリーサイズが判明するお馬鹿イベントも。 --2周目で見ることが出来るイベントも追加され、周回プレイにも意欲が湧くような作りになった。 -ゲームバランスもオリジナル同様難しすぎず易しすぎず、なかなか良いバランスを保っている。 --但し、ヴァジュリオン((分裂・合体を繰り返すコウモリ、合体時のわずかな時間にしか攻撃が通らない、合体すると見せかけてしないフェイントも使ってくる))など一部難易度の高いボスもいるが…。 -『イースII』では、様々な条件を満たすごとに追加されるアクセサリー「マスコット」が用意され、やり込み要素が増えた。 --マスコットの入手条件は『イースI』がインストールされているかや、難易度別クリア、村人たちと仲良くなるなど非常に多彩。 --他にも、キャラクター図鑑やモンスター図鑑などの要素も追加された。 ---- **問題点 -仕方のないことではあるが、ゲームデザイン自体は古い。 --攻撃エフェクトが追加されたが、体当たりがメイン攻撃なのは変わりない。 -『イースII』で顕著になるが、斜め移動しながらの体当たりが非常に強くバランスブレイカーぎみ。 --敵が斜め移動をしてこないため、一方的に攻撃できてしまう。一応、レベル差があると攻撃が通らなかったり逆にダメージを受けるが。 -ウィンドウモードが用意されておらず、全画面でしかプレイできない。 ---- **総評 -グラフィック、BGMのクォリティアップをメインに上手なリメイクが行われている。 -マイナーチェンジ版を幾つも販売するのは問題でもあるが、それだけ手に入れやすいということでもあり実際プレイした人も多いであろう。 -この『エターナル』『完全版』と『[[イースVI>イースVI -ナピシュテムの匣-]]』にてシリーズは復活を遂げることとなった。 ---- **余談 -本作は初回版に大量の特典が付いていたことでも有名である。 --特に『イースII エターナル』と『完全版』にOVAの復刻DVDが付属した点はファンに喜ばれた。 -『エターナル』発売後、これを元にした移植・マイナーチェンジ版・完全版等々が乱発されるようになった。 --これらは「ファルコム商法」と呼ばれ、同社の別作品でも度々見られる。 ---- ---- *イースI&IIクロニクルズ 【いーすわんあんどつーくろにくるず】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B001YQGR1A)|&amazon(B002WQHLM0)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル&br()Windows XP~7|~|~| |メディア|【PSP】UMD 1枚&br()【Win】DVD-ROM 1枚|~|~| |発売・開発元|日本ファルコム|~|~| |発売日|【PSP】2009年7月16日&br()【Win】2009年12月24日|~|~| |定価|5,040円&br()PSP the Best 2,940円|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[イースシリーズ]]''| ---- **概要(PSP) -『イースI・II完全版』を元にした移植作。 --コンシューマハードへの移植としては、初のファルコム自身による移植である。 -基本的には『完全版』をベースに、以下の点が追加されている。 --音楽をPC88版、Win版、そして本作用にアレンジされたものの3種類から任意に切り替えることが出来るようになった。 --イベント時のキャラクターグラフィックを旧版(Win版)と新規から選択出来るようになった。 ---- **評価点(PSP) -ファルコム自身の手によるためか、移植度は非常に高い。 --PSP版のロードもあまり気にならないレベルに抑えられており、快適なプレイが可能。 --『完全版』をクリアした事のあるユーザーなら手にとって数時間で『イースI』をクリアすることも可能なレベルである。 -新規BGM、グラフィック共に賛否あるがおおむね良好な評価を得ている。 ---- **問題点(PSP) -[[PS2版>イースI・II エターナルストーリー]]のような追加モードは皆無。何度も移植されているタイトルなので、上記追加点だけでは厳しいと言わざるを得ない。 -キャラクターグラフィックの選択はゲーム開始時にしか出来ない。BGMはいつでも切り替え出来るのだが…。 -Win版では以下の点も問題視されている。 --ウィンドウモードに対応したが、解像度はPSP版のまま。高解像度モードなどはない。((『完全版』はウィンドウモードでプレイ出来なかったので、この点は改善されたとも言えるが…。)) --『完全版』では出来たマウスプレイも出来なくなっている。ある意味劣化。 ---- **総評(PSP) -良くも悪くも完全移植。 -新規プレイヤーもしくは新規グラフィックやアレンジBGMが気になる人以外は特に手を出す必要もない。 -余談になるが、ファルコムの自社通販で購入すると発売前日に届いたり、発売前だった『[[イースSEVEN]]』の曲を先行収録したサントラが付属したりとかなり力が入っていた。 ---- **その後の展開 -後にPSPで発売された『[[イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ]]』に一部楽曲・本作のOPムービー(1・2両方)が収録されている。 --何故か楽曲の大半が原作未収録曲が多い。アレンジが好評のため、それ程気にはならないが。 --また、原作の一部をモチーフにしたステージや、フィーナとレナ、リリア、ダルク・ファクトがサポートキャラとして登場する。

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