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Forza Motorsport 2 - (2017/02/04 (土) 15:57:30) の最新版との変更点
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//特に評価点、不満点の項で主観的な文章が多く、具体的な掘り下げも不十分なため、文章が説得力を持っていません。
*Forza Motorsport 2
【ふぉるつぁ もーたーすぽーつ つー】
|ジャンル|レーシング|&amazon(B000QBU0TE)|
|対応機種|Xbox360|~|
|発売元|マイクロソフト|~|
|開発元|Turn 10、Microsoft Game Studios|~|
|発売日|2007年5月24日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1~2人(オンライン接続時最大8人)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|廉価版|プラチナコレクション&br;2008年7月10日/2,800円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|リアルな物理演算とグラフィック&br;ゲームバランスはかなり良い&br;初心者からコアプレイヤーまで楽しめる&br;シリーズの基礎は本作で出来上がった|~|
|>|>|CENTER:''[[Forza Motorsportシリーズリンク>Forza Motorsportシリーズ]]''|
#contents(fromehere)
-----
**概要
-Microsoft Game StudiosとTurn 10の制作するXbox360用レースシミュレーションゲーム。
-リアルなレースを表現するための詳細な車両の挙動計算や、衝突した車両が破損するダメージ表現といったXb360のハードスペックを活かした技術が注ぎ込まれている。
-世界各国のメーカーの300以上の車種でレースを行うことができ、様々なパーツの取り付けや、チューニングやペイントにより幅広いカスタマイズが可能である。
-複数台のXb360本体とディスプレイとソフトを使用することで最大5スクリーン(前方/左右/バックミラー/観戦)でのマルチディスプレイ環境でのプレイが可能。前方の画面を担当するセットを中心((音声の出力やゲームの操作はこのセットで行う。))に、それ以外の画面を担当するセットをLANで接続し同期させる方式である。
-本作の販売に先駆けマイクロソフトは日産と業務提携を行っており、初回限定版にはゲーム内でNISSAN FAIRLDAY Z - Custom Forza Editionを購入できる入手権利カードが同梱されており、カードに書かれている25桁のコードをマーケットプレースで入力することでダウンロードされるキーファイルによってアンロックされる。
-この初回限定版のパッケージには「Forza Motorsport 2 初回限定BONUS CAR」と書かれたステッカーが貼られている。
-ちなみに日本では本作の発売日に、Xbox360ワイヤレスレーシングホイールが同時発売された(アメリカなどForza2以前から発売されていた地域もある)。
***各種ゲームモード
-本作には三種類のゲームモードが存在する。
-&color(blue){Arcade}
--単純にCPUと対戦を行ったり、特定の車でのラップタイムを競うモード。
-&color(blue){Career}
--プレイヤーはアジア・アメリカ・ヨーロッパのいずれかの地域に住むレーサーとなり、レースを重ねて賞金と車を集めていく。
--賞金によってプレイヤーはレベルアップしていき、様々なメーカーとの関係を構築することで車を購入するときに割引を受けたり、メーカーから車がプレゼントされることがある。
---賞金はレース毎に基準額が設定されており、それに対して難易度(対戦相手であるCPUのレベルだけでなく、ABS等のアシストの有無やダメージ計算のON/OFFも加味される)やレース中に受けたダメージによる修理費用、装備しているアップグレードなどによるボーナスによる補正が行われる。
---車毎に賞金を集めることでアップグレード用のパーツを扱うメーカーから割引を受けられるようになる。
--集めた賞金は新しく車を買ったり、既存の車のアップグレード用のパーツを購入するのに使う。
--パーツには3段階のクラスがあり(上位の車になると下位のパーツがないこともある)、車体やボディのパーツには最上位のレース用パーツで性能の微調整ができる部位がある。
---''エンジン'' - 吸排気系統や燃料系等の交換により馬力を上げる。ターボやスーパーチャージャーの搭載や、車によってはエンジンの根本的な交換も可能。
---''車体'' - ブレーキやサスペンション等、足回りのパーツを交換し安定性を向上させる。車体自体の軽量化も可能。
