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いたいけな彼女 - (2018/02/24 (土) 08:30:07) の最新版との変更点

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*いたいけな彼女 【いたいけなかのじょ】 |ジャンル|求め合い傷つけ合う不器用な偏愛AVG|&amazon(B0000DIZ5E)| |対応機種|Windows 95~XP|~| |発売元|ビジュアルアーツ|~| |開発元|ZERO|~| |発売日|2003年10月24日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |配信|2010年4月30日/2,160円|~| |判定|なし|~| |ポイント|互いに歪んだ『偏愛』を描く&br;どこまでも健気なヒロイン|~| ---- #center{&big{''私のこと見てくれる人なんて、&br()今までいなかった……''}} ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ビジュアルアーツ傘下のブランドの一つ「ZERO」から発売されたアダルトゲーム。~ いわゆるミドルプライスの価格帯であり、ボリュームもそれ相応。~ スタッフロールが存在しないため、原画家もシナリオライターも不明。 //原画家はむりりん氏では? ---- **ストーリー #blockquote(){ 罰ゲームで主人公は、いじめられっ子の''七瀬ほのか''に告白して付き合うことになる。~ 本気にしていない主人公は無茶な命令を繰り返すも、ほのかは一切逆らわない。~ そうこうしているうちに主人公は海外へ転居することになり…… } ---- **特徴 -ゲームシステムは一般的なアドベンチャーゲーム --選択肢によりエンディングが分岐する。 -時折、主人公の回想が挟まれる。 --これにより、他人を信用しない主人公の性格の由来が徐々に判明していく。 -付き合うところから物語が始まるが、ほのかは主人公以外からもいじめを受け続ける。 --いじめの現場を目撃するたびに「助ける」「無視する」を選択する。 -ほのかは主人公に対して献身的に接してくる。 --例えば弁当を作ってきてくれた際、「食べる」「食べない」を選択するのだが、「食べない」を選ぶと''弁当を床に叩きつける''。 ---- **評価点 -ほのかの可愛さ --CGは純愛ゲーのような可愛らしさ。テーマが重い作風とギャップがあるが、それがある種の病的な魅力を引き出しているとも言えよう。 --語尾に「なの」を付けて話すなど、小動物的な幼さが強調されており、そんな彼女を守るも虐げるも、どちらに転んでも愉しめる人は愉しめる。 --上述したように弁当を作ってくるが、床に叩きつけてもまた作ってくる。フラグの管理ミスではなく、ほのかのいじらしさが伝わるイベントである。 --主人公への服従は絶対で無茶な命令でも必ず実行する。 --''いじめたい''とも''守ってあげたい''とも思わせる絶妙なあざとさがほのかの魅力と言えるだろう。 -''恋愛''ではなく''偏愛''を描いた独自性 --両者の性格が歪んだ理由が回想で明かされ、惹かれあったことに納得しやすい。 --これらを語るにあたってアダルト要素抜きでは成り立たないため、アダルトゲームという媒体を生かせている。 -音楽面の評価が高い --エンディング曲「ひだりてみぎて」は余韻を十分に感じさせる。 ---- **賛否両論点 -登場人物の性格や倫理観が総じて何処かが歪んでおり、一方的な暴力が多いので苦手な人にとって嫌悪感を抱きやすい。 --とはいえ、まともな常識人ばかりだったとしたら本作の話は根本から成立しないのだが。 -可能な限りほのかに優しくしても、モブから暴力を受けるシーンは必ず経由する。 --ゆえに、純愛要素だけを楽しむと言うことは不可能である。 -純愛エンドが賛否分かれる。 #region(凌辱エンド ネタバレ) -ほのかは売春させられて、モブの相手をすることになる。 --しかし「主人公がいればそれでいい」と笑顔で語りエンド。 #endregion #region(純愛エンド ネタバレ) -主人公は過去に好きな家政婦がいた事が判明する。 --ところが、家政婦が別の男に言い寄られているのを見て両方とも殺してしまう。 --時折挟まれていた回想は、このイベントである。 -最終的に主人公はほのかを自身の『所有物』とし、ほのかは所有されることで充足感を得る。 --そしてあろうことか、かつて愛していた''家政婦の墓の前で二人はエッチする。'' --「もしもほのかが裏切ったら、家政婦と同じ事をするだけだ」という主人公のモノローグでエンド。純愛とは名ばかりのダークな終わりを迎える。 これについては「純愛を貫いた時くらいまっとうなハッピーエンドで終わらせて欲しかった」とも「最後まで偏愛を貫き通した」とも評される賛否両論なオチである。 #endregion ---- **問題点 -やや不便なシステム --バックログは1ページ単位でしか戻せない。 --セーブがやや不便 ---作中ではなく現実の時間が保存されるため、ロード時に戸惑う。 ---例えば作中の6/30にセーブしても、表示は「[12/11(10:10)」などになる。 -ヒロイン以外はボイスなし --そのためモブキャラとのエッチシーンはボイスなし。 ---- **総評 まさに「偏愛AVG」と言うべき一作。~ 他人を信じられない少年と、そんな彼に依存する幼くもいじらしい少女の行く末が気になる方、順風万帆に愛し合い結ばれる純愛に飽きたという方は是非手に取ってみて欲しい。 ---- ---- **余談 -廉価版はタイトルが変更されて『いじめられっ子物語 ~いたいけな彼女~』になっている。 -公式HPは現在は消滅している。
*いたいけな彼女 【いたいけなかのじょ】 |ジャンル|求め合い傷つけ合う不器用な偏愛AVG|&amazon(B0000DIZ5E)| |対応機種|Windows 95~XP|~| |発売元|ビジュアルアーツ|~| |開発元|ZERO|~| |発売日|2003年10月24日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |廉価版|りにゅーある:2010年4月30日/2,000円|~| |配信|2010年4月30日/2,000円|~| |判定|なし|~| |ポイント|互いに歪んだ『偏愛』を描く&br;どこまでも健気なヒロイン|~| ---- #center{&big{''私のこと見てくれる人なんて、&br()今までいなかった……''}} ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ビジュアルアーツ傘下のブランドの一つ「ZERO」から発売されたアダルトゲーム。~ いわゆるミドルプライスの価格帯であり、ボリュームもそれ相応。~ スタッフロールが存在しないため、原画家もシナリオライターも不明。 //原画家はむりりん氏では? //↑エロゲー批評空間などでは「むりりん」ということになっているが、本人のブログやTwitterに『いたいけな彼女』を担当した旨が書かれていないので、不明扱いとしました。ソースがあれば書いて欲しいです。 ---- **ストーリー #blockquote(){ 罰ゲームで主人公は、いじめられっ子の''七瀬ほのか''に告白して付き合うことになる。~ 本気にしていない主人公は無茶な命令を繰り返すも、ほのかは一切逆らわない。~ そうこうしているうちに主人公は海外へ転居することになり…… } ---- **特徴 -ゲームシステムは一般的なアドベンチャーゲーム --選択肢によりエンディングが分岐する。 -時折、主人公の回想が挟まれる。 --これにより、他人を信用しない主人公の性格の由来が徐々に判明していく。 -付き合うところから物語が始まるが、ほのかは主人公以外からもいじめを受け続ける。 --いじめの現場を目撃するたびに「助ける」「無視する」を選択する。 -ほのかは主人公に対して献身的に接してくる。 --例えば弁当を作ってきてくれた際、「食べる」「食べない」を選択するのだが、「食べない」を選ぶと''弁当を床に叩きつける''。 ---- **評価点 -ほのかの可愛さ --CGは純愛ゲーのような可愛らしさ。テーマが重い作風とギャップがあるが、それがある種の病的な魅力を引き出しているとも言えよう。 --語尾に「なの」を付けて話すなど、小動物的な幼さが強調されており、そんな彼女を守るも虐げるも、どちらに転んでも愉しめる人は愉しめる。 --上述したように弁当を作ってくるが、床に叩きつけてもまた作ってくる。フラグの管理ミスではなく、ほのかのいじらしさが伝わるイベントである。 --主人公への服従は絶対で無茶な命令でも必ず実行する。 --''いじめたい''とも''守ってあげたい''とも思わせる絶妙なあざとさがほのかの魅力と言えるだろう。 -''恋愛''ではなく''偏愛''を描いた独自性 --両者の性格が歪んだ理由が回想で明かされ、惹かれあったことに納得しやすい。 --これらを語るにあたってアダルト要素抜きでは成り立たないため、アダルトゲームという媒体を生かせている。 -音楽面の評価が高い --エンディング曲「ひだりてみぎて」は余韻を十分に感じさせる。 ---もっとも、歌詞が本編の内容に合っているとは言い難いのだが…。 ---- **賛否両論点 -登場人物の性格や倫理観が総じて何処かが歪んでおり、一方的な暴力が多いので苦手な人にとって嫌悪感を抱きやすい。 --とはいえ、まともな常識人ばかりだったとしたら本作の話は根本から成立しないのだが。 -可能な限りほのかに優しくしても、モブから暴力を受けるシーンは必ず経由する。 --ゆえに、純愛要素だけを楽しむと言うことは不可能である。 -純愛エンドが賛否分かれる。 #region(凌辱エンド ネタバレ) -ほのかは売春させられて、モブの相手をすることになる。 --しかし「主人公がいればそれでいい」と笑顔で語りエンド。 #endregion #region(純愛エンド ネタバレ) -主人公は過去に好きな家政婦がいた事が判明する。 --ところが、家政婦が別の男に言い寄られているのを見て両方とも殺してしまう。 --時折挟まれていた回想は、このイベントである。 -最終的に主人公はほのかを自身の『所有物』とし、ほのかは所有されることで充足感を得る。 --そしてあろうことか、かつて愛していた''家政婦の墓の前で二人はエッチする。'' --「もしもほのかが裏切ったら、家政婦と同じ事をするだけだ」という主人公のモノローグでエンド。純愛とは名ばかりのダークな終わりを迎える。 これについては「純愛を貫いた時くらいまっとうなハッピーエンドで終わらせて欲しかった」とも「最後まで偏愛を貫き通した」とも評される賛否両論なオチである。 #endregion ---- **問題点 -やや不便なシステム --バックログは1ページ単位でしか戻せない。 --セーブがやや不便 ---作中ではなく現実の時間が保存されるため、ロード時に戸惑う。 ---例えば作中の6/30にセーブしても、表示は「[12/11(10:10)」などになる。 -ヒロイン以外はボイスなし --そのためモブキャラとのエッチシーンはボイスなし。 ---- **総評 まさに「偏愛AVG」と言うべき一作。~ 他人を信じられない少年と、そんな彼に依存する幼くもいじらしい少女の行く末が気になる方、順風万帆に愛し合い結ばれる純愛に飽きたという方は是非手に取ってみて欲しい。 ---- ---- **余談 -廉価版はタイトルが変更されて『いじめられっ子物語 ~いたいけな彼女~』に変更された。 -2011年6月16日に「プチチェリー」ブランドからDVD-PG版が販売された。 -アダルトゲーム雑誌「メガストア 2019年2月号」にZEROブランドの『少女連鎖 ~Heart of the distortion~』と本作が収録されている。 --SM両極端なエロゲ2本を収録したことをウリにしている。勿論本作はSの方である。 -公式HPは現在は消滅している。 -「ZERO」ブランドは本作以外にも癖の強い作品が多い。 --『はじめてのおるすばん』などが有名。

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