---''タイヤ'' - タイヤやホイールの交換によりグリップなどを強化する。
---''ボディ'' - バンパーやウィングの交換で空力特性を改善しグリップを改善する。車によってはボンネットの軽量化も可能。
--報酬を支払うことで,自分の代わりに走ってくれるという''「AIドライバー」''を雇うことができる。
---当然ながら彼らが走ってもチャレンジはクリアでき、レース勝利時のゲーム内通貨も手に入れられる。ただ,その勝利によって得た金額の55%以上を支払うことになる。
---極端なことをいえば、能力の高い車さえ手に入れてしまえば、ほとんどのレースをAIドライバーに走らせても構わない。
---レース中はリプレイモードと同じカメラアングルで、車が華麗に走り抜けていくシーンを堪能できるので、まさに見ているだけでチャレンジをクリアすることが可能。アシストオンで彼らを雇うと、リプレイ画面にもしっかりとアシストラインが表示される。
---ちなみに支払う報酬のパーセンテージが最低ランクということで、ito君(性別不明)というAIドライバーが日本では人気になっている。
---好きな車を入手できるようになるまで、あるいは自分でレースに勝てるようになるまでAIドライバーを雇ってお金を稼ぎつつ、イメージトレーニングを積むというのも立派な本作の楽しみ方。
--レースの種類も9種ある。
---''ビギナーズグラウンド'' - 練習用コースでの、地域や駆動形式による制限付きのレース。
---''アマチュアカップレース'' - エンジンやボディのタイプによる限定レース。
---''メーカーのクラブレース'' - メーカーやモデルによる限定レース。
---''セミプロ'' - エンジンの馬力制限のあるレース。
---''ライバル車種レース'' - 特定の2系列のモデルによるレース。プレイヤーは2系列のどちらを使用しても良い。
---''地域別チャンピオンシップ'' - 地域とクラスによる限定レース。
---''ファクトリースペックレース'' - 特定車種のオリジナルでの状態によるレース。
---''プロフェッショナルシリーズ'' - クラス限定のレース。このレースでは決まった順でレースを行い、順位によって得られるポイントで総合順位を決める。
---''耐久レース'' - クラス限定の長距離レース。
-&color(blue){Multiplayer}
--Xbox Liveを通じて最大8台でのオンラインプレイ。
--オンラインランキング機能。上位のプレイヤーについては、リプレイデータをダウンロードして再生することも可能。
--オンラインレースの生中継機能。開催中のオンラインレースを、レース参加者以外が観戦可能。
--ゲーム内オークションを通じた車の売買。
--Xbox Liveのフレンドへ車をギフトとして送付。
***車種
-本作には310台(DLCを含めて349台)の車種を収録されている。
-本作では「車を入手する」というより、「入手した車を仕上げる」というのが中心と思われる。そしてそれは熱中度の向上にも大きく貢献している。
--市販車はパーツの交換によってクラスが変動するが、レーシングカーのクラスになることはない。
--ゲーム内でのみ通用する通貨を使用して、様々なパーツをグレードアップすることが可能。
--レース中・リプレイ再生中でもテレメトリ表示が出来る為、各種パラメータを参照することが可能。
-これらの車種は市販車6クラス、レーシングカー4クラスに分類される。
|''クラス''|''概要''|''PI値''|
|R1|ル・マンプロトタイプを擁するクラス|なし|
|R2|超ハイエンドレースカーのクラス|~|
|R3||~|
|R4||~|
|U|初期状態でUクラスの車種は「クライスラー ME Four-Twelve」「TVR・サーブラウスピード12」の2車種のみ&br;DLCで計7台に拡大可能|999-∞|
|S||851-998|
|A|パフォーマンスカーのクラス。ハイエンドのスポーツカーが競り合う。|701-850|
|B|比較的高級スポーツカーが多いクラス|551-700|
|C|一般に売られているスポーツカーが中心のクラス|401-550|
|D|一般的な市販車が中心のクラス|000-400|
-PI値とは、複数の要素(重量・出力・グリップ・空力等)から計算され、同じ数字であれば似たようなタイムが出るような車に仕上がるという優れた指標のこと。([[参照>http://www.neo2.jp/games/forza2/pi.html]])
-----
**評価点
-初心者救済としての主立ったシステムは搭載されていないものの、ゲーム自体が初心者も受け入れる工夫がなされている。
--何も考えることなく''誰でも楽しめるような難度に''調整されている。
---レースゲームで最強のゲームバランスを誇るソフトといえば、『[[マリオカートシリーズ>マリオシリーズ#id_0bdf0dc3]]』がある。本作もこれのように、ゲームバランスはかなり良い。とはいえ、このベクトルではForza 2のこだわりが無駄になりかねない。
--初心者やゲームに不慣れな人を''教育・訓練する''。
---つまり、上級者になるための道筋をゲーム内にしっかりと用意し、それを理解させ、「諦めなければうまくなれる」という手応えをプレイヤーに持たせ続けるのである。
---この方法論は王道であり,ゲームというエンターテイメントにおける正解の一つといってもよいはずだが、大きな問題もある。チュートリアルは丁寧に作り込んだものが必要になり、それを用意した上でなおシステムが有効に機能するとは限らない。
---本作では、主に後者の工夫でビギナー層にアピールしているのだが、その方法論が素晴らしい。
---難度を下げる場合、実際にはありえない高性能な車を与えて「俺、最速!」と勘違いさせるようなことは得策ではない。そうすると「リアル」というForzaシリーズの大事な魅力がスポイルされてしまうので、本作では操作や敵車AIなどの難度はそのままに、レースを快適に走るためのアシスト機能をつけた。
---これは、レースにおいて最重要ともいえるライン取りやブレーキングポイントを目に見える形で提示するもの。このシステムを手放しで褒めちぎりたい理由としては、慣れていない車でもレースが成立するという部分以上に、プレイヤースキルの上達に直結しているところにある。
---いくら操作に慣れていなくても、アシストが表示されていれば完走はできる。しかも、ブレーキングポイントなども周回を重ねれば身体で覚えることができる。結果としてプレイヤーのテクニックが徐々に鍛えられていくということ。
---当然ながら、アシストが付いたところで誰でも1位が取れるというほど簡単になるわけではないのだが、完走できるレベルまで難度が下がる。このアシスト機能がモチベーション維持に一役買っていることは間違いない。
--だからというものの、初心者救済要素が全く無い訳では無い。
---現在の速度がコーナーに対して丁度よいか速過ぎるかを色(加速してよい時は緑、減速が必要な時は赤)でリアルタイムに知らせてくれる。
---コーナーでハンドルをきるタイミングがわかる「最適ラインの表示」が可能。
-日本で先行発売された。
--日本版の発売が07/5/24なのに対し、アメリカでは5日後、ヨーロッパでは15日後、オーストラリアでは21日後に発売された。
--理由として「痛車」が考えられる。前作での痛車の出来に開発者らが感動し、その情熱に応えようとしたと言われている。痛車の流行については余談項へ。
-''サウンドが良い。''
--エンジン音や排気音、タイヤのスキール音など、レースゲームのツボともいえる部分の出来が非常に出来が良い。特にエンジン音や排気音は車種ごとに明確な違いが分かり、チューニングよって確実に変化していくのが感じ取れた。過去のPS2のレースゲームにあった、気筒数や過給器の有無でしか音が変わらないのとはレベルが違うと感じる。
-''毎秒360回の物理計算''の中にG・タイヤの空気圧、温度・路面温度・バネレート・圧力・トルクなどなど様々な計算を行い、それが実際走ってみる事により感じ取れる。
--クラッシュ時の効果音も実際にぶつかったのかと錯覚するほど。
-お金を稼ぐために同じレースを何度もする際、作業感が少ない。
--車種をレース毎に変更出来ることが大きな理由かと考えられる。
-レベルアップやレースに勝利することで、車を提供してもらえる。
-ペイントされた車は、今までのレースゲームでもよくある「トレード」ではなく、「オークション」。故に買うつもりのないプレイヤーでもオークション出品一覧を眺められ、目を楽しませてくれる。
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**問題点
-ロード時間が長い。
--レース開始時には必ず20秒程のロードを挟む。
-よくフリーズを起こす。
--獲得した車を選ぶのにソート機能(国別、メーカ別等)が貧弱でクラス毎しか無いので、横一列に表示され車を選ぶのが面倒。車が増えるとここでフリーズする可能性が格段に上がる。
--特にラグナ・セカのコークスクリュー付近後の処理落ちは致命的。
-コースが少ない。著名なコースの収録は嬉しいが、それ以外はオリジナルコースなので飽きが早くなる。
--また、オリジナルコースのレイアウトが総じて酷評されている。
-お金の入手が難しい。
--レースの優勝賞金が少なすぎる。
-リプレイ機能のカメラワークが悪い。
--何を見せたいのかさっぱり分からないカメラワークのおかげで、せっかくのオーバーテイクのシーンがカットされたり、妙なアップシーンがあったりと鑑賞には全く使えない。また、他の車へ切り替える際にも表示まで若干のロードがあるなどレスポンスも非常に悪い。
-レースごとに参加する車種が常に決まっているため、速い相手はいつも速く、遅い相手はいつも遅いというように、レースの展開は全く変わらない。
--AIの車は常にノーマル状態であり、出力でクラス分けされるレースにおいてもチューニングして速い格下の車ではなく、ノーマルで速い車が出場している。そのため、チューニングしたりエアロをつけた車が場違いであるかのようなレースの雰囲気が出てしまう。
-コースはルートだけ違う、等で数稼ぎ感が拒めない。
-マフラーやレース用ブレーキへの変更時に外観の変化がない。
-チューニング方法の説明不足。
--本作のチューニング方法は前作とほとんど同じで、前作のプレイヤーなら迷うことはないだろうが、今作からの新規プレイヤーはかなり戸惑う。
--あるところはあるのだが、その説明文がかなり長い。
-AIは他のレースゲームに比べれば、こちらのライン取りによって多少動きに変化を見せるが、前評判ほど出来はよくない。そのため、コーナーにやや遅く侵入するだけで''後ろから突っ込まれる''など、ストレスがたまる展開になることが多々あった。
--追突されるたびにこちらは姿勢が不安定になり、スピンしたりコースアウトしたりする。しかし逆にこちらが他の車に追突したときには、向こうはそうならない。コース外に出てもすぐに復帰して戻ってきたり、押し合いへし合いになったときも必ずと言ってよいほどこちらが負ける(難易度Easyでも)。
--ちなみに、レースのスタート時AIは常にフルスロットル状態で、レブに当て続けたままスタートシグナルを待っている。
-難易度説明で、Normalだと簡単過ぎてHardだと難しい。
-オンラインでは、部屋名を作れない、レース中にテキストチャットが出来ない…等他の作品にある要素が無いというものが多い。
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**総評
純粋なレースを、どこまでもストイックに追求する人間がいる。好みの車をひたすら集めることに喜びを感じる人間がいる。芸術家のように己の生み出した作品を世に問う人間がいる。~
それらをすべて受け入れるだけの器があり、ライトユーザーを切り捨てないだけの懐の深さを持つ。圧倒的なグラフィックスと車の挙動。そして乗車可能な300を超える現実世界の車達。~
ゲームバランスは見事なもので、細かい粗はあるものの、毎秒360回もの物理演算により、非常にリアルなプレイも可能。~
主な新要素は少ないものの、レースゲームにおける「当然」の要素にも非常に丁寧に作られており、『Forza Motorsportシリーズ』の基礎を作ったとも言える作品だろう。
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**余談
***痛車
-ゲーム自体、レーシングゲームとして非常に良くできたものであるが、このゲームを特徴付ける物の一つに、車体へのペイント機能がある。ペイント機能と言っても、非常にシンプルな図形((例えば矩形、三角、円等のシンプルなもの。種類は多く、各図形は大きさの調整が可能。))しかない、決まった種類のステッカーしか備えていない代物である。
-ところが、日本に於いてはゲーム発売早々、このシンプルなペイント機能を駆使して、アニメやゲームなどのキャラクターを描いた''痛車''を次々と創り出す''職人''が多数登場した。複雑な絵を作るとまでは想定していないようなシンプルなペイント機能であるにもかかわらず、それをフルに使いこなし、あたかもjpgのイラストを貼付けたかのような高いクオリティーのペインティングをやってのけたゲーマー達の出現に、ゲーム開発元であるアメリカの本作開発陣は仰天した。
--加えて海外のゲーマー達も賞賛の意味を込めて「日本人は、なんてクレイジーなんだ!!」とか「なんてこった!仮想世界でも日本人から車を買うハメになるのか!」などと感嘆の声を上げた。このことは、発売時、ネット上でXbox360関連の大きなトピックともなった。([[海外の反応>http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20070602/1180879980]]も参照されたし)
-本作にはXbox Liveを利用したオークション機能があり、ゲーム内通貨を用いて車の売買が可能であるが、ペイントクオリティーの高い痛車は国内外を問わず人気が高く、高額で落札されている。
-ちなみにこの「痛車要素」は、今作からシリーズの密かなブームになる。シリーズ各作品に職人は存在する。
#region(作品例)
//&image(http://c1.nend.net/click.php?a=3763&c=93286&m=2158104&i=2155296&d=36376&s=215902&w=695870&k=1&p=320&q=50&v=1&y=1&cb=1486190509609)~
//&image(http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/a/6/a6ceb3a9.jpg)~
&image(https://encrypted-tbn2.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcS6RBxJzQyW1skJ9fS5n5JxqA0B-VFCA0qc9L6xwrW7y9OoKHm75b6Of0K4Rg)~
//&image(http://livedoor.blogimg.jp/netagazou_okiba/imgs/d/e/de463f31.jpg)~
//&image(http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/b/f/bf89863a.jpg)~
//&image(http://white-mode.up.n.seesaa.net/white-mode/image/forza-5.jpg)
痛車ではないが、とにかく凄い。
//&image(http://c1.nend.net/click.php?a=3763&c=93286&m=2158104&i=2155296&d=36376&s=215902&w=695870&k=1&p=320&q=50&v=1&y=1&cb=1486190509609)~
//&image(http://c1.nend.net/click.php?a=3763&c=93286&m=2158104&i=2155296&d=36376&s=215902&w=695870&k=1&p=320&q=50&v=1&y=1&cb=1486190509609)~
[[参照>http://www.asyura2.com/07/bd49/msg/471.html]]
//もしかすると、これらの画像のせいでこのページが重くなっているかもしれませんが、極力消さないようにお願いします。また、URLが破損している場合は貼り替えていただければ幸いです。
#endregion
*Forza Motorsport 2
【ふぉるつぁ もーたーすぽーつ つー】
|ジャンル|レーシング|&amazon(B000QBU0TE,image=https://cache.famitsu.com/img/catalog/item/0000/0000/0006/1630/medium/B000QBU0TE.webp)|
|対応機種|Xbox 360|~|
|発売元|Microsoft Studios|~|
|開発元|Turn 10 Studios|~|
|発売日|2007年5月24日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1~2人(オンライン接続時最大8人)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|廉価版|プラチナコレクション&br;2008年7月10日/2,800円(税別)|~|
|備考|DLCは全て配信終了&br;既に購入済みのユーザーのみ使用可能&br;オンライン関連は対戦のみ利用可能|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|世界を股に掛けるレーサー生活を体験&br;シリーズの基礎は本作で出来上がった|~|
|>|>|CENTER:''[[Forza Motorsportシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
初代『Forza Motorsport』から2年で送り出された続編。~
リアルなレースを表現するための詳細な車両の挙動計算や、衝突した車両が破損するダメージ表現といった360のハードスペックを活かした技術が注ぎ込まれている。~
パッケージに登場している車種は「NISSAN FAIRLDAY Z- Custom Forza Edition」である。~
本モデルは初回限定版に付属のダウンロードコードを適用することでアンロックされる。~
この初回限定版のパッケージには「Forza Motorsport 2 初回限定BONUS CAR」と書かれたステッカーが貼られている。
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**各種ゲームモード
本作には3種類のゲームモードが存在する。~
''Arcade''
-Exhibition・Time Trial
--定められた車両、コースでレース・タイムアタックを行い、合計70台のArcade専用車両をアンロックできる。~
なお、Time Trialで達成したタイムはXbox Liveにアップロードされ、Multiplayerでランキングが閲覧できる。~
コースアウト、ショートカット行為はペナルティタイムが別途加算される。
-Free Run
--コース・車両を自由に選んで走行できる。ここではCareerで所有する車両も走行させることができる。
''Career''
-アジア・アメリカ・ヨーロッパのいずれかの地域に住むレーサーとなり、レースを重ねていくモード。
-レースで得られる賞金の累積金額によってプレイヤーはレベルアップしていき、車を購入するときに割引を受けたり、メーカーから車がプレゼントされることがある。~
また、特定の地域に所属していなければ購入できない車両も存在する。問題点は後述。
-Careerのレースについて
--全9カテゴリで90イベント、総数314のレースが用意されている。クラス別のレースやファクトリースペック限定のレース、耐久レースなど、その種類は様々である。
---レースの賞金はレース毎に基準額が設定されており、それに対してアシストの有無、レース中に受けたダメージによる修理費用、レースで使用した車の希少度に応じた補正が行われる。
-AIドライバーについて
--報酬を支払うことで,自分の代わりにレースに出場する''AIドライバー''を雇うことができる。当然ながら彼らが走ってもレースイベントはクリアでき、レース勝利時の賞金も手に入れられる。ただ,その勝利によって得た金額の55%以上を支払うことになる。~
AIドライバーの報酬ランクは実力に応じて様々であるが、中でも支払う報酬が最低ランク(55%)ということで、性別不明のS.ItoというAIドライバーが当時「Ito君」と呼ばれ、日本では人気になっていた。~
使用例:Ito君に耐久任せて寝る
--レースはAIドライバーに任せて自分はチューナーに徹する、というのも本作の立派な楽しみ方である。
''Multiplayer''
-Xbox Liveを通じて最大8台でのオンラインプレイが可能。
-システムリンク、または分割スクリーンでのローカル対戦が可能。
--ランキングの閲覧、タイム更新時のアップロードは可能だが上位陣のリプレイダウンロード、車のオークション、ギフト機能はサービスが停止されている。
----
**特色・評価点
''リアルを追求したシミュレーション''
-秒間360回もの挙動シミュレーション、常時60fps表示は本作の時点で既に完成している。
--その計算結果はレース中・リプレイ再生中、いずれの状況でもテレメトリ表示機能でリアルタイムに確認することができる。
-クラッシュした車両のダメージ表現も実装されている。最高難易度では内部パーツのダメージも実装されているうえ、クラッシュ時の音も非常にリアルなもの。
--サスペンションが壊れれば真っすぐ走ることすら困難になり、シフトミスでオーバーレブを起こすとミッションがあっさり壊れる。
--さすがにリタイヤまでは実装されておらず最低限の速度で走行できる救済措置は用意されている。
''サウンドが良い''
-エンジン音や排気音、タイヤのスキール音など、レースゲームのツボともいえる部分の出来が非常に良い。特にエンジン音や排気音は車種ごとに明確な違いが分かり、アップグレードによって確実に変化していく。
--過去のPS2のレースゲームにあった、気筒数や過給器の有無でしか音が変わらないのとは根本的にレベルが違う。
''収録車種''
-本作には310台(DLCを含めて349台)の車種を収録されている。~
そのカテゴリは市販車、チューンドカー、各種レースカーなど様々である。
-本シリーズではPI(Performance Index)値という数値が車両ごとに設定されている。~
PI値とは、複数の要素(重量・出力・グリップ・空力など)から計算され、車の性能を数値で比較するためのものである。~
市販車はパーツの交換によってクラスが変動するが、レーシングカーのクラスになることはない。
-収録車種はPIに応じて市販車6クラス、レーシングカー4クラスに分類される。
--本作ではスターティンググリッドはPI順に並ぶ仕様だが、Careerのレースにおけるレースカーのグリッド順が一定であるためレースカーも内部的にはPI値が設定されているものと考えられている。
#region(クラス一覧)
|''クラス''|''概要''|''PI値''|
|R1|プロトタイプレースカーのクラス。LMP1マシンなど。|なし|
|R2|超ハイエンドレースカーのクラス。GT2マシンなど。|~|
|R3|ハイエンドレースカーのクラス。GT500マシンなど。|~|
|R4|モディファイカーとレースカーのクラス。GT3カップカー。GT300マシンなど。|~|
|U|市販車最速クラス。初期状態でUクラスの車種は「2005 Chrysler ME Four-Twelve Concept」「1988 TVR Cerbera Speed 12」の2車種のみ&br;DLCで計7台に拡大可能|999-∞|
|S|ハイグレードカーのクラス。スーパーカーやエキゾチックカーが名を連ねる。|851-998|
|A|パフォーマンスカーのクラス。ハイエンドのスポーツカーが競り合う。|701-850|
|B|高性能スポーツカー、スポーツタイプのクーペなど|551-700|
|C|スポーツカー、スポーツタイプのサルーンなど|401-550|
|D|スタンダードカーのクラス。入手が容易な乗用車など|001-400|
#endregion
''クルマのカスタマイズ''~
本シリーズでは、パーツ交換による性能アップを「アップグレード」、ギヤ比、車高、空気圧などの数値を調整することを「チューニング」と明確に呼び分けている。
-&bold(){クルマのステータス}~
速度、加速、ブレーキング、ハンドリング、希少度(獲得賞金の補正)の5項目で最大値が10.0となる。~
当然、希少度を除き実際の数値も設定されている。ただし、アメリカ向け単位で表記される(例えば馬力はPSではなくkw)。
--ただし、レース中の単位系はメートル式(km/h)とヤード式(mph)を選択可能なので日本人にとって一般的なスピードメーターのkm/h表示は可能。
-&bold(){アップグレード}~
本作では市販車のみが可能で、レースカーはパーツ交換不可。~
パーツには標準状態を含めて4段階のグレードがあり((高性能車では下位のパーツが用意されないこともある。))、上位のパーツを装着するとチューニング可能な項目が増える。最上位のレース用パーツであれば実装されている全項目がチューニングできると考えてよい。
--なお、Careerでレースに使用した車にもレベル(最大LV:5)が設定されており、レベルが上がるごとにアップグレードの割引が行われる。全メーカーの車を最低1台ずつレベルを最大にすることで全項目の割引が最大限に受けられる仕様。
--''エンジン'' - 車種によってアップグレード可能な範囲のばらつきが最も大きい部分。吸気系、マフラー、イグニッションなど7項目。車種によってはターボやスーパーチャージャーの追加、果ては同メーカーのエンジン換装も可能。
---例えば日産車ではスカイラインGT-Rのエンジン(RB26DETT)を搭載できる。実車で実際に搭載できるか否かは別((大改造すれば可能な事例もあるが予算・作業難易度等を考えれば極めて非現実的。))として遊び心という意味では評価できる。
--''車体'' - ブレーキ、ミッション、軽量化など合計9項目
--''タイヤ'' - コンパウンド、タイヤ幅、ホイール交換・インチアップが可能。見た目も変わるためドレスアップ要素になっている。
--''ボディ'' - 前後バンパー、リアウィングが交換可能。ボンネット交換が可能な車種も一部にある。空力が改善されるが同時にドレスアップ要素にもなる。
-&bold(){チューニング}~
タイヤ・ギヤ比・アライメント・スタビライザー・スプリング・減衰力・エアロ・ブレーキング・ディファレンシャルと多岐にわたる。
--チューニング結果はベンチマークに掛けることで、加速、制動距離、横方向Gが即座に計測できる。
''収録コース''
-リアルサーキット10種類
--うち、『ツインリンクもてぎ』と『ロード・アメリカ』はDLCである。
-オリジナルサーキット5種類
--Nissan SpeedwayとSunset Peninsulaは外側のオーバルと内側のインフィールドの違いに過ぎず実質4ロケーションではある。
--「New York Circuit」は実際のニューヨークの街並みを利用しているが、『グランツーリスモ4』のものとはレイアウトが異なる。
''初心者に向けたサポート''~
-AT、ABS、TCS、STM(スタビリティ・マネジネント:スピン防止機能)などの基本的なアシストは完備されている。
-燃料消費やタイヤの摩耗に加えてクラッシュした際の内部ダメージをオフにすることもでき、リアルととっつきやすさを両立。
-高性能なアシストライン
--推奨ラインが緑 → 黄色 → 赤へと速度によって変化する点が評価ポイント。~
これにより、特にコーナーにおいてブレーキングポイントの見極めがしやすい。~
車やコースに慣れてきたらブレーキングポイントのみの表示へと変えられるのも便利。
-すべてのアシストをオフにしAI難易度を最高(ハード)することで獲得クレジットが最大50%増しとなる。
''マルチディスプレイ対応''
-複数台の360本体とディスプレイとソフトを使用することで最大5スクリーン(前方/左右/バックミラー/観戦)でのマルチディスプレイ環境でのプレイが可能。前方の画面を担当するセットを中心((音声の出力やゲームの操作はこのセットで行う。))に、それ以外の画面を担当するセットをLANで接続し同期させる方式である。
-モニタ間の隙間(非表示領域)、左右モニタの角度も設定可能。
''周辺機器の対応''
-日本では本作の発売日に360ワイヤレスレーシングホイールが同時発売された。ただし、アメリカなど本作以前から発売されていた地域もある。
-360標準のコントローラーはトリガーの出来が良く、標準コントローラーでも操作に大きな支障はない。
----
**問題点
&bold(){リージョン制の問題}
-リージョンが異なると入手できない車が存在するが、いざ移籍するためには多額のクレジット(CR)が必要。
--しかも、移籍金は回数を重ねるごとに増加し、1回目 10万CR 2回目 50万CR 3回目 200万CR 4回目 1000万CRとなる。2回移籍を行えば全車入手できるため、移籍は2回までにとどめるのが無難。
&bold(){お金の入手が難しい。}
-レースの優勝賞金が少なすぎる。上記の移籍問題にも絡んでおり気軽に移籍できない要因でもある。
--ちなみに、攻略サイトにて最も効率が良いとされるレースの獲得金額が1回約50,000CRである。
&bold(){ロード時間が長い。}
-レース開始時には必ず20秒程のロードを挟む。2008年に360本体に実装されたディスクインストールを行ってもロード状況は劇的には改善しない(劇的に静かにはなる)。
&bold(){リプレイ機能のカメラワークが悪い。}
-何を見せたいのかさっぱり分からないカメラワークのおかげで、せっかくのオーバーテイクのシーンがカットされたり、妙なアップシーンがあったりと鑑賞には全く使えない。
--また、他の車へ切り替える際にも表示まで若干のロードがあるなどレスポンスも非常に悪い。
&bold(){単調なレース展開}
-レースごとに参加する車種が常に決まっているため、速い相手はいつも速く、遅い相手はいつも遅いというように、レースの展開は全く変わらない。
-AIの車は常にノーマル状態であり、出力でクラス分けされるレースにおいてもチューニングして速い格下の車ではなく、ノーマルで速い車が出場している。
--そのため、チューニングしたりエアロをつけた車が場違いであるかのようなレースの雰囲気が出てしまう。
''衝突判定の問題点''
-Careerのレースにおいて他車に接触した場合ペナルティタイムを取られてしまうが、こちらがアウトを走っていてAIがインから当たった場合などでもペナルティが取られてしまう。
-また、他車と衝突した場合、同じ車両同士でもほぼ100%こちらが当たり負けしてしまう。
//オンラインでは未検証。理由:検証できるフレがいない。
''オンライン機能の一部制限''
-DLC配信が終了していることに加えて、オンライン機能が一部停止していることにより現在では車の入手をトレードやオークションに頼ることはできず自力で行うしかない。
--そのため、実績「ブローカー」が現在は新規で取得できない。
--オンラインレースは現在も可能であるため、実績『オンライン賞金 1,000,000 CR』は現在でも取得可能。
---本作以降も、オンラインやDLC関係などの期間限定実績が実装されていくこととなる。もっとも、これらは『Forza』シリーズに限った話ではないのだが。
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**総評
純粋なレースを、どこまでもストイックに追求する人間がいる。好みの車をひたすら集めることに喜びを感じる人間がいる。芸術家のように己の生み出した作品を世に問う人間がいる。~
それらをすべて受け入れるだけの器があり、ライトユーザーを切り捨てないだけの懐の深さを持つ。圧倒的なグラフィックスと車の挙動。そして乗車可能な300を超える現実世界の車達。~
ゲームバランスは見事なもので、細かい粗はあるものの、毎秒360回もの物理演算により、非常にリアルなプレイが可能。~
主な新要素は少ないものの、レースゲームにおける「当然」の要素が非常に丁寧に作られており、『Forza Motorsport』シリーズの基礎を作ったとも言える作品だろう。
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**余談
***痛車
-ゲーム自体、レーシングゲームとして非常に良くできたものであるが、このゲームを特徴付ける物の1つに、車体へのペイント機能がある。
--ペイント機能と言っても、非常にシンプルな図形((例えば矩形、三角、円などのシンプルなもの。種類は多く、各図形は大きさの調整が可能。))しかなく、強いて言えば決まった種類のステッカーしか備えていない程度の代物である。
-ところが、日本に於いてはゲーム発売早々、このシンプルなペイント機能を駆使して、アニメやゲームなどのキャラクターを描いた''痛車''を次々と創り出す''職人''が多数登場した。
--複雑な絵を作るとまでは想定していないようなシンプルなペイント機能であるにもかかわらず、それをフルに使いこなし、あたかもjpgのイラストを貼付けたかのような高いクオリティーのペインティングをやってのけたゲーマー達の出現に、海外のプレーヤーやさらにはゲーム開発元であるT10開発陣までも仰天した。
-本作にはXbox Liveを利用したオークション機能があり、ゲーム内通貨を用いて車の売買が可能であるが、ペイントクオリティーの高い痛車は国内外を問わず人気が高く、高額で落札されている。
-ちなみにこの「痛車要素」は、今作からシリーズの密かなブームになる。シリーズ各作品に職人は存在する。
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//痛車ではないが、とにかく凄い。
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